ポケっこの独り言

ポケっこ

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クソ小説

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【タイトル 黒神様に逆らうな!!】

キーンコーンカーンコーン。学校のチャイムがなったとともに、生徒が一気に走り出した。最後に教室を出たのは、僕、山藤トシヤだった。
「はあ」
そう一人でため息をついた。今日はくもり、なんだか気分もスッキリしなく、どこか足りないような気がした。おまけに、テストは30点。
「これじゃあ、家になんて帰れないや」
と呟いた。すると、空から声がした。
「ふーん。じゃあ、俺と寄り道しないか?」
「えっ?」
と思って空を見上げると、藍色の鬼が降りてきた。トシヤは怯えて、
「誰だ、お前は!!」
と言った。その者は、答える。
「どーした。俺は黒神さ。もうお前の友も会っておることだ」
そう言われてトシヤはポカーンとした。
「もしかして、コハルちゃんのこと?」
聞いて黒神は、関心するように
「名前までは聞いてないが、お前が知ってたなら、これはラッキー!お前よ、ちょっと、コハルのいる所に来てもらっていいか」
と招いた。トシヤは仕方なく
「いいけど」
と言い、黒神についていった。
「ここだ」
黒神に連れられてトシヤがやってきたのは、霧の深い森。すると、遠くで「おーい!トシヤくん!」
と弾んでいる声がした。トシヤはそれなりに焦って、
「黒神様、早くコハルちゃんのところへ」
と急かした。その時、コハルが走って、トシヤのところに来た。
「コハルちゃーん♡」
トシヤは興奮して、コハルに飛びついた。その様子を見て、黒神はトシヤに呆れている。
「実にこいつは面白いな。しかし、女性好きとなると、ただのサイコパス」(この時の俺はサイコパスの意味を分かってなかった)
その言葉を聞いて、トシヤはカッとなった。
「何がサイコパスだ!他の生徒も、コハルちゃんのこと好きなんだぞ!」
コハルはそんな二人のそばで、どこかを指さした。
「……あれ、なに……?」二人もあとからその方向を見た。
「っあれは」黒神はびっくりした。それだけ言うと、黒神は空に戻っていった。おいてかれたコハルとトシヤは、空に向かって怒鳴りつけた。
「おい、黒神!!俺たちを置いてくな!」
すると、

「ゴロゴロゴロ、ピシャーン!」

空から、雷が落ちてきた。しまいには、トシヤにも直撃した。
「ギャアーーーッ!!」
トシヤは黒焦げになった。空から降りてきた黒神は、そんなトシヤを笑う。
「ちょっと俺は、まだ雷のエイムが合わないのだ」
コハルは、黒神に訪ねた。
「なんで雷を落としたの?」
「ゾンビがおってな。ゾンビは電撃に弱いと聞くぞ」……

次の日の学校帰り、トシヤは天気の変化に気がついた。
「わあーっ!雷だあーっ!!」
一部の生徒は騒ぎ出した。木に隠れている子がいたので、トシヤは
「木の下にいると危ないよ」
と言った。
「それにしても、昼間では晴れだったのにな。どうしてだ?」
トシヤは一人で呟いた。

トシヤが家に帰ると、ニュースをしていた。そっと見てみると、気象情報所の連絡が届いた。
「朝の天気予報とは真逆に、今は激しく雨が吹き付けて、さらには雷も落ちています。外にいる人は、建物や車内に身を守ってください」
トシヤは妙な現象に、
「まさか」
と思った。
「ううん。そんなはずは」
トシヤは首を振り、自分の部屋へとかけていった。
自分の部屋から見える雨雲。トシヤは、宿題をやることも忘れ、ずっと外を見ていた。
一階に戻ると、ニュースが、新たな情報を届けていた。
「先程雨雲の中を調べたところ、藍色の鬼らしき人物が隠れていました。こちらは、鬼が雷をふらせていると考え、拳銃を用意しています」
「く、黒神!?!」
まさかの情報に、トシヤはその場から駆け出した。

外に行くと、黒神がいた。トシヤは黒神に大きな声で言った。
「黒神様、雷を降らせるのをやめて!!じゃないと君は」
「それって、気象情報の考えだろ?それに、空に拳銃を向けるなんてさ。面白くてしょうがないんだ」
黒神は、そうのんきにいう。それでもトシヤは言い続ける。
「君がどうなってもいいの!?」
「ふーん?お前は、俺に逆らってるのか?」
そう言われて、トシヤはぽかーんとした。
「へ?」
「俺はいつだって、逆らう人を抜いてきた。分からないなら、教えてやるし」雷がトシヤの真上に落ちた。
「もゔー!!」

