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第九章 お菓子の家
144.道標
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「エリザベート王女に支配されていると言いましたが、エリザベート王女は強引な政策を言い出したりしているわけではありません。ただ、少しずつ意見を言っているだけです」
ヒルダの説明は続く。
「たとえば、聖女様が指示された苗の植え付け方法も、そのまま採用しています。ただし、それを公布するときに、自分の名前を一番上にさせました。まるで、自分が苗の植え付け方法を指示したかのように」
「別にいいんじゃない?」
ヒルダが申し訳なさそうに言ってくるけど、私は別にそんなことを気にしたりはしない。
エリザベート王女も議決権を持っているし、なによりシルヴァニア王国の王族だ。
議決権に上下はないけど、載せる名前の順番に血筋を考慮するくらいは、決定事項に影響するわけではないからかまわないだろう。
ヒルダもそう判断したから、エリザベート王女の意見を通したのだと思う。
「ですが、国民の中には、作物が豊作になったのはエリザベート王女の功績だと考える者も出るでしょう」
「そうでしょうね」
それも別にどうでもいい。
でも、そんなことよりも、気になっていることがある。
「ところで、アヴァロン王国に苗の注文が来ていないみたいなんだけど、苗はちゃんと配ったの?」
「はい。聖女様の提案にあった、植え付ける場所と作物の種類の組み合わせで、苗を配りました。アヴァロン王国に苗を注文しなかったのは、今回の指示が聖女様が行ったものだと思わせないためでしょう」
「王女様の功績と思わせるためってわけね。それは別にいいんだけど・・・」
気になっているのは別のことだ。
「苗はどうやって準備したの?」
「聖女様が配った作物から取れた種を利用しました」
「それも王女様の指示?」
「はい。同じ作物を植えれば、同じ結果が得られると考えたようです」
それをヒルダも反対しなかったということか。
エリザベート王女の功績になると知りつつも、国民を飢えさせないために仕方なく、といったところかな。
その信念は立派だと思うけど、結果が伴わなければ逆効果だ。
「ねぇ、ヒルダ。固定種と一代交配種の違いって知ってる?」
「種の種類のことでしょうか?いえ、知りません」
「そう」
良くない方向に予測が当たったな。
シルヴァニア王国にいたとき、私はヒルダが期待している結果が得られるように、ヒルダに指示を出した。
けど、その結果が得られるのは、指示通りに進めた場合の話だ。
道標に沿って道を進んで、初めて目的の場所に着ける。
道標を一つでも見落としたら、目的の場所に着くことはできない。
これは当たり前のことだ。
忠告したつもりだったし、ヒルダも納得したはずなんだけど、エリザベート王女への怖れから、ヒルダは道標を見落としてしまったようだ。
エリザベート王女のことは別として、シルヴァニア王国にはそれなりに愛着もある。
だから、できれば助けてあげたいんだけど、もう助けることができるタイミングは過ぎてしまっている。
なら、せいぜい状況を利用させてもらうことにしよう。
「ヒルダ。エリザベート王女に伝言をお願いしていいかしら?」
「伝言ですか?」
伝言をお願いするということは、私はシルヴァニア王国に行かないと言っているに等しいのだけど、それについては何も言ってこなかった。
ヒルダも使者としての立場で私の身柄を要求はしたけど、本気で連れて行こうとはしていないのだろう。
そして、それはエリザベート王女も同じなんじゃないかと思う。
おそらく、シルヴァニア王国における私の影響力を低下させたいから、私に王と王子を殺害した嫌疑をかけたのだろう。
たとえ事実じゃないとしても、嫌疑がかかっているというだけで、私を聖女と称える人間が減るのは間違いない。
