181 / 240
第十一章 ハーメルンの笛
181.暗躍する鼠(その5)
しおりを挟む
「吸血鬼?」
私の言葉を聞いてフィドラーが怪訝な顔をする。
けど、笑ったり怒ったりしないところを見ると、話を聞くつもりはあるようだ。
だから、話を続けることにする。
「人の血を啜って生きる化け物。聞いたことはあるでしょう?」
「・・・聞いたことはあるが、架空の存在だろう」
「そうでもないわよ」
私は当たり前のように、その存在を肯定する。
「少し前にシルヴァニア王国に現れたそうよ。ヒルダは覚えている?彼女から教えてもらったの」
これは本当のことだ。
なにしろ、本人から直接聞いた。
『私がヒルダから聞いた』ということについて、事実確認をされたとしても、私が困ることはない。
「シンデレラ、それって・・・」
そして、その話はアーサー王子も知っている。
その場にアーサー王子もいて一緒に聞いていた。
けど、アーサー王子はヒルダがその話をして立ち去った後に、私がした話も聞いている。
「・・・『彼女』のことだよね。でも、あれは病気が原因だって言っていなかった?」
だからだろう。
私がなぜ吸血姫と言い出すのかを疑問に思っているようだ。
『彼女』の名前を口にするのは避けたけど、真意を尋ねてくる。
それに対する、私の答えは決まっている。
「ええ、病気よ。『彼女』自身も病気。『彼女』が広めようとしているのも病気。種類は違うけどね」
ただ、事実を答える。
それだけだ。
吸血姫だろうが病気だろうが、怖ろしさは、どちらも変わらない。
怖ろしいということさえ伝わればいい。
「すると、こういうことか?シルヴァニア王国に吸血鬼がいて、この国に使い魔を送り込んできた。そして、使い魔に噛まれた被害者が出始めている」
「ええ」
聞く者によっては笑い飛ばしそうな内容を、フィドラーは真面目に語る。
「一見するとそう見えるが、本当の原因は人為的にもたらされた感染症。その被害は吸血鬼という架空の化け物が現れた場合と同等と考えろ、と」
「ええ」
そして、言いたいことも正確に伝わっているようだ。
「でも、一つだけ訂正。吸血姫は、シルヴァニア王国から逃げ出して、今はバビロン王国に潜伏しているはずよ」
「シルヴァニア王国から逃げて、バビロン王国にいる?・・・ああ、そういうことか」
これは伝えておかなければならない。
勘違いをされると、シルヴァニア王国に迷惑がかかる。
でも、これで『彼女』の正体も伝わったはずだ。
これで、情報はほぼ伝えたことになる。
後はフィドラーがどう判断して、この国としてどう動くかだ。
これ以上のことは、この国の人間ではない私には、どうしようもない。
「情報、感謝する。すぐに、兵士に命じて、野犬と蝙蝠の駆除を始めさせる。それと、噛まれた人間の治療だな」
フィドラーの決断は早かった。
私が話した内容の事実確認をすることもなく、行動を開始しようとしている。
こちらが心配になるくらいだ。
「すぐにと言っても、兵士をそんな簡単に動かせるの?」
「これから王に許可をもらいにいく。今の話だと、蝙蝠に噛まれても感染するのだろう?なら、夜間に被害者が出る可能性は高い。一刻も早く行動すべきだ」
やはり、かなり無茶をして兵士を動かそうとしているみたいだ。
そして、その理由は被害者を出さないためか。
シルヴァニア王国にいたときも部下である護衛の騎士が倒れたことに怒っていたようだし、フィドラーは部下や国民を思いやることができる王族のようだ。
けど、少し感情的に行動し過ぎる。
「一夜で全て駆除できるわけがないでしょう。夜は野犬や蝙蝠を見つけることも難しいだろうし、駆除は明日からにしたら?」
「そんな呑気なことをしていて、被害者が増えたらどうする!」
フィドラーが声を荒らげる。
怒鳴られたわけだけど、その理由が被害者を増やさないためというなら、腹も立たない。
