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第十二章 ブレーメンの音楽
199.魔女に怯える盗人のように(その3)
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返事をしてしまったものは仕方がない。
ファイファーの相談に乗ることにする。
「そうか、感謝する。もちろん、報酬は払う」
報酬か。
返事をしたのは、可愛らしい生き物の可愛らしさにやられたからだ。
なら、それに見合った報酬を要求してみよう。
「報酬は、この子でいいわ」
そう言いながら、可愛らしい生き物の頭を撫でる。
「え、あの・・・」
「かまわんぞ」
「兄様!?」
私の言葉に、本人は戸惑ったようだけど、兄であるファイファーが承諾する。
本人も驚くけど、私も少し驚いた。
奴隷売買じゃないんだから、人間の所有権なんて、そう簡単にやりとりできるものじゃない。
「王位継承権の低い王族は、いずれ政略結婚に使われる。その相手が聖女殿なら、願ってもない」
そういうことか。
でも、そういう理由なら、もらうのは問題がある。
「私、アーサーの婚約者なんだけど」
そのことはファイファーも知っているはずのことだ。
「多夫多妻制なら問題ないだろう」
そんな制度聞いたことない。
あったとしても、せいぜい一夫多妻制か多夫一妻制だろう。
多夫多妻制なんて、ただの乱交好きの集まりにしか思えない。
もしかして、この国はそういう制度なのだろうか。
「ちなみに、我が国は一夫多妻制だ」
確かアヴァロン王国もそうだったと思う。
つまり、可愛らしい生き物を報酬にするつもりは無いということか。
まあ、私も半分冗談だったからいいんだけど。
「報酬はいいわ。貸しにしておく」
とりあえず欲しいものは無いし、お金をもらったりしたら、それなりの成果を出さないといけない。
そう言っておくのが、無難だろう。
「聖女殿への借りが、どんどん増えていくな」
すると、ファイファーがそんなことを言ってきた。
何か貸しがあっただろうか。
「シルヴァニア王国での借りも、まだ返せていないというのに」
そのことか。
どうやらファイファーは、シルヴァニア王国でのことを、借りだと思っているらしい。
あのときは私の目的もあったから、貸しのつもりは無かったのだけど、借りだと考えているなら訂正しなくてもいいだろう。
「そのうち、まとめて返してもらうわ」
「覚えておこう」
それでその日は解散となり、私と師匠にはそれぞれ部屋が用意され、そこに泊まることになった。
別に一緒の部屋でもよかったのだけど、師匠は歳のせいかイビキがひどい。
森で一緒に生活していた頃は、慣れるまで寝不足気味だったほどだ。
そういえば、若作りしている今はどうなのだろうか。
わざわざ確認しようとは思わないけど、少し気になった。
*****
城に用意された客室だけあって、ベッドはふかふかだった。
そのおかげか、すぐに眠りについたのだけど、演奏会後のパーティーに出なかったこともあり、それほど夜更かししたわけではない。
そのため、ぐっすり眠ったら、深夜には眠りが浅くなってきた。
「・・・・・」
決して、演奏会の最中に爆睡していたからではない。
だから、眠りが浅くなったと言っても、ベッドからは出ない。
そのまま、うとうとする。
キシッ
「・・・・・」
小さい音だった。
風で窓が揺れたときよりも、小さい音だ。
けど、風の音でないことは、すぐに分かった。
なぜなら、部屋の中から聞こえたからだ。
「・・・・・」
眠りについているときや、眠りについているフリをしているときに、音が聞こえることは何回かあった。
だから、そういうときに特有の音であることには、すぐに気付いた。
思い付くお客さんの種類は二つ。
その一つである暗殺者ということは考えづらい。
可能性がないわけではないけど、わざわざこのタイミングで襲ってくる理由がない。
そうすると、もう一つの可能性が高い。
ファイファーだろうか。
以前そういうことをしてきたときは、『聖女の呪い』をかけてあげたのだけど、懲りなかったのだろうか。
でも、今日話した感じでは、今さらそういうことをしてくるとは思えなかった。
