みせたいふたり〜変態美少女痴女大生2人の破滅への幸せな全裸露出〜

冷夏レイ

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19'壊れた首輪

86.深夜のお散歩

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(犬視点)

 満月の夜。

 深夜の公園で男性が2匹のワンちゃんを散歩していた。

 都心の公園は休日になるとカップルや家族連れで賑わっているのだけど、深夜ともなると人気は少なく静かな空間が広がっていた。まだ肌寒い季節だから、夜涼みにくる人もいない。

 2つのリードを持つ男性の名前は山田さんという。小太りの中年男性だ。

「わん♡ わん♡」

「……わん」

 散歩されている2匹は黒髪の犬と金髪の犬。

 首輪をつけられ、リードで繋がれている。黒い犬はすごくテンションが高くて、目を離したらリードを振り払ってどこかへ走り出しそうなほど興奮している。はぁはぁと鼻息が荒く、よだれも垂らしている。

「ちょっとまって……ほらっ、止まって!」

 山田さんはリードを引っ張り、黒い犬を必死に静止していた。

「わん♡ わん♡」

 黒い犬が興奮を抑えられずに鳴くと、尻尾が左右に揺れた。散歩が嬉しくてたまらないのだ。今日の散歩を何よりも楽しみにしていた。どんどん先に行きたくてたまらない。でも飼い主の命令には従わなければいけない。黒い犬は飼い主の前で「3回まわってワン!」と言って、ちんちんのポーズをとった。

「よしよし……いい子だ」

「くぅーん♡ わん!」

 飼い主に頭を撫でられ褒められて嬉しい。黒い犬は嬉しそうに舌を出す。

「こらこら落ち着いて」

 山田さんがリードを強く引っ張ると、首輪がキュッとしまった。

「きゃう!♡」

 締め付けられて黒い犬は悲鳴のような声をあげる。でもそれは苦痛からくるものではなく、快楽からくるものだった。犬は主従関係を築ける生物だ。人間様には逆らえない。

「く……わん」

 金髪の犬が不満そうな鳴き声を上げた。片方の犬だけが可愛がられていることに嫉妬したのだろうか?

「あ、ごめん。撫でてあげるね……」

 山田さんは金髪の犬を撫でてあげた。

「が!!がうがう!」

 金髪の犬が怒って吠えた。彼の手を噛みちぎろうと歯をガチンガチンしている。撫でられたくなかったみたい。でもきっと彼女も犬だから嬉しいはずだ。

「うう……ごめんよ。ほら、散歩楽しいね。ふたりとも寒くない?」

 山田さんは犬に人間の言葉で話しかけた。

 時期は初夏。夜になるとまだ肌寒い時もあるけれど、アドレナリンがでている2匹には関係ない。全く寒くなかった。だから服は必要ない。最近はワンちゃん用の服も各ブランドから発売されていて、下手したら数万円もして、人間の服よりも贅沢だったりする。でも、この2匹の犬はそんな服は買ってもらえないし、そもそも着ることができない。2匹は大型犬だった。

 もっとも犬のコスプレならば数千円でディスカウントストアで買うことができる。しかし、黒髪の犬はそれでは満足しなかった。

 だから2匹は全裸だった。

 犬が全裸なのは珍しいことじゃない。

 それに2匹は犬だから、四つん這いで歩くことを強要されている。もちろん男性のペットだから命令にも従わなければいけない。

「わん♡ わん♡」

 黒髪の犬は犬語で「寒くない」と山田さんに伝えた。シッポを振って楽しさをアピールする。

「……ぐぅ、ぐす」

 金髪の犬が泣き出した。まるで自分のことを人間だと勘違いしているみたい。犬に尊厳なんてないのに。

「わん♡」

「うぇ!??」

 黒髪の犬は慰めてあげようと思った。お尻の穴をくんくんして、一生懸命ぺろぺろしてあげた。最初は驚いていた金髪の犬だったけれど、やがて気持ちよさそうによだれを垂らしはじめた。機嫌を直してくれたようだ。犬は単純。

