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1”恥辱のヌードモデル
08.見てしまった友達のオナニー
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(哀香視点)
「ん、ん、ん、ん、んあんッ♡」
私がトイレに入ると、友人の藤崎悠莉が全裸でオナニーをしていた。
悠莉は同じ大学に通う女の子だ。
知り合って2ヶ月ぐらいだけど、すごく気が合ってよく遊んでいる。
別な地方からこっちの大学にきた私は知り合いもいなくて不安だったけれど、彼女と仲良くなれて運がよかった。
ナイショの話だけど、悠莉の第一印象は実はそんなに良くなかった。私とはタイプの違う子だと思ったし、今までの友人とは雰囲気が異なっていたからだ。
悠莉は金髪のショートカットで、ボーイッシュな服装をいつもしている勝気な女の子。切長の目はいつも鋭くて、性格のキツさが顔に現れているんじゃないかってよく怖がられている。
私も最初は不良少女かと思って身構えたのだけど、そうじゃないって今は知っている。
見た目とは裏腹に育ちの良さがたまに顔を見せる普通の女の子だった。
胸は小ぶりでスレンダーな身体、羨ましいくらいスタイルがいい。見た目と合わさって『女の子から人気がある女の子』だと思う。かっこいい系女子だ。
私達はすこし話をして意気投合した。
きっかけの会話も憶えていないくらい、自然と仲良くなった。
彼女と週一で開く女子会はとても楽しい。
悠莉は私の大切な友人。
「あ♡……んっ……んっ……あっ……あ♡……んん」
そんな友人の喘ぎ声がトイレに響いていた。
必死に声を抑えているのは伝わってくるけれど、漏れる声で何をしているのか分かってしまう。
くちゅくちゅとした水音まで反響していた。
……ここ、こんなに音が響くんだ……。
先週の自分と重ねて恥ずかしくなった。
私もここで……。私の声もこんなふうに漏れていたのだろうか? 誰かに聞かれなかったよね……?
悠莉は今、あの個室の中で『全裸』で自慰行為に及んでいる。
なぜ全裸だと分かるのか、それはいうまでもないことだった。先ほどまで彼女はヌードモデルになっていたのだ。何人もの男性に全裸を晒してキャンパスに模写されていた。
何もかも丸出し。なのに彼女の全裸は綺麗だった。
凍りつくような冷えた瞳は恥部を全て晒しているというのに、誰にも媚びない高潔なプライドを感じた。
悠莉の凛々しい顔を見て、私は心の中でなんとも言えない気持ちになっていた。心にぽっかりと穴が空いたような孤独な気分に苛まれていた。何事もなく終わっていくヌードデッサン。
彼女は『違う』のかもしれない。そう思うと心が消えていく気がした。
──この世界で私は1人っきり……この気持ちは隠して生きていかなきゃいけない……。
誰にも理解されない感覚と感情。もし誰かに打ち明けたとしても軽蔑され拒絶されてしまうのだろう。
普通の人の気持ちも理解できる。『裸を見られたい』なんて異常だし気持ち悪いって思われて当然のことだと思う。
彼女には言えない。彼女には嫌われたくないから。それが何よりも悲しかった。
都心に出てきて初めて仲良くなった友達。本性を言えないまま嘘の仮面をつけて、ニコニコと笑い合ってそれなりに楽しい時間を過ごしていく。でも、大学を卒業した後は? 住む場所が変わったら? そこそこ仲の良かった友達として思い出の中に埋もれていってしまうのだろうか?
きっとそれが当然のことだし、普通のこと。異常な私がおかしいだけ。
──私はひとりぼっち……。
だから私は密かに達観して緩やかに絶望していた。
でもそんな時、
「と、トイレ!!」
突然、悠莉が叫んだかと思ったら、全裸のまま駆け出して部屋を飛び出した。
一瞬目が合って心配になった。彼女の瞳の中に言いようのないナニかを感じたのだ。
だから私は咄嗟に彼女を追いかけた。
***
トイレのドアをそっと開けると、声を押し殺した声が聞こえた。
一瞬、泣いているのかと思って焦ったけれど、勘違いだった。
それは明らかに、喘ぎ声だった。
「んっ、くぅ……あっあっあっ♡」
そして今も響いている。クチュクチュとした水音と共に。
私は、恐る恐るその声がする個室の前に近づいた。
「ゆ、ゆうり……?」
ドアに軽く触れた。
……え!?
