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第十三章 シンデレラ
217.シンデレラ(その13)
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火事場の馬鹿力というやつだろうか。
気付いたら、私は彼女を突き飛ばして、その下から抜け出していた。
感情に押し出されていた理性が戻ってくる。
「お肉もとても美味しいわ」
噛みちぎられた場所を手で押さえながら、彼女から距離を取る。
背を向けて逃げ出したいところだけど、背中から襲い掛かられることが簡単に予想できて、それもできない。
「薬臭くないお肉はひさしぶり。少しずつ、大切に食べないとね」
その言葉に、ここに来るまでの部屋にあったモノを思い出し、背筋が凍る。
あそこは彼女の食糧庫だ。
そして、中にあったモノは彼女の食糧だ。
予想はしていたけど、本人の口から聞いて、吐き気が込み上げてくる。
「肉ばかりじゃ、健康によくないわよ。野菜を食べたら?」
傷口から溢れ、抑えている手から漏れだす血が滴る音を聴きながら、私は身体が冷えていくのを感じる。
血が減って体温が下がっているのだ。
目の前も暗くなってきているような気がする。
このままだと、直に意識を失ってしまうだろう。
そうなれば終わりだ。
私はここに来るまでに見てきた肉塊と同じになる。
「そうね。あなたのお肉と一緒に煮込んで、シチューにでもしましょうか」
私は後ろ向きに下がりながら、少しでも彼女から距離を取ろうとする。
でも、私が下がった分だけ、彼女が歩を進めるから、距離は離れていかない。
「お肉が少ない手足の尖端は、この子にあげることにするわ。この子は骨も大好きなのよ」
彼女の側には、狼が付き添っている。
彼女が頭を撫でると、狼は嬉しそうに頭を擦り付ける。
野性の狼ならあり得ないことだけど、完全に彼女に懐いているようだ。
「聖女を食べる機会なんて二度とないでしょうから、欠片も残さずに食べてあげる。眼球に、脳みそに、心臓に・・・楽しみだわ」
舌なめずりをする彼女は、とても美しかった。
艶めかしい舌が、妖艶に動く。
男なら、彼女に組み伏せられ、食べられたいと思ってしまうかも知れない。
でも、私は女だ。
食べられたい相手は他にいる。
「残念だけど、私を食べる相手は決まっているのよ」
アーサー王子の顔を思い浮かべながら、私は再び後ろに下がる。
彼女も再び歩を進めるから距離は離れないけど、私はそれでも足を止めない。
「なら、その人も食べてあげるわ。一緒に私の血肉になりなさい」
その言葉と同時に、私の背が固い物があたり、それ以上の後退が阻まれる。
入ってきたときの扉まで辿り着いたのだ。
「お断りするわ」
そう言って私は彼女と狼に背を向けて、扉を勢いよく開ける。
背後から狼が跳びかかってくる気配がしたけど、私が逃げる先は扉の向こうじゃない。
横に跳んで、できるだけ扉から離れる。
「ギャッ!!!」
聞こえてきたのは狼の悲鳴。
振り向くと、そこには炎に包まれた狼の姿があった。
私は武器庫から持ち出した油をスカートの下から取り出し、そこに振りかける。
一瞬悲鳴が大きくなったけど、その悲鳴も炎に包まれ、やがて聞こえなくなる。
狼が動かなくなったのを確認した私は、彼女の方に視線を向ける。
「これは・・・」
その顔に浮かぶのは、先ほどの食欲に満ちた表情ではなく、驚きの表情。
その瞳に映るのは、扉の向こう側にある炎に包まれた景色だ。
「生肉は健康に悪いから、焼肉にしてあげたわ。早く食べないと、炭になっちゃうわよ」
「なんてことを・・・」
驚きの表情は怒りの表情に変わり、憎々し気な声をこちらに向けてくる。
捕食者と非捕食者の関係。
それが先ほどまでの私と彼女の関係だ。
「食べたくないなら、ここで飢え死していなさい」
だけど、今はせいぜい、狩る側と狩られる側といった程度だ。
私は炎に包まれた廊下に飛び込む。
こちらを焼こうと熱気が迫ってくるけど、かろうじて通れる道がある。
細いつり橋を渡るように、私はその道を駆け抜ける。
「・・・いいわ。あなたを最期の晩餐にしてあげる」
その私の後ろから、彼女がついてくる気配を感じた。
*****
炎の中を走りながら、私は考える。
「油を撒いたから当然だけど、派手に燃え広がっているわね」
彼女を殺せなかったときの保険だったけど、見事にそれが役にたった。
ギリギリ通り抜けられるけど、もう少し燃え広がっていたら、廊下は完全に炎に包まれていただろう。
