生徒がどんどん消えていくんですが

ポケっこ

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四話 夏休み明けの暑さ

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その日の放課後、俺はいつものようにないよー君と帰り道を歩いていた。
今日の気温は三十度超えらしく、熱中症の危険で放送が流れ、休み時間は全員校舎で過ごした。
校門を出た時は夏休みの話だったが、無意識に勉強についての会話へ進んでいった。
勉強なんて丁寧にするもんじゃないと思っている。しかしないよー君はそれを熱く語っていく。
「いい?なんでポケっこは学園に行ってるの?」
「それは勉強する為でしょ?」
「分かってるならなんで真面目にやらないの?面倒くさいからとか言わないでね」
俺の心は完全に読まれてしまったようだ。それ以外答えようがないというのに。
返事に躓いて黙っていると、ないよー君はため息を吐いた。
「もうポケっこの家着くけど、明日までに考えといてね!!」
ないよー君はそう残すと、俺を置いて先の道を急いで行ってしまった。
慌てて大声で「じゃあね」と叫んだが、ないよー君は片手をあげただけだった。
正直なところ少し苛立っていたが、俺は家の中に足を踏み入れた。

中に入った瞬間「ああああーーっ」と奇声をあげる。
冷房のおかげで外よりは涼しいがまだ暑い。俺はランドセルを部屋に置くと、冷凍庫のアイスを手に取った。
スプーンを持って椅子に腰掛けると、蓋を外し中身をよそって口に運んだ。
あー冷たい!!美味い!!これを扇風機の前で食べると最高なんだよな!!
しかし天国の後には地獄の宿題が待ち受けていた。
やっぱり勉強はきちんとやるべきだ。でも俺にとってはどうでも良かった。
宿題は寝る前に片付けることにし、俺はテレビでアニメを見た。
夜は忘れられた宿題を処理するのに時間を割った。
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