「『聖女の加護を失った土地で、作物が育つか心配しています』と」
「!」
ヒルダが驚いた表情になる。
絶望しているようにも見える。
私がシルヴァニア王国を見捨てたようにも聞こえるだろうから、ショックが大きかったかな。
少しフォローしておくことにする。
「吸血姫は銀が苦手だそうよ。銀の装飾品でも身につけておけば、血を吸われても操られることはないでしょう」
物語では、そんな言い伝えだったはずだ。
本当かどうかは知らない。
「ありがとう・・・ございます」
絞り出すように、ヒルダが礼を言ってくる。
絶望と僅かな希望。
そんなものが、ごちゃ混ぜになったような表情だ。
さすがに心配になる。
だから、最後にもう一言だけかけておくことにする。
「ヒルダ。この国に亡命する?」
私の言葉に、はっとした表情で、ヒルダが顔を上げる。
「あなた一人くらいなら、助けてあげられるわよ?」
迷いは一瞬。
ヒルダは首を横に振ってきた。
「国民を見殺しにはできませんから」
はっきりと、そう言った。
表情から絶望が消えたわけではない。
けど、先ほどよりは、生気が増しているように見える。
生きる目的のある人間の顔だ。
「本日は話を聞いていただき、ありがとうございました。これで失礼します」
そして、ヒルダはシルヴァニア王国に帰っていった。
*****
数日後。
シルヴァニア王国に引き渡されることもなく、私はアヴァロン王国でいつものように、まったりとお茶を楽しんでいた。
「ねえ、シンデレラ。エリザベート王女は本当に吸血姫なの?」
お茶会の席で、アーサー王子が尋ねてきた。
それに対する私の答えは決まっている。
「ぷっ」
「笑うなんてひどいよ!?シンデレラが噛み傷を確認したり、銀が苦手と言っていたりしていたから、訊いたんじゃないか!?」
そういうことをしたのは確かだけど、まさか私が本気で吸血姫の存在を信じているとでも思っていたのだろうか。
そんなものは、いるはずがない。
いや、いないというと、語弊があるかな。
吸血姫はいないけど、吸血姫のような症状の人間はいるのだから。
「異食症って知ってる?」
「いや、聞いたことがない」
「土とか氷とか髪とか、普通は食べないようなものを食べたくなる病気なの」
「へぇ、そんな病気があるんだ」
そう、あるのだ。
原因は、精神的なものであったり、栄養不足であったりする。
そして、食べたくなるものは、人によって異なる。
その中には、血を飲みたくなる症状の人もいるという。
師匠から薬学のことを教わるときに、病気についての教わったから、知っていたのだ。
念のために、ヒルダにつけられた噛み傷を確認したけど、尖った犬歯の痕などは無かった。
あったのは、人間の歯による噛み傷だけだ。
「エリザベート王女は、その異食症ってこと?」
「たぶんね」
診察したわけじゃないけど、その可能性は高いと思う。
もともと、あの肉食王女様は、ちょっとアレな食生活を送っていた。
「じゃあ、『銀の装飾品を身につければ血を吸われても操られない』って言っていたのは?」
「気休め」
「気休めって・・・」
アーサー王子が呆気に取られている。
でも、『気休め』だからこそ効果がある。
だって、操られているということ自体が『気のせい』なんだから。
「実演してあげるわ」
私はそう言って席を立ち、アーサー王子の背後に立つ。
そして、かぷっとアーサー王子の首筋に噛みつく。
「シ、シンデレラ!?」
私はそのまま強く歯を立てる。
ただし、私は異食症というわけではないから、血が出ないギリギリの強さだ。
実演するだけなら、それで効果があるはずだ。
私は充分に噛みついてから、アーサー王子の首筋から口を離す。
唾液が糸を引いたから、それを切りながら、アーサー王子に声をかける。
「どう?」
「どう・・・って」
アーサー王子は顔を赤くしながら答えてくる。
「ドキドキしたけど」
ドキドキ?
