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番外編
竜神伝説
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子供たちのほのぼの系が読みたいと、リクエストを頂きましたので(*´∀`*)
楽しんでいただけたら幸いです。
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ナタンとヨエルは、今日もレッドドラゴンの住処の洞窟に遊びに来ていた。
「キュウイィ、キュウイィィ」
「あはは、そんなに母さんが作った焼きリンゴ、気に入ったのかい?」
おやつにと持って来た焼きリンゴをナタンとヨエルは、レッドドラゴンの口の中に次々と放り込む。
シナリー山のレッドドラゴンはまだ幼体だが、その身体は全長六、七メートルはある。
真っ赤な鱗に覆われた巨体、瞳孔が縦に細長い金色のぎらつく目、大きな口にはギザギザの鋭い歯が並んでいる。
人族も魔族も怖れるドラゴンに、二人の子供は物怖じせずに戯れていた。
ナタンとヨエル。
ふたりはオーク族の特異種ゼラと人族の元侯爵令嬢リュシエンヌ(ことシロ)から生まれた双子の兄弟だ。
彼らは上位オーク種で、その容姿はかつてアルモリカ王国の社交界で白薔薇姫と謳われた母から受け継いでいる。
肌は特異種の父に似て、金色がかったような薄いオリーヴ色。
それに尖った耳、母譲りの水色のつぶらな瞳と金色の髪。
双子の兄弟はよく似ているが、兄のナタンはサラサラのストレート、弟のヨエルはきれいな巻き毛だ。
人族の年で言えば七、八歳ぐらいに見えるが、生まれてからまだ一年と経っていない。
敵が多く数少ない上位オーク種は、自らを守るために、乳幼児期はあっという間に成長するのだという。
「もう全部無くなっちゃったよ」
もっともっととねだるドラゴンに、ヨエルが空っぽになった篭を見せる。
「キュウゥゥ、キュウゥゥ……ン」
ドラゴンは羽を広げてパタパタさせながら、悲し気に鳴いた。
「また、母さんに焼きリンゴ作ってもらうから。元気出して!」
ナタンがドラゴンの頭を撫でて慰める。
「この焼きリンゴは、この前行った村でもらったリンゴで作ったんだよね。また行ったらあるかな?」
「キュウイィ、キュウイィィ!」
「今すぐ行こうってさ」
ナタンとヨエルは、ひらりとドラゴンの背に飛び乗った。
ドラゴンは二人を乗せて、ドタドタと洞窟の入り口に向かって走り、外に出るとふわりと空に浮かんだ。
魔力で空を飛ぶドラゴンは、目的の村へと一直線に進んで行く。
おいしいリンゴが特産の村では、村人総出でリンゴの収穫の真っ最中だった。
「キュイイィィイィィ」
上空からドラゴンの鳴き声が響くと、村人たちは一斉に空を見上げた。
「うわぁ、また来やがった! 三日前に来たばかりなのに!」
「しぃっ! あんた、聞こえちまうよ。竜神さまを怒らしちゃいけないからね」
「おい、祠のお供えはどうなってるんだ?」
「りんごをひと箱置いてあるだけさね……。先日の大雨で、町に出る峠の街道が落石で塞がれちまったし。あたしらだってこのままだと物資が不足してしまうのに、お供えどころじゃ」
「しぃぃぃぃっ! 声がでかいぞ」
レッドドラゴンと子供たちは、村はずれの祠の側に降りると、目的のりんごの木箱を見つけた。
子供たちは、喜び勇んで箱ごと竜の背に載せる。
そこでふと、ナタンは木箱ごと持って行ってしまうのは、なんだか悪いような気がした。
りんごだけならなんとも思わないのに、木箱に罪悪感を感じているのはちょっとおかしいけど、父ゼラが斧で木を伐り倒し、山小屋を建てるのを見ていたからかもしれない。
木箱を作るのは大変なのだ。木を切り倒し、木材にしてから組み立てなければならない。
りんごだって作るのは大変なのだが、山で暮らしていると果実は自然の恵みとして享受しているから、子供たちには村人の苦労が分かっていない。
