みせたいふたり〜変態美少女痴女大生2人の破滅への幸せな全裸露出〜

冷夏レイ

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5"つるつるにしよう!

27.マイクロビキニ

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(哀香視点) 

 夏が近づく季節はジメジメとした湿気を孕んでいて、汗ばんだ肌に服が張り付く。

 大学に入学して3ヶ月と少し、だいぶ大学生っていう肩書きにも馴染んできて、講義にも慣れてきた。

「暑い……」

 ジメッとした空気が、私の肌をべたつかせてくる。汗ばんだ身体を少しでも冷やそうと、パタパタと手で仰ぐけれど気休め程度にしかならなかった。

「あちー……茹でられるぅ」

 隣を歩く悠莉も暑そうにしている。

 今日は大学の講義が終わってから私達は都心に買い物にやってきていた。

 大学から少し歩いてアパレルショップが並ぶ通りを歩いている。

 衣類関係の専門店が多く、この通りを歩けば大抵のものは揃うはず。

「あ、ねえ。ここいいんじゃない?」

 ふと悠莉が指差したのは、水着とか下着を売っている個人でやってる感じのオシャレなお店だった。

 店頭には、色とりどりの水着が並んでいる。

「私、ビキニとか着た事ないんだけど……大丈夫かな」

「試着すればいいじゃん。いこ!」

 悠莉は私の手を引っ張って、店の中に入っていく。

 ちょっと強引な気もしたけど今日この場所に来た目的と合致していたから、彼女に連れられるまま店内に入った。

 私達はここへ夏に向けての水着を買いに来た。

 ──夏といったら海でしょ!

