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【おまけ】キララの疑似魔法講座4
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今回は、女番長さんの一件で私が使った疑似魔法について紹介します。
NEWがついているのが前回から増えた分です。
皆さん自己責任で使ってみて下さいね。
■マジカルフレイム(NEW)
今まで疑似魔法には多人数を相手にするものがありませんでした。
そこで新たに作ったのが、この魔法です。
といっても、ゼロから作ったわけではありません。
マジカルミストとマジカルファイヤーを組み合わせた、いわば合成魔法と呼ぶべきものです。
作り方は簡単です。
マジカルミストで噴射する中身を、マジカルファイヤーの唐辛子エキスに入れ替えるだけです。
マジカルミストのようにスカートに仕込むと自分もダメージを受けてしまうので、攻撃対象が集まっている真ん中に放り投げて使います。
密閉された空間で使用すると、下手をしたら呼吸困難で死人が出るので、注意して下さいね。
もし、作るのに必要な材料を集めるのが難しいときは、代用品を使うのもアリです。
AMAZ○Nなどで『すなんぐれねーど』と検索すると、すぐにヒットしますよ。
■マジカルサンダー
魔法のステッキを敵に押し当てて使う魔法です。
道具を使うので術者に魔力が無くても使えるというわけですね。
道具の作り方は簡単です。
まず通販で一番威力のあるスタンガンを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
威力のあるスタンガンは値段もそれなりにしますがケチってはいけませんよ。
威力がないと敵にダメージを与えるまでに時間がかかりますからね。
あと魔法のステッキに仕込むときには金属部品に注意してください。
漏電して感電したら自分が痺れてしまいますからね。
それと最後に注意点を。
充電状況は毎日忘れずにチェックして下さい。
満充電していても長い間使っていないと自然放電してしまうことがあります。
いざというときに充電が切れていたら大変ですからね。
■マジカルファイヤー
魔法のステッキを敵に向けて放射する魔法です。
この魔法も道具を使うので術者に魔力が無くても大丈夫です。
この道具の作り方も簡単です。
まず通販で唐辛子スプレーを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
唐辛子スプレーが検索して見つからないときは、催涙スプレーや防犯スプレーで検索して下さい。
それで見つかると思います。
あと購入する際は容量に注意して下さい。
多い方がよいですが、多すぎると魔法のステッキに収まらない可能性がありますからね。
あらかじめスプレー缶のサイズを確認しておくとよいでしょう。
それと最後に注意点を。
この魔法は充電の必要はないのですが、一度使うと容量が減ったままで回復しません。
残りの容量が少なくなったら、補充する必要があります。
魔法を使った後にチェックを忘れないようにして下さいね。
■マジカルフラッシュ
魔法のステッキを敵に向けて放射する魔法です。
この魔法も魔力が無くても大丈夫で道具の作り方も簡単です。
ですが、この魔法には直接的な攻撃力はありません。
他の魔法を組み合わせて使うのが基本です。
まず通販でルーメンが高いフラッシュライトを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
ルーメンはできるだけ高いものを選んで下さいね。
ルーメンが低いと単なる懐中電灯なので効果が薄くなります。
ストロボ機能があると便利です。
それと最後に注意点を。
この魔法も充電状況は忘れずにチェックして下さい。
商品のブランドによっては専用の電池が必要な場合もあるので、そこも注意点ですね。
少し値段が高いと思っても、専用の電池を使った方が威力に信頼性があります。
■マジカルクラッシュ
この魔法は他の魔法と少し違います。
魔法のステッキは使いません。
自らの拳を使います。
魔力があれば遠距離攻撃ができるのですが、魔力がなくても近距離攻撃なら可能です。
それと攻撃対象が男性のみというところも他の魔法と違うところでしょうか。
やり方は簡単です。
まず相手に触れることができるくらいにまで近づきます。
このとき姿勢は低くしてください。
そして近づいた勢いのまま、拳を捻じり込むように突き上げて下さい。
いわゆるアッパーカットですね。
このときのポイントは、棒ではなく玉を狙うところです。
身体にめり込むくらいがよいでしょう。
でも、潰してはいけません。
潰してしまうと、治療費とか色々と請求されて、面倒なことになります。
ちなみに、この魔法は応用編もあります。
瞬間的な衝撃を与えるのではなく、持続的な衝撃を与えることにより、尋問などにも利用できます。
玉を潰さないように、ギリギリの力加減でコリコリとするのがよいらしいです。
らしいというのは、私はこの応用が苦手だからです。
だって、手が臭くなりますからね。
ですが、私にこの応用編を教えてくれた人は、浮気をした彼氏によく使っているそうです。
その人は『やりすぎると相手が気持ちよくなっちゃうから注意してね』と言っていました。
私には何のことか分かりませんが、皆さんも注意して下さいね。
■マジカルキック
いわゆるキックです。