ただし、被害者を増やさないためには、そのまま行動させるわけにはいかない。
「兵士に被害者が出るのはかまわないの?見つけることが難しいということは、襲われる可能性もあるということよ」
「ぐっ!」
葛藤するようにフィドラーが唸る。
感情的だけど判断はできるようだ。
「王都の人間に、夜間の外出を控えさせたり、動物に不用意に近づかないように注意させたり、そういうところからじゃないかしら」
「・・・そうだな」
とはいっても、どこまで効果があるかは、あやしいところだ。
夜に働く人間もいる。
動物の方から襲ってきたら、追い払うために近づくしかない。
でも、それを言うと、フィドラーが暴走しそうなので、教えないでおく。
「あとは、駆除にあたらせる兵士の装備ね。噛まれても大丈夫なように、全身を覆うような鎧でもあればいいんだけど・・・」
「あ、それなら、グィネヴィアさんが作った鎧はどうかな?あれなら全身を覆うし、噛まれても牙が身体に届くことはないと思うよ」
アーサー王子が、名案とばかりに意見を言う。
実を言うと、私も最初にそれを思い付いた。
けど、あれは重すぎるだろう。
駆除のために王都を駆け回ることには向かないように思う。
それに、あれほど多くの金属を使う鎧が、大量にあるとは思えない。
あったとしても戦争に使うためだろうから、治安維持のために使用許可が出るかどうかはあやしい。
だから、あれほどの重装備でなくても、できるだけ隙間がないようにするしかないけど、その辺りはフィドラーに任せるしかないだろう。
そう思ってフィドラーを見ると、フィドラーはなぜかグィネヴィアの方を見ていた。
つられて私も、彼女の方を見る。
「・・・いいわ。あなたが必要だと判断したのなら使いなさい」
「ありがとう、姉さん」
グィネヴィアが許可を出し、フィドラーが礼を言った。
目の前で行われたやりとりは、それだけだ。
だけど、なんだろう。
少しだけ、違和感があった。
その違和感の正体を探ろうと二人を見ていると、グィネヴィアと目が合った。
「(にこっ)」
「・・・・・」
グィネヴィアが微笑んでくる。
その顔は同じで、その笑みも変わらない。
だけど、なんだろう。
雰囲気だけが違う。
それが、どう違うかを考えようとしたところで、横から声がかかる。
「聖女殿、頼みがある」
「・・・なに?」
考えが中断されたけど、そもそも話がまだ途中だった。
仕方が無いので、フィドラーとの話を優先させる。
「教えてもらった病は、この国には詳しい者がいない可能性が高い。治療薬を作るのに力を貸して欲しい」
ああ、そうか。
その話がまだだった。
私は結論を口にする。
「無理よ」
フィドラーの要求には、迷うまでもなく、こう答えるしかない。
けど、フィドラーは私の答えに納得できなかったのだろう。
不満そうな顔をする。
「なぜだ?金なら払うし、同盟の件で条件があるなら、できる限り王に交渉するぞ?」
フィドラーが私が見返りを要求していると思ったようだ。
だけど、そういうことじゃない。
「そうじゃないわ」
「聖女殿には作れないということか?なら、以前、解毒薬を作ってくれた人物に頼めないだろうか?」
「そうじゃなくて、無理なのよ」
「・・・だから、なぜだ?」
私が断り続けているからだろう。
フィドラーが苛立ちを隠そうともせずに問いかけてくる。
でも、私の答えは変わらない。
というより、変えられない。
「薬は無いの。存在しないのよ」
「無いから作ってくれと頼んで・・・・・作る方法が無いということか?」
無いものを作ることはできない。
それだけのことだ。
もちろん、材料が足りないという意味でもない。
作り方自体が存在しないのだ。
「病気の原因や症状は知っているから、予防や診断はできる。でも、薬の作り方は知らないから、治療はできない。私が師匠から教わったことは、治療方法がないから、絶対にこの病気にかかるなということよ」
「・・・・・自然治癒は?」
「症状が出てから助かった人はいないそうよ」
「・・・・・そうか」
フィドラーは苛立ちも忘れて茫然としている。
危険な状況だということは理解しつつも、やはりまだ本当の意味では理解しきれていなかったのだろう。
先ほどまでの勢いがない。
迷いが見える。
兵士を対処にあたらせるということは、兵士を死地に送るのに等しいということを理解したからだろう。
噛まれないようにする当てはあるようだけど、万が一ということがある。
絶対に安全とは言えない。
でも、いつまでも迷っていてもらっては、せっかく情報を提供した意味がない。
「今回、病気の発生に気付くことができたのは幸運だと思う。でも、犠牲者を最小限に抑えられるかどうかは、これからの対処しだいよ。対処方法を間違えないでね」
「・・・・・」
私が声をかけると、フィドラーは瞼を閉じて瞑目する。
そして、再び瞼を開けたときには、迷いは見えなかった。
「これから対処にあたる」
そう言って席を立ち、部屋を出て行った。
あの様子なら、感情のままに行動して失敗することはなさそうかな。
「私もこれで失礼するわ。シーちゃん、ありがとうね」
グィネヴィアも、フィドラーに続いて、部屋を出て行く。
これで部屋には、私とアーサー王子だけだ。
「じゃあ、アーサーが手に入れた情報も聞かせてくれる?色仕掛けで色々と聞き出したんでしょ?」
「そんなことしてないよ!?」
「でも、グィネヴィア様と仲良さそうに話していたみたいじゃない」
「それは、グィネヴィアさんの作ったものが、興味深かったというか・・・」
アーサー王子の言い訳を聞き流しながら思う。
ともかく、これでこの国でできることは終わったと思う。
後は行く末を見届けるだけだ。
私の言葉を聞いてフィドラーが怪訝な顔をする。
けど、笑ったり怒ったりしないところを見ると、話を聞くつもりはあるようだ。
だから、話を続けることにする。
「人の血を啜って生きる化け物。聞いたことはあるでしょう?」
「・・・聞いたことはあるが、架空の存在だろう」
「そうでもないわよ」
私は当たり前のように、その存在を肯定する。
「少し前にシルヴァニア王国に現れたそうよ。ヒルダは覚えている?彼女から教えてもらったの」
これは本当のことだ。
なにしろ、本人から直接聞いた。
『私がヒルダから聞いた』ということについて、事実確認をされたとしても、私が困ることはない。
「シンデレラ、それって・・・」
そして、その話はアーサー王子も知っている。
その場にアーサー王子もいて一緒に聞いていた。
けど、アーサー王子はヒルダがその話をして立ち去った後に、私がした話も聞いている。
「・・・『彼女』のことだよね。でも、あれは病気が原因だって言っていなかった?」
だからだろう。
私がなぜ吸血姫と言い出すのかを疑問に思っているようだ。
『彼女』の名前を口にするのは避けたけど、真意を尋ねてくる。
それに対する、私の答えは決まっている。
「ええ、病気よ。『彼女』自身も病気。『彼女』が広めようとしているのも病気。種類は違うけどね」
ただ、事実を答える。
それだけだ。
吸血姫だろうが病気だろうが、怖ろしさは、どちらも変わらない。
怖ろしいということさえ伝わればいい。
「すると、こういうことか?シルヴァニア王国に吸血鬼がいて、この国に使い魔を送り込んできた。そして、使い魔に噛まれた被害者が出始めている」
「ええ」
聞く者によっては笑い飛ばしそうな内容を、フィドラーは真面目に語る。
「一見するとそう見えるが、本当の原因は人為的にもたらされた感染症。その被害は吸血鬼という架空の化け物が現れた場合と同等と考えろ、と」
「ええ」
そして、言いたいことも正確に伝わっているようだ。