ナタンは木箱をもらっていく代わりに、腰につけていた革製のポーチから岩塩の塊を取り出してお供えの台の上に置いた。
シナリー山で見つけた岩塩を持ち歩いていたのは、小腹がすいたら渓流で香魚を獲ったり、ポッポ鳥や一角兎を仕留めて、焼いて食べる時に味付けに使ったりするからだ。
ドラゴンも岩塩で味付けした焼き魚や焼肉は大好きなので、多めに携帯していた。
そうして再びドラゴンは、空へと飛び立つ。
帰り道の上空から、峠の街道を塞ぐ岩を見つけると、子供たちはいい的を見つけたとばかり、遊びで初級の攻撃魔法光の矢を放った。
「えいっ」
「やぁっ」
しかし大きな岩は頑強で、子供たちの魔法の矢が当たっても、少しひびが入っただけに終わった。
レッドドラゴンはそんなふたりを尻目に、これ見よがしに急降下すると、足で岩を掴み持ち上げてしまった。
「わぁ、すごいじゃないか!」
「力持ちだなぁ」
「キュイ、キュイ」
子供たちに褒められて、得意げなドラゴン。でもすぐに飽きて、ポイと岩を捨ててしまう。
それを遠くから見ていた猟師の村人がいた。
「やっぱり竜は守り神さまだった。おらたちが困っているのを知って、街道の岩をどかしてくださった」
ドラゴンが去った後、村はずれの祠を見に行った村の女たちは、リンゴが置いてあった場所に岩塩の塊が置かれているのを見つけた。
「おや、まあ。これは塩でねぇか」
海から遠く離れた山里に住む村では、塩は大変貴重なものだ。
町へ行く街道が塞がれて一番困るのは、生きていくのに必要な塩が手に入らなくなることだったのだ。
「竜神様がおらたちに塩を持って来て下さった。ありがたやぁ!」
女たちは一斉に跪いて、祠の前で祈りをささげた。
「おらたちは、りんごしかお供えしなかったのに、なんとまあ、慈悲深い竜神さまじゃ」
そんなことがあってから、この村ではますますドラゴンが崇められるようになった。
その後もドラゴンは、高価な供物などには目もくれず、りんごだけを持ち帰ったという。
村人たちはこれを「竜神様より、この村ではりんご作りを頑張るようにとのお告げじゃ」と解釈して、ますますおいしいりんご作りに励んだ。
めでたし、めでたし……?
楽しんでいただけたら幸いです。
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ナタンとヨエルは、今日もレッドドラゴンの住処の洞窟に遊びに来ていた。
「キュウイィ、キュウイィィ」
「あはは、そんなに母さんが作った焼きリンゴ、気に入ったのかい?」
おやつにと持って来た焼きリンゴをナタンとヨエルは、レッドドラゴンの口の中に次々と放り込む。
シナリー山のレッドドラゴンはまだ幼体だが、その身体は全長六、七メートルはある。
真っ赤な鱗に覆われた巨体、瞳孔が縦に細長い金色のぎらつく目、大きな口にはギザギザの鋭い歯が並んでいる。
人族も魔族も怖れるドラゴンに、二人の子供は物怖じせずに戯れていた。
ナタンとヨエル。
ふたりはオーク族の特異種ゼラと人族の元侯爵令嬢リュシエンヌ(ことシロ)から生まれた双子の兄弟だ。
彼らは上位オーク種で、その容姿はかつてアルモリカ王国の社交界で白薔薇姫と謳われた母から受け継いでいる。
肌は特異種の父に似て、金色がかったような薄いオリーヴ色。
それに尖った耳、母譲りの水色のつぶらな瞳と金色の髪。
双子の兄弟はよく似ているが、兄のナタンはサラサラのストレート、弟のヨエルはきれいな巻き毛だ。
人族の年で言えば七、八歳ぐらいに見えるが、生まれてからまだ一年と経っていない。
敵が多く数少ない上位オーク種は、自らを守るために、乳幼児期はあっという間に成長するのだという。
「もう全部無くなっちゃったよ」
もっともっととねだるドラゴンに、ヨエルが空っぽになった篭を見せる。
「キュウゥゥ、キュウゥゥ……ン」
ドラゴンは羽を広げてパタパタさせながら、悲し気に鳴いた。
「また、母さんに焼きリンゴ作ってもらうから。元気出して!」
ナタンがドラゴンの頭を撫でて慰める。
「この焼きリンゴは、この前行った村でもらったリンゴで作ったんだよね。また行ったらあるかな?」
