みせたいふたり〜変態美少女痴女大生2人の破滅への幸せな全裸露出〜

冷夏レイ

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7"ひと夏のあやまち

40.野外全裸撮影会

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(悠莉視点)

 夏休みが始まって最初の祝日、私達は遠出して海に来ていた。

 白い砂浜と煌めく海面。

 私達をナンパしてきたチャラくて頭が悪そうな3人組。

 その男達の前で、私と友人の哀香は全裸になっていた。こんな軽薄そうな男たちの前で何もかもを晒しているなんて、屈辱以外の何者でもない。

 哀香は照れ笑いを浮かべながら全裸を撮られていた。

 


 彼女は変態で頭がおかしい。私は違う。

「君も撮っていいの?」

 哀香のスマホを持った男が私に問いかけた。

「ほら、悠莉からもお願いして?」

「……か、勝手にすれば……」

 ツンとそっぽを向いた。自分の言動とは裏腹に、嬉しそうに乳首がツンと勃つ。

 哀香がそばにいるから仕方ないんだって必死に言い訳していた。

 私の返答を同意と受け取った男がカメラを起動してスマホを構えた。

 哀香に腕を引っ張られて、隣に並ばされた。

「撮るよ~」

「……っ」

 男の指が動いたとき、私は思わず乳首を隠してしまった。

 パシャリ、と電子音が鳴った。

「あーあ、隠しちゃった。乳首映ってないよ?」

「う、うるさい……」

 男が残念そうに呟いて、私は羞恥心で顔を赤くした。

「すみません。もう1枚お願いします」

「OK~」

 男は哀香の注文に快く応じた。

「恥ずかしいなら私が隠してあげる!」

「ちょ、ちょっと……」

 哀香はそう言うと私の背後に回って、後ろから手を伸ばして私の乳首を隠した。

 指が乳首に触れた。

「ん♡」

 思わずビックっと反応してしまう。

 隠したといっても人差し指と中指を私の乳頭に乗せているだけだった。

「ほら、これなら大丈夫でしょ?」

 哀香は得意げな顔で言った。

「う、うん……」

 私はしぶしぶ頷いた。乳首を握られている今、下手に反抗しようものなら彼女に引っ張られてしまう。こんな男達の前で喘ぐのは絶対に嫌だった。

「撮るよー。はい、ピース!」

 男そういった瞬間、哀香はピースサインをした。

「え、ちょ……」

 カシャリと音が鳴った。

 男達がニヤニヤしてスマホの画面をまわし見てから、こちらに見せてきた。

「ほら、綺麗に撮れてるよ」

 そこには両方の乳首を晒した私が映っていた。

 哀香のピースした指の間から乳首が覗いている。

「えへへ、よかったね。撮ってもらって」

「……」

 私は何も言えなかった。思わず顔を背けるけれど画面にはすでに私の乳首が写っている。ぎゅっと目を瞑っているのにアソコも隠していない。

 ──私は変態じゃない!

 必死に否定した。

 でも人は矛盾のあることに耐えられるほど強靭な精神を持ってはいないのだろう。ビキビキと何かが引きちぎれるような負荷がかかっていた。

 そして、何かが壊れる音がした。

 それからはなされるままだった。

「ほら、どんどん撮るよ!」

 調子に乗った男達は私たちに色んなポーズを指示してきた。

 胸寄せて、とかジャンプして、とか。とりあえずなんでも。

「ほら、悠莉もちゃんとやって!」

「……」

 哀香はノリノリだった。私は勢いに押されて言われるがままに一緒にポーズを取り続けた。

 何枚もの私達の痴態がスマホに収められて、それを確認してニヤニヤとする男達。

 そのループを繰り返すうち、私は段々と感覚が麻痺していった。麻痺させなければ耐えられなかった。

「もっと笑顔で!」

 最後の1枚! と男が叫んでシャッターが切られた。

 ニヤニヤする男達にその写真を見せられると、私は満面の笑みでピースサインをしていた。



 青い空と海を背景に素っ裸の私は嬉しそうだった。

 こんなの私じゃない。そうに違いない。絶対に違う。私じゃない私に困惑した。

「もういいかな? たくさん撮ったし」

 男はそう言ってスマホを哀香に返した。

「ありがとうございました! ひと夏の思い出になりました! とってもえっちな……えへへ、内緒ですよ?」

 哀香は元気よくお礼を言った。いじらしく口元に手を当ててシーっのジェスチャーをする。

「……はやく水着、返して」

 撮影が終わったから、私は水着を渡した男に催促した。

 なのに男はニヤニヤと笑いながら、水着を渡そうとしない。

「な、なにしてんの!? 返してよ、人来ちゃうでしょ!」

「ごめんごめん、でも……俺達もお願いがあってさ」

「は? ふざけないで、早く返して!」

 私は不機嫌さを隠せなかった。

 撮影中は幸いにも誰も来なかったけど、大型連休の初日なのだ、いつ人が来てもおかしくなかった。

 全裸の私達は他の人に見つかったら何の言い訳もできない。

 そんな状態で水着を担保に取られて、こんな男達に慌てさせられるなんて屈辱だった。

「俺達のお願い聞いてくれたら水着返すよ」

 ──こ、こいつら……。

 立場を利用した彼らは、条件を出してきた。野外で水着を人質に取られて裸の私達には選択肢がないとでも思っている。

 私は必死の形相で男達を睨んだけれど、彼らはヘラヘラするばかりで意に介していない。あろうことか哀香まで「もー冗談はやめてくださいよー怒られちゃうじゃないですかー」って一緒になって緊張感のかけらもなく、事の重大さをわかっていない。

