私は彼を殺した

25歳(女)小説初心者

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第二話

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遅くなってごめんなさい。
色々あってお待たせしました。
それはまた追々。


さて、第二話です。
今回は、私と彼の出逢いについて。


私と彼の出逢いはありふれていると言えばそれ以上でも以下でもなくて、
ネット上で見つけた、趣味のサークルの集まりだった。

当時私は、うつ病を患い会社を休んでいた。
休暇をもらって数か月が経ち、復職も近づいてきたちょうどその頃。
仕事に追われる日々は嫌だなと、何か趣味でも始めようとそのサークルに参加した。


ある年の暮れ。そこに、彼はいた。
サークルで彼と過ごした時間は本当にあっという間だった。
とっても楽しくて、うつ病になってから楽しいことなんてなかったから、
本当にキラキラした宝石のような時間だったと、今思い出しても自信を持って言える。


出会ったその日から気になっていたけれど、うつ病になって自信を無くしていたことも
影響してか、彼に話かけれない。
結局、彼の名前すら知ることはできなかった。
だから、グループラインに加入しても、彼と連絡を取ることは叶わなかった。

私も結婚していたから、これでいいんだと、夫とステイホームしながら静かに年越しをした。


そして、年明け。
サークル活動第2回参加の日。
彼は果たして参加するのか、年末年始の間も密かにドキドキ。
サークル参加の意味は、「彼に会うこと」に変っていたかも知れない。

その日も彼はいた。
今日こそは絶対、名前聞く。

だけど、結局勇気は出ずに。。。
他の人から、彼の話を少し聞くことで終わってしまった。

25歳になって、自分がこんなに恋愛に臆病になっていたなんて、
今思えば笑ってしまう。

はあ、今日もダメだったと、帰ろうとした時。。。
彼が隣に来てくれた。
私「〇〇出身って聞きました!!私、そこ大好きなんです。旅行で何度も行きました。
将来、永住するなら〇〇って思ってました。」
これが初めの会話。

永住のことは本当。他の人から彼のことを聞いた時に、運命だと思ったくらい。
恋愛すると、ほんとそんな、小さいことでも、運命って思ちゃうくらい、盲目になるんだなあ。。

そして、なんとか名前入手。

ただ、ラインする勇気はなく。
グループから友達追加して終わり。


だけど、私は彼と目を合わせて話せたこと。
名前が知れたこと。
それだけで十分だった。


うつ病の休暇も終わりが近づき、復職の日がやってきた。

病気が治って復職するのではなく、会社の制度上の関係だったので、
復職はとてもしんどくて、辛くて、憂鬱だった。

そういう経緯もあって、彼と出会えたこと、サークルの活動は
私にとって、とても大切な時間だった。

これが私と彼の出逢い。
まだ彼と話した時間は1分未満ってくらいだったけど、
彼と会えるかも知れない週末のサークル活動がとても楽しみだった。






次回、私と彼が仲良くなるまでのお話。
こんな臆病で奥手な私が、彼とどうやって仲良くなったのか。

連絡は送れたのか?

というか、夫がいるのに恋してていいの?

休んでた分、仕事に集中するべきでは?


みなさん色々思うことあると思う。。

コメントにぜひ。

今回も読んでくれてありがとう。
前回、お気に入りしてくれた方、ありがとう。
とても嬉しかったです。
貴方がいたから、第二話書こうと思いました。

ぜひ、今回も読んでくれてると嬉しいな。




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