ただし、使うのは自らの身体能力だけではありません。
魔力の代わりに重力を使って威力をアップします。
建物の二階や屋根から飛び降りて放つとよいでしょう。
でも、着地のときに足首を捻挫しないように注意してくださいね。
私の場合は、NEW魔女っ子衣装を着ているときだけ、この魔法を使います。
NEW魔女っ子衣装の靴は底が衝撃を吸収する素材でできていて、三階くらいの高さまでなら怪我をせずに飛び降りることができるのです。
皆さんも同じような装備を身に付けることをオススメします。
衝撃を吸収する素材が手に入らないときは、バネとかで代用して下さいね。
■マジカルパンチ
いわゆるパンチです。
ただし、使うのは自らの身体能力だけではありません。
魔力の代わりにメリケンサックなどの道具を使って威力をアップします。
けれど、実は私はこの魔法を使うための道具を持っていません。
魔女っ子衣装と一緒に身に付けて違和感のないメリケンサックを探したのですが、見つけられなかったのです。
もし皆さんが見つけたら、私にも教えて下さいね。
■マジカルミスト
通称『地上波で現れる不自然に多い湯気』です。
下着が人目に晒されそうになったことを検知すると自動的に煙幕が噴き出す装置を、魔女っ子衣装のスカートに仕込むことにより使用します。
この魔法は、高い技術力が使われている上に値段も高価な装置を使うので、難易度が高い部類に入ります。
習得できるまでは、自らの身体能力により、スカートの中身が見えないようにして下さいね。
■マジカルバインド
指錠や手錠を使って敵を拘束する魔法です。
この魔法は単体では成功させることが難しいので、マジカルミストなどと組み合わせて使用します。
ちなみに、この魔法に使う道具は、一般のお店では手に入りづらいそうです。
私は知り合いからお下がりをもらいました。
その人に聞いたところ、十八歳未満が入ることができないお店の『えすえむぐっずこーなー』という場所に売っているそうです。
私は十八歳未満なのでそういうお店に入ることはできませんが、もし皆さんが十八歳以上なら、そういうお店を探してみて下さいね。
■マジカルメイク
早くて可愛いメイク技術は、魔女っ子の必須技能です。
本物の魔女っ子は、数秒で魔女っ子衣装に着替えます。
そして、どれだけ激しい戦闘を繰り広げたとしても、汚らしく薄汚れたりはしません。
汚れていたとしても、それはメイクのアクセントです。
可愛らしさを引き立てるアクセサリーのようなものです。
本物の魔女っ子は、これを魔法で一瞬のうちにおこないます。
でも、たとえ魔法が使えなかったとして、メイク技術を向上させることにより、限りなく魔法に近付けることはできます。
今の私では、一分以内に着替えたり、数分でメイクを完了させたりするのが限界ですが、いずれはどちらも数秒でできるようになってみせます。
皆さんも挑戦してみてくださいね。
NEWがついているのが前回から増えた分です。
皆さん自己責任で使ってみて下さいね。
■マジカルフレイム(NEW)
今まで疑似魔法には多人数を相手にするものがありませんでした。
そこで新たに作ったのが、この魔法です。
といっても、ゼロから作ったわけではありません。
マジカルミストとマジカルファイヤーを組み合わせた、いわば合成魔法と呼ぶべきものです。
作り方は簡単です。
マジカルミストで噴射する中身を、マジカルファイヤーの唐辛子エキスに入れ替えるだけです。
マジカルミストのようにスカートに仕込むと自分もダメージを受けてしまうので、攻撃対象が集まっている真ん中に放り投げて使います。
密閉された空間で使用すると、下手をしたら呼吸困難で死人が出るので、注意して下さいね。
もし、作るのに必要な材料を集めるのが難しいときは、代用品を使うのもアリです。
AMAZ○Nなどで『すなんぐれねーど』と検索すると、すぐにヒットしますよ。
■マジカルサンダー
魔法のステッキを敵に押し当てて使う魔法です。
道具を使うので術者に魔力が無くても使えるというわけですね。
道具の作り方は簡単です。
まず通販で一番威力のあるスタンガンを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
威力のあるスタンガンは値段もそれなりにしますがケチってはいけませんよ。
威力がないと敵にダメージを与えるまでに時間がかかりますからね。
あと魔法のステッキに仕込むときには金属部品に注意してください。
漏電して感電したら自分が痺れてしまいますからね。
それと最後に注意点を。
充電状況は毎日忘れずにチェックして下さい。
満充電していても長い間使っていないと自然放電してしまうことがあります。
いざというときに充電が切れていたら大変ですからね。
■マジカルファイヤー
魔法のステッキを敵に向けて放射する魔法です。
この魔法も道具を使うので術者に魔力が無くても大丈夫です。
この道具の作り方も簡単です。
まず通販で唐辛子スプレーを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
唐辛子スプレーが検索して見つからないときは、催涙スプレーや防犯スプレーで検索して下さい。
それで見つかると思います。
あと購入する際は容量に注意して下さい。
多い方がよいですが、多すぎると魔法のステッキに収まらない可能性がありますからね。
あらかじめスプレー缶のサイズを確認しておくとよいでしょう。
それと最後に注意点を。
