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昼下がり2 ※
しおりを挟む「シロ、時間だ。起きろ。行くぞ」
中庭の木陰の下の芝生の上で、いつの間にかぐっすり眠り込んでいると、ゼラにゆすり起された。
――まだ眠っていたいのに……。
目を擦りながら起き上がると、周りにはもう誰も居なかった。
ゼラは私のお尻が赤くなっている事に気が付いた。
「尻をどうした?」
「給仕をしていたオークに、叩かれたの」
――ゼラは私の代わりに、あのオークに怒ってくれるかも。だって、ゼラが一生懸命世話している私をぶったのだから。
「なんだと?! それでちゃんと礼は言ったのか?」
――え? どうして? お尻を叩かれたのに、お礼なんか……。
「その様子では、言ってないんだな。おめぇが粗相をしたか、あるいはいい家畜になるために、躾けてもらったんだから、ちゃんと礼をいうべきだろう」
ゼラはポカンとしている私を連れて、給仕係のオークを捜した。
やがて中年の腹の突き出たオークが、畜舎厨房の食洗場で洗い物をしているのを見つけた。
裏庭から厨房の窓をコツコツと叩き、声をかける。
「ハヌ、ちょっといいか」
「おや、ゼラじゃないか。どうした?」
「ああ、うちのシロの尻を叩いてもらったと聞いて、礼を言いに来た。これからも、よろしく頼む」
「なに、気にするな。いいってことよ」
給仕係は腰に付けたエプロンで手を拭いて、裏戸から庭に出て来た。
「新米家畜のシロか。まだ細っこいけど、ちゃんと飯を食えばいい身体に育つだろ」
「ほら、シロ。ちゃんと礼を言うんだ。教えただろう?」
「……新米家畜シロのお尻を打って、躾けて下さりありがとうございました」
教えられた通りに言ったのに、ハヌは不服そうに首を振った。
「全然心が込もってないな。言葉を並べただけだ。そんなんじゃ、わざわざ礼を言いに来る必要なんかないぞ」
するとゼラが私に怖い顔を向けた。
「シロ、ハヌのちんぽをしゃぶれ。真心を込めて舐めて吸って、口の中に射精してもらうんだ」
私は驚いて、ゼラとハヌを交互に見た。
口でするのは、初めてゼラに処女を散らされた夜に、一度だけさせられただけだった。
他のオークには、砦や繁殖場で後ろから犯されはしたけれど、口を犯されたことはない。
「いいのか、ゼラ?」
「ああ。まだ口は一回しか教えてないんだが、ハヌを見込んでシロを躾けてもらいたい」
「そういうことなら」
ハヌは裏戸の階段に座り、太鼓腹を締めているベルトを外し前をくつろげた。
ボロン、とハヌの醜悪な肉茎が転び出る。
「さあ、シロ」
ゼラに促される。
――お尻を何度も打たれた憎たらしいオークの醜い一物を、こんなお日様に照らされた明るい庭で、口にしなきゃいけないなんて……!
ゼラとハヌの有無を言わさぬ空気に、観念しておずおずとハヌの前に行き、跪いた。
手で触ると、半立ちだった男根がすぐに張りつめて固くなり、脈が浮き出る。
ハヌの雄の形は、やや短めだけれど太くて反り返っている。
顔を近づけると、今まで厨房で立ち働いていたためか、汗で蒸れて強烈な雄の臭いがした。
思い切って先端の丸い亀頭を口いっぱいに頬張る。
尿道口のくぼみを舌で刺激しながら、ずっしりとした玉袋をやわやわと揉み解し、竿を手で擦った。
先端から先走りの汁が溢れ出し、口の中に塩味が広がり始めた時。
パシンッ!
いきなり、ハヌに頬を叩かれた。
――どうして? ゼラに教えられた通りにやったのに! 信じられないっ。
「もっと、じゅぼじゅぼ、音を立てて吸え! 目と耳と触感と、五感を使って、ご主人様を楽しせるんだっ」
打たれた頬がヒリヒリする。
鼻がつんと痛くなって、目に涙が浮かび、視界がぼやける。
――ハヌは私のご主人様なの? 給仕や食器洗いをしているオークに過ぎないのに。
ゼラは無表情に見降ろしていて、助けてはくれない。
「いいか、シロ。おめぇのご主人さまは、オーク族全員だ。どのオークもお前の主なんだ。このハヌもな」
――オーク全員が私のご主人さま……。
パシン、パシン!
さらに右、左、と両の頬を叩かれる。
「早くやれ! 日が傾いちまうぞ」
私は泣きながら、じゅぼっ、じゅぼぉっとわざと大きく音を立て、唾液をまぶしながら吸いついた。
「裏筋とカリ首にも舌を這わすんだ! 歯が当たってるぞっ。ちゃんとやれ!」
容赦なく平手打ちが何度も飛んできて、必死にこのオークの醜い一物に舌を絡ませ、頬をすぼめて吸う。
ぢゅるぅっ、ぢゅるるぅっ。
大きな肉棒を口に突き込まれ、口の端が切れて鉄錆の味が広がった。
目一杯口を大きく開けていたために、ズキズキと顎が痛み出し、とめどなく涙が零れた。
「ようしシロ、ご褒美だ。それ、飲めっ」
ハヌの熱い肉棒がブルルと震えて、先端から爆ぜるように濃くて焼けつくような精液がぶちまけられる。
びゅうびゅう、びゅるっ、びゅるるっ、びゅるるぅっ。
苦くて塩辛い粘液が、ねっとりと口腔内にまき散らされ、へばりつく。
鼻から強烈な青臭い精臭が抜けて、くらくらとめまいがする。
「一滴も、零すなよ。分かっているな? 零したらどうなるか」
コクコクと頷いて、吐き気を我慢しながら、必死に飲み下す。
いつまで続くのか、びゅるぅ、びゅるぅと長い射精に、息が思うようにできず、苦しくて仕方ない。
臭くて、不味くて、吐きそうなのだけれど、これでようやくこの苦行が終わると思うと、射精してくれて嬉しい、ありがとうと心から思えた。
――私は特別な高貴な娘だと思ったのに、そうじゃなかったのかも……。
ようやくハヌがすべて出し切り、ずるりと口から一物を引き抜くと、軽い酸欠状態になってその場に崩れ落ちてしまった。
「よくやった、シロ」
ゼラが満足そうに頷いて、私を抱き起こした。
「……家畜シロの上のお口に、ハヌさまのこってりとした濃厚なご精液、たくさん恵んで飲ませて下さって、ありがとうございました……」
ハヌも笑顔で頷いた。
――良かった。ちゃんと出来て……。
二人に満足してもらえて、私は心の奥底からほっとしていた――。
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