だとすると、別の人物である可能性もある。
だけど、他国の客だと知っていて、会ったこともない人物が来る可能性は低い。
私の寝室に忍び込んだ人物は絞られてくる。
キシッ
音は徐々に近づいてきている。
女である私は、男よりも腕力が低い。
そして今回はMMQや娘達も連れてきていない。
だから、忍び込んだ人物を取り押さえるには不意をつく必要がある。
充分に引き付けてからだ。
キシッ
すぐ近くで音が聞こえた瞬間、私は素早く枕の下から小瓶を取り出して、身体を起こす。
そして、小瓶の蓋を開けようとしたのだけど、その手が止まる。
「わっ」
私に覆いかぶさろうとした姿勢で驚いた声を上げたのは、予想外の人物だった。
「びっくりしたぁ」
あどけない顔で驚くその人物に、欲情している様子はない。
そしてそのこと自体は不思議ではない。
こんな年齢から欲情しているようでは、まともな大人には育たないだろう。
でも、だからこそ分からない。
なんで可愛らしい生き物が、こんなところにいるのだろう。
「こんばんは。起きていたのですね」
「・・・どうして、ここに?」
「よばいに来ました」
可愛らしい生き物は、私の部屋に忍び込んだ理由を、そう言った。
悪いことをしていると思っている様子は全くない。
「おもてなしです。よばいをすると女の人が喜ぶと、教えてもらいました」
誰だ、子供に夜這いをすると女が悦ぶなんて教えたのは。
「・・・教えてもらったって誰に?ファイファー様?」
「いいえ、上の兄様です」
あのダメ王子か。
ファイファーはきちんとした教育をしているって言っていたけど、それに加えてダメ王子が余計なことを教えているようでは、この子の将来が心配だ。
そういえば、シルヴァニア王国では、ファイファーも夜這いに来たことがあった。
あれはもしかして、ダメ王子が余計なことを教えたからなのだろうか。
「それに、夜這いは芸の肥やしになると教えてもらいました。ボク、楽器の演奏が上手くなりたいんです」
いや、この国の王族自体が伝統的にダメ人間な可能性もあるな。
女遊びが芸の肥やしになるなんて浮気の言い訳だろう。
仮に男女の恋愛で技術が向上するとしても、それは演劇の表現くらいのものだ。
でも、王族が演劇をするとは思えない。
「あのね。男の子が女の子の寝室に無断で入るのは、よくないことなのよ」
正しい知識を教えてあげることにする。
この国の人間に、この子の教育を任せていたら危ない。
やっぱり、この子は報酬として連れ帰った方がいいような気がしてきた。
結婚相手として連れていくのが無理なら、養子として連れていけないだろうか。
本気でそんなことを考えてしまう。
「え?でも、父様と母様は一緒の部屋で寝ていますよ?」
純粋な顔でそう聞いてくる。
思わず、添い寝くらいならいいかなと考えてしまいそうになるけど、それは教育に悪い。
この子は夜這いに来ているつもりなわけだし、ここで寝ることを簡単に許して、色んな女のところに泊まりに行くようになっても困る。
この子にそういう行為をするつもりがなくても、相手の女が襲う可能性もあるのだ。
「えっとね・・・好きな相手の部屋にならいいのよ」
「ボク、姉様のこと好きですよ?」
可愛らしいことを言ってくれる。
頭を撫でていたら懐かれたのだろうか。
でも、ダメだ。
この子の将来のためには、ここは心を鬼にしてでも、許可してはいけない。
「ありがとう。でも、普通に好きなだけじゃダメなの。夫婦になるくらい好きじゃないとね」
私がそう言うと、何やら考え込む。
自分が好きだと思う女の子の顔でも思い浮かべているのだろうか。
「・・・そうですか。それなら、よばいは止めておきます」
どうやら私は、この子の一番好きな女の子というわけではなかったようだ。
少し残念な気もするけど、この子の将来のためには、これでよかったのだろう。
「それがいいわ。もう夜も遅いし、自分の部屋に戻って眠りなさい」
「はい」
私が言うと、素直に扉の方に歩いていく。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
そして、扉を閉めて部屋を出て行った。
「やれやれ」
私は溜息をついてベッドに横になる。
