魔女っ子になるのはムリそうなので、幼馴染を魔法使いにします!~処女と童貞の焦らしプレイ~

かみゅG

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魔女っ子(代理)2

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 魔女っ子(代理)として、ソラのピンチを華麗に救った私ですが、いつまでも余韻に浸っているわけにはいきません。
 なぜなら、この状況は他人からすると過剰防衛に見えてしまうかも知れないからです。
 実際には魔女っ子(代理)として正義を執行しただけなのですが、日本の法律では過剰防衛と判断されてしまう可能性が高いのです。
 魔女っ子に日本の法律を適用するなんて無粋極まりないですが、日本の国籍を持って日本で生活している以上、日本の法律には従っておいた方が無難でしょう。

 さて、そうと決まれば、すぐに行動を起こさなければなりません。
 のんびりしていたら、悪の組織の構成員おまわりさんがやって来てしまいます。
 奴らは厄介です。
 警棒や拳銃で武装しているのです。
 そのくせ、日本を食い潰そうとする悪人せいじかを捕まえようともしないのです。
 それは、奴らが悪の組織にほんせいふに従属しているからに違いありません。

 本来なら、組織ごと悪を成敗したいところですが、組織は巨大です。
 魔女っ子は、奴らの目をかいくぐり正義を執行しなければなりません。

「あの、キララ、なにしているの?」

 私が奴らの目をくらます準備をしていると、ソラが尋ねてきます。

「後始末よ」
「逆に、ちらかしているように見えるけど?」

 ソラには私の行動の意味が理解できなかったようです。
 ですが、それはソラの理解力が低いわけではありません。
 それこそが私の狙いだからです。

 私は近くにあったゴミ箱から空のビール缶を取り出し、男達に近くに転がします。
 これで、男達が酔っ払って、ここで寝ているように見えるでしょう。
 この状況を見つかったとしても、誰も私が男達を倒したとは思いません。
 たとえ男達がそう言ったとしても、所詮は酔っ払いの戯言です。

「さあ、ソラ。急いでここを離れるわよ」
「いいのかな?」

 ソラは私が転がしたビール缶が気になっているようでしたが、素直に従ってくれます。
 こうして私達は、先輩達とおっぱいお化けがお花見をしている場所に戻りました。

 *****

 戻ってきた私とソラが目にしたのは、惨状と呼ぶにふさわしい光景でした。

「シクシクシク……」

 おっぱいお化けが泣いています。
 衣服が乱れているように見えるのは気のせいでしょうか。

「(びくっ……びくっ……)」

 先輩達が倒れています。
 恍惚とした表情をしているように見えますが、意識は無いようです。

「(びくんっ!)」

 時折、痙攣したように動いていますが、大丈夫なのでしょうか。

「い、いったい何が」

 ソラが惨状を見て驚いています。
 私も同じです。
 明らかに何かがあったと思うのですが、何があったのか想像ができません。
 判るのは、おっぱいお化け以外が全員倒れているということだけです。
 この状況から判断すると、

 …………

 おっぱいお化けが魔王として覚醒して、その他大勢をなぎ倒したといったところでしょうか。
 それ以外に、この惨状に説明がつきません。

「シクシク……(ぴくっ)」

 ソラが漏らした声が聞こえたのでしょうか。
 おっぱいお化けが、私とソラに視線を向けてきます。
 マズイです。
 おっぱいお化けが、こちらを認識しました。
 魔王として覚醒した今、どれほど怖ろしい攻撃を繰り出してくるか予想がつきません。
 私はソラを庇うように前に出ます。

「ふえええぇぇぇん!」

 がばっ!

 おっぱいお化けは、弾けるように立ち上がったかと思うと、私に抱き着いてきました。

 ふにょん!

 二つの塊が強力な反発力で私の身体を押してきますが、おっぱいお化け自身が抱き着いているので、力の逃げ道がありません。
 攻撃がそのまま私の身体に伝わってきます。
 ヤバイです。
 お餅のような弾力です。
 そのまま食べてしまいたくなります。
 でも、食べたら喉を詰まらせそうです。

「先輩達、大丈夫ですか?」

 私がおっぱいお化けの攻撃を引き受けている間に、ソラが先輩達の救出に向かいます。

「う……ううん」

 幸い先輩達は、すぐに目を覚ましました。

「ごめんなさい、加藤ちゃん」
「ちょっと調子に乗り過ぎたわ」
「あんまりおっぱいの揉み心地がよかったから」

 そして、おっぱいお化けをなだめ始めます。
 すると、ようやく、おっぱいお化けは泣くのを止め、私から離れてくれました。
 助かりました。
 あのまま攻撃されていたら、何かおかしなものに目覚めてしまいそうでした。
 状況が落ち着いたところで話を聞くと、セクハラを続ける先輩達におっぱいお化けが爆発したらしいです。

『凄いテクニックだった』
『天国が見えた』
『昇天しちゃいそうだった』

 先輩達は、そう言っていました。
 いったい何があったのでしょう。
 怖くて聞くことはできませんでした。
 ですが、天国を見せたり、昇天させかけたりするなんて、人間業ではありません。
 おっぱいお化けが魔王として覚醒したという私の予想は、どうやら当たっていたようです。
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