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第七話

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いつものように、彼の家で過ごしていた。
彼は在宅していた。
私は彼の携帯でゲームをしていた。

その時だった。。。

イニシャルだけのラインの通知が届いた。
嫌な予感がした。
申し訳ないが勝手に開いた。

元嫁だった。

ただ連絡を取り合ってるだけではなかった。
離婚してからずっと連絡を取り合っていた。
そして、1か月前から会うようになり、
私が眠った後、夜中を見計らって会いに行っていた。

朝方帰ってきて、私とは知らぬ顔して、過ごしていたのだ。

元嫁にも私のことは隠していた。

本当にDVを受けていて、家庭内別居をしていたほど、
仲悪かったのか信じられないラインの量と内容。

私が堕胎手術したその日も、会いに行っていた。

見ていた、その手は震えていた。

彼が様子のおかしな私に気づく。
そして、バレたことにも気づく。

必死で謝ってきた。

初めは、荷物を間違って送ってしまったという連絡から始まったとのこと。
それを届けて終わったと。
そっから、時々連絡が来たと。
離婚時も、こちらが一方的に別れを告げたから、罪悪感があったため、
相手をしてしまったとのこと。

従わないと何されるかわからないから、気持ちはなかったが、
浮気していたと。

好きでない人を抱けるんだ。。
嘘ついてるんかな、どっちかな。

とにかく、私は怒り狂った。
暴れまくった。彼は本当にわたしだけを愛してくれてると、信じ込んでいた。
浮気なんてするわけないと。

彼の携帯から、全ての女性の連絡先を消した。
元嫁はブロック、着信拒否させた。GPSアプリを入れた。
それでも怒りは収まらなかった。

元嫁に電話して、もう関わるなと言いたいと言ったが、それだけはやめてくれと
頭を下げられた。そんなに、元嫁が怖いんか。

代わりに、携帯の暗証番号を教えてもらい、いつでも見れるようにした。

連絡先を消していく過程で過去のラインがたくさん出てきた。
元嫁以外の女とも連絡を取りあっており、浮気未遂がたくさんあった。
(日程が合わず会えてないだけで、会えたら浮気してた等)

本当に彼が信じられなくなった。

そもそも、不倫している私たちだから、そんなのあり得ることなのに。
どうして、わたしにだけは、浮気しないと思ったのだろう。

後々わかるが、彼はとてつもない、嘘つきだった。

わたしは、その不誠実さにとても怒りを覚えた。

それが判明するたびに、わたしの束縛は強くなった。
喧嘩もさらに増えた。

彼がだんだんと私から離れていっていることは感じていた。
だからこそ、さらに束縛は強くなった。


そうして私たちは狂っていった。
喧嘩は激しさを増し、モノが飛び交うことはしばしば。
汚い言葉で罵り合い、私は泣きじゃくった。
殺したいと本気で思い、首を絞めたこともあった。
荷物をまとめて、家出した。
でも、それは、全部、私を見て、という気持ちだった。

他の人見ないで、私だけを愛して。

どうして、あんなに私だけを見ていたのに、こんなふうになったの?

貴方が浮気したからだ。

責め続けた。

そりゃ彼も疲れてくる。

好きな気持ちも薄れてくるだろう。

それを理解できない私は、夜な夜な、怒っていた。

彼に別れを告げられた。

しかし、別れてなんてあげなかった。

私は好きだし、どうして私たちが別れるのか意味がわからなかった。
結婚すると思っていたから。

そんな日々が続き、2週間彼が研修に行くことが決まった。
付き合って一年弱、彼と2週間会わなかったことなんてなかった。

不安で不安で、また喧嘩が増えた。だけど、当たり前だけど、研修は無くならない。
彼には鬱陶しがられるようになった。

だんだん話もしてくれなくなった。

愛してもくれなくなった。

家にいることが減っていった。

すれ違っていた。

どうして、浮気された私がこんな仕打ちを受けているんだ?

反省していたら、そんな態度取れないだろう。

申し訳ないと思うなら、行動で示して。

私を大切にして。

求めてばっかりだった。

不満をぶつけてばっかりだった。

というか、不満を見つけてぶつけていた感じだった。

ただ、相手をして欲しくて。

しかし、私の思いも虚しく、私がそうやって彼を求めていけばいくほど、彼は離れていった。
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