 そう言って悠莉は私を無理やり街に連れ出した。

「ねぇ、どんなのにする?」

「……できるだけ、えっちなのがいい」

 どうせ買うなら見せたかった。

「そういうと思った……どんなのがあるんだろうね」

 悠莉はお店の中をキョロキョロと見回して、何かを探して声を上げた。

「すみませーん」

 手をあげて店員さんを呼び止めのだと気づいた。

「はい、どうされましたか?」

 女性のお洒落な店員さんが、私達の方に歩み寄ってくる。

 私はビクッとして悠莉の陰に隠れて、彼女の後ろから顔を出す。

 いつも店員さんに話しかけられないように気配を消して服を選ぶタイプの私は、悠莉の大胆さに尊敬の眼差しを向けた。

「水着を探してて、このお店で1番エロいやつってどれですか?」

 悠莉は店員さんに臆することなく話しかけた。

「ふふ、彼氏さんにでも見せるんですかー?」

 店員さんも自然な感じでクスクス笑って、気さくに悠莉に接客する。

 2人の陽キャオーラに圧倒されて、私は悠莉の陰に隠れたまま動けなかった。

 ここ最近で1番恥ずかしい。

 恥ずかしいのに気持ちよくないなんて最悪の事態だった。

 なのに悠莉は私を前に引っ張り出して、店員さんに紹介した。

「えっと……この子が着てみたいらしいんですけど、オススメありますか?」

「……ちょっと!」

 店員さんは私の方をちらりと見て、軽く微笑んだ。

「そうですねー。ちょっと待っててくださいねー」

 店員さんは店の奥に入っていき1着の水着を持ってきてくれた。

「これなんて最高にエロいです!」

 店員さんは鼻を鳴らして自信満々に、ジャジャーンって効果音付きで披露した。謎のドヤ顔で掲げている。

 それは、純白のマイクロビキニだった。

「……え?」

「なにそれ、もはや紐じゃん……」

 私達は2人して困惑してしまった。

 もはや衣服としての役割を放棄しているデザイン。

 Tバックなのはもはや当たり前としても、大事な部分を隠す面積はどう見ても足りない。

 カップの部分はもはや隠すつもりもなくて、申し訳程度に乳首だけを隠せるような布面積。

 ──こんなの着て連休の海水浴場とか行ったら何人に見られちゃうんだろう……。

「……ふふん♪  試着してみます?」

 店員さんが冗談っぽく言った。

 私達は顔を見合わせてから頷いた。

「試着させてください」

「え? 着るんですか?」

 提案したはずの店員さんがドン引きする表情を浮かべた。場を和ませるための冗談のつもりだったのだろう。

 でも、すぐに営業スマイルが貼り付けられた。

「じゃ、じゃあこちらにどうぞー」

 引き攣った笑みを浮かべた店員さんに更衣室まで案内された。

「最初は私からね」

 悠莉が私に向かって言った。

 試着用のものが1つしかないらしいから、交代で着替えることになったのだ。

 悠莉はカーテンを閉めて、更衣室に消えていった。

 数分後。

「お待たせ……」

 試着用のビキニを着た悠莉が姿を表した。



 白いマイクロビキニに包まれた彼女の身体はあまりにも扇情的だった。

「え?」

「わぁ!」

 私と女店員さんは同時に驚きの声を上げた。

 悠莉の小ぶりな胸でさえ乳首以外は露わにされていて、その突起も上から形が分かるくら布が押し上げられている。

 お尻はTバックが食い込んでいて、もはや丸見え。

 そして前も言い訳のように大事な部分だけを隠すように覆っている。その布はいやらしく食い込んでいた。

「ど、どうかな……」

 悠莉は恥ずかしそうに顔を赤く染めた。

 私と店員さんは驚きで固まっていた。

「え、なんで似合ってるの?」

「お客様!大変お似合いですよー!」

 店員さんも興奮気味に絶賛した。

 面積が少なすぎてえっちすぎる布。

 普通の人が着たら下品に見えるデザインで、むしろそれを狙ったものだと思っていた。

 なのに、悠莉のすらっとした長身と、小ぶりな胸、うっすらと割れた腹筋、キュッとしまったお尻。

 そのラインが調和して、エロティックでありながらも下品にならない品性を保っていた。

 ……正直、悔しかった。

 悠莉がこんないやらしい水着を着こなせるなんて、想像もしていなかった。

「じゃあ、次は哀香の番だよ」

「……なんか、嫌。悠莉の後に着るの」

 私は、悠莉の水着姿を見て急に自信がなくなってしまった。

「は? ダメ。私だって恥ずかしかったんだから、哀香も着るの!」

 悠莉はムッとして口を尖らせた。

「……でもでも」

 私がうだうだと躊躇っていると、彼女はとんでもない行動にでた。

 その場で水着を脱ぎ捨てた。

 シュルッと紐が引き抜かれた。

 彼女の着ていたマイクロビキニのものだ。

「ち、ちょっと! お客様?!」

 店員さんが驚愕の声を上げた。

 水着はあっという間に外れて、ほとんど全裸だった悠莉だけれど、完全に全裸になってしまった。

 店の奥だから街頭からは見えないはずけれど、更衣室の外で脱いでしまった。

「ん! 早く着て!」

 全裸の悠莉がさっきまで着ていたマイクロビキニをぐっと私に差し出した。

「わ、分かったよ……」

 私がしぶしぶ同意したタイミングで、背中が物理的に押された。

「ちょ、ちょ、中で脱いでください!」

 店員さんに押されて私達は別々の更衣室に押し込まれた。

「困ります!」

 隣で悠莉が店員さんに怒られていた。

 私はさっさと着替えてしまおうと、悠莉から受け取ったマイクロビキニを着ていく。

「ん……っ」

 水着の紐を後ろで結ぶタイプだから、着にくい。

 それに股下もギリギリだ。

 それでもなんとか穿くことができた。

「あっ」

 そこで私はとんでもないことに気づいてしまった。

「ねぇ、まだー?着れたー?」

 更衣室の外から悠莉が急かしてくる。

「ま、待って!」

 ──ダメ、こんなの見られたらバカにされる!