ドアが動いたのだ。鍵はかかっていなかった。あわてて止めようと思ったけど間に合わなかった。
ドアは開かれてしまった。
そこには信じられない光景が広がっていた。
全裸の悠莉が便座に座っている。
慎ましく股を閉じるような格好ではなく、前時代的なお嬢様学校だったら手の甲に鞭打ちを受けるような、ガニ股で足を開く下品な姿。
何かに耐えるように、必死に唇を噛み締めて目を瞑っていた。
そして股間に伸ばされた手が乱暴に上下している。左手は股間をめちゃめちゃに弄っていて、右手は乳首を引っ張っていた。
結論。彼女はオナニーをしていた。
「んあ♡ んあ♡ んあ♡ んあ♡」
「…………」
私は声をかけることができずにいた。
仲が良かった友達が、突然別人のように見えてしまったから。
ボーイッシュでサバサバしたカッコいい系の女子だと思っていた彼女の姿はそこにはなかった。
そこにいたのは、快楽に耐えながら自慰行為をする1人のメスの姿だけ。
私に見られていることなんて、全然気づいていない。彼女は夢中でアソコを愛撫していた。
やがて指の動きが早くなった。
ああ、イクんだなって思った。
その時、私は驚きと困惑の間で不思議な感覚に陥っていた。もう1人の別な人格に体を操られるように、冷静に行動に写していた。許されるのならこの光景を永遠に残してきたいという情動に支配されていた。
だから……。
「ああ、ッ!!」
やがて悠莉は大きく仰け反った。
同時に身体が震える。弓を引くようにしなる肢体。その全身で絶頂の快感を感じているのだろう。
シミひとつないスベスベの肌と長身を支える長い足と限界まで勃起した乳首。彼女の肢体が脳裏に焼きつく。
彼女は私の前で絶頂に達した。
「あふぅ……♡」
しばらくすると悠莉は力なくぐったりしてしまった。
「…………」
「へへ……♡」
無言で私が見つめる目線の下で、いまだ彼女は余韻に浸るように乳首とクリを撫でていてた。すごく嬉しそうでよだれが垂れている。まるで小型犬のように、はぁはぁと舌を出していた。
私は目の前で起きた(ている)出来事に驚愕して、思わずたじろいだ。
キーっと音が鳴った。
「あっ……」
ドアに触れてしまったのだ。
「……ふえ? ……え!!」
悠莉が目を開いてハッとした。私と目が合う。
「……」
「……」
沈黙の時間が流れた。
やがて’私のことを認識した瞬間、彼女は絶望したように真っ青になった。
「これは違うの! ……えっと、体調が悪くって……気持ち悪くなっちゃって…… 違うの!」
悠莉は、しどろもどろになりながら必死に言い訳を口にしていた。普段の彼女とのギャップに驚く。慌てふためく彼女の股間からは卑猥な液が未だに溢れ出ていた。
──無理だよ……。もう全部見ちゃったもの。
初めて見た他人の自慰行為。仲がいい友だちの別の顔。
気まずい気持ちも当然あるけれど、同時に別な感情が湧き上がっていた。その気持ちに困惑するよりも当然のことのように受け入れている自分がいた。
私は安堵していた。うれしかったのだ。
おそらく私も先週、同じ顔を晒していたのだろう。この、同じ個室で。
彼女らしくない下品な顔……私も同じくらいに下品だったのだろう。
私は確信した。
気の合う友達でしかなかった彼女とは、これからもっと深い関係になるのだろう。
だから、彼女に向かって微笑みを向ける。
「よかった……」
心の中からあったかい気持ちが湧き上がってきてポカポカとした幸福感に包まれた。
──私は世界で1人じゃない……。
「ん、ん、ん、ん、んあんッ♡」
私がトイレに入ると、友人の藤崎悠莉が全裸でオナニーをしていた。
悠莉は同じ大学に通う女の子だ。
知り合って2ヶ月ぐらいだけど、すごく気が合ってよく遊んでいる。
別な地方からこっちの大学にきた私は知り合いもいなくて不安だったけれど、彼女と仲良くなれて運がよかった。
ナイショの話だけど、悠莉の第一印象は実はそんなに良くなかった。私とはタイプの違う子だと思ったし、今までの友人とは雰囲気が異なっていたからだ。
悠莉は金髪のショートカットで、ボーイッシュな服装をいつもしている勝気な女の子。切長の目はいつも鋭くて、性格のキツさが顔に現れているんじゃないかってよく怖がられている。
私も最初は不良少女かと思って身構えたのだけど、そうじゃないって今は知っている。
見た目とは裏腹に育ちの良さがたまに顔を見せる普通の女の子だった。
胸は小ぶりでスレンダーな身体、羨ましいくらいスタイルがいい。見た目と合わさって『女の子から人気がある女の子』だと思う。かっこいい系女子だ。
私達はすこし話をして意気投合した。
きっかけの会話も憶えていないくらい、自然と仲良くなった。
彼女と週一で開く女子会はとても楽しい。
悠莉は私の大切な友人。
「あ♡……んっ……んっ……あっ……あ♡……んん」
そんな友人の喘ぎ声がトイレに響いていた。
必死に声を抑えているのは伝わってくるけれど、漏れる声で何をしているのか分かってしまう。
くちゅくちゅとした水音まで反響していた。
……ここ、こんなに音が響くんだ……。
先週の自分と重ねて恥ずかしくなった。
私もここで……。私の声もこんなふうに漏れていたのだろうか? 誰かに聞かれなかったよね……?
悠莉は今、あの個室の中で『全裸』で自慰行為に及んでいる。
なぜ全裸だと分かるのか、それはいうまでもないことだった。先ほどまで彼女はヌードモデルになっていたのだ。何人もの男性に全裸を晒してキャンパスに模写されていた。
何もかも丸出し。なのに彼女の全裸は綺麗だった。
凍りつくような冷えた瞳は恥部を全て晒しているというのに、誰にも媚びない高潔なプライドを感じた。
悠莉の凛々しい顔を見て、私は心の中でなんとも言えない気持ちになっていた。心にぽっかりと穴が空いたような孤独な気分に苛まれていた。何事もなく終わっていくヌードデッサン。
彼女は『違う』のかもしれない。そう思うと心が消えていく気がした。
──この世界で私は1人っきり……この気持ちは隠して生きていかなきゃいけない……。
誰にも理解されない感覚と感情。もし誰かに打ち明けたとしても軽蔑され拒絶されてしまうのだろう。
普通の人の気持ちも理解できる。『裸を見られたい』なんて異常だし気持ち悪いって思われて当然のことだと思う。
彼女には言えない。彼女には嫌われたくないから。それが何よりも悲しかった。
都心に出てきて初めて仲良くなった友達。本性を言えないまま嘘の仮面をつけて、ニコニコと笑い合ってそれなりに楽しい時間を過ごしていく。でも、大学を卒業した後は? 住む場所が変わったら? そこそこ仲の良かった友達として思い出の中に埋もれていってしまうのだろうか?
きっとそれが当然のことだし、普通のこと。異常な私がおかしいだけ。
──私はひとりぼっち……。
だから私は密かに達観して緩やかに絶望していた。
でもそんな時、
「と、トイレ!!」
突然、悠莉が叫んだかと思ったら、全裸のまま駆け出して部屋を飛び出した。
一瞬目が合って心配になった。彼女の瞳の中に言いようのないナニかを感じたのだ。
だから私は咄嗟に彼女を追いかけた。
***
トイレのドアをそっと開けると、声を押し殺した声が聞こえた。
一瞬、泣いているのかと思って焦ったけれど、勘違いだった。
それは明らかに、喘ぎ声だった。
「んっ、くぅ……あっあっあっ♡」
そして今も響いている。クチュクチュとした水音と共に。
私は、恐る恐るその声がする個室の前に近づいた。
「ゆ、ゆうり……?」
ドアに軽く触れた。
……え!?
ドアが動いたのだ。鍵はかかっていなかった。あわてて止めようと思ったけど間に合わなかった。
ドアは開かれてしまった。
そこには信じられない光景が広がっていた。
全裸の悠莉が便座に座っている。
慎ましく股を閉じるような格好ではなく、前時代的なお嬢様学校だったら手の甲に鞭打ちを受けるような、ガニ股で足を開く下品な姿。
何かに耐えるように、必死に唇を噛み締めて目を瞑っていた。
そして股間に伸ばされた手が乱暴に上下している。左手は股間をめちゃめちゃに弄っていて、右手は乳首を引っ張っていた。
結論。彼女はオナニーをしていた。
「んあ♡ んあ♡ んあ♡ んあ♡」
「…………」
私は声をかけることができずにいた。
仲が良かった友達が、突然別人のように見えてしまったから。
ボーイッシュでサバサバしたカッコいい系の女子だと思っていた彼女の姿はそこにはなかった。
そこにいたのは、快楽に耐えながら自慰行為をする1人のメスの姿だけ。
私に見られていることなんて、全然気づいていない。彼女は夢中でアソコを愛撫していた。
やがて指の動きが早くなった。
ああ、イクんだなって思った。
その時、私は驚きと困惑の間で不思議な感覚に陥っていた。もう1人の別な人格に体を操られるように、冷静に行動に写していた。許されるのならこの光景を永遠に残してきたいという情動に支配されていた。
だから……。
「ああ、ッ!!」
やがて悠莉は大きく仰け反った。
同時に身体が震える。弓を引くようにしなる肢体。その全身で絶頂の快感を感じているのだろう。
シミひとつないスベスベの肌と長身を支える長い足と限界まで勃起した乳首。彼女の肢体が脳裏に焼きつく。
彼女は私の前で絶頂に達した。
「あふぅ……♡」
しばらくすると悠莉は力なくぐったりしてしまった。
「…………」
「へへ……♡」
無言で私が見つめる目線の下で、いまだ彼女は余韻に浸るように乳首とクリを撫でていてた。すごく嬉しそうでよだれが垂れている。まるで小型犬のように、はぁはぁと舌を出していた。
私は目の前で起きた(ている)出来事に驚愕して、思わずたじろいだ。
キーっと音が鳴った。
「あっ……」
ドアに触れてしまったのだ。
「……ふえ? ……え!!」
悠莉が目を開いてハッとした。私と目が合う。
「……」
「……」
沈黙の時間が流れた。
やがて’私のことを認識した瞬間、彼女は絶望したように真っ青になった。
「これは違うの! ……えっと、体調が悪くって……気持ち悪くなっちゃって…… 違うの!」
悠莉は、しどろもどろになりながら必死に言い訳を口にしていた。普段の彼女とのギャップに驚く。慌てふためく彼女の股間からは卑猥な液が未だに溢れ出ていた。
──無理だよ……。もう全部見ちゃったもの。
初めて見た他人の自慰行為。仲がいい友だちの別の顔。
気まずい気持ちも当然あるけれど、同時に別な感情が湧き上がっていた。その気持ちに困惑するよりも当然のことのように受け入れている自分がいた。
私は安堵していた。うれしかったのだ。
おそらく私も先週、同じ顔を晒していたのだろう。この、同じ個室で。
彼女らしくない下品な顔……私も同じくらいに下品だったのだろう。
私は確信した。
気の合う友達でしかなかった彼女とは、これからもっと深い関係になるのだろう。
だから、彼女に向かって微笑みを向ける。
「よかった……」
心の中からあったかい気持ちが湧き上がってきてポカポカとした幸福感に包まれた。
──私は世界で1人じゃない……。
1
お読みいただき、ありがとうございます!少しでもエッチだと思っていただけましたら、お気に入り&感想などよろしくお願いいたします!
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