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第一部 妖精姫と忠犬従者
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しおりを挟むうららかな午後の昼下がり、思いがけず性愛の扉を開いてしまった姫と従者は情事の後の気だるさから、そのまま姫のベッドで眠り込んでしまった。
しばらくすると、トントンと寝室の扉を控えめにノックする音がして、フランシスは目を覚ました。
腕の中で眠っている姫を起こさぬようにそっとベッドから降りると、置いてあった姫のガウンを借りて羽織り、扉を少しだけ開いた。
「浴室の準備が出来ております、殿下」
そこに居たのは、犬妖精族の従僕二人。押して来たワゴンの上には替えのシーツ等が置かれている。フランシス達が浴室に行っている間に、ベッドメイキングをするつもりだ。
「ご苦労」
「姫さまのお世話をさせる猫妖精の侍女を呼びますか?」
「いや、いい。僕がする。浴室から出たら、姫さまのおやつを出して」
「かしこまりました」
フランシスは、あられもない姿でベッドに寝ている姫のもとに行き、抱き上げた。
寝ぼけたユーリアが、フランシスの肩に手を巻き付けると姫への愛おしさが込み上げて来る。
寝室の隣にある浴室に入ると、香木で作られた浴槽には湯が張られ、心身ともに疲れを癒しリラックスさせてくれる香りが漂っていた。
風呂椅子に座らせ姫の髪を手早く三つ編みにして頭に巻き付けると、外れかかったガーターベルトとストッキングを脱がせた。
指でお湯の温度を確かめて手桶で湯をすくい、姫の爪先の方から順に身体の中心へと掛けていく。
「脚を、開いてください」
ぼうっとしたままのユーリアは、大人しくフランシスに世話をさせていたが、ここでハッと目を瞠り、小さく首を振った。
「お湯で流さないと……。僕の注いだ子種が、姫さまの脚の間から零れていますよ? ほら」
背後からユーリアの両脚の膝裏を掴むと、浴室の壁に張られた鏡に向かって、大きく広げて見せた。
正面の鏡には、フランシスに抱えられるような格好で姫の秘所が映っている。
犬妖精の従者に散々弄られた秘粒はぷっくりと腫れて包皮からほとんど顔を出し、薔薇色に充血した花弁の中心にある蜜口は、フランシスの雄の形を刻まれぽっかりと口を開けて、白濁と蜜と薄っすらと血の混じった粘液をつぅっと糸を引くように滴らせていた。
「……ぃゃっ」
姫の顔は真っ赤に染まり、鏡から目を逸らす。
フランシスもまた、鏡に映った姫の美しい裸体と雄を誘うようにひくひくとうごめく秘所の、あまりの淫猥さにくらくらしてしまった。
「すご……。(なんていやらしいんだ、僕の姫さまは)」
ユーリアはお尻に、フランシスの熱い雄茎を押し付けられて、びくりとした。
(まさか、フランシスはまたここでするつもりなのかしら?)
「姫さま、この卑しい犬の雄茎が、神々の血を引く高貴なユーリアさまの、愛らしい下のお口に咥えられるところを見たいと思いませんか」
嫌な予感があたり、姫は身震いした。彼を何とか宥めようと、言葉を探す。
「フランシスは卑しい犬なんかじゃないわ。私達はあなた達が居なければ、生活できないくらい、いつも何から何まで世話をしてもらっているもの」
「はい、聡明な僕の姫さま。ありがとうございます」
フランシスは幸せそうに微笑むと、華奢な姫を持ち上げて椅子に座る。
そしてそそり立つ自身の欲望を、姫の薔薇色の花弁の中心へと狙いを定め、ゆっくりと降ろしていった。
「僕は姫さまの膣内にコレを入れる時、しっかり見えていますけど、姫さまはこうしないとご覧になれないでしょう?」
感じやすい耳元で、フランシスがささやく。
ユーリアが恐る恐る鏡の方を向くと、エラの張った怒張の先端が、白濁の糸を垂らしている真っ赤な蜜口を大きく広げながら、ずぶずぶと飲み込まれていく。それをしっかりと目に入れてしまい、脳裏に焼き付けられてしまった。
「ぃゃぁっ、うそ……。こんなの、いやらし、過ぎるっ……! いやっ、いやっ」
嫌だと言いながらも、一度フランシスの雄茎を受け入れている姫の蜜道は、早々とその形を覚えてしまったようで、一番太い傘の部分を上手に咥えると奥まですんなりと通してしまった。
最奥までずっぷりと質量のあるモノを嵌め込まれ、膣内に注がれた白濁と姫の蜜がぷしゅっと音を立てて、打ち込まれた肉杭と蜜口の隙間から吹き出した。
何度も絶頂した後の感じやすくなっていた肉襞は、破瓜のあとの痛みも残しているはずなのに、それ以上の快楽を姫に与える。
「ぁ、ぁぁっ! ゃぁっ」
「ほら、全部入りましたね」
フランシスの尻尾が、嬉しそうにパタパタと振られているのも鏡に映っていた。
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