まあ、ドキドキするのかな。
首筋という急所を噛まれているのだから、命の危険を感じるはずだ。
そして、私が実現したかったのは、その命の危険を感じるという効果だ。
「急所を噛まれるということは、噛んだ相手に命を握られるということよ。そりゃ、逆らえなくもなるでしょう」
私は席に戻りながら説明する。
「ヒルダが操られていると感じているのは、そのときの『逆らったら殺される』という恐怖のせいよ。吸血姫に噛まれたからという理由じゃないわ」
でも、上手い方法だとは思う。
エリザベート王女は、狙って自分が吸血姫に見えるようにしているのだろう。
だからこそ、効果も高い。
そして、エリザベート王女が王族という自分の地位を利用すれば、シルヴァニア王国を掌握することもできるかも知れない。
私があの国を議会制にしたから、すぐにそうはなっていないけど、今後はどうなるだろう。
議決権を分散させたから大丈夫だと思っていたけど、ヒルダがあんなに簡単に吸血姫なんて存在を信じるとは思っていなかった。
面倒なことになりそうだ。
「どうでもいいが」
声をかけられて、私は思考を中断させられる。
見ると、声をかけてきたのは、アダム王子だ。
「アーサーの首筋のそれは、キスマークに見えるぞ」
言われてアーサー王子の方を見る。
確かに内出血しているようだ。
疑似的な吸血行為を実演するために、噛みつきながら強く吸い付いたからだろう。
なんだか、アーサー王子の瞳も潤んでいるように見える。
まるで『そういう行為』の後みたいだ。
「すっかり魅了されとるのう。おぬしも吸血姫なんじゃないか?」
「うるさいわよ、魔女のお婆さん」
まあ、魔女もいるんだ。
吸血姫がいても、おかしくないのかも知れないな。
もっともそれは、物語に出てくるような存在じゃなくて、人間の知識と行動から生まれる存在だけど。
ヒルダの説明は続く。
「たとえば、聖女様が指示された苗の植え付け方法も、そのまま採用しています。ただし、それを公布するときに、自分の名前を一番上にさせました。まるで、自分が苗の植え付け方法を指示したかのように」
「別にいいんじゃない?」
ヒルダが申し訳なさそうに言ってくるけど、私は別にそんなことを気にしたりはしない。
エリザベート王女も議決権を持っているし、なによりシルヴァニア王国の王族だ。
議決権に上下はないけど、載せる名前の順番に血筋を考慮するくらいは、決定事項に影響するわけではないからかまわないだろう。
ヒルダもそう判断したから、エリザベート王女の意見を通したのだと思う。
「ですが、国民の中には、作物が豊作になったのはエリザベート王女の功績だと考える者も出るでしょう」
「そうでしょうね」
それも別にどうでもいい。
でも、そんなことよりも、気になっていることがある。
「ところで、アヴァロン王国に苗の注文が来ていないみたいなんだけど、苗はちゃんと配ったの?」
「はい。聖女様の提案にあった、植え付ける場所と作物の種類の組み合わせで、苗を配りました。アヴァロン王国に苗を注文しなかったのは、今回の指示が聖女様が行ったものだと思わせないためでしょう」
「王女様の功績と思わせるためってわけね。それは別にいいんだけど・・・」
気になっているのは別のことだ。
「苗はどうやって準備したの?」
「聖女様が配った作物から取れた種を利用しました」
「それも王女様の指示?」
「はい。同じ作物を植えれば、同じ結果が得られると考えたようです」
それをヒルダも反対しなかったということか。
エリザベート王女の功績になると知りつつも、国民を飢えさせないために仕方なく、といったところかな。
その信念は立派だと思うけど、結果が伴わなければ逆効果だ。
「ねぇ、ヒルダ。固定種と一代交配種の違いって知ってる?」
「種の種類のことでしょうか?いえ、知りません」
「そう」
良くない方向に予測が当たったな。
シルヴァニア王国にいたとき、私はヒルダが期待している結果が得られるように、ヒルダに指示を出した。
けど、その結果が得られるのは、指示通りに進めた場合の話だ。
道標に沿って道を進んで、初めて目的の場所に着ける。
道標を一つでも見落としたら、目的の場所に着くことはできない。
これは当たり前のことだ。