私はある程度進んだところで、背後に油を撒く。
それにより、その場に炎の壁が出現する。
私は何度かそれを繰り返しながら進む。
「普通の人間なら、これで付いて来れないはずだけど・・・」
そして、そこから引き返そうとすると、その頃には戻る道はさらに燃え広がっている。
それにより、前も後ろも炎の壁に囲まれて、逃げ道が無くなる。
それを期待しているのだけど、それで逃げ道が無くなるのは、普通の人間の話だ。
燃えている廊下の端まで辿り着き、炎が届かないところで、私はいったん立ち止まる。
しばらく炎の向こうを注視していると、遠くに揺れる影が見えた。
私はそれが何かを確認するまでもなく、再び走り出した。
「やっぱり、この程度じゃ止まらないか。本気で人間をやめているわね」
もう炎の壁による足止めは期待できない。
私は全力で足を動かす。
激しくなった鼓動が傷口から溢れる血を増やすけど、そんなことを気にする余裕はない。
私は城の入口から外に出て、馬車の置いてある位置まで辿り着いた。
「全力で走って。お願い」
私に御者としての技術なんてないけど、私の賢い愛馬は、私の意図を汲んで走り出してくれる。
馬車と城との距離がどんどん離れて行く。
充分に距離が離れたところで、ようやく彼女が城の入口まで辿り着いた。
身に付けていたドレスは焼け落ちているが、肌には火傷の跡すらない。
美しい裸体を晒している。
「逃がさないわよ」
普通なら人間の足で馬車に追いつくことなど不可能だ。
けれど、彼女はそんなことはお構いなしに、馬車を追ってそのまま走り出した。
*****
ざばっと音を立てて、私は水から這い上がる。
出血と疲労で、目の前が暗い。
けど、このまま意識を失えば溺れ死ぬのは確実なので、なんとか身体を水の外まで持ち上げる。
「はぁはぁはぁはぁ・・・」
仰向けに寝転んで息を整える。
このまま寝てしまいたいけど、そうすると今度は出血で死んでしまいそうだ。
せっかく首筋の傷を応急処置したのに、水中に入ったことで再び出血してしまっている。
岩を背負っているかのような重い身体を起こし、立ち上がる。
応急処置をし直す気力もなく、張り付く布に止血を任せる。
「塞がれていないといいけど」
這いずるように足を動かしながら、私は一歩ずつ前に進む。
頭が朦朧とし始めたけど、ここまで来れば道に迷うことはない。
ただ、ひたすらに足を進める。
・・・・・
やがて辿り着いた扉を、身体を倒れ込むようにしながら押し開く。
重い扉に一瞬嫌な予感がしたけど、扉はそのまま開いていった。
「暗殺者に知られている隠し通路を塞がないなんて、あの女、バカなのかしらね」
あるいは、暗殺者が来ても返り討ちにできるという自信があるからなのかも知れない。
実際、彼女の暗殺は失敗した。
隠し通路を通って辿り着いたのは、彼女と対峙した広間だ。
おそらくは謁見の間なのだろう。
立派は玉座が置かれている。
私は立っていることができずに、それに座り込む。
そして、私を待っていた人物に声をかける。
「ついて来ないと思ったら、やっぱりここにいたのね」
「あなたの目的を考えれば、ここに戻って来ることはわかっていましたから」
そこで待っていたのは、彼女じゃない。
メフィだ。
「エリザベートは、あなたに全く興味を示さなかったわね」
「認識されないようにしておりましたから」
「ズルイわよ」
「観客が演者の邪魔をするわけにはいきませんから」
メフィは私の文句を涼しい顔で流す。
開かれた扉から熱気が吹き込んでいるけど、熱がる様子すら無い。
一方の私は、立ち上がってメフィに詰め寄る気力すらない。
石造りで燃える物が少ないためか、広間まで炎はやって来ないようだ。
だけど、窯の中にいるかのように蒸し暑い。
出血による寒さと炎による熱さを同時に感じながら、私はメフィに話しかける。
「エリザベートは城から出て行ったわ」
「そうですか」
「私は玉座に座っているわ」
「そうですな」
私はそこでいったん言葉を止めて、呼吸を整える。
そして、改めて口を開く。
「この国は私が手に入れたと言っても過言じゃないわよね」
「三日天下よりも短そうですが、そう言えないこともないですな」
これで言質は取った。
イカサマのようなものだけど、それでもこの場にエリザベートがいなくて、私だけがいるのは事実だ。
彼女も当分は戻って来ないだろう。
だから、急ぐ必要は無いのだけど、別の理由で時間は無さそうだ。