「キュウイィ、キュウイィィ!」
「今すぐ行こうってさ」
ナタンとヨエルは、ひらりとドラゴンの背に飛び乗った。
ドラゴンは二人を乗せて、ドタドタと洞窟の入り口に向かって走り、外に出るとふわりと空に浮かんだ。
魔力で空を飛ぶドラゴンは、目的の村へと一直線に進んで行く。
おいしいリンゴが特産の村では、村人総出でリンゴの収穫の真っ最中だった。
「キュイイィィイィィ」
上空からドラゴンの鳴き声が響くと、村人たちは一斉に空を見上げた。
「うわぁ、また来やがった! 三日前に来たばかりなのに!」
「しぃっ! あんた、聞こえちまうよ。竜神さまを怒らしちゃいけないからね」
「おい、祠のお供えはどうなってるんだ?」
「りんごをひと箱置いてあるだけさね……。先日の大雨で、町に出る峠の街道が落石で塞がれちまったし。あたしらだってこのままだと物資が不足してしまうのに、お供えどころじゃ」
「しぃぃぃぃっ! 声がでかいぞ」
レッドドラゴンと子供たちは、村はずれの祠の側に降りると、目的のりんごの木箱を見つけた。
子供たちは、喜び勇んで箱ごと竜の背に載せる。
そこでふと、ナタンは木箱ごと持って行ってしまうのは、なんだか悪いような気がした。
りんごだけならなんとも思わないのに、木箱に罪悪感を感じているのはちょっとおかしいけど、父ゼラが斧で木を伐り倒し、山小屋を建てるのを見ていたからかもしれない。
木箱を作るのは大変なのだ。木を切り倒し、木材にしてから組み立てなければならない。
りんごだって作るのは大変なのだが、山で暮らしていると果実は自然の恵みとして享受しているから、子供たちには村人の苦労が分かっていない。
ナタンは木箱をもらっていく代わりに、腰につけていた革製のポーチから岩塩の塊を取り出してお供えの台の上に置いた。
シナリー山で見つけた岩塩を持ち歩いていたのは、小腹がすいたら渓流で香魚を獲ったり、ポッポ鳥や一角兎を仕留めて、焼いて食べる時に味付けに使ったりするからだ。
ドラゴンも岩塩で味付けした焼き魚や焼肉は大好きなので、多めに携帯していた。
そうして再びドラゴンは、空へと飛び立つ。
帰り道の上空から、峠の街道を塞ぐ岩を見つけると、子供たちはいい的を見つけたとばかり、遊びで初級の攻撃魔法光の矢を放った。
「えいっ」
「やぁっ」
しかし大きな岩は頑強で、子供たちの魔法の矢が当たっても、少しひびが入っただけに終わった。
レッドドラゴンはそんなふたりを尻目に、これ見よがしに急降下すると、足で岩を掴み持ち上げてしまった。
「わぁ、すごいじゃないか!」
「力持ちだなぁ」
「キュイ、キュイ」
子供たちに褒められて、得意げなドラゴン。でもすぐに飽きて、ポイと岩を捨ててしまう。
それを遠くから見ていた猟師の村人がいた。
「やっぱり竜は守り神さまだった。おらたちが困っているのを知って、街道の岩をどかしてくださった」
ドラゴンが去った後、村はずれの祠を見に行った村の女たちは、リンゴが置いてあった場所に岩塩の塊が置かれているのを見つけた。
「おや、まあ。これは塩でねぇか」
海から遠く離れた山里に住む村では、塩は大変貴重なものだ。
町へ行く街道が塞がれて一番困るのは、生きていくのに必要な塩が手に入らなくなることだったのだ。
「竜神様がおらたちに塩を持って来て下さった。ありがたやぁ!」
女たちは一斉に跪いて、祠の前で祈りをささげた。
「おらたちは、りんごしかお供えしなかったのに、なんとまあ、慈悲深い竜神さまじゃ」
そんなことがあってから、この村ではますますドラゴンが崇められるようになった。
その後もドラゴンは、高価な供物などには目もくれず、りんごだけを持ち帰ったという。
村人たちはこれを「竜神様より、この村ではりんご作りを頑張るようにとのお告げじゃ」と解釈して、ますますおいしいりんご作りに励んだ。
めでたし、めでたし……?
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