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第十四章 ヘンゼルとグレーテル
238.ヘンゼルとグレーテル(その19)
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「え?手紙?どうやって?」
お父さまとお母さまに何も言わずに森に来てしまったのは、ずっとわたしの心配事でした。
ですが、魔女さんは手紙を送ったと言いました。
つまり、わたしとお兄さまがここにいることが、お父さまとお母さまに伝わっていることになります。
もしそうなら、心配事の大半が解決したことになります。
でも、どうやって手紙を出したのかがわかりません。
それができないと思っていたから、どうしようかと不安だったのです。
「馬の角にくくりつけて送り出したのよ。あの馬は城の場所を知っているからね」
馬というのは、わたしとお兄さまが乗って来た白い馬のことだと思います。
そう言えば、最近見かけません。
どうやら、魔女さんが手紙を送るために、送り出したらしいです。
気付きませんでした。
「最近、吸血鬼や吸血狼の数が増えているみたいだから、ここを探すのを手間取っているのかしらね」
魔女さんがのんきな口調で言います。
わたしが何とかしないといけないと、決意を固めていたのは何だったのでしょう。
決意が無駄になってしまった気分です。
でも、きっとそうじゃありません。
きっと、わたしが未熟だからなのだと思います。
わたしが未熟じゃなければ、馬を使って手紙を送ることを思い付けたはずです。
わたしが未熟じゃなければ、馬がいなくなったことに気付けたはずです。
わたしが未熟じゃなければ、魔女さんはわたしに任せてくれたはずです。
でも、わたしが未熟だから、魔女さんが何とかしてくれたのだと思います。
魔女さんに感謝しつつも、わたしは悔しさを感じました。
一日でも早く一人前になりたいです。
「ねえ、魔女さん。やっぱり、わたしとお兄さまがお家に帰るときに、一緒に来てくれませんか?わたし、魔女さんに教わりたいんです」
一人前になるためには、魔女さんに教わり続ける必要があります。
それが一番の早道なのです。
わたしがお願いすると、魔女さんは困った顔をします。
「うーん・・・吸血鬼の女王様をなんとかしたら、そうさせてもらおうかな」
吸血鬼の女王。
それが魔女さんの敵のようです。
その敵を倒さないと、魔女さんは森の中から離れることができないみたいです。
「ヘンゼルとグレーテルが大人になる前までには、なんとかするわ」
魔女さんはそう言って頭を撫でてきます。
ですが、それでは遅いのです。
なんとかできないでしょうか。
*****
魔女さんと一緒にお昼のお料理を作ります。
メニューはお野菜たっぷりのスープです。
でも、干し肉でダシを取っているので、お肉の味はすると思います。
これなら、お兄さまも喜んでくれるでしょう。
「うん、おいしい。グレーテル、また腕をあげたわね」
味見をした魔女さんが、満足そうに言います。
お料理の腕は、一人前に近付けたようです。
「さあ、ヘンゼルがお腹を空かせているでしょうから、早く持っていきましょう」
「はい」
スープが入ったお鍋を手にしたときでした。
『うわあああぁぁぁ!』
悲鳴が響いてきました。
お兄さまの悲鳴です。
ティーカップを落として驚いたとか、そういう悲鳴ではありません。
幽霊に出会ったかのような絶叫です。
「お兄さま!」
わたしは慌てて駆け出します。
でも、行動は魔女さんの方が早いです。
わたしが叫んでいる間に、すでにお兄さまのところに走り始めています。
速いです。
わたしも必死で追いかけます。
距離は遠くありません。
わたしと魔女さんはすぐにお兄さまのところに辿り着きましたが、そのときにはすでにお兄さまは男の人に捕らえられていました。
ただの男の人ではありません。
吸血鬼です。
「まさか、あのときの吸血鬼!」
わたしとお兄さまが森に入ったときに追いかけてきた吸血鬼です。
その吸血鬼は、人質として見せつけるように、お兄さまを捕まえています。
お兄さまを助けたいのに、手出しができません。
わたしは、そう考えて動きを止めました。
けれど、魔女さんは違いました。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
破裂音とともに、吸血鬼の額から何かが噴き出します。
そして、吸血鬼が倒れます。
カチッ!カチッ!カチッ!