せっかくの機会を逃さないために、私は躊躇うことなく口を開く。
「長い間、ツケにしていた対価を払うわ」
それを聞いたメフィの口が、三日月のように歪んだ。
気付いたら、私は彼女を突き飛ばして、その下から抜け出していた。
感情に押し出されていた理性が戻ってくる。
「お肉もとても美味しいわ」
噛みちぎられた場所を手で押さえながら、彼女から距離を取る。
背を向けて逃げ出したいところだけど、背中から襲い掛かられることが簡単に予想できて、それもできない。
「薬臭くないお肉はひさしぶり。少しずつ、大切に食べないとね」
その言葉に、ここに来るまでの部屋にあったモノを思い出し、背筋が凍る。
あそこは彼女の食糧庫だ。
そして、中にあったモノは彼女の食糧だ。
予想はしていたけど、本人の口から聞いて、吐き気が込み上げてくる。
「肉ばかりじゃ、健康によくないわよ。野菜を食べたら?」
傷口から溢れ、抑えている手から漏れだす血が滴る音を聴きながら、私は身体が冷えていくのを感じる。
血が減って体温が下がっているのだ。
目の前も暗くなってきているような気がする。
このままだと、直に意識を失ってしまうだろう。
そうなれば終わりだ。
私はここに来るまでに見てきた肉塊と同じになる。
「そうね。あなたのお肉と一緒に煮込んで、シチューにでもしましょうか」
私は後ろ向きに下がりながら、少しでも彼女から距離を取ろうとする。
でも、私が下がった分だけ、彼女が歩を進めるから、距離は離れていかない。
「お肉が少ない手足の尖端は、この子にあげることにするわ。この子は骨も大好きなのよ」
彼女の側には、狼が付き添っている。
彼女が頭を撫でると、狼は嬉しそうに頭を擦り付ける。
野性の狼ならあり得ないことだけど、完全に彼女に懐いているようだ。
「聖女を食べる機会なんて二度とないでしょうから、欠片も残さずに食べてあげる。眼球に、脳みそに、心臓に・・・楽しみだわ」
舌なめずりをする彼女は、とても美しかった。
艶めかしい舌が、妖艶に動く。
男なら、彼女に組み伏せられ、食べられたいと思ってしまうかも知れない。
でも、私は女だ。
食べられたい相手は他にいる。
「残念だけど、私を食べる相手は決まっているのよ」
アーサー王子の顔を思い浮かべながら、私は再び後ろに下がる。
彼女も再び歩を進めるから距離は離れないけど、私はそれでも足を止めない。
「なら、その人も食べてあげるわ。一緒に私の血肉になりなさい」
その言葉と同時に、私の背が固い物があたり、それ以上の後退が阻まれる。
入ってきたときの扉まで辿り着いたのだ。
「お断りするわ」
そう言って私は彼女と狼に背を向けて、扉を勢いよく開ける。
背後から狼が跳びかかってくる気配がしたけど、私が逃げる先は扉の向こうじゃない。
横に跳んで、できるだけ扉から離れる。
「ギャッ!!!」
聞こえてきたのは狼の悲鳴。
振り向くと、そこには炎に包まれた狼の姿があった。
私は武器庫から持ち出した油をスカートの下から取り出し、そこに振りかける。
一瞬悲鳴が大きくなったけど、その悲鳴も炎に包まれ、やがて聞こえなくなる。
狼が動かなくなったのを確認した私は、彼女の方に視線を向ける。
「これは・・・」
その顔に浮かぶのは、先ほどの食欲に満ちた表情ではなく、驚きの表情。
その瞳に映るのは、扉の向こう側にある炎に包まれた景色だ。
「生肉は健康に悪いから、焼肉にしてあげたわ。早く食べないと、炭になっちゃうわよ」
「なんてことを・・・」
驚きの表情は怒りの表情に変わり、憎々し気な声をこちらに向けてくる。
捕食者と非捕食者の関係。
それが先ほどまでの私と彼女の関係だ。
「食べたくないなら、ここで飢え死していなさい」
だけど、今はせいぜい、狩る側と狩られる側といった程度だ。
私は炎に包まれた廊下に飛び込む。
こちらを焼こうと熱気が迫ってくるけど、かろうじて通れる道がある。
細いつり橋を渡るように、私はその道を駆け抜ける。
「・・・いいわ。あなたを最期の晩餐にしてあげる」
その私の後ろから、彼女がついてくる気配を感じた。
*****
炎の中を走りながら、私は考える。
「油を撒いたから当然だけど、派手に燃え広がっているわね」
彼女を殺せなかったときの保険だったけど、見事にそれが役にたった。
ギリギリ通り抜けられるけど、もう少し燃え広がっていたら、廊下は完全に炎に包まれていただろう。
私はある程度進んだところで、背後に油を撒く。
それにより、その場に炎の壁が出現する。
私は何度かそれを繰り返しながら進む。