この魔法は充電の必要はないのですが、一度使うと容量が減ったままで回復しません。
残りの容量が少なくなったら、補充する必要があります。
魔法を使った後にチェックを忘れないようにして下さいね。
■マジカルフラッシュ
魔法のステッキを敵に向けて放射する魔法です。
この魔法も魔力が無くても大丈夫で道具の作り方も簡単です。
ですが、この魔法には直接的な攻撃力はありません。
他の魔法を組み合わせて使うのが基本です。
まず通販でルーメンが高いフラッシュライトを購入して下さい。
そしてそれを魔法のステッキの内部に仕込んでください。
これで完成です。
ルーメンはできるだけ高いものを選んで下さいね。
ルーメンが低いと単なる懐中電灯なので効果が薄くなります。
ストロボ機能があると便利です。
それと最後に注意点を。
この魔法も充電状況は忘れずにチェックして下さい。
商品のブランドによっては専用の電池が必要な場合もあるので、そこも注意点ですね。
少し値段が高いと思っても、専用の電池を使った方が威力に信頼性があります。
■マジカルクラッシュ
この魔法は他の魔法と少し違います。
魔法のステッキは使いません。
自らの拳を使います。
魔力があれば遠距離攻撃ができるのですが、魔力がなくても近距離攻撃なら可能です。
それと攻撃対象が男性のみというところも他の魔法と違うところでしょうか。
やり方は簡単です。
まず相手に触れることができるくらいにまで近づきます。
このとき姿勢は低くしてください。
そして近づいた勢いのまま、拳を捻じり込むように突き上げて下さい。
いわゆるアッパーカットですね。
このときのポイントは、棒ではなく玉を狙うところです。
身体にめり込むくらいがよいでしょう。
でも、潰してはいけません。
潰してしまうと、治療費とか色々と請求されて、面倒なことになります。
ちなみに、この魔法は応用編もあります。
瞬間的な衝撃を与えるのではなく、持続的な衝撃を与えることにより、尋問などにも利用できます。
玉を潰さないように、ギリギリの力加減でコリコリとするのがよいらしいです。
らしいというのは、私はこの応用が苦手だからです。
だって、手が臭くなりますからね。
ですが、私にこの応用編を教えてくれた人は、浮気をした彼氏によく使っているそうです。
その人は『やりすぎると相手が気持ちよくなっちゃうから注意してね』と言っていました。
私には何のことか分かりませんが、皆さんも注意して下さいね。
■マジカルキック
いわゆるキックです。
ただし、使うのは自らの身体能力だけではありません。
魔力の代わりに重力を使って威力をアップします。
建物の二階や屋根から飛び降りて放つとよいでしょう。
でも、着地のときに足首を捻挫しないように注意してくださいね。
私の場合は、NEW魔女っ子衣装を着ているときだけ、この魔法を使います。
NEW魔女っ子衣装の靴は底が衝撃を吸収する素材でできていて、三階くらいの高さまでなら怪我をせずに飛び降りることができるのです。
皆さんも同じような装備を身に付けることをオススメします。
衝撃を吸収する素材が手に入らないときは、バネとかで代用して下さいね。
■マジカルパンチ
いわゆるパンチです。
ただし、使うのは自らの身体能力だけではありません。
魔力の代わりにメリケンサックなどの道具を使って威力をアップします。
けれど、実は私はこの魔法を使うための道具を持っていません。
魔女っ子衣装と一緒に身に付けて違和感のないメリケンサックを探したのですが、見つけられなかったのです。
もし皆さんが見つけたら、私にも教えて下さいね。
■マジカルミスト
通称『地上波で現れる不自然に多い湯気』です。
下着が人目に晒されそうになったことを検知すると自動的に煙幕が噴き出す装置を、魔女っ子衣装のスカートに仕込むことにより使用します。
この魔法は、高い技術力が使われている上に値段も高価な装置を使うので、難易度が高い部類に入ります。
習得できるまでは、自らの身体能力により、スカートの中身が見えないようにして下さいね。
■マジカルバインド
指錠や手錠を使って敵を拘束する魔法です。
この魔法は単体では成功させることが難しいので、マジカルミストなどと組み合わせて使用します。
ちなみに、この魔法に使う道具は、一般のお店では手に入りづらいそうです。
私は知り合いからお下がりをもらいました。
その人に聞いたところ、十八歳未満が入ることができないお店の『えすえむぐっずこーなー』という場所に売っているそうです。
私は十八歳未満なのでそういうお店に入ることはできませんが、もし皆さんが十八歳以上なら、そういうお店を探してみて下さいね。
■マジカルメイク
早くて可愛いメイク技術は、魔女っ子の必須技能です。
本物の魔女っ子は、数秒で魔女っ子衣装に着替えます。
そして、どれだけ激しい戦闘を繰り広げたとしても、汚らしく薄汚れたりはしません。
汚れていたとしても、それはメイクのアクセントです。
可愛らしさを引き立てるアクセサリーのようなものです。
本物の魔女っ子は、これを魔法で一瞬のうちにおこないます。
でも、たとえ魔法が使えなかったとして、メイク技術を向上させることにより、限りなく魔法に近付けることはできます。
今の私では、一分以内に着替えたり、数分でメイクを完了させたりするのが限界ですが、いずれはどちらも数秒でできるようになってみせます。
皆さんも挑戦してみてくださいね。
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