見なくてもわかります。
魔女さんが拳銃で吸血鬼を撃ったのです。
お兄さまよりも狙いが正確です。
すべて額に命中しました。
吸血鬼は倒れたまま動きません。
「ヘンゼル、こっちへ!――ッ!」
「きゃっ!」
後ろに気配を感じました。
血の匂いのする気配です。
振り返らなくてもわかります。
吸血鬼です。
一人だけでは無かったのです。
シュッ!
音が聞こえました。
何かが空気を切り裂く音です。
わたしがそれを確かめるために振り返ろうとすると、それより先に腕を引かれました。
魔女さんが自分の方に、わたしを引き寄せたのです。
「グレーテルに触るな!」
魔女さんの腕の中から、わたしがさっきまで立っていた場所を見ると、別の吸血鬼が倒れていました。
喉から血が噴き出しています。
目を凝らすと、何かが刺さっているのが見えました。
透明なようですが、噴き出す血が存在を教えてくれます。
あれは、ガラスでできたナイフでしょうか。
状況から考えると、魔女さんが投げたようです。
「ま、魔女さん」
さらに目を凝らそうとしたところで、お兄さまがこちらまでやってきました。
わたしは視線をお兄さまに移します。
よかった。
怪我はしていないようです。
「出るわよ。先に行って」
魔女さんが、わたしとお兄さまの背中を押します。
吸血鬼は倒したのにどうしてと思いましたが、すぐにわかりました。
動かないと思っていた吸血鬼ですが、いつの間にか起き上がろうとしています。
首から血を流している吸血鬼も同様です。
わたしとお兄さまは慌てて、魔女さんの家から外に出ます。
魔女さんも後ろからついてきていますが、その手には瓶を何本か持っていました。
「この家、気に入っていたんだけどな」
言葉とともに、魔女さんが家の方へ瓶を投げます。
放物線を描いて飛んで行った瓶は、地面に当たると同時に割れて、中身を飛び散らせます。
パリ――ッ!
いえ、違いました。
瓶が割れるところは見えませんでした。
中身が飛び散るところも見えませんでした。
なぜなら、最後に瓶が見えた場所を中心に爆発が起こっていたからです。
衝撃に押し出された空気が、わたし達に吹き付けます。
「ごめんね、グレーテル。せっかくの手料理が、吹き飛んじゃった」
魔女さんが、のんきな台詞を言います。
ですが、今の台詞はわたしとお兄さまを安心させるために言ったのでしょう。
視線は家が燃えている方向から外れていません。
吸血鬼が飛び出して来ないか警戒しているのです。
「ふぅ、助かったぁ」
お兄さまが安堵の息を吐きます。
魔女さんが、お兄さまの頭を撫でます。
魔女さんは、わたしの頭も撫でます。
けれど、わたしは安堵の息は吐きません。
「魔女さん、すぐにここから離れた方がよくないですか?」
わたしは警戒を解かずに、魔女さんに提案します。
先ほどの吸血鬼は明らかに自我がありました。
ただ狂暴なだけの吸血狼とは違います。
だからきっと、狙ってここを襲ってきたのです。
見つかっているのだとすれば、ここにいるのは危険です。
そう考えての提案だったのですが、魔女さんは首を横に振ります。
「どのくらいの数の吸血鬼がいるかわからないから、むやみに歩き回るのは危険よ。家の周囲には罠がしかけてあるから、ここにいる方が安全だと思うわ」
わたしが警戒を解いていないことに気付いたからか、魔女さんが頭を撫でるのを止めて、理由を説明してくれます。
「家の外に畑もあるから、しばらくは食糧も手に入るしね」
食糧という言葉で空腹を思い出したのか、お兄さまのお腹から音が鳴りました。
それを聴いて魔女さんが微笑みます。
「焼き芋でもしましょうか。外で食べるのも、おいしいわよ」
畑からお芋を採ってきて、燃えている家から火を取ってきて、落ち葉を集めてお芋を焼きます。
お芋はほくほくで美味しくて、状況も忘れてお腹いっぱい食べてしまいます。
けれど、わたしは気付いていました。
魔女さんの視線は常に燃え盛る家に向いていて、決して外れることはありませんでした。
お父さまとお母さまに何も言わずに森に来てしまったのは、ずっとわたしの心配事でした。
ですが、魔女さんは手紙を送ったと言いました。
つまり、わたしとお兄さまがここにいることが、お父さまとお母さまに伝わっていることになります。
もしそうなら、心配事の大半が解決したことになります。
でも、どうやって手紙を出したのかがわかりません。
それができないと思っていたから、どうしようかと不安だったのです。
「馬の角にくくりつけて送り出したのよ。あの馬は城の場所を知っているからね」
馬というのは、わたしとお兄さまが乗って来た白い馬のことだと思います。
そう言えば、最近見かけません。
どうやら、魔女さんが手紙を送るために、送り出したらしいです。
気付きませんでした。
「最近、吸血鬼や吸血狼の数が増えているみたいだから、ここを探すのを手間取っているのかしらね」
魔女さんがのんきな口調で言います。
わたしが何とかしないといけないと、決意を固めていたのは何だったのでしょう。
決意が無駄になってしまった気分です。
でも、きっとそうじゃありません。
きっと、わたしが未熟だからなのだと思います。
わたしが未熟じゃなければ、馬を使って手紙を送ることを思い付けたはずです。
わたしが未熟じゃなければ、馬がいなくなったことに気付けたはずです。
わたしが未熟じゃなければ、魔女さんはわたしに任せてくれたはずです。
でも、わたしが未熟だから、魔女さんが何とかしてくれたのだと思います。
魔女さんに感謝しつつも、わたしは悔しさを感じました。
一日でも早く一人前になりたいです。
「ねえ、魔女さん。やっぱり、わたしとお兄さまがお家に帰るときに、一緒に来てくれませんか?わたし、魔女さんに教わりたいんです」
一人前になるためには、魔女さんに教わり続ける必要があります。
それが一番の早道なのです。
わたしがお願いすると、魔女さんは困った顔をします。
「うーん・・・吸血鬼の女王様をなんとかしたら、そうさせてもらおうかな」
吸血鬼の女王。
それが魔女さんの敵のようです。
その敵を倒さないと、魔女さんは森の中から離れることができないみたいです。
「ヘンゼルとグレーテルが大人になる前までには、なんとかするわ」
魔女さんはそう言って頭を撫でてきます。
ですが、それでは遅いのです。
なんとかできないでしょうか。
*****
魔女さんと一緒にお昼のお料理を作ります。
メニューはお野菜たっぷりのスープです。
でも、干し肉でダシを取っているので、お肉の味はすると思います。
これなら、お兄さまも喜んでくれるでしょう。
「うん、おいしい。グレーテル、また腕をあげたわね」
味見をした魔女さんが、満足そうに言います。
お料理の腕は、一人前に近付けたようです。
「さあ、ヘンゼルがお腹を空かせているでしょうから、早く持っていきましょう」
「はい」
スープが入ったお鍋を手にしたときでした。
『うわあああぁぁぁ!』
悲鳴が響いてきました。
お兄さまの悲鳴です。
ティーカップを落として驚いたとか、そういう悲鳴ではありません。
幽霊に出会ったかのような絶叫です。
「お兄さま!」
わたしは慌てて駆け出します。
でも、行動は魔女さんの方が早いです。
わたしが叫んでいる間に、すでにお兄さまのところに走り始めています。
速いです。
わたしも必死で追いかけます。
距離は遠くありません。
わたしと魔女さんはすぐにお兄さまのところに辿り着きましたが、そのときにはすでにお兄さまは男の人に捕らえられていました。
ただの男の人ではありません。
吸血鬼です。
「まさか、あのときの吸血鬼!」
わたしとお兄さまが森に入ったときに追いかけてきた吸血鬼です。
その吸血鬼は、人質として見せつけるように、お兄さまを捕まえています。
お兄さまを助けたいのに、手出しができません。
わたしは、そう考えて動きを止めました。
けれど、魔女さんは違いました。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
破裂音とともに、吸血鬼の額から何かが噴き出します。
そして、吸血鬼が倒れます。
カチッ!カチッ!カチッ!
見なくてもわかります。
魔女さんが拳銃で吸血鬼を撃ったのです。
お兄さまよりも狙いが正確です。
すべて額に命中しました。
吸血鬼は倒れたまま動きません。
「ヘンゼル、こっちへ!――ッ!」
「きゃっ!」
後ろに気配を感じました。
血の匂いのする気配です。
振り返らなくてもわかります。
吸血鬼です。
一人だけでは無かったのです。
シュッ!
音が聞こえました。
何かが空気を切り裂く音です。
わたしがそれを確かめるために振り返ろうとすると、それより先に腕を引かれました。
魔女さんが自分の方に、わたしを引き寄せたのです。
「グレーテルに触るな!」
魔女さんの腕の中から、わたしがさっきまで立っていた場所を見ると、別の吸血鬼が倒れていました。
喉から血が噴き出しています。
目を凝らすと、何かが刺さっているのが見えました。
透明なようですが、噴き出す血が存在を教えてくれます。
あれは、ガラスでできたナイフでしょうか。
状況から考えると、魔女さんが投げたようです。
「ま、魔女さん」
さらに目を凝らそうとしたところで、お兄さまがこちらまでやってきました。
わたしは視線をお兄さまに移します。
よかった。
怪我はしていないようです。
「出るわよ。先に行って」
魔女さんが、わたしとお兄さまの背中を押します。
吸血鬼は倒したのにどうしてと思いましたが、すぐにわかりました。
動かないと思っていた吸血鬼ですが、いつの間にか起き上がろうとしています。
首から血を流している吸血鬼も同様です。
わたしとお兄さまは慌てて、魔女さんの家から外に出ます。
魔女さんも後ろからついてきていますが、その手には瓶を何本か持っていました。
「この家、気に入っていたんだけどな」
言葉とともに、魔女さんが家の方へ瓶を投げます。
放物線を描いて飛んで行った瓶は、地面に当たると同時に割れて、中身を飛び散らせます。
パリ――ッ!
いえ、違いました。
瓶が割れるところは見えませんでした。
中身が飛び散るところも見えませんでした。
なぜなら、最後に瓶が見えた場所を中心に爆発が起こっていたからです。
衝撃に押し出された空気が、わたし達に吹き付けます。
「ごめんね、グレーテル。せっかくの手料理が、吹き飛んじゃった」
魔女さんが、のんきな台詞を言います。
ですが、今の台詞はわたしとお兄さまを安心させるために言ったのでしょう。
視線は家が燃えている方向から外れていません。
吸血鬼が飛び出して来ないか警戒しているのです。
「ふぅ、助かったぁ」
お兄さまが安堵の息を吐きます。
魔女さんが、お兄さまの頭を撫でます。
魔女さんは、わたしの頭も撫でます。
けれど、わたしは安堵の息は吐きません。
「魔女さん、すぐにここから離れた方がよくないですか?」
わたしは警戒を解かずに、魔女さんに提案します。
先ほどの吸血鬼は明らかに自我がありました。
ただ狂暴なだけの吸血狼とは違います。
だからきっと、狙ってここを襲ってきたのです。
見つかっているのだとすれば、ここにいるのは危険です。
そう考えての提案だったのですが、魔女さんは首を横に振ります。
「どのくらいの数の吸血鬼がいるかわからないから、むやみに歩き回るのは危険よ。家の周囲には罠がしかけてあるから、ここにいる方が安全だと思うわ」
わたしが警戒を解いていないことに気付いたからか、魔女さんが頭を撫でるのを止めて、理由を説明してくれます。
「家の外に畑もあるから、しばらくは食糧も手に入るしね」
食糧という言葉で空腹を思い出したのか、お兄さまのお腹から音が鳴りました。
それを聴いて魔女さんが微笑みます。
「焼き芋でもしましょうか。外で食べるのも、おいしいわよ」
畑からお芋を採ってきて、燃えている家から火を取ってきて、落ち葉を集めてお芋を焼きます。
お芋はほくほくで美味しくて、状況も忘れてお腹いっぱい食べてしまいます。
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