48 / 87
痴漢退治13
しおりを挟む
「おい! はなせよ!」
捕まっている痴漢が暴れます。
しかし、捕まえている手を振り解くことはできません。
これは捕まえている方が特別に力が強いということではないと思います。
捕まっている方が非力なのです。
なぜなら、背丈がとても小さく、腕も細いからです。
ついでに、ランドセルも背負っています。
「小学生?」
やんちゃそうな男の子です。
この子がスカートめくりの犯人のようです。
「子供のイタズラだったみたいだね」
ソラが言います。
その通りのようです。
でも、だからと言って無罪放免というわけにはいきません。
「イタズラした子にはお仕置きしないとね」
小さい頃から女の子のスカートをめくる、つまり、パンツに興味を持つなど、ろくな大人になりません。
この子が成長して犯罪者にならないためにも、調教、もとい、教育しないといけません。
「な、なんだよ。まさか、ちょっとスカートをめくったくらいで、ぼうりょくをふるうつもりか? ようじぎゃくたいだぞ!」
男の子は少し不安そうな顔をしましたが、まだまだ強気です。
反省の色が見られません。
逆ギレというやつです。
これは、お仕置きの前に、自分が悪いことをしたのだと教えなければならないでしょう。
理由を説明せずにお仕置きすると、単なる暴力になってしまいます。
「ねえ、なんでスカートめくりなんてしたの?」
私は目線を合わせて尋ねます。
普通に立ったまま話すと、こちらが上から見下ろす形になるので、子供は威圧的に感じるのです。
すると、怯えるか反抗するかして、素直に話してくれなくなります。
後からお仕置きするとはいえ、まずは話をしなければなりません。
私の問いに男の子が答えます。
「……がっこうではやってるんだよ」
「スカートめくりが?」
「ああ」
無邪気な子供にありがちな、悪ノリというやつでしょう。
先生が気付いていたら注意すると思いますが、この年頃の子供はなかなか言うことを聞きません。
反抗期というやつです。
でも、子供同士の悪ノリだとしても、学校の外でやってはいけません。
下手をすれば事故や犯罪に繋がります。
事実、今回は痴漢騒ぎになりました。
そのことを教えなければならないでしょう。
「どうして、学校の外でスカートめくりをしたの? 同学年の女の子のパンツじゃ、物足りなかったの?」
「ち、ちがう! パンツをみるのがもくてきじゃない!」
ませた子供が大人のパンツに興味を持ったのかと思ったのですが、男の子は強く否定してきました。
しかし、スカートめくりをしておいて、パンツに興味がないというのは、無理がある言い訳だと思います。
私が信じていない顔をしていることに気付いたのでしょう。
男の子が慌てて補足してきます。
「うそじゃないぞ! ほんとだぞ! パンツがギリギリみえないところをねらうんだ!」
「……なぜ、そんなことを?」
意味が分かりません。
私の認識ではスカートめくりというのは、パンツを見るための行為です。
なぜ、わざわざ、ギリギリ見えないようにするのでしょう。
「ギリギリみえないようにすると、まるではいていないようにみえるんだ! しょくにんわざなんだぞ!」
「…………」
ダメです。
この子は手遅れです。
もはや抜け出せない闇に足を踏み入れてしまっています。
教育は無理そうです。
そしてそれは、この子だけの話じゃありません。
学校で流行っていると言っていましたから、この子の通う学校全体がダメかも知れません。
将来を担う子供がこんな様子では、日本の未来はお先真っ暗です。
私が絶望を感じていると、後ろで声が上がります。
「わかる!」
「ソ、ソラ?」
私は自分の耳と目を疑いました。
ソラが嬉しそうに男の子に同意していました。
「そうだよね! 安易に下着や裸を見せたらいけないよね! 最近はブルーレイで湯気や光を消したりするけど、邪道だよね! そんなものに頼らないで、ギリギリの描写をするのがいいんだよね!」