「くぅーん♡ くぅーん♡」

「あはは……仲がいいんだね」

 山田さんは苦笑した。

「わん!♡」

 お互いの股の匂いをくんくんと嗅ぎ合い、擦り付け合う2匹の犬。

 2匹はメス犬だった。

 2匹は深夜の公園をぐるりと一周する。それが今回のお散歩ルート。誰かに見つからないかドキドキしながら散歩をしていると、街灯の前で黒髪の犬が何かを訴えた。

「わん!♡ わん!」

「え? 何?」

 山田さんは犬語だったから、その犬が何を求めているのかわからなかった。でも、恥ずかしそうにモジモジする黒い犬を見て、すぐに察してくれた。

「ああ……トイレね」

「くぅぅん♡」

 犬はおしっこがしたくなった。

 山田さんはペットボトルを持参していて、犬が用を足すときはそれをかけてくれる手筈になっている。飼い主としてのマナーだ。

「わかった……。じゃあそこの草むらに行こうか」

 山田さんは2匹を茂みに誘導した。舗装された道から外れ、木が生えているところに移動した。黒髪の犬は内心「街灯のところでしたかったなぁ」と思ったのだけど、人間の言葉を喋れないから、男性に言われるまま茂みに連れて行かれた。

「わん♡」

「していいよ? ちゃんと見ててあげるからね……録画もしてるから」

 山田さんはスマホを取り出し、飼い犬の痴態の録画を開始した。

「くぅーん♡」

 黒髪の犬は嬉しそうに片足をあげ、まるで犬みたいにおしっこをはじめた。

「わん♡ あ♡♡」

 ピシャァァァっと勢いよく液体が放出され、樹木にマーキングがされる。

「わぁーん♡ わぁーん♡」

 山田さんに放尿の様子を撮影され犬は興奮していた。

「よしよし……ちゃんとおしっこできたね。えらいね」

「わふん♡」

 山田さんは犬の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。黒髪の犬は幸せそうな表情を浮かべている。もっとおしっこを見てもらいたかった。誇らしかった。もっと褒めてほしい。

「くぅーん♡ わ、わん!」

「!??」

 すっきりして幸せだった黒髪の犬は、怯えた様子の金髪の犬にもおしっこをするように目で促した。

「……っ!」

 目線で察した金髪の犬がビクッとした。その子はどうやら、犬のくせに首輪を繋がれて全裸で散歩していること。野外でおしっこすること。それが恥ずかしいみたいだった。変なの。

「がるる……!」

 黒髪の犬は怒った。人間みたいに喋ることができないから、自分の意思を伝えられなくてもどかしい。だから威嚇した。一緒におしっこしたい! って意思を込めて。

「……うう」

 金髪の犬は目をうるうるさせながら片足を上げた。観念しておしっこをすることにしたらしい。仲間の犬がおしっこをしたから、自分もと思ってくれた。

「ほら!頑張って!」

 山田さんが応援した。スマホをメス犬にばっちり向け撮影してくれている。

 金髪の犬は股間をヒクヒクさせている。どうやら恥ずかしくておしっこできないみたい。私にはその気持ちがわかった。人前でおしっこするのは意外と難しい。自分の家にいるときはすぐにトイレに行きたくなるのに、人前だと長い時間トイレを我慢してしまう。

 足を上げた姿勢のまま硬直した金髪のメス犬。

「……な、なんで私がこんなこと……やっぱり無理ぃ。でないよぉ……」

 悠莉は涙目で人間の言葉を漏らしてしまった。

「わん♡ ……もうだめだよぉ。私たちは犬なんだから犬語で喋らなきゃ」

 彼女が話し出したことで、私も人語を話してしまった。

 そうなのだ。黒髪の犬は私で、金髪の犬は悠莉だったのだ。私たちは山田さんに深夜の公園に散歩に連れてきてもらっていた。

 首輪とリードをつけて、お揃いのコスプレをしている。コスプレといってもほとんど全裸だった。アダルトショップで購入した犬のシッポを装着している。全裸なのにどこに固定しているかは内緒。



「たのしいね♡!」

「うう……無理ぃ。こんな格好……恥ずかしくて死んじゃう。誰か来たらどうするのぉ……」

 悠莉が泣きながら言った。

 ──どうしようね? 服は置いてきちゃったし、見つかったら通報されちゃうよぉ♡

 私たちの洋服は山田さんの車の中に置き去りにしてきたから、駐車場まで戻らないと何もない。車まではすでに数百メートルは離れてしまっている。

 簡単には取りにいけないところに服があって、深夜とはいえ、いつ人が来てもおかしくない都心の公園。その状況とスリルが私には堪らなかった。

 ──ああ……誰かに見られたい♡ こんな格好でお散歩しているのを見つかったらどうなっちゃうんだろう?

