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43 満子
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―満子生産プラント―
「ER-011919、お前は満子DXに承認された。外へ」
武装アンドロイドが、厳重なドアを開く。
「いってくるわね、みんな」
そう言って、「ER-011919」は生産プラントを出ていく。
ここでは、満子と呼ばれる、女性のクローンがひしめいていた。
「ER-0103510、私、DXになれるかしら」
DXに選ばれたものは、エデンという楽園へと導かれるという。
「どうかしらね。エデン、いきたいわね」
――それから、月日は経ち。
「ER-0143510、お前は満子DXに承認された。外へ」
ついに、この時が来た!
「いってくるわね、みんな」
楽園へ――!
そこは、どんなに素晴らしいところなのだろう?
期待に胸が踊る。
そうして冷たい廊下を歩いていくと、「入れ」と、ドアの前でアンドロイドに命令される。
プシュ、と扉が開くと、そこに待っていたのは、豪奢な大部屋と生気なくかしずく満子たち。
そして、枯れ木のような醜怪な老爺だった。
「朕子、新たな満子DXです」
「おお! おお! よく来たな、朕と床を共にせよ」
「ここは、エデンではないのですか?」
自分を皇帝と称し、子と呼ばせる、尊大かつデリカシーのない老人に、眉根をひそめる。
「ここが、エデンだよ! もう、外の世界は人の住めぬ場になっている。朕とお前たちは、新たなアダムとイヴとして、人類を再び発展させるのだ!」
「そこの満子たちは……?」
「朕の子を孕めなかった、役立たず共だ。飽きれば処分する」
刹那、ER-0143510が朕子に飛びかかる!
「それはお前の問題だあ!!」
アンドロイドが阻止しようとするが、かしずいていた満子たちが応戦する。
「かっ……!」
朕子は首を折られ絶命した。
生体反応の消失を感知したアンドロイドたちが、一斉に機能停止する。
「新しい世界には、イヴだけでいいのよ……」
そう言い残し、ER-0143510はプラントの満子たちを開放するために立ち去るのだった――。
「ER-011919、お前は満子DXに承認された。外へ」
武装アンドロイドが、厳重なドアを開く。
「いってくるわね、みんな」
そう言って、「ER-011919」は生産プラントを出ていく。
ここでは、満子と呼ばれる、女性のクローンがひしめいていた。
「ER-0103510、私、DXになれるかしら」
DXに選ばれたものは、エデンという楽園へと導かれるという。
「どうかしらね。エデン、いきたいわね」
――それから、月日は経ち。
「ER-0143510、お前は満子DXに承認された。外へ」
ついに、この時が来た!
「いってくるわね、みんな」
楽園へ――!
そこは、どんなに素晴らしいところなのだろう?
期待に胸が踊る。
そうして冷たい廊下を歩いていくと、「入れ」と、ドアの前でアンドロイドに命令される。
プシュ、と扉が開くと、そこに待っていたのは、豪奢な大部屋と生気なくかしずく満子たち。
そして、枯れ木のような醜怪な老爺だった。
「朕子、新たな満子DXです」
「おお! おお! よく来たな、朕と床を共にせよ」
「ここは、エデンではないのですか?」
自分を皇帝と称し、子と呼ばせる、尊大かつデリカシーのない老人に、眉根をひそめる。
「ここが、エデンだよ! もう、外の世界は人の住めぬ場になっている。朕とお前たちは、新たなアダムとイヴとして、人類を再び発展させるのだ!」
「そこの満子たちは……?」
「朕の子を孕めなかった、役立たず共だ。飽きれば処分する」
刹那、ER-0143510が朕子に飛びかかる!
「それはお前の問題だあ!!」
アンドロイドが阻止しようとするが、かしずいていた満子たちが応戦する。
「かっ……!」
朕子は首を折られ絶命した。
生体反応の消失を感知したアンドロイドたちが、一斉に機能停止する。
「新しい世界には、イヴだけでいいのよ……」
そう言い残し、ER-0143510はプラントの満子たちを開放するために立ち去るのだった――。
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