 早くしないと人か来てしまうっていう考えが頭をよぎると、冷静な判断力が刻一刻と奪われていくのを感じた。

「っ……何?」

 とりあえず、要求だけでも聞かなければいけないって焦って聞いた。

 男達はアイコンタクトをして、とんでもない提案をした。

「俺たちのスマホでも君たちの写真撮らせてほしいなーって」

「な!? そんなことできるわけないでしょ!」

 私は当然のように拒絶した。

「いいじゃん、今も見せてるんだから。俺達のスマホでも撮らせてよ、俺らもひと夏の思い出がほしいなー」

 その男の視線が私の乳首に突き刺さる。

 たしかに私達は今現在この男達に全裸を晒しているし写真も何枚も撮られた。

 でも、それとこれとは話が別だ。

 哀香のスマホで撮ったものと、彼らのスマホで撮ったものでは意味合いが全く異なる。

 彼らの記憶に今日の私達の裸が焼き付いたとしても、いずれは風化してひと夏の思い出として消えていくかもしれない。しかし写真を渡せば、それは思い出ではなく記録となって永遠に残り続ける。

 もし、この男達のスマホから私達の写真が流出したとしたら……。

 想像するだけで血の気が引いた。そんなこと許せるわけがなかった。

「ふざけないで!」

 私がブチギレて男に殴りかかろうとしたとき、哀香に抱きつかれて静止された。

「悠莉、落ち着いて」

「……なんであなたは落ち着いてるの!?」

「撮らせてあげようよ」

「はぁ!?」

 私の焦りと裏腹に哀香は落ち着いていた。

 冷静さを失った私の代わりに、男達と全裸で交渉を開始する。

「あの、いいですよ。撮っても……。色々ごちそうになりましたから。……でも。2つほど条件があります」

「条件?」

「はい。1つ目は、顔は写さないでください。身バレは嫌なので……それ以外はなんでも撮っていいので」

「なんでも? はは、分かった。顔は撮らないよ。2つ目は?」

「2つ目は、私達の裸の写真はこの場だけの秘密にして、SNSとかにあげないでくださいね。……お願いします」

 哀香はそう言って頭を下げた。

「分かってるよ。俺達だけの秘密にするって」

「で、保障として免許証とかの身分証明書を撮らせてもらえますか? もし私達の裸がネットに上がっていたら、訴えますから……」

「……用心深いね」

「安心したいので。悠莉もそれでいい?」

「……え、うん。……うん?」

「皆さんもこの条件でいいでしょうか?」

「あ、ああ」

 哀香は冷静にこの場を納得させようとしていた。

 その冷静さは、さっきまでのおバカな女の子を演じている姿とかけ離れていて、見ようによっては知的に見えるかもしれない。だが、全裸という要素がすべてを台無しにしていた。

「ほら、これでいい?」

 男達は素直に免許証、保険証、学生証、三者三様それぞれ違うものを提示して、哀香はそれを事務的にスマホで撮った。

「はい。確認しました」

「撮らせてもらうね!!」

 男達が色めき立ち、私達の裸の撮影会が再び開始された。

 今度は3台のスマホが私達に向けられ、数を増した電子の目が怪しく光を反射している。

 男達は飽きることなく私達の裸体を撮り続けた。

 何分ほどだろう? 5分? 10分? それ以上かもしれない。

 いずれにしても他の人が来なかったのは運がよかっただけなのだろう。

 顔は撮らないっていう約束は守ってくれて、映り込みそうになったら忠告してくれたから私達は目元を手で隠したり、顔を背けたりした。

 それに顔を撮らないように配慮してるのか、乳首とか恥部をアップで執拗に連射してくる。

「んっ……」

 私の乳首にカメラのレンズが触れた。

「あ、ごめん」

「……」

 私はもはや何も言えなくなっていた。

 照りつける太陽と、生ぬるい潮風が私の体を撫でる。

 砂浜の照り返しと、夏の日差しで肌が焼ける感覚があった。

 あ、そういえば乳首には日焼け止め塗ってないな……。

 そんなことをぼんやりと思った。

 もう、全部哀香に任せよう。それが、私と彼女の幸せなのだから……。

 ──もうどうでもいいや。

 私は全てを運命に委ねた。
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