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第一部 妖精姫と忠犬従者
恥ずかしいのは慣れて下さいね
しおりを挟む浴室から出るとフランシスは姫の身体を拭き、用意してあった寝間着を着せた。
姫を休ませるため天蓋ベッドに寝かせ、自分は従者のお着せを着ると、サイドテーブルの上に置かれた軟膏の入った貝殻の容器を手に取った。
「さあ、姫さま。お薬を大切なところに塗りますから、僕の言う通りにしてください」
フランシスが姫に、仰向けに寝て膝裏を持って脚を開くように言うと、ユーリアは首を振った。
「イヤ。自分で塗るわ」
「さっきは浴室で、素直に聞いて下さったのに……」
「だって部屋に戻って服を着たら、何だかすごく恥ずかしくなってしまったのだものっ」
「恥ずかしいのは慣れて下さいね。さあいい子ですから、お薬をきちんと塗って早く治してしまいましょう」
姫は渋々、言われた通りのあられもない恰好で、脚を開いた。寝間着の裾が捲れ、下着をつけていない秘所がフランシスの前に曝け出される。
顔を背けている姫を尻目に、フランシスは二枚貝の容器の蓋を開けて軟膏を指先に取ると、薔薇色の花弁の中心の入り口に指を入れた。
「ぁっ、なんか、すぅすぅするの」
「軟膏の薬草の中に、消炎作用のある薄荷成分が入ってますからね」
長い従者の指が、ユーリアの膣内を探り、柔らかな肉襞に薬を塗り込めていく。
「んっ、んっ、ぁっ。すぅすぅするのに、ジンジンして……」
「お薬を塗っただけなのに、こんなに蜜を零して。薬が流れてしまいますよ。いけない姫さまには、お仕置きが必要ですね」
軽い気持ちでフランシスは「めっ!」と笑って、花弁の上の半分包皮を被ったぷっくりした秘粒に、スースーする軟膏を塗った。すると……。
「ゃぁっ! 熱いのっ。ジンジンしてる! 怖いっ。取って、取って!」
姫は涙を零して、フランシスに縋りついた。その様子に慌てた犬妖精の従者は、急いで薬を取り去ろうとユーリアの脚の間に顔を突っ込み、ジンジンと疼く秘粒を舌で舐め回した。
舐めて吸って、秘粒の周りの溝を舌先で突くようにぐるぐると回し、秘粒そのものを口の中にしゃぶって吸う。
「ぁ――っ、ぁ――っ、イッちゃうっ」
ただでさえ敏感な秘粒に、ジンジンする薬を塗られたうえ、犬妖精の舌で散々に弄られた姫。
あっという間に、声にならない叫び声を上げ、全身を震わせて達してしまった。
犬耳のついた柔らかな巻き毛の従者の頭を両手で脚の間に抑えつけ、ガクガクと身体を震わす。
蜜口から蜜がどっと吹き出し、フランシスの顔に掛かった。
「だ、大丈夫ですか、姫さま?」
「膣内もフランシスがしゃぶったところも、余計ジンジンする。なんとかしてっ!」
頬をぷぅと膨らし、怒った姫はフランシスに向かって枕を投げつける。
「承知いたしました」
それをぱふっと受け止め、ぺこりと頭を下げた。
フランシスはズボンの前をさっとくつろげると、再び天を向いた怒張を取り出し姫の脚を抱えると、蜜口にずぶっと突き挿した。
「ぁぁっ、なんで……?」
「僕のモノで掻き混ぜて、子種汁で洗い流すより他に方法がありませんっ」
(もしかして、薬を間違えてしまったかも? 姫さまを早く楽にして差し上げなければ!)
ユーリアの膣内はスースーするのに、ジンジンと燃えるように熱くて、ぷっくり腫れた秘粒もズキズキと疼いている。
そこへフランシスの限度を知らない熱杭を挿入されて、ぬぷぬぷと膣内を掻き混ぜるように、肉襞から軟膏をこそぎ落そうとするかのように、張り出したエラでぐにゅぐにゅと擦りつけられる。
「ぁ――っ、ぁ――っ」
息も絶え絶えに、何度も何度も絶頂するユーリア。
あまりにも強すぎる刺激に、このまま達しながら死んでしまうのでは、と思うほど。
それは、姫にはとっても長い時間に感じられた。
海の波が砂浜に打ち寄せるように、寄せては返す、おわらぬ連続絶頂。
ようやくフランシスがぶるっと震え、最奥に鈴口を押し付けながら白濁を注ぐと、ユーリアの目からは安堵の涙が溢れた。
(ぁぁ、これでやっと……本当に終わったのね!)
ぐったりと力なくベッドに突っ伏した姫は、ぐずくずと泣いたまま従者から顔を背けている。
「姫さま、本当にすみませんでした……」
犬耳と尻尾が力なく垂れ下がって、肩を落とすフランシス。
「……もう、知らない」
姫に嫌われてしまうと涙目のフランシスは、必死にユーリアの機嫌を取ろうとする。
「先程のおやつ、フルーツタルトを持ってまいりましたよ。姫さまの好きな香りのよいお茶も入れました」
お茶の良い香りと甘いお菓子の匂いが漂ってくると、姫の肩はピクリと動いた。
フランシスはいそいそとお腹を空かした姫を起こし、背中にクッションを当ててベッドに座らせる。
ぐったりと疲れている姫の世話をせっせと焼いて、食べ損ねていた好物のフルーツタルトを、手ずから食べさせた。
「ベリーにコケモモ、林檎の甘煮のタルトもありますよ。さあ」
フランシスが甘いタルトをスプーンですくって、姫のさくらんぼ色の唇に運ぶと、ぱくりと食べてくれた。
ユーリアがもごもごと噛めば、甘酸っぱい果物とバターの香りが口の中に広がっていく。
「……美味しい」
ようやく機嫌を直したユーリアが、フランシスに可愛らしい笑顔を見せると、やっぱりふさふさの尻尾がパタパタと揺れてしまった。
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