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第三十六話 チクタクバンバン!
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楽しい合宿も終わり、今日も今日とて、部室でエクスプのブラッシュアップに励む一同。
「ふい~……武器のバランスは取れてきたかなあ?」
「ぼちぼちやな」
きいろに同意するにこ。
「部室でも、お茶菓子広げられたらいいですよね~」
「ギンコせんせーに見つかったら、怒られるってレベルじゃないと思う」
鈴木教諭大好きなきいろが言うのだから、相当厳しい雷が落ちることだろう。
「少し、時間が余ってますね」
「エクスプもう一本は厳しいかー。なんか、軽めのいきたいね」
「すしゴーかお邪魔者やる?」
「お寿司気分なので、すしゴーでいいですか?」
「異議なーし」
るうの提案で、すしゴーと相成った。
「オー。わさびに玉子……」
わさびは、つけたネタの得点を二倍する効果がある。
玉子は最低の一点。ノヴァルナ残念。
「刺し身、あと一個きてー」
るうは、刺し身リーチ。
「ボク、プリン食べる~」
プリン。多く食べていると、ボーナス点が付く。
「ぬ、ノヴァっちが巻き寿司集めてる」
「巻き寿司、おいしいですよね」
巻き寿司は一番多く持っていると高得点だが、深追いの叩き合いは、不毛である。
五者五様のプレイの結果……。
「お、勝ったー!」
きいろ、デザート中心のマイペースプレイで勝利。
「お刺し身は、妨害されるときついですねえ」
「まあ、警戒されるよな」
「私、いいとこなかったなあ」
「ドンマイ」
きいろに慰められる歌留奈。
下校時刻になってしまったので、急いでカードを片付け、下校。
「そういえば、フリーマーケットあるらしいですよ」
「フリマかー。なんか、ゲームの出物あるかな?」
「ま、こーゆーのは見るだけでも楽しいんじゃね?」
そんなことを言いながら、家路をたどる一同であった。
日曜日。結局フリマに来た、皆々。
「なにっかいいのは、あっるのっかな~?」
るんるんモードで、先頭を進むリーダー。
「あ、このポーチかわいい! これください」
きいろ、さっそくかわいいセキセイポーチをお買い上げ。
「なんか、今日はもうこれだけでいい気分だよ~」
「おいおい。アタシら何も買ってねーぞ」
「見てください。ゲームがありますよ」
ノヴァルナの指差す先には、「チクタクバンバン」という、やたらレトロな品が。
「年季入ってますねー」
「昔流行ったのよ。押し入れを整理してたら、これが出てきて」
「へー」とハモる一同。
「これ、買いたいです」
「ありがとう」
その後はめぼしいものもなく、近場の奥野家でやろうという話に。
「うわあ、箱が退色してる以外は、すごくきれい。物持ちがいいんだねー」
「歌留奈、なにそれ?」
「チクタクバンバンっていうゲーム」
「あら、懐かしい! お父さん、歌留奈がチクタクバンバン手に入れたんですって」
父母乱入。
「いやー、懐かしいな」
父も、感心することしきり。
「やってみましょ。えっとね……」
以下、ルール。
自走する目覚まし時計を、溝の入ったプレート上でいかに動かし続けるかが肝要。
前の人の番でベルが鳴り終えたら自分の番となり、次にベルが鳴り終えるまで線路プレートを動かし目覚まし時計を常に動かしているようにする。ベルが鳴り終わると、次の人の番となる。
目覚まし時計をプレートから落としたり、走行不能になったら負けである。
意図的にループを作る事は禁止であり、ベルが鳴り終わるまでにループを崩さなければ反則負けとなる。
「おお、動いた!」
「きーちゃんの番!」
「えっと、ここをこうして、こうやって……鳴った! 次、かるかんのおかーさん!」
「えっと、ここをこうして、えっと、えっと……ああー! 詰んだー!」
このゲーム、なかなかに難しい。
「チクタクバンバンも、久々にやると面白いわねえ」
「これ、学校に持ってっていい?」
「たまに持って帰ってくれると嬉しいかな」
奥野一家の、ほのぼの会話。
「良かったら、アイス食べていく?」
