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第十一章 ハーメルンの笛
174.困った人々(その3)
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意味が分からなかった。
目の前で起きた出来事だ。
だから、目には映っていた。
けれど、頭が上手く理解してくれなかった。
ぶちゅ~~~~~!
そんな音がぴったりな光景が、目の前で繰り広げられていた。
ずんぐり鎧から生えた金髪美女の顔が、アーサー王子に吸い付いている。
ちゅ~~~~~~~~~~!
まるで、唇から相手を吸い込もうかとするような吸引力だ。
そして、その金髪美女が吸い付いているのは、アーサー王子の唇だった。
「えーっと・・・」
これって、世間一般でキスと呼ばれている行為じゃないだろうか。
恋人とか夫婦とか、あるいは婚約者がするような行為だったと思う。
つまり、アーサー王子に対しては、私がおこなうべき行為のはずだ。
それを、ずんぐり鎧がしている。
正確には、ずんぐり鎧を着込んだ金髪美女だ。
「うーん・・・」
婚約者の立場としては、止めた方がいいような気がする。
なにしろ、自分の婚約者が他の女性とキスをしているのだ。
怒るべき場面だろう。
「とりあえず、離れて」
そう言いながら、アーサー王子の頭を抱え込む腕を引き離そうとするのだけど、鉄の塊のように動かない。
腕の部分は、いまだに金属の鎧に覆われているのだけど、たぶんそれだけじゃない。
関節部分は動くのだから、力をかければ動くはずだ。
なのに、動かない。
単純に私が腕力で負けているのだ。
私は普段から身体を鍛えているわけじゃない。
だから、それは別におかしなことじゃないのだけど、同じ女性なのに、ぴくりとも動かないのはどういうことだろう。
どれだけ腕力に差があるのだ。
このままじゃ埒が明かないから、ずんぐり鎧の後ろに回り込む。
狙うのは膝の裏だ。
さすがに全体重をかければ、支えられないだろう。
「えいっ」
がしゃんっ!!!
大きな音を立てて、ずんぐり鎧が背中から倒れる。
アーサー王子は抱え込んだままだけど、ちゃんと潰されない方向に倒したから大丈夫だろう。
ちゅ~~~~~~~~~~~~~~~!
「・・・・・」
大丈夫のようだ。
アーサー王子も、ついでに、ずんぐり鎧も。
何事も無かったかのように、吸い付いたまま離れそうもない。
「あー、うちの娘が、すまんな」
どうしたものかと考えていると、王様が声をかけてきた。
それと同時に王様の左右にいた連中がかけよってきて、アーサー王子とずんぐり鎧を引き離そうとする。
「娘?」
「長女だ」
私が指をさしながら尋ねると、王様が教えてくれる。
どうやら、ずんぐり鎧は王様の長女のようだ。
それはつまり、この国の王女ということを意味する。
「・・・・・アレ、いいの?」
なんだかもう口調を気にするのも、バカらしくなってきた。
私がぞんざいな口調で話しかけても、王様は気にした様子も無く答えてくる。
「あまり、よくはないな」
「そうでしょうね」
仮にも一国の王女が、公の場で男にキスなんかしたら問題だろう。
しかも、相手の同意を得ていない上に、相手には婚約者がいるのだ。
それも、隣に。
「姉さん、何をやっているんだ!」
「お姉様、離れてください!」
王子や王女が力尽くで二人を引き離そうとしているようだが、全く離れる様子はない。
ちゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
アーサー王子も、じたばたと暴れているけど、当然のように効果は無い。
逆にアーサー王子の抵抗が弱まってきている。
でもあれは、キスを受け入れているわけじゃなくて、そろそろ呼吸が苦しくなってきたのだろう。
そろそろ引き離さないと、アーサー王子が窒息しそうだ。
私はドレスのスカートを捲り上げると、隠しポケットから小瓶を取り出す。
そして、小瓶の蓋を開けながら、二人に近づいていく。
「どいて」
声をかけて邪魔な王子や王女をどかすと、小瓶の中身をくっついている二人に振りかけた。
しばらく様子を見る。
ちゅ~~~~~~~~~~・・・・・ぱたっ
どうやら、薬が効いたようだ。
アーサー王子の頭に巻き付いていた手をほどいて二人を離すと、二人とも気を失っていた。
呼吸はしているから、窒息する前に離すことができたようだ。
他国の王女に薬を盛ったことになるけど、先に仕掛けてきたのは王女の方だ。
まさか責任を追及してきたりはしないだろう。
「貸し一つよ」
私は溜息をつきながら、王様にそう言う。
すると王様は、愉快そうな表情で言葉を返してきた。
「詫びの品として、長女を嫁にやろう」
「いらない」
どうやら、今回のことで交渉が有利になることは無さそうだ。
*****
「ふぅ」
謁見が終わった後、あてがわれた部屋で、私は一息つく。
なんだか、どっと疲れた。
「お茶を淹れますね」
「お願いするわ」
MMQのメイドであるアップルの気遣いに感謝しつつ、私は休息を取ることにする。
隣の部屋では、アーサー王子がベッドに寝かされている。
薬を一瓶振りかけたから、まだ当分は起きて来ないだろう。
起きたら、こちらの部屋に連れてくるように伝言をしてある。
それまでは、することがない。
「謁見でそんなに緊張したのですか?シンデレラ様にしては珍しいですね」
「緊張というか、なんというか」
お茶を淹れに行ったアップルに代わり、レモンが話し相手になってくれるようだ。
することもないし、雑談がてら謁見の間で起きたことでも整理して時間を潰すことにする。
「目的は達成したのよ。ハーメルン王国の新兵器は分かったし、同盟を申し入れてきた理由も聞けたから」
新兵器と言っていいのか分からないが、ずんぐり鎧が銃に対する切り札として作られたものであることは間違いないだろう。
真正面から戦えば苦戦は免れないと思う。
その不利を覆す作戦も考えられるけど、相手もバカじゃないから、対策くらいしてくるだろう。
・・・・・
たぶん、してくると思う。
脳みそが筋肉でできていそうだけど、バカという訳じゃないはずだ。
だから、してくると思う。
まあ、してこなかったら、してこなかったでいいんだけど、それは楽観すぎる。
それは、同盟を申し入れてきた理由に関しても同様だ。
謁見の間で聞いた話を信じるなら、同盟を申し入れてきた理由は『最強の鉾と最強の盾が揃えば最強だから』というバカっぽい理由だった。
けど、馬鹿正直にそれを信じるほど、私は楽観的な性格はしていない。
それに、警戒する根拠もある。
ハーメルン王国は、バビロン王国との同盟を断った。
それは最終的には王様の判断だったようだけど、国内ではバビロン王国との同盟に賛否両論があったとも言っていた。
それに対して王様は、フィドラーが話したというアーサー王子と私についての情報をもとに、断るという判断を下した。
感情的な判断ではなく、情報を分析して判断を下したのだ。
そんなことを、ただのバカができるはずがない。
アダム王子のパーティーに、私達と縁のあるフィドラーではなく、他の人間を送り込んだのも狙いがあってのことなのかも知れない。
一人の人間からではなく、複数の人間から同じ情報を聞き出して、情報の精度を高めるのは、情報収集の基本だ。
「それじゃあ、なぜそんなにお疲れなんですか?」
レモンが不思議そうに尋ねてくる。
その問いかけに、私のそのときのことを思い出す。
ずんぐり鎧から出てきてアーサー王子にキスをしたのは、王様の長女だという。
つまり、王女様だ。
鎧に隠れて体形は見えなかったけど、顔は美人だった。
顔の肉付きからすると、太っているということもないだろう。
ずんぐり鎧を着込んでいた理由は不明だし、キスをした理由も不明だけど、おそらくアーサー王子に好意を持ったのだと思う。
普通、好意を持っていない相手にキスなんかしない。
「アーサー王子がこの国の王女様にキスをされて、引き離すのに苦労したのよ」
私はレモンに疲れている理由を答える。
美しい王女様。
その王女様が、一目惚れした王子様にキスをする。
王子様には婚約者がいたけど、燃え上がる恋心は抑えられない。
夢見がちな少女が憧れそうなシチュエーションだ。
普通は、そんな物語のようなシチュエーションなどあるものではない。
けど、謁見の間でおきたのは、それに近い状況だったのではないかと思う。
物語に出てくるような、ちゅっと触れ合うような甘酸っぱく初々しいキスではなかったけど、ねっとりと唾液を交わし合うようなドロドロした大人のキスでもなかった。
物語に出てくるキスに憧れる少女が、力加減が分からずに全力で吸い付いたかのような吸引力だった。
あの吸引力があれば、城中の埃を吸い込めそうだ。
箒の代わりに使えば、掃除が楽になるんじゃないだろうか。
そんなくだらないことを考えてしまうくらい、あの王女様の行動は訳が分からなかった。
けど、そんな訳のわからない行動も、客観的に話を聞く分には、そうでもないようだ。
「シンデレラ様に恋のライバルが!?」
私の話を聞いたレモンが、歓声を上げる。
社交界のゴシップネタを聞きつけたかのような反応だ。
「恋のライバルねぇ」
ここで私が嫉妬でもしたら、三角関係で盛り上がったりするのだろうか。
でもあいにく、嫉妬よりも面倒そうだという感情しか沸き上がってこない。
期待には応えられそうにない。
目の前で起きた出来事だ。
だから、目には映っていた。
けれど、頭が上手く理解してくれなかった。
ぶちゅ~~~~~!
