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第十三章 シンデレラ
212.シンデレラ(その8)
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その日の会議はそうそうに終わった。
結果が出た以上、すぐに次の作戦を実行に移す必要があるからだ。
みんなは、それぞれの役割に応じた行動を開始しているはずだ。
そんな中、私はあるところに来ていた。
「具合はどう?・・・そのままでいいわよ」
満身創痍なのに起き上がろうとする兵士に、そのまま横になっているように言う。
治療はされているようだけど、痛みで眠ることもできないのだろう。
痛みによる叫び声こそ上げていないけど、息は荒く、苦しそうにしている。
「ありがとう」
私がお礼を言うと、兵士は怪訝な顔をして、私を見てくる。
任務を果たせずに帰ってきたのに、お礼を言われるのが不思議なのだろう。
確かに彼らは任務を果たせなかった。
報告に来た人間も結果は失敗だったと言っていた。
けど、私はそこまで悪い結果ではないと思っている。
「あなた達が対象のもとまで辿り着いてくれたおかげで、温存していた戦力を出させることができたわ」
エリザベートは戦力を温存していた。
けど、最初に兵士ではない人間を侵攻させてきたということは、温存していた戦力はそれほど多くないのだと思う。
おそらくは、こちらの戦力を削った上で、本命の兵士達を侵攻させる予定だったのではないだろうか。
たとえそういう作戦ではなかったとしても、バビロン王国にいた戦力が減ったことは間違いない。
国境付近の戦況は激化するだろうけど、王城は兵士の数が減っているはずだ。
「仇は討ってあげるから安心しなさい」
私がそう言うと、兵士は怪訝な表情を解く。
少しだけ穏やかになったように見えるけど、痛みで表情は歪んだままだ。
「これは私からのお礼よ」
命令された任務を失敗した以上、彼らに表立った名声や報酬が与えられることはないだろう。
だけど、私は彼らに感謝している。
だから、お礼くらいしてもおかしくはないだろう。
私は彼の手のひらに、複数の包みを置く。
「痛みを和らげたいなら一度に一つ、楽になりたいなら一度に二つ」
使い方を教えると、兵士はじっと私を見てくる。
私の言葉の真意を探っていたかのようだ。
でも、私に深い意図などはない。
これは、ただの親切心だ。
「使い道は任せるわ」
私はそう伝えて、部屋を出る。
ずっと背中に視線を感じたけど、私は一度も振り返らなかった。
*****
それから数日。
ヒルダ、フィドラー、ファイファーは自分の国に戻った。
それぞれ自分達の役割を果たすためだ。
師匠は各国と連絡を取り合って、調整を行っている。
アーサー王子も戻らないといけないはずなんだけど、いまだにここに居続けている。
「アーサー、戻らないでいいの?」
「僕は軍の指揮を執るわけじゃないしね」
「増産体制を整えないといけないんじゃないの?」
銃は強力な武器だけど、弾が無いとただの鉄の塊に早変わりするという弱点がある。
エリザベートが兵士より先に一般人を攻め込ませたのも、弾を消費させる狙いがあった可能性があると考えられるくらいなのだ。
そんなわけで、銃や弾の増産は急務で、アーサー王子がそれを指示する予定だったはずだ。
「指示は手紙で書いて送ったから大丈夫だよ」
「それだと、問題が起きたときに対処できないでしょう」
「じゃあ、シンデレラもアヴァロン王国に一緒に戻ろうよ」
「私は私でやることがあるのよ」
ここに来てからのアーサー王子は少し我儘になった。
ずっと私と一緒にいたがるのだ。
以前から工房にこもると出て来ないという我儘さはあったけど、今の我儘さは種類が違う。
なんというか、ダメ男の我儘さだ。
「私、男をダメにするタイプの女だったのかしらね」
女のところに入り浸って仕事を放棄するなんて、間違いなくダメ男だろう。
そんなつもりは無かったのだけど、アーサー王子を甘やかしすぎたのかも知れない。
それに、アーサー王子につきまとわれていると、私も『本来の作戦』に向けた行動をしづらい。
「あんまり我儘ばかり言っていると、愛想をつかしちゃうわよ」
「兄上からもシンデレラの手綱を握るのは僕の役目だと言われているからね。シンデレラと一緒にいるのも仕事だよ」
これはダメそうだ。
言って聞かせても、アヴァロン王国に戻りそうにない。
でも、結果が出てからもう何日も経っている。
これ以上、遅らせることはできない。
仕方が無いので、私は今夜行動を起こすことにした。
*****
夜。
寝息を首筋に感じながら、私は目を開ける。