どうも、ソラはアニメのことを言っているようです。
幼馴染のはずですが、こんなこだわりを持っているとは知りませんでした。
いえ、私も色気を強調するだけの魔女っ子モノは、邪道だと思っていますが。
同志を得たと思ったのが、男の子も嬉しそうな顔をします。
「おねえちゃん、はなしがわかるな!」
この場に女性は私だけなのですが、『おねえちゃん』というのは私ではなくソラのことです。
ソラが女装をしているので、そう思ったのでしょう。
今のソラが美少女なのは事実なので、とりあえず否定しないでおきます。
「おねえちゃんは、わかるひとだ! こっちのパンツが見えそうなおねえちゃんとはおおちがいだ!」
私は『パンツが見えそうなおねえちゃん』らしいです。
魔女っ子衣装は確かにスカートが短いですが、ひどい評価です。
心の中でお仕置きポイントを+1しておきます。
「でも、キララの魔女っ子衣装は可愛いでしょ?」
フォローのつもりはソラが可愛いと言ってくれます。
けれど、男の子は残念そうな人を見る目をこちらに向けて、首を横に振ります。
「かわいいけど、ふつう、でんしゃのなかできないよね。みんな、ひいてたじゃん」
「は、ははっ、そんなことないよ。きっと、可愛くて近寄りづらかっただけだよ」
…………
「そんなことあるって。おねえちゃん、ともだちはえらんだほうがいいよ。おねえちゃんまで、ちじょのなかまだとおもわれるよ」
「キ、キララは痴女じゃないよ」
心の中でお仕置きポイントを+10しておきます。
「あ、あの、姐さん。子供の言うことですから、お仕置きはほどほどに……」
男の子を捕まえている男子学生が、おずおずと私に言いました。
それに対して、私は答えました。
「なぜ?」
「なぜって、えっと……なんでもありません」
「そう。納得してくれて嬉しいです」
「納得したわけじゃ……いえ、なんでもありません」
さて、お仕置きの時間です。
捕まっている痴漢が暴れます。
しかし、捕まえている手を振り解くことはできません。
これは捕まえている方が特別に力が強いということではないと思います。
捕まっている方が非力なのです。
なぜなら、背丈がとても小さく、腕も細いからです。
ついでに、ランドセルも背負っています。
「小学生?」
やんちゃそうな男の子です。
この子がスカートめくりの犯人のようです。
「子供のイタズラだったみたいだね」
ソラが言います。
その通りのようです。
でも、だからと言って無罪放免というわけにはいきません。
「イタズラした子にはお仕置きしないとね」
小さい頃から女の子のスカートをめくる、つまり、パンツに興味を持つなど、ろくな大人になりません。
この子が成長して犯罪者にならないためにも、調教、もとい、教育しないといけません。
「な、なんだよ。まさか、ちょっとスカートをめくったくらいで、ぼうりょくをふるうつもりか? ようじぎゃくたいだぞ!」
男の子は少し不安そうな顔をしましたが、まだまだ強気です。
反省の色が見られません。
逆ギレというやつです。
これは、お仕置きの前に、自分が悪いことをしたのだと教えなければならないでしょう。
理由を説明せずにお仕置きすると、単なる暴力になってしまいます。
「ねえ、なんでスカートめくりなんてしたの?」
私は目線を合わせて尋ねます。
普通に立ったまま話すと、こちらが上から見下ろす形になるので、子供は威圧的に感じるのです。
すると、怯えるか反抗するかして、素直に話してくれなくなります。
後からお仕置きするとはいえ、まずは話をしなければなりません。
私の問いに男の子が答えます。
「……がっこうではやってるんだよ」
「スカートめくりが?」
「ああ」
無邪気な子供にありがちな、悪ノリというやつでしょう。
先生が気付いていたら注意すると思いますが、この年頃の子供はなかなか言うことを聞きません。
反抗期というやつです。
でも、子供同士の悪ノリだとしても、学校の外でやってはいけません。