今回の報酬は、あの子に正しい性教育を受けさせることにでもした方がよいだろうか。
そんなことを考えながら、私は眠りについた。
ファイファーの相談に乗ることにする。
「そうか、感謝する。もちろん、報酬は払う」
報酬か。
返事をしたのは、可愛らしい生き物の可愛らしさにやられたからだ。
なら、それに見合った報酬を要求してみよう。
「報酬は、この子でいいわ」
そう言いながら、可愛らしい生き物の頭を撫でる。
「え、あの・・・」
「かまわんぞ」
「兄様!?」
私の言葉に、本人は戸惑ったようだけど、兄であるファイファーが承諾する。
本人も驚くけど、私も少し驚いた。
奴隷売買じゃないんだから、人間の所有権なんて、そう簡単にやりとりできるものじゃない。
「王位継承権の低い王族は、いずれ政略結婚に使われる。その相手が聖女殿なら、願ってもない」
そういうことか。
でも、そういう理由なら、もらうのは問題がある。
「私、アーサーの婚約者なんだけど」
そのことはファイファーも知っているはずのことだ。
「多夫多妻制なら問題ないだろう」
そんな制度聞いたことない。
あったとしても、せいぜい一夫多妻制か多夫一妻制だろう。
多夫多妻制なんて、ただの乱交好きの集まりにしか思えない。
もしかして、この国はそういう制度なのだろうか。
「ちなみに、我が国は一夫多妻制だ」
確かアヴァロン王国もそうだったと思う。
つまり、可愛らしい生き物を報酬にするつもりは無いということか。
まあ、私も半分冗談だったからいいんだけど。
「報酬はいいわ。貸しにしておく」
とりあえず欲しいものは無いし、お金をもらったりしたら、それなりの成果を出さないといけない。
そう言っておくのが、無難だろう。
「聖女殿への借りが、どんどん増えていくな」
すると、ファイファーがそんなことを言ってきた。
何か貸しがあっただろうか。
「シルヴァニア王国での借りも、まだ返せていないというのに」
そのことか。
どうやらファイファーは、シルヴァニア王国でのことを、借りだと思っているらしい。
あのときは私の目的もあったから、貸しのつもりは無かったのだけど、借りだと考えているなら訂正しなくてもいいだろう。
「そのうち、まとめて返してもらうわ」
「覚えておこう」
それでその日は解散となり、私と師匠にはそれぞれ部屋が用意され、そこに泊まることになった。
別に一緒の部屋でもよかったのだけど、師匠は歳のせいかイビキがひどい。
森で一緒に生活していた頃は、慣れるまで寝不足気味だったほどだ。
そういえば、若作りしている今はどうなのだろうか。
わざわざ確認しようとは思わないけど、少し気になった。
*****
城に用意された客室だけあって、ベッドはふかふかだった。
そのおかげか、すぐに眠りについたのだけど、演奏会後のパーティーに出なかったこともあり、それほど夜更かししたわけではない。
そのため、ぐっすり眠ったら、深夜には眠りが浅くなってきた。
「・・・・・」
決して、演奏会の最中に爆睡していたからではない。
だから、眠りが浅くなったと言っても、ベッドからは出ない。
そのまま、うとうとする。
キシッ
「・・・・・」
小さい音だった。
風で窓が揺れたときよりも、小さい音だ。
けど、風の音でないことは、すぐに分かった。
なぜなら、部屋の中から聞こえたからだ。
「・・・・・」
眠りについているときや、眠りについているフリをしているときに、音が聞こえることは何回かあった。
だから、そういうときに特有の音であることには、すぐに気付いた。
思い付くお客さんの種類は二つ。
その一つである暗殺者ということは考えづらい。
可能性がないわけではないけど、わざわざこのタイミングで襲ってくる理由がない。
そうすると、もう一つの可能性が高い。
ファイファーだろうか。
以前そういうことをしてきたときは、『聖女の呪い』をかけてあげたのだけど、懲りなかったのだろうか。
でも、今日話した感じでは、今さらそういうことをしてくるとは思えなかった。
だとすると、別の人物である可能性もある。
だけど、他国の客だと知っていて、会ったこともない人物が来る可能性は低い。
私の寝室に忍び込んだ人物は絞られてくる。
キシッ
音は徐々に近づいてきている。
女である私は、男よりも腕力が低い。
そして今回はMMQや娘達も連れてきていない。
だから、忍び込んだ人物を取り押さえるには不意をつく必要がある。
充分に引き付けてからだ。
キシッ
すぐ近くで音が聞こえた瞬間、私は素早く枕の下から小瓶を取り出して、身体を起こす。
そして、小瓶の蓋を開けようとしたのだけど、その手が止まる。
「わっ」
私に覆いかぶさろうとした姿勢で驚いた声を上げたのは、予想外の人物だった。
「びっくりしたぁ」
あどけない顔で驚くその人物に、欲情している様子はない。
そしてそのこと自体は不思議ではない。
こんな年齢から欲情しているようでは、まともな大人には育たないだろう。
でも、だからこそ分からない。
なんで可愛らしい生き物が、こんなところにいるのだろう。
「こんばんは。起きていたのですね」
「・・・どうして、ここに?」
「よばいに来ました」
可愛らしい生き物は、私の部屋に忍び込んだ理由を、そう言った。
悪いことをしていると思っている様子は全くない。
「おもてなしです。よばいをすると女の人が喜ぶと、教えてもらいました」
誰だ、子供に夜這いをすると女が悦ぶなんて教えたのは。
「・・・教えてもらったって誰に?ファイファー様?」
「いいえ、上の兄様です」
あのダメ王子か。
ファイファーはきちんとした教育をしているって言っていたけど、それに加えてダメ王子が余計なことを教えているようでは、この子の将来が心配だ。
そういえば、シルヴァニア王国では、ファイファーも夜這いに来たことがあった。
あれはもしかして、ダメ王子が余計なことを教えたからなのだろうか。
「それに、夜這いは芸の肥やしになると教えてもらいました。ボク、楽器の演奏が上手くなりたいんです」
いや、この国の王族自体が伝統的にダメ人間な可能性もあるな。
女遊びが芸の肥やしになるなんて浮気の言い訳だろう。
仮に男女の恋愛で技術が向上するとしても、それは演劇の表現くらいのものだ。
でも、王族が演劇をするとは思えない。
「あのね。男の子が女の子の寝室に無断で入るのは、よくないことなのよ」
正しい知識を教えてあげることにする。
この国の人間に、この子の教育を任せていたら危ない。
やっぱり、この子は報酬として連れ帰った方がいいような気がしてきた。
結婚相手として連れていくのが無理なら、養子として連れていけないだろうか。
本気でそんなことを考えてしまう。
「え?でも、父様と母様は一緒の部屋で寝ていますよ?」
純粋な顔でそう聞いてくる。
思わず、添い寝くらいならいいかなと考えてしまいそうになるけど、それは教育に悪い。
この子は夜這いに来ているつもりなわけだし、ここで寝ることを簡単に許して、色んな女のところに泊まりに行くようになっても困る。
この子にそういう行為をするつもりがなくても、相手の女が襲う可能性もあるのだ。
「えっとね・・・好きな相手の部屋にならいいのよ」
「ボク、姉様のこと好きですよ?」
可愛らしいことを言ってくれる。
頭を撫でていたら懐かれたのだろうか。
でも、ダメだ。
この子の将来のためには、ここは心を鬼にしてでも、許可してはいけない。
「ありがとう。でも、普通に好きなだけじゃダメなの。夫婦になるくらい好きじゃないとね」
私がそう言うと、何やら考え込む。
自分が好きだと思う女の子の顔でも思い浮かべているのだろうか。
「・・・そうですか。それなら、よばいは止めておきます」
どうやら私は、この子の一番好きな女の子というわけではなかったようだ。
少し残念な気もするけど、この子の将来のためには、これでよかったのだろう。
「それがいいわ。もう夜も遅いし、自分の部屋に戻って眠りなさい」
「はい」
私が言うと、素直に扉の方に歩いていく。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
そして、扉を閉めて部屋を出て行った。
「やれやれ」
私は溜息をついてベッドに横になる。
今回の報酬は、あの子に正しい性教育を受けさせることにでもした方がよいだろうか。
そんなことを考えながら、私は眠りについた。
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