「・・・・・」
するりと腕から抜け出し、ベッドから降りる。
そして、衣擦れの音に気を付けながら、衣服を身に付ける。
着るのは、師匠から返してもらった赤いドレスだ。
「・・・・・」
私はそのまま寝室を出ようとするけど、ふと思い付きベッドに戻る。
ちゅっ
起こさないように頬に軽く唇を触れさせ、挨拶を済ませる。
いってきますのキスなんて柄ではないけど、たまにはいいだろう。
私は今度こそ寝室から出る。
扉を開け閉めする音には、特に注意した。
「これじゃあ、ダメ男のために日銭を稼ぎに行く女みたいね」
寝室から離れて声が聞こえなくなったところで呟く。
男が寝ている間に仕事に行くなんて、惚れた弱みで男に貢ぐバカな女みたいだ。
けど、私は別に貢ぐための日銭を稼ぎに行くのではない。
「たぶん、これで最後だから」
王子様に見初められた少女は、王子様と結婚してお城で幸せに暮らしました。
私の半生を劇にした台本は、確かそんな最後だった。
でも、実際にはそうはなっていない。
その原因を振り返ってみると、大抵があの元王女様だった気がする。
あの元王女様がいる限り、私は台本の主人公のようにお城で暮らすことはできないだろう。
こう言うと、まるでドロドロした男女間の恋愛模様のようで別の客層に人気がでそうではあるけど、これは人様に見せられるようなものじゃない。
もっと単純な、生き残るための争いのようなものだ。
どちらかが生き残って、どちらかが死ぬ。
自然界のどこにでもある、弱肉強食の争いだ。
だから、劇になるようなものじゃない。
「城までの道は覚えたし、後のことは師匠に頼んだし・・・問題ないわね」
やり残したことは無いか、最後の確認をしながら廊下を進んでいく。
その先には、予想通りに私を待っている人物がいた。
「挨拶は済ませましたか?」
「ええ」
馬車の前にいたのはメフィだ。
待ち合わせをしたわけじゃないけど、当然のようにそこにいた。
私の行動などはお見通しなのだろう。
最初に出会ったときのように、馬車の御者をしてくれるつもりのようだ。
まあ、これから始まる劇を観るなら、そこが一番良い客席だと思う。
「こうしていると、舞踏会に行ったときのことを思い出しますな」
どうやら、メフィも私と似たようなことを考えていたらしい。
こうして二人でいると、あのときのことを思い出す。
でも、あのときとは色々と違う。
「今回は急がなくていいから、できるだけ見つからない道をお願いね」
「そうなると、街道は避けた方がよいですな。乗り心地は悪くなりますよ?」
「かまわないわ」
「かしこまりました」
行き先も目的も違う。
当然、会いに行く相手も違う。
でも、違わないこともある。
これまでと何かが変わるだろうという予感だけは、あのときと同じだ。
「夜道だけど大丈夫?」
普通、こんな真夜中に出発する馬車なんていない。
ましてや、整備されておらず、灯りもない道を行こうというのだ。
事故に遭いに行くようなものだろう。
「問題ありません。あのときと同じ駄馬を連れてきました」
言われて、馬車に引くために繋がれている存在に気付く。
「あなただったの。ずっと会いに行っていなくて、ごめんなさいね」
私が声をかけると、こちらを見て、気にするなとでもいうように反応する。
普通の馬よりも頭がいいので、言っていることを理解しているのだろう。
「城で上等な餌をもらっていたので、待遇に不満は無いようです」
扱い的には王子の婚約者である私の馬ということになるだろうから、丁寧に世話をしてもらっていたのだろう。
毛並みも綺麗に整えられている。
「しかし、タダ飯を食らうばかりで仕事をしないようでは馬肉にされても文句は言えませんからな。今回は働いてもらうことにしました」
メフィが言うと、ぶるりと震える。
言葉を理解できるというのは、いいことばかりでもないようだ。
でも、頼もしいのは確かなので、今回はお願いすることにしよう。
「よろしくね」
撫でようとして、ふと思いとどまり、手を止める。
「そういえば、私が触って大丈夫なの?確か清らかな乙女しか乗れないんじゃなかった?」
「おや?あなたは自分が乙女ではないと?」
「乙女だけど、清らかかどうかは微妙だから」
「なら、バイコーンでも呼び出しますかな?」
「バイコーンって、不純を司るんでしょ?それもちょっと」
私とメフィが言い合っていると、私が触れるのを躊躇った相手が、自分から私に身体を擦り付けてきた。
気にしないという意味らしい。
「そう。じゃあ、改めてよろしくね」
私が撫でると嬉しそうに小さくいななく。
嫌がっていないのは本当のようだ。
なら、これで問題は解決した。
「そろそろ、出発しましょうか・・・っ!」
準備は整ったと馬車に乗り込もうとした私の背後から、何の前触れもなく破裂音が響いてきた。
結果が出た以上、すぐに次の作戦を実行に移す必要があるからだ。
みんなは、それぞれの役割に応じた行動を開始しているはずだ。
そんな中、私はあるところに来ていた。
「具合はどう?・・・そのままでいいわよ」
満身創痍なのに起き上がろうとする兵士に、そのまま横になっているように言う。
治療はされているようだけど、痛みで眠ることもできないのだろう。
痛みによる叫び声こそ上げていないけど、息は荒く、苦しそうにしている。
「ありがとう」
私がお礼を言うと、兵士は怪訝な顔をして、私を見てくる。
任務を果たせずに帰ってきたのに、お礼を言われるのが不思議なのだろう。
確かに彼らは任務を果たせなかった。
報告に来た人間も結果は失敗だったと言っていた。
けど、私はそこまで悪い結果ではないと思っている。
「あなた達が対象のもとまで辿り着いてくれたおかげで、温存していた戦力を出させることができたわ」
エリザベートは戦力を温存していた。
けど、最初に兵士ではない人間を侵攻させてきたということは、温存していた戦力はそれほど多くないのだと思う。
おそらくは、こちらの戦力を削った上で、本命の兵士達を侵攻させる予定だったのではないだろうか。
たとえそういう作戦ではなかったとしても、バビロン王国にいた戦力が減ったことは間違いない。
国境付近の戦況は激化するだろうけど、王城は兵士の数が減っているはずだ。
「仇は討ってあげるから安心しなさい」
私がそう言うと、兵士は怪訝な表情を解く。
少しだけ穏やかになったように見えるけど、痛みで表情は歪んだままだ。
「これは私からのお礼よ」
命令された任務を失敗した以上、彼らに表立った名声や報酬が与えられることはないだろう。
だけど、私は彼らに感謝している。
だから、お礼くらいしてもおかしくはないだろう。
私は彼の手のひらに、複数の包みを置く。
「痛みを和らげたいなら一度に一つ、楽になりたいなら一度に二つ」
使い方を教えると、兵士はじっと私を見てくる。
私の言葉の真意を探っていたかのようだ。
でも、私に深い意図などはない。
これは、ただの親切心だ。
「使い道は任せるわ」
私はそう伝えて、部屋を出る。
ずっと背中に視線を感じたけど、私は一度も振り返らなかった。
*****
それから数日。
ヒルダ、フィドラー、ファイファーは自分の国に戻った。
それぞれ自分達の役割を果たすためだ。
師匠は各国と連絡を取り合って、調整を行っている。
アーサー王子も戻らないといけないはずなんだけど、いまだにここに居続けている。
「アーサー、戻らないでいいの?」
「僕は軍の指揮を執るわけじゃないしね」
「増産体制を整えないといけないんじゃないの?」
銃は強力な武器だけど、弾が無いとただの鉄の塊に早変わりするという弱点がある。
エリザベートが兵士より先に一般人を攻め込ませたのも、弾を消費させる狙いがあった可能性があると考えられるくらいなのだ。
そんなわけで、銃や弾の増産は急務で、アーサー王子がそれを指示する予定だったはずだ。
「指示は手紙で書いて送ったから大丈夫だよ」
「それだと、問題が起きたときに対処できないでしょう」
「じゃあ、シンデレラもアヴァロン王国に一緒に戻ろうよ」
「私は私でやることがあるのよ」
ここに来てからのアーサー王子は少し我儘になった。
ずっと私と一緒にいたがるのだ。
以前から工房にこもると出て来ないという我儘さはあったけど、今の我儘さは種類が違う。
なんというか、ダメ男の我儘さだ。
「私、男をダメにするタイプの女だったのかしらね」
女のところに入り浸って仕事を放棄するなんて、間違いなくダメ男だろう。
そんなつもりは無かったのだけど、アーサー王子を甘やかしすぎたのかも知れない。
それに、アーサー王子につきまとわれていると、私も『本来の作戦』に向けた行動をしづらい。
「あんまり我儘ばかり言っていると、愛想をつかしちゃうわよ」
「兄上からもシンデレラの手綱を握るのは僕の役目だと言われているからね。シンデレラと一緒にいるのも仕事だよ」
これはダメそうだ。
言って聞かせても、アヴァロン王国に戻りそうにない。
でも、結果が出てからもう何日も経っている。
これ以上、遅らせることはできない。
仕方が無いので、私は今夜行動を起こすことにした。
*****
夜。
寝息を首筋に感じながら、私は目を開ける。
「・・・・・」
するりと腕から抜け出し、ベッドから降りる。
そして、衣擦れの音に気を付けながら、衣服を身に付ける。
着るのは、師匠から返してもらった赤いドレスだ。
「・・・・・」
私はそのまま寝室を出ようとするけど、ふと思い付きベッドに戻る。
ちゅっ
起こさないように頬に軽く唇を触れさせ、挨拶を済ませる。
いってきますのキスなんて柄ではないけど、たまにはいいだろう。
私は今度こそ寝室から出る。
扉を開け閉めする音には、特に注意した。
「これじゃあ、ダメ男のために日銭を稼ぎに行く女みたいね」
寝室から離れて声が聞こえなくなったところで呟く。
男が寝ている間に仕事に行くなんて、惚れた弱みで男に貢ぐバカな女みたいだ。
けど、私は別に貢ぐための日銭を稼ぎに行くのではない。
「たぶん、これで最後だから」
王子様に見初められた少女は、王子様と結婚してお城で幸せに暮らしました。
私の半生を劇にした台本は、確かそんな最後だった。
でも、実際にはそうはなっていない。
その原因を振り返ってみると、大抵があの元王女様だった気がする。
あの元王女様がいる限り、私は台本の主人公のようにお城で暮らすことはできないだろう。
こう言うと、まるでドロドロした男女間の恋愛模様のようで別の客層に人気がでそうではあるけど、これは人様に見せられるようなものじゃない。
もっと単純な、生き残るための争いのようなものだ。
どちらかが生き残って、どちらかが死ぬ。
自然界のどこにでもある、弱肉強食の争いだ。
だから、劇になるようなものじゃない。
「城までの道は覚えたし、後のことは師匠に頼んだし・・・問題ないわね」
やり残したことは無いか、最後の確認をしながら廊下を進んでいく。
その先には、予想通りに私を待っている人物がいた。
「挨拶は済ませましたか?」
「ええ」
馬車の前にいたのはメフィだ。
待ち合わせをしたわけじゃないけど、当然のようにそこにいた。
私の行動などはお見通しなのだろう。
最初に出会ったときのように、馬車の御者をしてくれるつもりのようだ。
まあ、これから始まる劇を観るなら、そこが一番良い客席だと思う。
「こうしていると、舞踏会に行ったときのことを思い出しますな」
どうやら、メフィも私と似たようなことを考えていたらしい。
こうして二人でいると、あのときのことを思い出す。
でも、あのときとは色々と違う。
「今回は急がなくていいから、できるだけ見つからない道をお願いね」
「そうなると、街道は避けた方がよいですな。乗り心地は悪くなりますよ?」
「かまわないわ」
「かしこまりました」
行き先も目的も違う。
当然、会いに行く相手も違う。
でも、違わないこともある。
これまでと何かが変わるだろうという予感だけは、あのときと同じだ。
「夜道だけど大丈夫?」
普通、こんな真夜中に出発する馬車なんていない。
ましてや、整備されておらず、灯りもない道を行こうというのだ。
事故に遭いに行くようなものだろう。
「問題ありません。あのときと同じ駄馬を連れてきました」
言われて、馬車に引くために繋がれている存在に気付く。
「あなただったの。ずっと会いに行っていなくて、ごめんなさいね」
私が声をかけると、こちらを見て、気にするなとでもいうように反応する。
普通の馬よりも頭がいいので、言っていることを理解しているのだろう。
「城で上等な餌をもらっていたので、待遇に不満は無いようです」
扱い的には王子の婚約者である私の馬ということになるだろうから、丁寧に世話をしてもらっていたのだろう。
毛並みも綺麗に整えられている。
「しかし、タダ飯を食らうばかりで仕事をしないようでは馬肉にされても文句は言えませんからな。今回は働いてもらうことにしました」
メフィが言うと、ぶるりと震える。
言葉を理解できるというのは、いいことばかりでもないようだ。
でも、頼もしいのは確かなので、今回はお願いすることにしよう。
「よろしくね」
撫でようとして、ふと思いとどまり、手を止める。
「そういえば、私が触って大丈夫なの?確か清らかな乙女しか乗れないんじゃなかった?」
「おや?あなたは自分が乙女ではないと?」
「乙女だけど、清らかかどうかは微妙だから」
「なら、バイコーンでも呼び出しますかな?」
「バイコーンって、不純を司るんでしょ?それもちょっと」
私とメフィが言い合っていると、私が触れるのを躊躇った相手が、自分から私に身体を擦り付けてきた。
気にしないという意味らしい。
「そう。じゃあ、改めてよろしくね」
私が撫でると嬉しそうに小さくいななく。
嫌がっていないのは本当のようだ。
なら、これで問題は解決した。
「そろそろ、出発しましょうか・・・っ!」
準備は整ったと馬車に乗り込もうとした私の背後から、何の前触れもなく破裂音が響いてきた。
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