「でも、一つだけ訂正。吸血姫は、シルヴァニア王国から逃げ出して、今はバビロン王国に潜伏しているはずよ」
「シルヴァニア王国から逃げて、バビロン王国にいる?・・・ああ、そういうことか」
これは伝えておかなければならない。
勘違いをされると、シルヴァニア王国に迷惑がかかる。
でも、これで『彼女』の正体も伝わったはずだ。
これで、情報はほぼ伝えたことになる。
後はフィドラーがどう判断して、この国としてどう動くかだ。
これ以上のことは、この国の人間ではない私には、どうしようもない。
「情報、感謝する。すぐに、兵士に命じて、野犬と蝙蝠の駆除を始めさせる。それと、噛まれた人間の治療だな」
フィドラーの決断は早かった。
私が話した内容の事実確認をすることもなく、行動を開始しようとしている。
こちらが心配になるくらいだ。
「すぐにと言っても、兵士をそんな簡単に動かせるの?」
「これから王に許可をもらいにいく。今の話だと、蝙蝠に噛まれても感染するのだろう?なら、夜間に被害者が出る可能性は高い。一刻も早く行動すべきだ」
やはり、かなり無茶をして兵士を動かそうとしているみたいだ。
そして、その理由は被害者を出さないためか。
シルヴァニア王国にいたときも部下である護衛の騎士が倒れたことに怒っていたようだし、フィドラーは部下や国民を思いやることができる王族のようだ。
けど、少し感情的に行動し過ぎる。
「一夜で全て駆除できるわけがないでしょう。夜は野犬や蝙蝠を見つけることも難しいだろうし、駆除は明日からにしたら?」
「そんな呑気なことをしていて、被害者が増えたらどうする!」
フィドラーが声を荒らげる。
怒鳴られたわけだけど、その理由が被害者を増やさないためというなら、腹も立たない。
ただし、被害者を増やさないためには、そのまま行動させるわけにはいかない。
「兵士に被害者が出るのはかまわないの?見つけることが難しいということは、襲われる可能性もあるということよ」
「ぐっ!」
葛藤するようにフィドラーが唸る。
感情的だけど判断はできるようだ。
「王都の人間に、夜間の外出を控えさせたり、動物に不用意に近づかないように注意させたり、そういうところからじゃないかしら」
「・・・そうだな」
とはいっても、どこまで効果があるかは、あやしいところだ。
夜に働く人間もいる。
動物の方から襲ってきたら、追い払うために近づくしかない。
でも、それを言うと、フィドラーが暴走しそうなので、教えないでおく。
「あとは、駆除にあたらせる兵士の装備ね。噛まれても大丈夫なように、全身を覆うような鎧でもあればいいんだけど・・・」
「あ、それなら、グィネヴィアさんが作った鎧はどうかな?あれなら全身を覆うし、噛まれても牙が身体に届くことはないと思うよ」
アーサー王子が、名案とばかりに意見を言う。
実を言うと、私も最初にそれを思い付いた。
けど、あれは重すぎるだろう。
駆除のために王都を駆け回ることには向かないように思う。
それに、あれほど多くの金属を使う鎧が、大量にあるとは思えない。
あったとしても戦争に使うためだろうから、治安維持のために使用許可が出るかどうかはあやしい。
だから、あれほどの重装備でなくても、できるだけ隙間がないようにするしかないけど、その辺りはフィドラーに任せるしかないだろう。
そう思ってフィドラーを見ると、フィドラーはなぜかグィネヴィアの方を見ていた。
つられて私も、彼女の方を見る。
「・・・いいわ。あなたが必要だと判断したのなら使いなさい」
「ありがとう、姉さん」
グィネヴィアが許可を出し、フィドラーが礼を言った。
目の前で行われたやりとりは、それだけだ。
だけど、なんだろう。
少しだけ、違和感があった。
その違和感の正体を探ろうと二人を見ていると、グィネヴィアと目が合った。
「(にこっ)」
「・・・・・」
グィネヴィアが微笑んでくる。
その顔は同じで、その笑みも変わらない。
だけど、なんだろう。
雰囲気だけが違う。
それが、どう違うかを考えようとしたところで、横から声がかかる。
「聖女殿、頼みがある」
「・・・なに?」
考えが中断されたけど、そもそも話がまだ途中だった。
仕方が無いので、フィドラーとの話を優先させる。
「教えてもらった病は、この国には詳しい者がいない可能性が高い。治療薬を作るのに力を貸して欲しい」
ああ、そうか。
その話がまだだった。
私は結論を口にする。
「無理よ」
フィドラーの要求には、迷うまでもなく、こう答えるしかない。
けど、フィドラーは私の答えに納得できなかったのだろう。
不満そうな顔をする。
「なぜだ?金なら払うし、同盟の件で条件があるなら、できる限り王に交渉するぞ?」
フィドラーが私が見返りを要求していると思ったようだ。
だけど、そういうことじゃない。
「そうじゃないわ」
「聖女殿には作れないということか?なら、以前、解毒薬を作ってくれた人物に頼めないだろうか?」
「そうじゃなくて、無理なのよ」
「・・・だから、なぜだ?」
私が断り続けているからだろう。
フィドラーが苛立ちを隠そうともせずに問いかけてくる。
でも、私の答えは変わらない。
というより、変えられない。
「薬は無いの。存在しないのよ」
「無いから作ってくれと頼んで・・・・・作る方法が無いということか?」
無いものを作ることはできない。
それだけのことだ。
もちろん、材料が足りないという意味でもない。
作り方自体が存在しないのだ。
「病気の原因や症状は知っているから、予防や診断はできる。でも、薬の作り方は知らないから、治療はできない。私が師匠から教わったことは、治療方法がないから、絶対にこの病気にかかるなということよ」
「・・・・・自然治癒は?」
「症状が出てから助かった人はいないそうよ」
「・・・・・そうか」
フィドラーは苛立ちも忘れて茫然としている。
危険な状況だということは理解しつつも、やはりまだ本当の意味では理解しきれていなかったのだろう。
先ほどまでの勢いがない。
迷いが見える。
兵士を対処にあたらせるということは、兵士を死地に送るのに等しいということを理解したからだろう。
噛まれないようにする当てはあるようだけど、万が一ということがある。
絶対に安全とは言えない。
でも、いつまでも迷っていてもらっては、せっかく情報を提供した意味がない。
「今回、病気の発生に気付くことができたのは幸運だと思う。でも、犠牲者を最小限に抑えられるかどうかは、これからの対処しだいよ。対処方法を間違えないでね」
「・・・・・」
私が声をかけると、フィドラーは瞼を閉じて瞑目する。
そして、再び瞼を開けたときには、迷いは見えなかった。
「これから対処にあたる」
そう言って席を立ち、部屋を出て行った。
あの様子なら、感情のままに行動して失敗することはなさそうかな。
「私もこれで失礼するわ。シーちゃん、ありがとうね」
グィネヴィアも、フィドラーに続いて、部屋を出て行く。
これで部屋には、私とアーサー王子だけだ。
「じゃあ、アーサーが手に入れた情報も聞かせてくれる?色仕掛けで色々と聞き出したんでしょ?」
「そんなことしてないよ!?」
「でも、グィネヴィア様と仲良さそうに話していたみたいじゃない」
「それは、グィネヴィアさんの作ったものが、興味深かったというか・・・」
アーサー王子の言い訳を聞き流しながら思う。
ともかく、これでこの国でできることは終わったと思う。
後は行く末を見届けるだけだ。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説


[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる