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第十章 はだかの女王様
164.無垢な子供
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翌朝。
「寒いわね」
雪は降っていないけど、刺すような寒さを肌で感じる。
吐く息も白い。
狩った獣の皮で防寒していても足りない。
「そうかのう?」
師匠はあまり寒さを感じていないようだ。
見た目は私より薄着なのだけど、着ているものが特別性だからだろう。
「そのドレスは特別性だからね。防寒性や防暑性に優れているのよ」
私が着ていたメフィ特製の赤いドレスは、今は師匠が着ている。
軍が陣を展開していたときに、目立つように着てもらっていたのだ。
もう、その必要はないのだけど、師匠が気に入っているようなので、そのまま貸している。
「聖女様」
私達が出発の準備をしていると、ヒルダが近づいてきた。
見送りかな。
「お世話になりました」
そう言って頭を下げてくる。
お世話になったのは、どちらかと言えば私の方なのだけど、感謝してくれるなら、あえて否定することもないかな。
そんなことを考えていると、ヒルダが力強く宣言してくる。
「聖女様が建てた温泉宿は、必ず繁盛させてみせます!」
「うーん・・・」
私のために宣言してくれているのだと思うのだけど、それでいいのだろうか。
ヒルダはもともと政治家、それもシルヴァニア王国の重要な地位にいたはずだ。
転職したいというなら止めはしないけど、実は気になることもある。
「ねぇ、ヒルダ。エリザベート王女の子供って、どうなったのかな?」
「エリザベート王女の子供ですか?バビロン王国に連れて行かれたのでは?」
ヒルダはそう予想しているようだ。
けど、私の予想は違う。
「シルヴァニア王国に置いていかれたんじゃないかな。だって、今はその子がシルヴァニア王国の王様なのよ」
「あ・・・」
ヒルダも気づいたようだ。
プラクティカル王子はバビロン王国の王子。
エリザベート王女はプラクティカル王子と婚姻関係。
だから、二人がバビロン王国に行くのは不思議なことじゃない。
むしろ、シルヴァニア王国に来たことが、図々しい行動だと言える。
けど、二人の子供は違う。
本来ならバビロン王国に連れて行かれてもおかしくは無かったのだけど、王様を他国に連れていくというのは無理がある。
それが産まれたばかりの赤ん坊でもだ。
「ヒルダ、エリザベート王女の子供を育てる気はない?今からなら、母親のように肉食系にならないように、育てられるんじゃないかな?」
「・・・私が、ですか?」
子供は親に似るというけど、それは一緒に生活して親を見て、親を真似るからだと思う。
育児放棄した親に、子供が似るわけがない。
姿形は似るかも知れないけど、それは見た目だけだ。
他人の空似という言葉もある。
他人にだって似ている人間はいる。
子供が親の見た目に似るのは、それと大した違いはない。
ドリゼラは、ヘンゼルとグレーテルが、父親であるアダム王子の女癖の悪さを引き継がないように育てたいと言っていた。
引き継ぐことが確定なら、そんなことを考えたりはしない。
それと同じだ。
エリザベート王女の子供も、今からなら母親に似ないように育てることができると思う。
「傀儡に育てろということでしょうか?」
ヒルダが、副女将ではなく、シルヴァニア王国の政治家としての顔になって、尋ねてきた。
即座に断ってこないところを見ると、迷っているようだ。
その判断材料にするために、私の真意を知りたいのだろう。
「そんなことは言っていないわよ。ただ、そうね。傀儡に『されないように』育てた方がいいかもね」
野心のある人間なら、自分の都合のよい人間に育てるだろう。
それはそれで、面倒なことは他人がやってくれるから、幸せになれるかも知れないけど、自由はない。
それに、本人にその気はなくても、権力闘争に巻き込まれるだろうから、命の危険にさらされる可能性もある。
それよりは、自分で判断できる人間に育てた方が、いいような気はする。
「どうする?ヒルダはエリザベート王女が苦手だろうから、嫌だというなら・・・」
無理にヒルダに任せるつもりはない。
ヒルダが子供を虐待することは無いと思うけど、それでも感情的になる可能性がないわけではない。
それなら別の人間に任せた方がいい。
それに私も、あまり深入りするつもりもない。
言い方は悪いけど、あくまで他人の子供だ。
たまたま、近くに適任そうな人間がいたから、提案しただけにすぎない。
でも、将来、その子供が、ヘンゼルとグレーテルの遊び相手にでもなけばいいかな、とは思う。