そんな音がぴったりな光景が、目の前で繰り広げられていた。
ずんぐり鎧から生えた金髪美女の顔が、アーサー王子に吸い付いている。
ちゅ~~~~~~~~~~!
まるで、唇から相手を吸い込もうかとするような吸引力だ。
そして、その金髪美女が吸い付いているのは、アーサー王子の唇だった。
「えーっと・・・」
これって、世間一般でキスと呼ばれている行為じゃないだろうか。
恋人とか夫婦とか、あるいは婚約者がするような行為だったと思う。
つまり、アーサー王子に対しては、私がおこなうべき行為のはずだ。
それを、ずんぐり鎧がしている。
正確には、ずんぐり鎧を着込んだ金髪美女だ。
「うーん・・・」
婚約者の立場としては、止めた方がいいような気がする。
なにしろ、自分の婚約者が他の女性とキスをしているのだ。
怒るべき場面だろう。
「とりあえず、離れて」
そう言いながら、アーサー王子の頭を抱え込む腕を引き離そうとするのだけど、鉄の塊のように動かない。
腕の部分は、いまだに金属の鎧に覆われているのだけど、たぶんそれだけじゃない。
関節部分は動くのだから、力をかければ動くはずだ。
なのに、動かない。
単純に私が腕力で負けているのだ。
私は普段から身体を鍛えているわけじゃない。
だから、それは別におかしなことじゃないのだけど、同じ女性なのに、ぴくりとも動かないのはどういうことだろう。
どれだけ腕力に差があるのだ。
このままじゃ埒が明かないから、ずんぐり鎧の後ろに回り込む。
狙うのは膝の裏だ。
さすがに全体重をかければ、支えられないだろう。
「えいっ」
がしゃんっ!!!
大きな音を立てて、ずんぐり鎧が背中から倒れる。
アーサー王子は抱え込んだままだけど、ちゃんと潰されない方向に倒したから大丈夫だろう。
ちゅ~~~~~~~~~~~~~~~!
「・・・・・」
大丈夫のようだ。
アーサー王子も、ついでに、ずんぐり鎧も。
何事も無かったかのように、吸い付いたまま離れそうもない。
「あー、うちの娘が、すまんな」
どうしたものかと考えていると、王様が声をかけてきた。
それと同時に王様の左右にいた連中がかけよってきて、アーサー王子とずんぐり鎧を引き離そうとする。
「娘?」
「長女だ」
私が指をさしながら尋ねると、王様が教えてくれる。
どうやら、ずんぐり鎧は王様の長女のようだ。
それはつまり、この国の王女ということを意味する。
「・・・・・アレ、いいの?」
なんだかもう口調を気にするのも、バカらしくなってきた。
私がぞんざいな口調で話しかけても、王様は気にした様子も無く答えてくる。
「あまり、よくはないな」
「そうでしょうね」
仮にも一国の王女が、公の場で男にキスなんかしたら問題だろう。
しかも、相手の同意を得ていない上に、相手には婚約者がいるのだ。
それも、隣に。
「姉さん、何をやっているんだ!」
「お姉様、離れてください!」
王子や王女が力尽くで二人を引き離そうとしているようだが、全く離れる様子はない。
ちゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
アーサー王子も、じたばたと暴れているけど、当然のように効果は無い。
逆にアーサー王子の抵抗が弱まってきている。
でもあれは、キスを受け入れているわけじゃなくて、そろそろ呼吸が苦しくなってきたのだろう。
そろそろ引き離さないと、アーサー王子が窒息しそうだ。
私はドレスのスカートを捲り上げると、隠しポケットから小瓶を取り出す。
そして、小瓶の蓋を開けながら、二人に近づいていく。
「どいて」
声をかけて邪魔な王子や王女をどかすと、小瓶の中身をくっついている二人に振りかけた。
しばらく様子を見る。
ちゅ~~~~~~~~~~・・・・・ぱたっ
どうやら、薬が効いたようだ。
アーサー王子の頭に巻き付いていた手をほどいて二人を離すと、二人とも気を失っていた。
呼吸はしているから、窒息する前に離すことができたようだ。
他国の王女に薬を盛ったことになるけど、先に仕掛けてきたのは王女の方だ。
まさか責任を追及してきたりはしないだろう。
「貸し一つよ」
私は溜息をつきながら、王様にそう言う。
すると王様は、愉快そうな表情で言葉を返してきた。
「詫びの品として、長女を嫁にやろう」
「いらない」
どうやら、今回のことで交渉が有利になることは無さそうだ。
*****
「ふぅ」
謁見が終わった後、あてがわれた部屋で、私は一息つく。
なんだか、どっと疲れた。
「お茶を淹れますね」
「お願いするわ」
MMQのメイドであるアップルの気遣いに感謝しつつ、私は休息を取ることにする。
隣の部屋では、アーサー王子がベッドに寝かされている。
薬を一瓶振りかけたから、まだ当分は起きて来ないだろう。
起きたら、こちらの部屋に連れてくるように伝言をしてある。
それまでは、することがない。
「謁見でそんなに緊張したのですか?シンデレラ様にしては珍しいですね」
「緊張というか、なんというか」
お茶を淹れに行ったアップルに代わり、レモンが話し相手になってくれるようだ。
することもないし、雑談がてら謁見の間で起きたことでも整理して時間を潰すことにする。
「目的は達成したのよ。ハーメルン王国の新兵器は分かったし、同盟を申し入れてきた理由も聞けたから」
新兵器と言っていいのか分からないが、ずんぐり鎧が銃に対する切り札として作られたものであることは間違いないだろう。
真正面から戦えば苦戦は免れないと思う。
その不利を覆す作戦も考えられるけど、相手もバカじゃないから、対策くらいしてくるだろう。
・・・・・
たぶん、してくると思う。
脳みそが筋肉でできていそうだけど、バカという訳じゃないはずだ。
だから、してくると思う。
まあ、してこなかったら、してこなかったでいいんだけど、それは楽観すぎる。
それは、同盟を申し入れてきた理由に関しても同様だ。
謁見の間で聞いた話を信じるなら、同盟を申し入れてきた理由は『最強の鉾と最強の盾が揃えば最強だから』というバカっぽい理由だった。
けど、馬鹿正直にそれを信じるほど、私は楽観的な性格はしていない。
それに、警戒する根拠もある。
ハーメルン王国は、バビロン王国との同盟を断った。
それは最終的には王様の判断だったようだけど、国内ではバビロン王国との同盟に賛否両論があったとも言っていた。
それに対して王様は、フィドラーが話したというアーサー王子と私についての情報をもとに、断るという判断を下した。
感情的な判断ではなく、情報を分析して判断を下したのだ。
そんなことを、ただのバカができるはずがない。
アダム王子のパーティーに、私達と縁のあるフィドラーではなく、他の人間を送り込んだのも狙いがあってのことなのかも知れない。
一人の人間からではなく、複数の人間から同じ情報を聞き出して、情報の精度を高めるのは、情報収集の基本だ。
「それじゃあ、なぜそんなにお疲れなんですか?」
レモンが不思議そうに尋ねてくる。
その問いかけに、私のそのときのことを思い出す。
ずんぐり鎧から出てきてアーサー王子にキスをしたのは、王様の長女だという。
つまり、王女様だ。
鎧に隠れて体形は見えなかったけど、顔は美人だった。
顔の肉付きからすると、太っているということもないだろう。
ずんぐり鎧を着込んでいた理由は不明だし、キスをした理由も不明だけど、おそらくアーサー王子に好意を持ったのだと思う。
普通、好意を持っていない相手にキスなんかしない。
「アーサー王子がこの国の王女様にキスをされて、引き離すのに苦労したのよ」
私はレモンに疲れている理由を答える。
美しい王女様。
その王女様が、一目惚れした王子様にキスをする。
王子様には婚約者がいたけど、燃え上がる恋心は抑えられない。
夢見がちな少女が憧れそうなシチュエーションだ。
普通は、そんな物語のようなシチュエーションなどあるものではない。
けど、謁見の間でおきたのは、それに近い状況だったのではないかと思う。
物語に出てくるような、ちゅっと触れ合うような甘酸っぱく初々しいキスではなかったけど、ねっとりと唾液を交わし合うようなドロドロした大人のキスでもなかった。
物語に出てくるキスに憧れる少女が、力加減が分からずに全力で吸い付いたかのような吸引力だった。
あの吸引力があれば、城中の埃を吸い込めそうだ。
箒の代わりに使えば、掃除が楽になるんじゃないだろうか。
そんなくだらないことを考えてしまうくらい、あの王女様の行動は訳が分からなかった。
けど、そんな訳のわからない行動も、客観的に話を聞く分には、そうでもないようだ。
「シンデレラ様に恋のライバルが!?」
私の話を聞いたレモンが、歓声を上げる。
社交界のゴシップネタを聞きつけたかのような反応だ。
「恋のライバルねぇ」
ここで私が嫉妬でもしたら、三角関係で盛り上がったりするのだろうか。
でもあいにく、嫉妬よりも面倒そうだという感情しか沸き上がってこない。
期待には応えられそうにない。
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