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第十五章 アリス
240.アリス
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薄暗く静かな部屋の中で、わたしは本を開きます。
大きくて抱えるのが大変な本ですが、わたしはこの本を手放しません。
とても大切な本なのです。
「・・・・・」
この静かな地下室は、本を読むのに最適です。
本の内容はとても難しくて、理解できないところが多いです。
ですが、ロウソクの炎に揺られる文字を見ていると心が落ち着きます。
「・・・・・はぁ」
いつもなら、そうでした。
勉強の合間のささやかな息抜きでした。
勉強は好きではありません。
でも、嫌いでもありません。
ただ、義務であることを理解しているからやっています。
生きるためにやっていることです。
呼吸をするのと同じことです。
好きも嫌いもありません。
勉強をして、
食事をして、
睡眠をとって、
たまに息抜きして、
それがわたしの毎日です。
平穏な毎日です。
不満なんてあるはずがなく、わたしの心は揺れません。
「・・・・・・・・・・はぁ」
揺れませんでした。
わたしが生きることを許されているのは、平穏で目立たない毎日を過ごしているからです。
わたしは生きるために、心を揺らせてはいけません。
それなのに、
『アリスを迎えにきました』
突然現れた二人が、わたしの心を揺らしてしまいました。
おかしな二人でした。
元気で、賑やかで、騒がしい、おかしな兄妹でした。
兄の方はわたしの名前をよい名前だと言い、妹の方はわたしを可愛いと言いました。
わたしはお嫁さんや妹にすると言いました。
二人と一緒に行けば、きっと楽しい毎日が待っている。
そんなひどいことを想像させる二人でした。
ですが、
『アリス、すぐに迎えにくるからね』
二人は現れたときと同じ唐突さで、去って行きました。
迎えにくると言っていましたが、期待はしませんでした。
『すぐ』というのが、どのくらいの長さのことなのかわかりませんでしたが、期待はしませんでした。
何時間後のことなのか何日後のことなのかわかりませんでしたが、期待はしませんでした。
「・・・・・うそつき・・・・・」
期待はしていないのですから、残念に思うこともありません。
二人はきっと今も楽しい毎日を過ごしているのだと思います。
わたしのことなんか忘れているのだと思います。
わたしとあの二人が出会ったのは偶然です。
だから、それが自然なことなのです。
「うそつき、うそつき、うそつき・・・」
薄暗くて静かで寂しい地下室で、わたしは一人、本を読みます。
世界中にわたし一人だけしかいないと感じるような地下室は、本を読むのに最適な場所です。
本の内容は難しくて、理解できないページが多いです。
ですが、好きなページがありました。
複雑で綺麗な模様が描かれているページです。
この地下室の床にその模様を真似して描くのは、わたしの唯一の楽しみでした。
ぷすっ
わたしは勉強で使っているペンの尖端を、人差し指の腹に突き刺します。
ぷっくりと膨らんでくる雫を使って、床に模様を描いていきます。
本の内容は難しくて理解できませんが、こうして描くのが正しいと書かれているのだけは理解できました。
願いが叶うおまじないだそうです。
「んっ・・・んっ・・・」
雫が出なくなるたびに、わたしはペンの先端を刺し、床にこすりつけて、雫を絞り出します。
何日も何日も、何年も何年も、これを続けています。
あの二人が現れて、そして去ってしまった日から、模様を描くのが早くなった気がします。
そのことについてだけは、あの二人に感謝してもいいかも知れません。
「うそつき、うそつき、うそつき・・・どうして、連れていってくれないの」
わたしは願いを込めながら、模様を描いて行きます。
これを描き終えたとき、きっと願いが叶う。
その一心で描き続けます。
そして今日、それが終わります。
「・・・・・・・・・・できた」
ようやく模様が完成したのです。
わたしの心が達成感で満たされます。
「・・・・・」
だけど、それだけです。
何も変わりません。
「・・・・・ぐすっ」
床に描いた模様が歪んで見えます。
描くのを失敗してしまったのでしょうか。
だから、願いが叶わないのでしょうか。
もう一度描き直せば願いが叶うでしょうか。
だけど、もう一度描き始める気力が湧いてきません。