その程度だ。
けど、私のそんな真意を知ってか知らずか、ヒルダは真面目な顔で答えてくる。
「いえ、お任せください。その子を聖女様を超える賢君に育ててみせます」
「私、賢くもないし、君主でもないけど」
ヒルダの言葉に突っ込みを入れるけど、どうも聞いていないようだ。
なんだか、使命感に燃えた顔をしている。
やる気になったみたいだな。
なら、子育てはヒルダに任せることにしよう。
「あ、でも、この宿はどうしましょう?さすがに、ここで育てるわけにはいかないですよね」
「そうねぇ」
女将である私と副女将であるヒルダが去ると、この宿を運営する人間がいない。
村の人に任せてもいいんだけど、畑仕事もあるだろうしな。
・・・・・
そうだ。
ちょうど彼女達が来ていたな。
彼女達なら、この国の出身でもあるし、適任者じゃないだろうか。
この村は国境付近にあるから、困ったことがあれば、アヴァロン王国に連絡するのも難しくないだろう。
*****
「というわけで、温泉宿の従業員になって欲しいんだけど、どうかな?」
私が娘達に伝えると、彼女達は戸惑った様子をみせる。
「でも、聖女様のお側を離れるわけには・・・」
「メイドとしての仕事もありますし・・・」
口々に戸惑っている理由を教えてくれる。
聞いていると、宿で働くのが嫌なんじゃなくて、私の側を離れるのが気がかりみたいだな。
だから、私も娘達にお願いしている理由を教えてあげる。
「私にとって、この温泉宿はとても大切な場所なの。困ったことがあったら、アヴァロン王国まで連絡をくれたらなんとかするから、お願いできないかな?」
私が伝えると、娘達は顔を見合わせる。
そして、なにかを相談し始める。
「大切・・・」
「連絡・・・」
お願いしているのは、こちらだ。
だから、邪魔をせずに、それを見守る。
「拠点に・・・」
「諜報を・・・」
なんだから、不穏な単語が聞こえてきたけど、このまま見守っていて大丈夫かな。
少し不安になってきた。
私が声をかけようとしたところで、話し合いが終わったらしい。
リンゴが代表して返事をしてくる。
「聖女様、先ほどのご命令、承りました」
「別に命令じゃないわよ。嫌なら断っても・・・」
「いいえ。必ずご期待に応えてみせます」
なんだか、妙に力が入っているな。
期待といっても『みんなに温泉のよさを知ってもらえたらいいな』くらいにしか思っていないんだけど。
まあ、やる気を出しているのに、わざわざ否定するようなことを言わなくてもいいか。
引き受けてもらえたことだし、温泉宿は娘達に任せることにする。
「じゃあ、お願いね」
『はいっ!』
そういえば、後でリンゴの妹も、ここに来させた方がいいな。
私がお願いしたせいで、また姉と離れるなんてことになったら、恨まれそうだ。
*****
この村を離れるにあたっての引継ぎは、このくらいだと思う。
村の人達への挨拶も終わった。
「シンデレラ、もういいかい?」
「ええ」
「もう少し、ゆっくりして行きたいがのう」
師匠がごねたけど、結局は一緒に帰ることにしたようだ。
アーサー王子と師匠とともに馬車に乗って、私はアヴァロン王国へ向かう。
昨年のエリザベート王女の誕生パーティーに行ったときは、色々あってシルヴァニア王国で冬を越すことになったけど、今回は本格的な冬になる前に帰ることができそうだ。
「雪・・・」
馬車の窓から景色を眺めていると、白いものがちらつき始めた。
初雪だ。
「本当だ。どうりで寒いわけだね」
アーサー王子も雪を眺めながら相槌を打つ。
子供のように楽しそうに雪を見ている。
「そこで『温めてあげるよ』と言わないところが、アーサー王子らしいのう」
師匠がぽつりと呟く。
アーサー王子は、きょとんとするけど、しばらくして何を言われたのか理解したのか、私の方を向いてくる。
「あのさ、シンデレラ、寒くない?」
「寒いわね。雪が降っているくらいだし」
「温めてあげようか?」
「どうやって?」
「・・・・・」
「・・・・・」
アーサー王子が困ったように、師匠を見る。
どうやら、アドバイスを求めているようだ。
「手を握ったり、肩を抱き寄せたり、色々あるじゃろう」
師匠の言葉に、アーサー王子が『なるほど』といった顔をする。
それはいいんだけど、今の話は私にも聞こえているけど、いいのかな。
こういうのは普通、本人には聞かせずに、さり気なくやるから、女性がときめくんじゃないだろうか。
でもまあ、せっかくだから、私からもアドバイスすることにする。
「ちなみに、手は手袋をしているから冷たくないわよ。それと、獣の皮を羽織って防寒しているから、肩を抱こうとすると、ちくちくすると思うわよ」
「・・・・・そう」
残念そうなアーサー王子の声を聞きながら、私達はアヴァロン王国への道を進んだ。
「寒いわね」
雪は降っていないけど、刺すような寒さを肌で感じる。
吐く息も白い。
狩った獣の皮で防寒していても足りない。
「そうかのう?」
師匠はあまり寒さを感じていないようだ。
見た目は私より薄着なのだけど、着ているものが特別性だからだろう。
「そのドレスは特別性だからね。防寒性や防暑性に優れているのよ」
私が着ていたメフィ特製の赤いドレスは、今は師匠が着ている。
軍が陣を展開していたときに、目立つように着てもらっていたのだ。
もう、その必要はないのだけど、師匠が気に入っているようなので、そのまま貸している。
「聖女様」
私達が出発の準備をしていると、ヒルダが近づいてきた。
見送りかな。
「お世話になりました」
そう言って頭を下げてくる。
お世話になったのは、どちらかと言えば私の方なのだけど、感謝してくれるなら、あえて否定することもないかな。
そんなことを考えていると、ヒルダが力強く宣言してくる。
「聖女様が建てた温泉宿は、必ず繁盛させてみせます!」
「うーん・・・」
私のために宣言してくれているのだと思うのだけど、それでいいのだろうか。
ヒルダはもともと政治家、それもシルヴァニア王国の重要な地位にいたはずだ。
転職したいというなら止めはしないけど、実は気になることもある。
「ねぇ、ヒルダ。エリザベート王女の子供って、どうなったのかな?」
「エリザベート王女の子供ですか?バビロン王国に連れて行かれたのでは?」
ヒルダはそう予想しているようだ。
けど、私の予想は違う。
「シルヴァニア王国に置いていかれたんじゃないかな。だって、今はその子がシルヴァニア王国の王様なのよ」
「あ・・・」
ヒルダも気づいたようだ。
プラクティカル王子はバビロン王国の王子。
エリザベート王女はプラクティカル王子と婚姻関係。
だから、二人がバビロン王国に行くのは不思議なことじゃない。
むしろ、シルヴァニア王国に来たことが、図々しい行動だと言える。
けど、二人の子供は違う。
本来ならバビロン王国に連れて行かれてもおかしくは無かったのだけど、王様を他国に連れていくというのは無理がある。
それが産まれたばかりの赤ん坊でもだ。
「ヒルダ、エリザベート王女の子供を育てる気はない?今からなら、母親のように肉食系にならないように、育てられるんじゃないかな?」
「・・・私が、ですか?」
子供は親に似るというけど、それは一緒に生活して親を見て、親を真似るからだと思う。
育児放棄した親に、子供が似るわけがない。
姿形は似るかも知れないけど、それは見た目だけだ。
他人の空似という言葉もある。
他人にだって似ている人間はいる。
子供が親の見た目に似るのは、それと大した違いはない。
ドリゼラは、ヘンゼルとグレーテルが、父親であるアダム王子の女癖の悪さを引き継がないように育てたいと言っていた。
引き継ぐことが確定なら、そんなことを考えたりはしない。
それと同じだ。
エリザベート王女の子供も、今からなら母親に似ないように育てることができると思う。
「傀儡に育てろということでしょうか?」
ヒルダが、副女将ではなく、シルヴァニア王国の政治家としての顔になって、尋ねてきた。
即座に断ってこないところを見ると、迷っているようだ。
その判断材料にするために、私の真意を知りたいのだろう。
「そんなことは言っていないわよ。ただ、そうね。傀儡に『されないように』育てた方がいいかもね」
野心のある人間なら、自分の都合のよい人間に育てるだろう。
それはそれで、面倒なことは他人がやってくれるから、幸せになれるかも知れないけど、自由はない。
それに、本人にその気はなくても、権力闘争に巻き込まれるだろうから、命の危険にさらされる可能性もある。
それよりは、自分で判断できる人間に育てた方が、いいような気はする。
「どうする?ヒルダはエリザベート王女が苦手だろうから、嫌だというなら・・・」
無理にヒルダに任せるつもりはない。
ヒルダが子供を虐待することは無いと思うけど、それでも感情的になる可能性がないわけではない。
それなら別の人間に任せた方がいい。
それに私も、あまり深入りするつもりもない。
言い方は悪いけど、あくまで他人の子供だ。
たまたま、近くに適任そうな人間がいたから、提案しただけにすぎない。
でも、将来、その子供が、ヘンゼルとグレーテルの遊び相手にでもなけばいいかな、とは思う。
その程度だ。
けど、私のそんな真意を知ってか知らずか、ヒルダは真面目な顔で答えてくる。
「いえ、お任せください。その子を聖女様を超える賢君に育ててみせます」
「私、賢くもないし、君主でもないけど」
ヒルダの言葉に突っ込みを入れるけど、どうも聞いていないようだ。
なんだか、使命感に燃えた顔をしている。
やる気になったみたいだな。
なら、子育てはヒルダに任せることにしよう。
「あ、でも、この宿はどうしましょう?さすがに、ここで育てるわけにはいかないですよね」
「そうねぇ」
女将である私と副女将であるヒルダが去ると、この宿を運営する人間がいない。
村の人に任せてもいいんだけど、畑仕事もあるだろうしな。
・・・・・
そうだ。
ちょうど彼女達が来ていたな。
彼女達なら、この国の出身でもあるし、適任者じゃないだろうか。
この村は国境付近にあるから、困ったことがあれば、アヴァロン王国に連絡するのも難しくないだろう。
*****
「というわけで、温泉宿の従業員になって欲しいんだけど、どうかな?」
私が娘達に伝えると、彼女達は戸惑った様子をみせる。
「でも、聖女様のお側を離れるわけには・・・」
「メイドとしての仕事もありますし・・・」
口々に戸惑っている理由を教えてくれる。
聞いていると、宿で働くのが嫌なんじゃなくて、私の側を離れるのが気がかりみたいだな。
だから、私も娘達にお願いしている理由を教えてあげる。
「私にとって、この温泉宿はとても大切な場所なの。困ったことがあったら、アヴァロン王国まで連絡をくれたらなんとかするから、お願いできないかな?」
私が伝えると、娘達は顔を見合わせる。
そして、なにかを相談し始める。
「大切・・・」
「連絡・・・」
お願いしているのは、こちらだ。
だから、邪魔をせずに、それを見守る。
「拠点に・・・」
「諜報を・・・」
なんだから、不穏な単語が聞こえてきたけど、このまま見守っていて大丈夫かな。
少し不安になってきた。
私が声をかけようとしたところで、話し合いが終わったらしい。
リンゴが代表して返事をしてくる。
「聖女様、先ほどのご命令、承りました」
「別に命令じゃないわよ。嫌なら断っても・・・」
「いいえ。必ずご期待に応えてみせます」
なんだか、妙に力が入っているな。
期待といっても『みんなに温泉のよさを知ってもらえたらいいな』くらいにしか思っていないんだけど。
まあ、やる気を出しているのに、わざわざ否定するようなことを言わなくてもいいか。
引き受けてもらえたことだし、温泉宿は娘達に任せることにする。
「じゃあ、お願いね」
『はいっ!』
そういえば、後でリンゴの妹も、ここに来させた方がいいな。
私がお願いしたせいで、また姉と離れるなんてことになったら、恨まれそうだ。
*****
この村を離れるにあたっての引継ぎは、このくらいだと思う。
村の人達への挨拶も終わった。
「シンデレラ、もういいかい?」
「ええ」
「もう少し、ゆっくりして行きたいがのう」
師匠がごねたけど、結局は一緒に帰ることにしたようだ。
アーサー王子と師匠とともに馬車に乗って、私はアヴァロン王国へ向かう。
昨年のエリザベート王女の誕生パーティーに行ったときは、色々あってシルヴァニア王国で冬を越すことになったけど、今回は本格的な冬になる前に帰ることができそうだ。
「雪・・・」
馬車の窓から景色を眺めていると、白いものがちらつき始めた。
初雪だ。
「本当だ。どうりで寒いわけだね」
アーサー王子も雪を眺めながら相槌を打つ。
子供のように楽しそうに雪を見ている。
「そこで『温めてあげるよ』と言わないところが、アーサー王子らしいのう」
師匠がぽつりと呟く。
アーサー王子は、きょとんとするけど、しばらくして何を言われたのか理解したのか、私の方を向いてくる。
「あのさ、シンデレラ、寒くない?」
「寒いわね。雪が降っているくらいだし」
「温めてあげようか?」
「どうやって?」
「・・・・・」
「・・・・・」
アーサー王子が困ったように、師匠を見る。
どうやら、アドバイスを求めているようだ。
「手を握ったり、肩を抱き寄せたり、色々あるじゃろう」
師匠の言葉に、アーサー王子が『なるほど』といった顔をする。
それはいいんだけど、今の話は私にも聞こえているけど、いいのかな。
こういうのは普通、本人には聞かせずに、さり気なくやるから、女性がときめくんじゃないだろうか。
でもまあ、せっかくだから、私からもアドバイスすることにする。
「ちなみに、手は手袋をしているから冷たくないわよ。それと、獣の皮を羽織って防寒しているから、肩を抱こうとすると、ちくちくすると思うわよ」
「・・・・・そう」
残念そうなアーサー王子の声を聞きながら、私達はアヴァロン王国への道を進んだ。
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