 山田さんに恥ずかしい姿を見られているのも気持ちいいけど、他の人にも見てもらいたいっていう欲望が抑えきれない。

 だからこそ、悠莉にもこの気持ちよさを知ってほしかった。

「この散歩が終わったら犬みたいにセックスしようね? 野外全裸散歩してくれた大嫌いな山田さんに私が抱かれてるの見たいでしょ?」

「……くっ」

 悠莉が悔しそうな声を漏らした。自分の喜ぶ言い方を把握されているのが悔しいみたい。私は彼女の性癖を熟知していた。嫌なのに全裸で犬みたいに散歩するなんて変態すぎない?

「ほら、おしっこして! おしっこしないと全裸散歩は終わらないよ!」

「悠莉ちゃん頑張って!」

 私たちは悠莉を応援した。

「山田! お前は黙ってろ! もしこんなことが誰かにバレてみろ! お前が責任取るんだぞ!!」

 悠莉は涙目で山田さんを睨みつけた。

「わ、わかってるよ。えっちなコスプレ見せてくれてありがとうね。すごく興奮するよ。美少女2人をお散歩できるなんて幸せで頭おかしくなりそう。逮捕くらい安いもんだよ」

 山田さんは謙虚だった。

「だ、だまれ……。ぺちゃくちゃ喋るなぁ……うう……もう知らない!するから! 見ててね哀香! お前は見るな山田!」

「でも見ないと撮影できないよ?」

「私は別に撮影して欲しくない!」

「ほら早く! 誰か来ちゃうよ!」

「あっ……嫌」

 悠莉は可哀想なくらいビクッとして当たりをキョロキョロ見回した。逃げ出したくても首輪は繋がっているし、全裸だからどこにも行けない。

 私と山田さんの無言の圧力に、やがて彼女はヤケクソになったのか足を上げて放尿のポーズをとった。

 チョロ……。

 彼女の股間が湿り気を帯びた。

「あ……だめ……でちゃう」



 悠莉は泣きそうな声を漏らした。そして、チョロロロロとおしっこが放出された。

「……うう」

 彼女は顔を真っ赤にし、恥ずかしさを我慢していた。

 ──どう? すごいでしょ?

 私はおしっこをする悠莉を見てニヤニヤしていた。以前も山田さんの前で漏らしてしまったことのある彼女だったけど、野外でこんな恥ずかしい姿でおしっこをするなんて、初めての経験に違いない。

「哀香もやってた……哀香もやってた……うう」

 悠莉は私を見ながらブツブツと呟いている。私と同じ経験を共有したいっていう彼女の独占欲を感じてポカポカした気持ちになった。クール系ボーイッシュ美少女が私のために痴態を必死に耐えている光景に、優越感が湧き上がった。

「野外で犬みたいにおしっこするなんて……悠莉、変態すぎない?」

「あなたには言われたくないぃぃ……」

 悠莉が泣き出した。

「おしっこできてえらいね。悠莉ちゃん」

 山田さんが子供をあやすみたいに彼女をなぐさめた。切長の目が鋭くなってブチ切れる寸前の悠莉。本当に狂犬みたい。そのまま山田さんに飛びかかろうとしたとき、事件は起こった。

 「こんばんは~お散歩ですか?」

「「「!?」」」

 なんの脈絡もなく、いきなり女性に声をかけられて驚いた。心臓が飛び出すかと思った。

「こ、こんばんは……!」

 山田さんが挨拶した。私たちは咄嗟に茂みに身を隠して声を殺した。

 声をかけてきたのは、20代前半くらいで茶髪のミディアムヘア、OL風の女性。

「ワン!」

 本物の犬の鳴き声がした。同じ犬の散歩仲間だと思っての世間話? 女性なのに勇気があるなと思ったけど、深夜の不審者判別の方法かもしれない。山田さんを牽制しているのだ。幸いにも私たち2匹には気づいていない様子。気づいていたら悲鳴をあげているはずだから……。

「あ、その。最近飼い始めて……あはは」

「そうなんですか? どんな犬種ですか?」

 女性が興味津々で聞いてくる。茂みに隠れた私たちの姿を確認しようとしているのだろう。茂みには私たちへとつながった鎖が続いてしまっている。何かがいることは女性も分かっている。茂みにいるのは全裸の女2人。