「・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
どこかへ行きたい。
ここから消え去ってしまいたい。
色々なところへ行ってみたい。
好きなように生きてみたい。
ひゅう
そんな想像をしたからでしょうか。
風を感じました。
こんな地下室で風なんか吹くはずがないのにです。
わたしは考えることを止めました。
これ以上想像したら、きっと戻れなくなります。
「お勉強に戻らなくちゃ」
わたしは地下室を出るべく、顔を上げます。
大切な本を持って地下室を出て、勉強を再開する。
そうするつもりでした。
ですが、できませんでした。
「おや?ここは・・・この姿は・・・」
そこにいたのは、ウサギでした。
真っ白な毛と真っ赤な目をしたウサギでした。
二本足で立って、人間の言葉を喋っています。
わたしは頭が真っ白になりました。
「よほど、この世界に縁があるようですな。それにしても、子供に呼び出されるとは。この姿は、子供の幼稚な精神が反映されたといったところでしょうか」
わたしは頭が真っ白になりましたが、今の言葉に、ムッとしました。
わたしは子供ですが、幼稚じゃありません。
勉強だって頑張っています。
あのお気楽そうな二人には負けないつもりです。
「は、はじめまして」
わたしはウサギに声をかけます。
わたしは幼稚ではありませんから、初対面の相手にはきちんと挨拶をします。
たとえそれが、気味の悪い、ウサギの姿をした『何か』だったとしてもです。
挨拶をしたわたしに、ウサギは興味深そうな視線を向けてきます。
「はじめまして、ご主人様。さっそくですが、あなたの願いはなんですかな?」
「願い?」
ウサギがわたしに願いを尋ねてきました。
もしかして、叶えてくれるつもりなのでしょうか。
やはり、あの模様は願いを叶えるものだったようです。
わたしは、言われるがままに、願いを口にします。
「わたしを、ここから連れ出して。どこでもいいから、ここじゃないどこかへ」
今のわたしには、それしか考えられませんでした。
どこでもいい。
ここと違うところなら、どこだったとしても、ここよりマシに思えたのです。
願いを口にしたわたしに、ウサギは次の質問をします。
「では、あなたはその対価として、何を差し出せますかな?」
「対価?」
「願いを叶えてもらう代わりに、差し出すことができるものという意味です」
ウサギが簡単な言葉で言い直してくれます。
ですが、言葉の意味がわからなかったわけではありません。
とっさに思いつかなかっただけです。
わたしはお金を持っていません。
必要なものは全て与えられて、必要ないものは手にすることが許されないからです。
お金を持っていてはいけないからです。
わたしが持っているものと言えば、一冊の本と、わたし自身だけです。
だから、対価と言われて、答えられるものは決まっています。
「わたしをあげます。わたしの全部をあげます」
それを聞いて、ウサギはきょとんとしました。
そして、大声を上げて笑い出しました。
冗談だと思われたのでしょうか。
それとも、わたしでは対価として不足と思われたのでしょうか。
わたしは恥ずかしさに顔が熱を持つのを感じます。
「ふふっ。これは失礼」
ひとしきり笑った後、ウサギは謝ってきました。
ですが、誠意が感じられません。
きっと、わたしはからかわれたのです。
わたしはそれに気付かず、馬鹿正直に答えてしまったのです。
ウサギはそれを笑い者にしたのです。
「そう拗ねないでください。いいでしょう。契約は成立です。あなた自身を対価として、あなたをどこかへ連れて行ってあげましょう。希望はありますか?」
わたしがからかわれたことに拗ねていると、ウサギが急に誠意を見せてきました。
どこでもいいと言ったのに、行き先の希望を尋ねてきたのです。
ですが、そんなことは考えていなかったので、何も思いつきません。
「どこでもいいわ」
わたしはそう答えます。
すると、ウサギがエスコートするように手を差し伸べながら言ってきます。
「なら、私と二人で当てのない旅と洒落込みましょうか。そうですな・・・まずは、女王様にでも会いに行ってみますか」
この手を取れば、わたしは二度と戻ってくることはできない。
なんとなく、そんな気がしました。
けれど、ためらいはありませんでした。
わたしは、ウサギの手を、ぎゅっと握り絞めました。
ふわふわした毛に包まれたウサギの手は、けれど雪ウサギのように、ひんやりとしていました。
「それでは出発です」
一匹の不思議なウサギに導かれて、わたしの旅が始まりました。
大きくて抱えるのが大変な本ですが、わたしはこの本を手放しません。
とても大切な本なのです。
「・・・・・」
この静かな地下室は、本を読むのに最適です。
本の内容はとても難しくて、理解できないところが多いです。
ですが、ロウソクの炎に揺られる文字を見ていると心が落ち着きます。
「・・・・・はぁ」
いつもなら、そうでした。
勉強の合間のささやかな息抜きでした。
勉強は好きではありません。
でも、嫌いでもありません。
ただ、義務であることを理解しているからやっています。
生きるためにやっていることです。
呼吸をするのと同じことです。
好きも嫌いもありません。
勉強をして、
食事をして、
睡眠をとって、
たまに息抜きして、
それがわたしの毎日です。
平穏な毎日です。
不満なんてあるはずがなく、わたしの心は揺れません。
「・・・・・・・・・・はぁ」
揺れませんでした。
わたしが生きることを許されているのは、平穏で目立たない毎日を過ごしているからです。
わたしは生きるために、心を揺らせてはいけません。
それなのに、
『アリスを迎えにきました』
突然現れた二人が、わたしの心を揺らしてしまいました。
おかしな二人でした。
元気で、賑やかで、騒がしい、おかしな兄妹でした。
兄の方はわたしの名前をよい名前だと言い、妹の方はわたしを可愛いと言いました。
わたしはお嫁さんや妹にすると言いました。
二人と一緒に行けば、きっと楽しい毎日が待っている。
そんなひどいことを想像させる二人でした。
ですが、
『アリス、すぐに迎えにくるからね』
二人は現れたときと同じ唐突さで、去って行きました。
迎えにくると言っていましたが、期待はしませんでした。
『すぐ』というのが、どのくらいの長さのことなのかわかりませんでしたが、期待はしませんでした。
何時間後のことなのか何日後のことなのかわかりませんでしたが、期待はしませんでした。
「・・・・・うそつき・・・・・」
期待はしていないのですから、残念に思うこともありません。
二人はきっと今も楽しい毎日を過ごしているのだと思います。
わたしのことなんか忘れているのだと思います。
わたしとあの二人が出会ったのは偶然です。
だから、それが自然なことなのです。
「うそつき、うそつき、うそつき・・・」
薄暗くて静かで寂しい地下室で、わたしは一人、本を読みます。
世界中にわたし一人だけしかいないと感じるような地下室は、本を読むのに最適な場所です。
本の内容は難しくて、理解できないページが多いです。
ですが、好きなページがありました。
複雑で綺麗な模様が描かれているページです。
この地下室の床にその模様を真似して描くのは、わたしの唯一の楽しみでした。
ぷすっ
わたしは勉強で使っているペンの尖端を、人差し指の腹に突き刺します。
ぷっくりと膨らんでくる雫を使って、床に模様を描いていきます。
本の内容は難しくて理解できませんが、こうして描くのが正しいと書かれているのだけは理解できました。
願いが叶うおまじないだそうです。
「んっ・・・んっ・・・」
雫が出なくなるたびに、わたしはペンの先端を刺し、床にこすりつけて、雫を絞り出します。
何日も何日も、何年も何年も、これを続けています。
あの二人が現れて、そして去ってしまった日から、模様を描くのが早くなった気がします。
そのことについてだけは、あの二人に感謝してもいいかも知れません。
「うそつき、うそつき、うそつき・・・どうして、連れていってくれないの」
わたしは願いを込めながら、模様を描いて行きます。
これを描き終えたとき、きっと願いが叶う。
その一心で描き続けます。
そして今日、それが終わります。
「・・・・・・・・・・できた」
ようやく模様が完成したのです。
わたしの心が達成感で満たされます。
「・・・・・」
だけど、それだけです。
何も変わりません。
「・・・・・ぐすっ」
床に描いた模様が歪んで見えます。
描くのを失敗してしまったのでしょうか。
だから、願いが叶わないのでしょうか。
もう一度描き直せば願いが叶うでしょうか。
だけど、もう一度描き始める気力が湧いてきません。
「・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
どこかへ行きたい。
ここから消え去ってしまいたい。
色々なところへ行ってみたい。
好きなように生きてみたい。
ひゅう
そんな想像をしたからでしょうか。
風を感じました。
こんな地下室で風なんか吹くはずがないのにです。
わたしは考えることを止めました。
これ以上想像したら、きっと戻れなくなります。
「お勉強に戻らなくちゃ」
わたしは地下室を出るべく、顔を上げます。
大切な本を持って地下室を出て、勉強を再開する。
そうするつもりでした。
ですが、できませんでした。
「おや?ここは・・・この姿は・・・」
そこにいたのは、ウサギでした。
真っ白な毛と真っ赤な目をしたウサギでした。
二本足で立って、人間の言葉を喋っています。
わたしは頭が真っ白になりました。
「よほど、この世界に縁があるようですな。それにしても、子供に呼び出されるとは。この姿は、子供の幼稚な精神が反映されたといったところでしょうか」
わたしは頭が真っ白になりましたが、今の言葉に、ムッとしました。
わたしは子供ですが、幼稚じゃありません。
勉強だって頑張っています。
あのお気楽そうな二人には負けないつもりです。
「は、はじめまして」
わたしはウサギに声をかけます。
わたしは幼稚ではありませんから、初対面の相手にはきちんと挨拶をします。
たとえそれが、気味の悪い、ウサギの姿をした『何か』だったとしてもです。
挨拶をしたわたしに、ウサギは興味深そうな視線を向けてきます。
「はじめまして、ご主人様。さっそくですが、あなたの願いはなんですかな?」
「願い?」
ウサギがわたしに願いを尋ねてきました。
もしかして、叶えてくれるつもりなのでしょうか。
やはり、あの模様は願いを叶えるものだったようです。
わたしは、言われるがままに、願いを口にします。
「わたしを、ここから連れ出して。どこでもいいから、ここじゃないどこかへ」
今のわたしには、それしか考えられませんでした。
どこでもいい。
ここと違うところなら、どこだったとしても、ここよりマシに思えたのです。
願いを口にしたわたしに、ウサギは次の質問をします。
「では、あなたはその対価として、何を差し出せますかな?」
「対価?」
「願いを叶えてもらう代わりに、差し出すことができるものという意味です」
ウサギが簡単な言葉で言い直してくれます。
ですが、言葉の意味がわからなかったわけではありません。
とっさに思いつかなかっただけです。
わたしはお金を持っていません。
必要なものは全て与えられて、必要ないものは手にすることが許されないからです。
お金を持っていてはいけないからです。
わたしが持っているものと言えば、一冊の本と、わたし自身だけです。
だから、対価と言われて、答えられるものは決まっています。
「わたしをあげます。わたしの全部をあげます」
それを聞いて、ウサギはきょとんとしました。
そして、大声を上げて笑い出しました。
冗談だと思われたのでしょうか。
それとも、わたしでは対価として不足と思われたのでしょうか。
わたしは恥ずかしさに顔が熱を持つのを感じます。
「ふふっ。これは失礼」
ひとしきり笑った後、ウサギは謝ってきました。
ですが、誠意が感じられません。
きっと、わたしはからかわれたのです。
わたしはそれに気付かず、馬鹿正直に答えてしまったのです。
ウサギはそれを笑い者にしたのです。
「そう拗ねないでください。いいでしょう。契約は成立です。あなた自身を対価として、あなたをどこかへ連れて行ってあげましょう。希望はありますか?」
わたしがからかわれたことに拗ねていると、ウサギが急に誠意を見せてきました。
どこでもいいと言ったのに、行き先の希望を尋ねてきたのです。
ですが、そんなことは考えていなかったので、何も思いつきません。
「どこでもいいわ」
わたしはそう答えます。
すると、ウサギがエスコートするように手を差し伸べながら言ってきます。
「なら、私と二人で当てのない旅と洒落込みましょうか。そうですな・・・まずは、女王様にでも会いに行ってみますか」
この手を取れば、わたしは二度と戻ってくることはできない。
なんとなく、そんな気がしました。
けれど、ためらいはありませんでした。
わたしは、ウサギの手を、ぎゅっと握り絞めました。
ふわふわした毛に包まれたウサギの手は、けれど雪ウサギのように、ひんやりとしていました。
「それでは出発です」
一匹の不思議なウサギに導かれて、わたしの旅が始まりました。
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