 私の思いとは裏腹に無遠慮にカーテンが開かれた。

「「うわぁ……」」

 悠莉と店員さんが同時にドン引きの声を漏らした。

「これ、エロすぎでしょ……」

 Tバックでお尻は丸出し。乳首はギリギリ隠れているけれど布面積のせいで乳輪がはみ出している。

「お客様……着痩せするタイプなんですね」

 最初は褒められたのだけど、やがて2人の視線が下に向いた。

 何よりも私は恥ずかしくて、沸騰しそうだった。

 なぜならば、下の処理をサボっていたことにさっき気づいてしまったから。



 この水着では……下の毛が丸見えだった。

 悠莉のはちゃんと整えられていて違和感はなかったのに、私は伸ばし放題。

「……哀香って剛毛だよね」

 悠莉が私の陰毛をじーっと見つめて言った。

「うぅ……言わないでぇ……」

 私は恥ずかしくて後ろを向いた。

「「あっ」」

 なぜかまた2人の声が上がった。

「え?」

「哀香……お尻の毛も手入れした方がいいよ……」

 慌てて振り向いたけど、自分のお尻がどうなっているのかなんて見えなかった。

 カシャリ! と音がした。

 悠莉のスマホの音だった。彼女は私の後ろ姿をスマホで撮影したのだ。

「ほら、見て」

 彼女はスマホの画面を私に見せた。

「っ?!」

 私の水着からはみ出た毛が丸見えだった。後ろからも。

「くぅぅ、だってTバックなんて履いたことないもん!!」

 私はブチギレた。

 こんな辱めを受けるなんて思いもしなかった。

「……ふぇぇ」

 そして、悲しい気持ちが込み上げてきた。

 なんでこんなに恥ずかしんだろう? 

 この場には私たちと女性の店員さんの3人しかいない。なんなら私はあのヌードデッサンで大勢の男性の前で全裸になったこともある。なのに、同性しかいないこの空間が猛烈に恥ずかしくて、情けなくなっていた。

 私が涙目になると、悠莉と店員さんはあたふたとし始めて、必死にフォローする言葉がかけられる。

 逆に惨めな気分だった。

「……」
「……」
「……ふぇ」

 沈黙の空間が生まれた。これ以上、私に話しかけたら泣いちゃうと思われたのだろう。実際、大学生としての威厳を守るため必死に涙を堪えていた。

 しばらくその場に俯いていると、チーンと機械音がなった。

「お買い上げありがとうございまーす!」


 ***


「ねぇ、まだ怒ってるの?」

 帰り道、悠莉は私に言った。

「別に」

 私はツンとそっぽを向いた。

 もうあのお店には恥ずかしくて行けないのは当たり前。

「哀香の"はみ毛"で笑ってごめんね 」

 彼女のわざとらしい言い方にイラついて、ギロリと睨んだ。

「怒ってない!」

「ねぇ、ほんとにごめんって!」

 悠莉は申し訳なさそうに、両手を合わせて謝ってきた。

「ふん」

「ほら、水着。私が奢ってあげたじゃん」

「……」

 悠莉が差し出した紙袋を、私は渋々受け取った。中にはさっきのマイクロビキニが入っている。

 結局、あの水着を買ってしまった。私と悠莉、2人分。お揃いでワンセットずつ。

 余談だけど、このマイクロビキニ(いやらしい)はブランドものだったらしく無駄に値段が高かった。面積比率で見たらどう考えても割高。

 でも彼女は私をなぐさめるために一人で会計に行ってしまった。

 不貞腐れながら後から払うと言っても「今回は私の奢りだから!」と言って聞かなかったから、甘えてしまった。

「ね? 許してよお」

 元はと言えば私が下の毛の処理を忘れていたのも悪くはある。

「いいよ、許す。特別だからね」

「よかった! でも、ちゃんと処理した方がいいよ? あの店員さんドン引きしてたもん」

「っ!? うるさい!」

 謝るふりをして悠莉は私をからかってきた。

「そんなことよりさぁ」

「そんなことじゃない! 」

 一通り笑った悠莉が唐突に話題を変えようとしたけれど、私は憤慨して怒りゲージMAX。

「まぁまぁ、私が後で剃ってあげるよ。それより……この水着、いつ見てもらう?」

「……早く見せたいね」

 私は無理やり機嫌を直された。すんっと冷静になる。

 ワクワクとした気持ちが勝ったのだ。恥ずかしさは別な恥ずかしさで上書きされてしまった。

 もうすぐ夏休み。

 私達は水着買いに来た。

 望んでいたような『えっちな水着』をお揃いで手に入れて、これからの計画に胸が躍る。

「これを着て、大混雑の海水浴場とか行ったらどうなっちゃうんだろう……」

「……ん♡ やめて、ここで想像させないで」

「変態……」

「哀香に言われたくない」

 それは私達の次の『見てもらう計画』だった。

 いつの間にか和気あいあいとキャッキャと笑って仲直りしていた。

「あ、でも……少し待って」

「え? 何?」

 私は悠莉に計画の修正を伝えなければならない。

「……私、脱毛する」

 彼女に向かって宣言した。

 あんな恥ずかしい思いはしたくないから……。

 私はその日、ネットで脱毛サロンを検索した。
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