えっちな要素はありません。本当です、信じてください？

49 極理国際女子理科大学

　ここは、極理きょくり国際女子理科大学。

　理系の才女を育むべく、設立された大学である。

　そのレベルと設備から、世界中の理系女子憧れの存在となっており、生徒たちは、敬意と羨望を込めて、「極理きょくり女子」と呼ばれている。

　そんな中、今日も教授が、受講生たちの出欠をとるのであった。

「アナ・ルブチヌクさん」

「はい」

　澄んだ声で返事する、東欧美女。

「エレクト・オサマランさん」

「はい」

　眼鏡のブロンド美人。

「エレーノ・ツィトルさん」

「はい」

　伏し目がちに答える、おとなしげな美女。

「カナリ・リッパーさん」

「はい！」

　威勢よく答える、元気印の美女。

「雁堀百合がんぼり・ゆりさん」

「はい」

　いかにもな感じの、大和撫子。

「クリノ・ピーストンさん」

「はい」

　理知的な、眼鏡美人。

「シリオ・ホッターさん」

「はい」

　優しげな、グラマラス美女。

「月間つきまクリスさん」

「はい」

　知性漂う、日米ハーフ美女。

「ハエティー・ルノーさん」

「はい」

　目鼻立ちがくっきりした、フランス美人。

「ハーメル・アソコニーさん」

「はい」

　オーストリアからやってきた、真面目そうな美女。

「ペニー・スレベルさん」

「はい」

　快活そうなイギリス美人。

「ホルン・バギーナさん」

「はい」

　しずしずと答える、北欧美女。

「マターニ・アレガーさん」

「はい」

　凛とした雰囲気の、美人。

「マルデ・サオーネさん」

「はい」

　儚げな、美女。

「全員出席ですね。では、講義を始めます」

　教授が、開始を告げる。

　科学の明日を担う理系女子たちは、今日も勉学に励むのであった。