「普通の人間なら、これで付いて来れないはずだけど・・・」
そして、そこから引き返そうとすると、その頃には戻る道はさらに燃え広がっている。
それにより、前も後ろも炎の壁に囲まれて、逃げ道が無くなる。
それを期待しているのだけど、それで逃げ道が無くなるのは、普通の人間の話だ。
燃えている廊下の端まで辿り着き、炎が届かないところで、私はいったん立ち止まる。
しばらく炎の向こうを注視していると、遠くに揺れる影が見えた。
私はそれが何かを確認するまでもなく、再び走り出した。
「やっぱり、この程度じゃ止まらないか。本気で人間をやめているわね」
もう炎の壁による足止めは期待できない。
私は全力で足を動かす。
激しくなった鼓動が傷口から溢れる血を増やすけど、そんなことを気にする余裕はない。
私は城の入口から外に出て、馬車の置いてある位置まで辿り着いた。
「全力で走って。お願い」
私に御者としての技術なんてないけど、私の賢い愛馬は、私の意図を汲んで走り出してくれる。
馬車と城との距離がどんどん離れて行く。
充分に距離が離れたところで、ようやく彼女が城の入口まで辿り着いた。
身に付けていたドレスは焼け落ちているが、肌には火傷の跡すらない。
美しい裸体を晒している。
「逃がさないわよ」
普通なら人間の足で馬車に追いつくことなど不可能だ。
けれど、彼女はそんなことはお構いなしに、馬車を追ってそのまま走り出した。
*****
ざばっと音を立てて、私は水から這い上がる。
出血と疲労で、目の前が暗い。
けど、このまま意識を失えば溺れ死ぬのは確実なので、なんとか身体を水の外まで持ち上げる。
「はぁはぁはぁはぁ・・・」
仰向けに寝転んで息を整える。
このまま寝てしまいたいけど、そうすると今度は出血で死んでしまいそうだ。
せっかく首筋の傷を応急処置したのに、水中に入ったことで再び出血してしまっている。
岩を背負っているかのような重い身体を起こし、立ち上がる。
応急処置をし直す気力もなく、張り付く布に止血を任せる。
「塞がれていないといいけど」
這いずるように足を動かしながら、私は一歩ずつ前に進む。
頭が朦朧とし始めたけど、ここまで来れば道に迷うことはない。
ただ、ひたすらに足を進める。
・・・・・
やがて辿り着いた扉を、身体を倒れ込むようにしながら押し開く。
重い扉に一瞬嫌な予感がしたけど、扉はそのまま開いていった。
「暗殺者に知られている隠し通路を塞がないなんて、あの女、バカなのかしらね」
あるいは、暗殺者が来ても返り討ちにできるという自信があるからなのかも知れない。
実際、彼女の暗殺は失敗した。
隠し通路を通って辿り着いたのは、彼女と対峙した広間だ。
おそらくは謁見の間なのだろう。
立派は玉座が置かれている。
私は立っていることができずに、それに座り込む。
そして、私を待っていた人物に声をかける。
「ついて来ないと思ったら、やっぱりここにいたのね」
「あなたの目的を考えれば、ここに戻って来ることはわかっていましたから」
そこで待っていたのは、彼女じゃない。
メフィだ。
「エリザベートは、あなたに全く興味を示さなかったわね」
「認識されないようにしておりましたから」
「ズルイわよ」
「観客が演者の邪魔をするわけにはいきませんから」
メフィは私の文句を涼しい顔で流す。
開かれた扉から熱気が吹き込んでいるけど、熱がる様子すら無い。
一方の私は、立ち上がってメフィに詰め寄る気力すらない。
石造りで燃える物が少ないためか、広間まで炎はやって来ないようだ。
だけど、窯の中にいるかのように蒸し暑い。
出血による寒さと炎による熱さを同時に感じながら、私はメフィに話しかける。
「エリザベートは城から出て行ったわ」
「そうですか」
「私は玉座に座っているわ」
「そうですな」
私はそこでいったん言葉を止めて、呼吸を整える。
そして、改めて口を開く。
「この国は私が手に入れたと言っても過言じゃないわよね」
「三日天下よりも短そうですが、そう言えないこともないですな」
これで言質は取った。
イカサマのようなものだけど、それでもこの場にエリザベートがいなくて、私だけがいるのは事実だ。
彼女も当分は戻って来ないだろう。
だから、急ぐ必要は無いのだけど、別の理由で時間は無さそうだ。
せっかくの機会を逃さないために、私は躊躇うことなく口を開く。
「長い間、ツケにしていた対価を払うわ」
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