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悪の女幹部5
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ジュースを買った後、私とおっぱいお化けは当ても無く歩いています。
「キララさんのせいで、恥ずかしかったよ」
「人のせいにするのはよくないわ。おっぱ……加藤さんが、いきなり『おっぱい』って叫ぶからでしょう」
「ほらまた『おっぱい』って言いかけた! もう騙されないよ!」
「誤解よ」
自販機のところにはベンチがあります。
そこに座って時間を潰そうと思っていたのに、おっぱいお化けが『おっぱい』と叫んだせいで、校庭で部活動をしていた人達の注目を集めてしまったのです。
その場に居づらくなったおっぱいお化けが私を引っ張るせいで、私まで歩くハメになったのです。
とばっちりです。
しかも、自業自得だというのに、おっぱいお化けは、ぷりぷりと怒り続けています。
「誤解じゃないよ! 絶対、心の中で呼んでるよ」
「加藤さんって、エスパー?」
「違うけど! でも、わかるよ!」
怒りっぽいときは、カルシウムを摂るとよいという話を聞いたことがありますが、あれはウソです。
だって、ミルクを飲んでいるおっぱいお化けは、怒り続けています。
それとも、ミルクがおっぱいに吸い取られているせいで、効果が出ていないのでしょうか。
もっとカルシウムを摂った方がよいと思いますが、ミルクばかり飲むのはよくありません。
おっぱいお化けのおっぱいがこれ以上大きくなったら、きっと破裂してしまいます。
乳脂肪分の含まれていない、純度の高いカルシウムがよいと思います。
「加藤さん、今度、一緒に食事にきましょう」
「はぁはぁ……え? うん、いいよ。キララさんから誘ってくれるなんて嬉しいな」
ぷりぷり続く声を遮って提案すると、おっぱいお化けが承諾します。
食事に誘われて嬉しそうです。
「軟骨の唐揚げとか、骨せんべいとか――」
「なんで、居酒屋みたいなメニュー?」
「あとは煮干しとか」
「煮干しって……和食? スイーツとかじゃないんだ」
私が提案するメニューを聞いて、おっぱいお化けが首を傾げます。
スイーツを食べたかったようですが、それはいけません。
ああいったお菓子には生クリームがたっぷり使われることが多いのです。
「加藤さんの健康を考えたの」
「健康?」
「加藤さんは肩こりがひどいのではないかしら?」
「うん。よくわかるね」
当然、わかります。
ボーリングの玉を常に二つ肩にかけているようなものなのです。
肩がこるのは当たり前でしょう。
「……えっと、どこを見ているのかな?」
「加藤さ……おっぱい」
「もしかして、私=おっぱいって認識!?」
再びおっぱいお化けが騒ぎ出しました。
やはり、加藤さ……じゃなくて、おっぱいにカルシウムが回っているせいだと思います。
けれど、校庭で騒ぐのは褒められたことではありません。
部活動をしている人達の邪魔じゃまになっています。
おっぱいお化けが、おっぱいおっぱい連呼するので、気になって動きを止めてしまっているのです。
そして、騒ぐたびにおっぱいが揺れるので、男子生徒達の視線がそこに集中しています。
無差別攻撃です。
きっと、テンプテーションフィールドとか、そういう名前です。
このままでは、運動で性欲を昇華している健全な運動部員達が、おっぱいお化けが魔王として君臨する魔界に引きずり込まれてしまいます。
被害が広がるのを避けるために、今すぐここから立ち去らなければなりません。
でも、どこへ行きましょう。
少し早いと思いますが、部室へ戻った方がいいでしょうか。
そう考えたところで、校門にいる人物が目に留まりました。
そう言えば、放課後にまた来ると言っていたのでした。
おっぱいお化けも放ってはおけませんが、あの人も放ってはおけません。
放課後に出直した方がよいと言ったのは私なのです。
声くらいはかけた方がよいでしょう。
「加藤さん、おっぱいを連呼しているところ悪いのだけど、知り合いに会いに行っていいかしら?」
「連呼していないよ!?」
本人は否定しますが、周囲の視線を集めているのは確実です。
私が校庭をぐるりと見回すと、おっぱいお化けがその視線を辿ります。
そして自分が注目されていることを知ると、小さくなって誤魔化すように話題を逸らします。
「……知り合いって?」
「ほら、あそこ」
私が視線を向けると、おっぱいお化けも気付きました。
「あの人達、また来たんだ。人を捜しているって言っていたものね」
「ちょっと、声をかけてくるわ」
「大丈夫? 怖そうな人達だけど」
「人を見た目で判断するのはよくないわ。弟がどうとか言っていたから、きっと迷子になっていたところを見つけてくれた人にお礼を言いに来たとかではないかしら」
「お礼参りとかじゃないといいけど……」
私が視線を向けた校門のところには、今朝と同じ場所に今朝と同じ人達がいました。
人を捜していると言っていた不良っぽい集団です。
女番長さんの姿もあります。
私は女番長さんに近付き声をかけます。
「こんにちは。捜している人は見つかりましたか?」
「ああ、あんたか。今朝は世話になったな」
女番長さんの方も私を覚えていたらしく、声をかけたら返事をしてきました。
この様子からすると、捜し人は見つかっていないようです。
「あんたの言う通り放課後に見に来たんだが、見当たらないな」