今日は休日、天気は晴れ。珍しいことに、トシヤは嬉しかった。
「今日は休日だから、宿題は明日に回ればいい。はー。ゲームゲーム!」トシヤはそうごきげんで、ゲーム機に手を伸ばした。そのとき。ドアから、ピーンポーンと音がした。
「はーい?」
トシヤは、急いで玄関へ走った。

玄関には、黒神様が立っていた。
「お前んとこの学校、昨日転校生が来たらしいな?」
黒神はそう言ったので、トシヤは言葉を返した。
「うん。とても優しそうで、すっかり仲良くなった」
しかし、黒神は何か不満そうだった。
「調べたところ、人に逆らいやすいと。それは、お前も見たか?」
「あっ。うん」
トシヤは小さくうなずいた。
「ついてきてくれ。今、あいつは、母が仕事だ。父も出張。転校生は、今頃一人でいることだろうな。俺が、目で調べてくるから、お前もついてこい」
黒神は、トシヤを家から連れ出して、転校生の家へと飛んでいった。

「おーい、セルくん」
ドアから出てきたのは、転校生セルだった。黒神は勝手に家の中に入って、家の中を荒らしていった。
「おい。何するんだよテメー!」
セルはどうも激怒した。しかし、黒神はセルの宝物を掴みだした。セルは怒りを抑えきれなくなり、黒神に怒鳴りつけた。
「黒ポチ!!いい加減出てけよ!!バカが、俺が本気で怒ったら、お前は耳が壊れるんだぞ!!宝物返せよボケ!殺してやる!」
黒神は、とても楽しそうに笑った。
「何、黒ポチって。俺のあだ名か?おもちゃがお前の宝か?それに殺すって、ホントに殺せんの?おもしろい!」
セルの顔はますます赤くなり、黒神に言いつけた。
「チッ、お前とは話ができねえ。明日、森で決着つけようぜ」


つぎの日。トシヤは玄関に出て、曇り空を見上げた。いつもどおり黒神が降りてきた。トシヤは黒神に確認した。
「今日、セルくんとバトルんでしょ……?」
すると黒神はめんどくさそうに言った。
「ああ、そうとも。だが俺は、戦いは好んではなくてな。さらにはアイツは煽り性能が高いと」

言われたとおりに、黒神とトシヤは森へ向かった。そこには、もうセルの姿があった。
「おせぇんだよ。さっさと決着つけるぜ」
トシヤは、黒神に言った。
「見た感じセルは秘技もなさそうだけど」
「そうだよ。ただの人間。口がうるさいくらいだ」

勝負は圧勝で黒神が勝った。トシヤは勝負の様子を気まずく見ていた。セルは
「勝負にならなかった」
と言っていた。黒神はセルに呆れると、
「黒ポチって言ってた癖に。期待してなかったから。用もねえのに俺を呼び出すな!」
と怒鳴った。それと同時に、周りに太鼓が現れた。
「秘技 ブラックボルト!」
晴れていた空が落雷に包まれ、黒い雷がセルに直撃した。
「ふざけるなー!」

日曜日、黒神は空の世界に帰ることになった。
「だって、お前は、俺に帰ってほしいだけだろ」
トシヤは少し首を振り、
「いやっ、銃に捕まらないように雷を降らせるのをやめてほしいだけ……」と呟いた。
「お前ん事、ずーっと見守ってるからな。さよーなら」
それだけ言って、黒神は雲に向かって飛んでいった。

次の日の月曜日、トシヤのクラスでは、国語を学んでいた。
「つまらないなあ」
とトシヤは言い、窓の外を見てみた。雷が鳴っている。すると同時に、先生の話がゴロゴロゴロという雷の音で聞こえにくくなった。トシヤは心の中で、
(黒神かな?とにかく、嬉しいよ)
と問いかけた。空からは、こんな声が聞こえた。
「嬉しいのは何よりだが、国語に集中しろ?ほらトシヤ、23ページのところ読めよ」


トシヤは、黒神のことは大好きだ。しかし、ちょっと憎める。黒神には、逆らうな。



終わり




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