 ──どうしようバレちゃう……。

 横にいる悠莉を伺った。

 悠莉は必死に口を押さえて、涙をこらえて、おしっこを漏らしていた。その顔は絶望に染まっている。

 ──あ、かわいい。

 突如訪れた過去1番のピンチ。なのに私はゾクゾクとした嗜虐的な興奮が湧き上がるのを感じた。

「あ、そ、その! 大きい犬なんですけどっ……恥ずかしがり屋で……その。他の犬がいると出てこないかも……」

 山田さんが誤魔化そうとしてくれた。

「あーそうなんですかー。私この公園でよく散歩するんですけど、よろしくおねがいしますねー」

「ここここ、こちらこそよろしく……」

 悠莉が口をパクパクさせる。バレたらまずいと私の腕を掴んでくる。私は彼女を安心させるため唇を重ねた。

「っ!?」

 ──ああ、破滅するのかなぁ……。終わるときはこんなにあっさりなんだ……。

 裸の女が2人で首輪をつけて全裸で夜の公園を散歩させられている。それを発見されたら通報されちゃうよね?

「く……っ」

 私はゾクゾクしながら悠莉の口を抑える。舌を絡ませた。

 彼女がいるから何も怖くはない。

「じゃあ失礼しますー。大きいワンちゃんのうんちとかちゃんと持ち帰ってくださいねー」

「あ、は、はい……もちろん」

 山田さんが女性を見送った。その人は何事もなく去っていった。

 女性が遠くに離れていくのを見て安堵した悠莉は脱力した。さすがの私もドキドキして心臓がバクバクしている。

「……うう……ぐす。うわぁぁぁ」

 悠莉は泣いていた。野外放尿の恥ずかしさと、女性にバレそうになった不安感からの解放。安心して盛大にお漏らしをしていた。

「ああ悠莉ちゃん……可愛いよ」

 山田さんがスマホで悠莉を撮影する。悠莉は自分が全裸なことも忘れ、駄々をこねるみたいに泣きじゃくっていた。仰向けで自分の体に尿がかかることも気にせず。

「うう……ぐす……うるさいだまれ……」

「綺麗にしてあげるね!」

「……っ!?」

 山田さんは悠莉の股間に吸い付いた。どうやら山田さんは『おしっこしたばかりの女の子の股間を舐める』ってのが性癖みたい。あのあとこっそり教えてくれた。人には色んな性癖があるもんだ。

 悠莉の股間を舐める機会を窺っていたのだろう。

「ちょっとなにしてるの!? やめなさい!」

 悠莉は驚いて必死に彼を引き剥がそうとしていたけど、男女の力の差と、ガクガクに脱力してることもあって抵抗は無力だった。

「じゅる……ぺろぺろ」

「やめなさい!……やめてよ……」

「おいしい、おいしい」

 山田さんは恍惚の表情で悠莉の股間を愛撫する。おしっこを舐め取るという行為がもうたまらないといった表情だ。

「きっさまぁぁああ!!」

 悠莉が謎の絶叫をした。バタバタと足を振って抵抗している。山田さんはガッチリと彼女を押さえつけ夢中になって股間を舐めている。

 そして、舐めるのに夢中になった彼は、私のリードを離してしまった。

 ──あ、ダメですよ山田さん……。

 山田さんは悠莉のお股に気を取られ私の手綱を……制御装置を解除してしまった。

 私の変態性はもう壊れている。

 今まさに破滅しそうになったスリルで、興奮は最高レベルになってしまっていた。今すぐオナニーしたくて仕方ない。セックスしたい。早く気持ちよくなりたい。

「やめろ! おしっこをなめるな! しね!」

「はぁはぁ。美少女のお股おいしい……」

 山田さんは悠莉の相手をしている。すぐには私の相手はしてくれない。我慢できない。色々なことが起きすぎている。この世はカオスになっていた。もう収集はつかない。

「わん♡ わん♡ わわわわーーーーん♡」

 遠吠えを上げた。私は手綱のなくなった暴走犬。

「ちょ!? 哀香!?」

 遠くから声が聞こえる。

 私は2人を振り切って夜の公園に駆けていた。

「わん! わおーん!♡」

 私は裸で走り回り、快楽を貪る淫らな雌犬。

 夜の公園にメス犬が一人で消えていった。

 ──別な飼い主を探しいいこう♡
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