朝と違って今は時間に余裕があります。
少し話を聞いてみることにします。
「キララさんのせいで、恥ずかしかったよ」
「人のせいにするのはよくないわ。おっぱ……加藤さんが、いきなり『おっぱい』って叫ぶからでしょう」
「ほらまた『おっぱい』って言いかけた! もう騙されないよ!」
「誤解よ」
自販機のところにはベンチがあります。
そこに座って時間を潰そうと思っていたのに、おっぱいお化けが『おっぱい』と叫んだせいで、校庭で部活動をしていた人達の注目を集めてしまったのです。
その場に居づらくなったおっぱいお化けが私を引っ張るせいで、私まで歩くハメになったのです。
とばっちりです。
しかも、自業自得だというのに、おっぱいお化けは、ぷりぷりと怒り続けています。
「誤解じゃないよ! 絶対、心の中で呼んでるよ」
「加藤さんって、エスパー?」
「違うけど! でも、わかるよ!」
怒りっぽいときは、カルシウムを摂るとよいという話を聞いたことがありますが、あれはウソです。
だって、ミルクを飲んでいるおっぱいお化けは、怒り続けています。
それとも、ミルクがおっぱいに吸い取られているせいで、効果が出ていないのでしょうか。
もっとカルシウムを摂った方がよいと思いますが、ミルクばかり飲むのはよくありません。
おっぱいお化けのおっぱいがこれ以上大きくなったら、きっと破裂してしまいます。
乳脂肪分の含まれていない、純度の高いカルシウムがよいと思います。
「加藤さん、今度、一緒に食事にきましょう」
「はぁはぁ……え? うん、いいよ。キララさんから誘ってくれるなんて嬉しいな」
ぷりぷり続く声を遮って提案すると、おっぱいお化けが承諾します。
食事に誘われて嬉しそうです。
「軟骨の唐揚げとか、骨せんべいとか――」
「なんで、居酒屋みたいなメニュー?」
「あとは煮干しとか」
「煮干しって……和食? スイーツとかじゃないんだ」
私が提案するメニューを聞いて、おっぱいお化けが首を傾げます。
スイーツを食べたかったようですが、それはいけません。
ああいったお菓子には生クリームがたっぷり使われることが多いのです。
「加藤さんの健康を考えたの」
「健康?」
「加藤さんは肩こりがひどいのではないかしら?」
「うん。よくわかるね」
当然、わかります。
ボーリングの玉を常に二つ肩にかけているようなものなのです。
肩がこるのは当たり前でしょう。
「……えっと、どこを見ているのかな?」
「加藤さ……おっぱい」
「もしかして、私=おっぱいって認識!?」
再びおっぱいお化けが騒ぎ出しました。
やはり、加藤さ……じゃなくて、おっぱいにカルシウムが回っているせいだと思います。
けれど、校庭で騒ぐのは褒められたことではありません。
部活動をしている人達の邪魔じゃまになっています。
おっぱいお化けが、おっぱいおっぱい連呼するので、気になって動きを止めてしまっているのです。
そして、騒ぐたびにおっぱいが揺れるので、男子生徒達の視線がそこに集中しています。
無差別攻撃です。
きっと、テンプテーションフィールドとか、そういう名前です。
このままでは、運動で性欲を昇華している健全な運動部員達が、おっぱいお化けが魔王として君臨する魔界に引きずり込まれてしまいます。
被害が広がるのを避けるために、今すぐここから立ち去らなければなりません。
でも、どこへ行きましょう。
少し早いと思いますが、部室へ戻った方がいいでしょうか。
そう考えたところで、校門にいる人物が目に留まりました。
そう言えば、放課後にまた来ると言っていたのでした。
おっぱいお化けも放ってはおけませんが、あの人も放ってはおけません。
放課後に出直した方がよいと言ったのは私なのです。
声くらいはかけた方がよいでしょう。
「加藤さん、おっぱいを連呼しているところ悪いのだけど、知り合いに会いに行っていいかしら?」
「連呼していないよ!?」
本人は否定しますが、周囲の視線を集めているのは確実です。
私が校庭をぐるりと見回すと、おっぱいお化けがその視線を辿ります。
そして自分が注目されていることを知ると、小さくなって誤魔化すように話題を逸らします。
「……知り合いって?」
「ほら、あそこ」
私が視線を向けると、おっぱいお化けも気付きました。
「あの人達、また来たんだ。人を捜しているって言っていたものね」
「ちょっと、声をかけてくるわ」
「大丈夫? 怖そうな人達だけど」
「人を見た目で判断するのはよくないわ。弟がどうとか言っていたから、きっと迷子になっていたところを見つけてくれた人にお礼を言いに来たとかではないかしら」
「お礼参りとかじゃないといいけど……」
私が視線を向けた校門のところには、今朝と同じ場所に今朝と同じ人達がいました。
人を捜していると言っていた不良っぽい集団です。
女番長さんの姿もあります。
私は女番長さんに近付き声をかけます。
「こんにちは。捜している人は見つかりましたか?」
「ああ、あんたか。今朝は世話になったな」
女番長さんの方も私を覚えていたらしく、声をかけたら返事をしてきました。
この様子からすると、捜し人は見つかっていないようです。
「あんたの言う通り放課後に見に来たんだが、見当たらないな」
朝と違って今は時間に余裕があります。
少し話を聞いてみることにします。
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