下手をすれば事故や犯罪に繋がります。
事実、今回は痴漢騒ぎになりました。
そのことを教えなければならないでしょう。
「どうして、学校の外でスカートめくりをしたの? 同学年の女の子のパンツじゃ、物足りなかったの?」
「ち、ちがう! パンツをみるのがもくてきじゃない!」
ませた子供が大人のパンツに興味を持ったのかと思ったのですが、男の子は強く否定してきました。
しかし、スカートめくりをしておいて、パンツに興味がないというのは、無理がある言い訳だと思います。
私が信じていない顔をしていることに気付いたのでしょう。
男の子が慌てて補足してきます。
「うそじゃないぞ! ほんとだぞ! パンツがギリギリみえないところをねらうんだ!」
「……なぜ、そんなことを?」
意味が分かりません。
私の認識ではスカートめくりというのは、パンツを見るための行為です。
なぜ、わざわざ、ギリギリ見えないようにするのでしょう。
「ギリギリみえないようにすると、まるではいていないようにみえるんだ! しょくにんわざなんだぞ!」
「…………」
ダメです。
この子は手遅れです。
もはや抜け出せない闇に足を踏み入れてしまっています。
教育は無理そうです。
そしてそれは、この子だけの話じゃありません。
学校で流行っていると言っていましたから、この子の通う学校全体がダメかも知れません。
将来を担う子供がこんな様子では、日本の未来はお先真っ暗です。
私が絶望を感じていると、後ろで声が上がります。
「わかる!」
「ソ、ソラ?」
私は自分の耳と目を疑いました。
ソラが嬉しそうに男の子に同意していました。
「そうだよね! 安易に下着や裸を見せたらいけないよね! 最近はブルーレイで湯気や光を消したりするけど、邪道だよね! そんなものに頼らないで、ギリギリの描写をするのがいいんだよね!」
どうも、ソラはアニメのことを言っているようです。
幼馴染のはずですが、こんなこだわりを持っているとは知りませんでした。
いえ、私も色気を強調するだけの魔女っ子モノは、邪道だと思っていますが。
同志を得たと思ったのが、男の子も嬉しそうな顔をします。
「おねえちゃん、はなしがわかるな!」
この場に女性は私だけなのですが、『おねえちゃん』というのは私ではなくソラのことです。
ソラが女装をしているので、そう思ったのでしょう。
今のソラが美少女なのは事実なので、とりあえず否定しないでおきます。
「おねえちゃんは、わかるひとだ! こっちのパンツが見えそうなおねえちゃんとはおおちがいだ!」
私は『パンツが見えそうなおねえちゃん』らしいです。
魔女っ子衣装は確かにスカートが短いですが、ひどい評価です。
心の中でお仕置きポイントを+1しておきます。
「でも、キララの魔女っ子衣装は可愛いでしょ?」
フォローのつもりはソラが可愛いと言ってくれます。
けれど、男の子は残念そうな人を見る目をこちらに向けて、首を横に振ります。
「かわいいけど、ふつう、でんしゃのなかできないよね。みんな、ひいてたじゃん」
「は、ははっ、そんなことないよ。きっと、可愛くて近寄りづらかっただけだよ」
…………
「そんなことあるって。おねえちゃん、ともだちはえらんだほうがいいよ。おねえちゃんまで、ちじょのなかまだとおもわれるよ」
「キ、キララは痴女じゃないよ」
心の中でお仕置きポイントを+10しておきます。
「あ、あの、姐さん。子供の言うことですから、お仕置きはほどほどに……」
男の子を捕まえている男子学生が、おずおずと私に言いました。
それに対して、私は答えました。
「なぜ?」
「なぜって、えっと……なんでもありません」
「そう。納得してくれて嬉しいです」
「納得したわけじゃ……いえ、なんでもありません」
さて、お仕置きの時間です。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる