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休日9
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ハイエナどもが解散した後、先輩モデルさんがあらためてソラを眺めます。
「ふーん、君がソラくんか」
基本的にソラに近付く女性は敵であり、警戒すべき対象です。
しかし、先輩モデルさんは彼氏さんがいるので、大丈夫だと思います。
最近は彼氏さんが浮気をする前に、浮気の気配を察知してお仕置きしているみたいです。
そのくらい嫉妬深いということです。
なので、先輩モデルさんが他の男性に色目を使うことはないと思います。
「よ、よろしく」
直前に片手で私を宙吊りにしている姿を見ているせいか、ソラが怯えたような表情で先輩モデルさんに挨拶をします。
女装をしたままのせいか、保護欲を刺激される姿です。
可憐な乙女にしか見えません。
先輩モデルさんも同じことを考えたのか、ソラをじっくり観察します。
「君、ホントに男の子? 下、付いてる? もし付いてるなら、取っちゃった方がよくないかな? 手伝おうか?」
「ひっ!」
先輩モデルさんが、手をにぎにぎしたのを見て、ソラが悲鳴を上げます。
先輩モデルさんの握力なら、下を素手でむしり取ることも可能でしょう。
ですが、それをさせるわけにはいきません。
ソラには童貞のまま三十歳を迎えてもらわなければならないのです。
下が無いと、童貞と判定されるかどうかが、あやしくなってしまいます。
「先輩、ソラは間違いなく男の娘です。でも、下は取らないでください。魔法使いになるために必要なんです」
残念ながら、今の私では先輩モデルさんにはかないません。
腕力はもとより、疑似魔法も効くかどうか、微妙です。
たぶん、マジカルフレイムを使っても、鼻息で吹き飛ばされそうな気がします。
だから、言葉でお願いすることにしました。
「ふふっ、冗談よ。ところで、キラリン。今、失礼なこと考えなかった?」
「痛たたたっ! 先輩は優しいなって思っただけで――痛たたたっ!」
先輩モデルさんの前では、嘘は通用しません。
勘が鋭いというより、心を読んでいるのではないでしょうか。
そう思うときがあります。
「あ、あの、キララにひどいことしないでください」
私が宙吊りにされていると、ソラが先輩モデルさんに訴えてくれます。
優しいです。
ゴリラな先輩モデルさんとは大違いで――痛たたたたたっ!!!
「安心して、ソラくん。私とキラリンは、とっても仲良しなの。今のもじゃれ合っていただけよ。ねー?」
先輩モデルさんは、最後に一締めした後、解放してくれました。
腕を組んで、ソラに仲良しアピールをします。
「そうよ、ソラ。じゃれ合っていただけよ」
ちなみに、小さい頃に人間とじゃれ合っていたライオンが、大きくなってから同じように人間とじゃれ合って、手加減を誤って人間を殺してしまうという事故があるそうです。
猛獣とじゃれ合うときは注意が――
ギリギリギリッ!
――注意が必要ですが、先輩モデルさんは優しいので大丈夫です。
腕を折ろうとしてきたりなんてしません。
「そうなんだ。よかった」
実際、先輩モデルさんにはお世話になっています。
疑似魔法のいくつかは、先輩モデルさんから教えてもらったものです。
先輩モデルさんは、魔法(物理)の使い手なのです。
さて、そんなことをしている間に、そこそこ時間が経過しています。
いつまでもじゃれ合っているわけにはいきません。
今日はお仕事に来たのです。
いつもならカメラマンさんの指示で撮影をするのですが、どこにいるのでしょう。
そう思って周囲を見回すと、ちょうどこちらにやってくるところでした。
「さあ、次はそっちの子を撮影しましょう」
「え、あの……」
そう言って、ソラを連れていってしまいます。
カメラマンさんは、女番長さんだけでなく、ソラもターゲットにしたようです。
ソラは見学に連れてきただけだったのですが、まあいいでしょう。
カメラマンさんがソラのことを性的な目で見ないことは信用していますし、ソラの可愛さを写真に残すのは悪くありません。
そんなことを考えていると、ソラと入れ替わりに、女番長さんが私の隣にやってきました。
「お疲れ様です」
「ひどい目にあったよ」
女番長さんが不機嫌そうに言います。
けれど、その表情はどことなく照れ隠しのようにも見えます。
「まあ、化粧の仕方は教えてくれたし、バイト代も出してくれるって言うから、いいんだけどよ」
安定のツンデレです。
それにしても、撮影に時間がかかっていると思ったら、お化粧の仕方まで教わっていたようです。
見どころがあるということでしょう。
ただ、可愛いだけなら、お化粧をして、撮影をして、アルバイト代を渡して、それで終わりです。
それなのに、お化粧を教えるところからしたということは、今後を見越してのことだと思います。
どうやら、女番長さんは、私の同僚になりそうです。
ちなみに、連れていかれたソラも、お化粧を教えてもらっています。
もちろん、男性用のお化粧ではなく、女性用のお化粧です。
見学に連れてきただけのつもりだったのですが、思いがけず、ソラの魔女っ子の修行になったようです。
今日は有意義な休日になりました。
「ふーん、君がソラくんか」
基本的にソラに近付く女性は敵であり、警戒すべき対象です。
しかし、先輩モデルさんは彼氏さんがいるので、大丈夫だと思います。
最近は彼氏さんが浮気をする前に、浮気の気配を察知してお仕置きしているみたいです。
そのくらい嫉妬深いということです。
なので、先輩モデルさんが他の男性に色目を使うことはないと思います。
「よ、よろしく」
直前に片手で私を宙吊りにしている姿を見ているせいか、ソラが怯えたような表情で先輩モデルさんに挨拶をします。
女装をしたままのせいか、保護欲を刺激される姿です。
可憐な乙女にしか見えません。
先輩モデルさんも同じことを考えたのか、ソラをじっくり観察します。
「君、ホントに男の子? 下、付いてる? もし付いてるなら、取っちゃった方がよくないかな? 手伝おうか?」
「ひっ!」
先輩モデルさんが、手をにぎにぎしたのを見て、ソラが悲鳴を上げます。
先輩モデルさんの握力なら、下を素手でむしり取ることも可能でしょう。
ですが、それをさせるわけにはいきません。
ソラには童貞のまま三十歳を迎えてもらわなければならないのです。
下が無いと、童貞と判定されるかどうかが、あやしくなってしまいます。
「先輩、ソラは間違いなく男の娘です。でも、下は取らないでください。魔法使いになるために必要なんです」
残念ながら、今の私では先輩モデルさんにはかないません。
腕力はもとより、疑似魔法も効くかどうか、微妙です。
たぶん、マジカルフレイムを使っても、鼻息で吹き飛ばされそうな気がします。
だから、言葉でお願いすることにしました。
「ふふっ、冗談よ。ところで、キラリン。今、失礼なこと考えなかった?」
「痛たたたっ! 先輩は優しいなって思っただけで――痛たたたっ!」
先輩モデルさんの前では、嘘は通用しません。
勘が鋭いというより、心を読んでいるのではないでしょうか。
そう思うときがあります。
「あ、あの、キララにひどいことしないでください」
私が宙吊りにされていると、ソラが先輩モデルさんに訴えてくれます。
優しいです。
ゴリラな先輩モデルさんとは大違いで――痛たたたたたっ!!!
「安心して、ソラくん。私とキラリンは、とっても仲良しなの。今のもじゃれ合っていただけよ。ねー?」
先輩モデルさんは、最後に一締めした後、解放してくれました。
腕を組んで、ソラに仲良しアピールをします。
「そうよ、ソラ。じゃれ合っていただけよ」
ちなみに、小さい頃に人間とじゃれ合っていたライオンが、大きくなってから同じように人間とじゃれ合って、手加減を誤って人間を殺してしまうという事故があるそうです。
猛獣とじゃれ合うときは注意が――
ギリギリギリッ!
――注意が必要ですが、先輩モデルさんは優しいので大丈夫です。
腕を折ろうとしてきたりなんてしません。
「そうなんだ。よかった」
実際、先輩モデルさんにはお世話になっています。
疑似魔法のいくつかは、先輩モデルさんから教えてもらったものです。
先輩モデルさんは、魔法(物理)の使い手なのです。
さて、そんなことをしている間に、そこそこ時間が経過しています。
いつまでもじゃれ合っているわけにはいきません。
今日はお仕事に来たのです。
いつもならカメラマンさんの指示で撮影をするのですが、どこにいるのでしょう。
そう思って周囲を見回すと、ちょうどこちらにやってくるところでした。
「さあ、次はそっちの子を撮影しましょう」
「え、あの……」
そう言って、ソラを連れていってしまいます。
カメラマンさんは、女番長さんだけでなく、ソラもターゲットにしたようです。
ソラは見学に連れてきただけだったのですが、まあいいでしょう。
カメラマンさんがソラのことを性的な目で見ないことは信用していますし、ソラの可愛さを写真に残すのは悪くありません。
そんなことを考えていると、ソラと入れ替わりに、女番長さんが私の隣にやってきました。
「お疲れ様です」
「ひどい目にあったよ」
女番長さんが不機嫌そうに言います。
けれど、その表情はどことなく照れ隠しのようにも見えます。
「まあ、化粧の仕方は教えてくれたし、バイト代も出してくれるって言うから、いいんだけどよ」
安定のツンデレです。
それにしても、撮影に時間がかかっていると思ったら、お化粧の仕方まで教わっていたようです。
見どころがあるということでしょう。
ただ、可愛いだけなら、お化粧をして、撮影をして、アルバイト代を渡して、それで終わりです。
それなのに、お化粧を教えるところからしたということは、今後を見越してのことだと思います。
どうやら、女番長さんは、私の同僚になりそうです。
ちなみに、連れていかれたソラも、お化粧を教えてもらっています。
もちろん、男性用のお化粧ではなく、女性用のお化粧です。
見学に連れてきただけのつもりだったのですが、思いがけず、ソラの魔女っ子の修行になったようです。
今日は有意義な休日になりました。
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