「ありがとうございます!」
アイスクリーム頭痛に悩まされながらも、新たなゲームを手に入れた歌留奈たちであった。
「ふい~……武器のバランスは取れてきたかなあ?」
「ぼちぼちやな」
きいろに同意するにこ。
「部室でも、お茶菓子広げられたらいいですよね~」
「ギンコせんせーに見つかったら、怒られるってレベルじゃないと思う」
鈴木教諭大好きなきいろが言うのだから、相当厳しい雷が落ちることだろう。
「少し、時間が余ってますね」
「エクスプもう一本は厳しいかー。なんか、軽めのいきたいね」
「すしゴーかお邪魔者やる?」
「お寿司気分なので、すしゴーでいいですか?」
「異議なーし」
るうの提案で、すしゴーと相成った。
「オー。わさびに玉子……」
わさびは、つけたネタの得点を二倍する効果がある。
玉子は最低の一点。ノヴァルナ残念。
「刺し身、あと一個きてー」
るうは、刺し身リーチ。
「ボク、プリン食べる~」
プリン。多く食べていると、ボーナス点が付く。
「ぬ、ノヴァっちが巻き寿司集めてる」
「巻き寿司、おいしいですよね」
巻き寿司は一番多く持っていると高得点だが、深追いの叩き合いは、不毛である。
五者五様のプレイの結果……。
「お、勝ったー!」
きいろ、デザート中心のマイペースプレイで勝利。
「お刺し身は、妨害されるときついですねえ」
「まあ、警戒されるよな」
「私、いいとこなかったなあ」
「ドンマイ」
きいろに慰められる歌留奈。
下校時刻になってしまったので、急いでカードを片付け、下校。
「そういえば、フリーマーケットあるらしいですよ」
「フリマかー。なんか、ゲームの出物あるかな?」
「ま、こーゆーのは見るだけでも楽しいんじゃね?」
そんなことを言いながら、家路をたどる一同であった。
日曜日。結局フリマに来た、皆々。
「なにっかいいのは、あっるのっかな~?」
るんるんモードで、先頭を進むリーダー。
「あ、このポーチかわいい! これください」
きいろ、さっそくかわいいセキセイポーチをお買い上げ。
「なんか、今日はもうこれだけでいい気分だよ~」
「おいおい。アタシら何も買ってねーぞ」
「見てください。ゲームがありますよ」
ノヴァルナの指差す先には、「チクタクバンバン」という、やたらレトロな品が。
「年季入ってますねー」
「昔流行ったのよ。押し入れを整理してたら、これが出てきて」
「へー」とハモる一同。
「これ、買いたいです」
「ありがとう」
その後はめぼしいものもなく、近場の奥野家でやろうという話に。
「うわあ、箱が退色してる以外は、すごくきれい。物持ちがいいんだねー」
「歌留奈、なにそれ?」
「チクタクバンバンっていうゲーム」
「あら、懐かしい! お父さん、歌留奈がチクタクバンバン手に入れたんですって」
父母乱入。
「いやー、懐かしいな」
父も、感心することしきり。
「やってみましょ。えっとね……」
以下、ルール。
自走する目覚まし時計を、溝の入ったプレート上でいかに動かし続けるかが肝要。
前の人の番でベルが鳴り終えたら自分の番となり、次にベルが鳴り終えるまで線路プレートを動かし目覚まし時計を常に動かしているようにする。ベルが鳴り終わると、次の人の番となる。
目覚まし時計をプレートから落としたり、走行不能になったら負けである。
意図的にループを作る事は禁止であり、ベルが鳴り終わるまでにループを崩さなければ反則負けとなる。
「おお、動いた!」
「きーちゃんの番!」
「えっと、ここをこうして、こうやって……鳴った! 次、かるかんのおかーさん!」
「えっと、ここをこうして、えっと、えっと……ああー! 詰んだー!」
このゲーム、なかなかに難しい。
「チクタクバンバンも、久々にやると面白いわねえ」
「これ、学校に持ってっていい?」
「たまに持って帰ってくれると嬉しいかな」
奥野一家の、ほのぼの会話。
「良かったら、アイス食べていく?」
「ありがとうございます!」
アイスクリーム頭痛に悩まされながらも、新たなゲームを手に入れた歌留奈たちであった。
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