忠告したつもりだったし、ヒルダも納得したはずなんだけど、エリザベート王女への怖れから、ヒルダは道標を見落としてしまったようだ。
エリザベート王女のことは別として、シルヴァニア王国にはそれなりに愛着もある。
だから、できれば助けてあげたいんだけど、もう助けることができるタイミングは過ぎてしまっている。
なら、せいぜい状況を利用させてもらうことにしよう。
「ヒルダ。エリザベート王女に伝言をお願いしていいかしら?」
「伝言ですか?」
伝言をお願いするということは、私はシルヴァニア王国に行かないと言っているに等しいのだけど、それについては何も言ってこなかった。
ヒルダも使者としての立場で私の身柄を要求はしたけど、本気で連れて行こうとはしていないのだろう。
そして、それはエリザベート王女も同じなんじゃないかと思う。
おそらく、シルヴァニア王国における私の影響力を低下させたいから、私に王と王子を殺害した嫌疑をかけたのだろう。
たとえ事実じゃないとしても、嫌疑がかかっているというだけで、私を聖女と称える人間が減るのは間違いない。
「『聖女の加護を失った土地で、作物が育つか心配しています』と」
「!」
ヒルダが驚いた表情になる。
絶望しているようにも見える。
私がシルヴァニア王国を見捨てたようにも聞こえるだろうから、ショックが大きかったかな。
少しフォローしておくことにする。
「吸血姫は銀が苦手だそうよ。銀の装飾品でも身につけておけば、血を吸われても操られることはないでしょう」
物語では、そんな言い伝えだったはずだ。
本当かどうかは知らない。
「ありがとう・・・ございます」
絞り出すように、ヒルダが礼を言ってくる。
絶望と僅かな希望。
そんなものが、ごちゃ混ぜになったような表情だ。
さすがに心配になる。
だから、最後にもう一言だけかけておくことにする。
「ヒルダ。この国に亡命する?」
私の言葉に、はっとした表情で、ヒルダが顔を上げる。
「あなた一人くらいなら、助けてあげられるわよ?」
迷いは一瞬。
ヒルダは首を横に振ってきた。
「国民を見殺しにはできませんから」
はっきりと、そう言った。
表情から絶望が消えたわけではない。
けど、先ほどよりは、生気が増しているように見える。
生きる目的のある人間の顔だ。
「本日は話を聞いていただき、ありがとうございました。これで失礼します」
そして、ヒルダはシルヴァニア王国に帰っていった。
*****
数日後。
シルヴァニア王国に引き渡されることもなく、私はアヴァロン王国でいつものように、まったりとお茶を楽しんでいた。
「ねえ、シンデレラ。エリザベート王女は本当に吸血姫なの?」
お茶会の席で、アーサー王子が尋ねてきた。
それに対する私の答えは決まっている。
「ぷっ」
「笑うなんてひどいよ!?シンデレラが噛み傷を確認したり、銀が苦手と言っていたりしていたから、訊いたんじゃないか!?」
そういうことをしたのは確かだけど、まさか私が本気で吸血姫の存在を信じているとでも思っていたのだろうか。
そんなものは、いるはずがない。
いや、いないというと、語弊があるかな。
吸血姫はいないけど、吸血姫のような症状の人間はいるのだから。
「異食症って知ってる?」
「いや、聞いたことがない」
「土とか氷とか髪とか、普通は食べないようなものを食べたくなる病気なの」
「へぇ、そんな病気があるんだ」
そう、あるのだ。
原因は、精神的なものであったり、栄養不足であったりする。
そして、食べたくなるものは、人によって異なる。
その中には、血を飲みたくなる症状の人もいるという。
師匠から薬学のことを教わるときに、病気についての教わったから、知っていたのだ。
念のために、ヒルダにつけられた噛み傷を確認したけど、尖った犬歯の痕などは無かった。
あったのは、人間の歯による噛み傷だけだ。
「エリザベート王女は、その異食症ってこと?」
「たぶんね」
診察したわけじゃないけど、その可能性は高いと思う。
もともと、あの肉食王女様は、ちょっとアレな食生活を送っていた。
「じゃあ、『銀の装飾品を身につければ血を吸われても操られない』って言っていたのは?」
「気休め」
「気休めって・・・」
アーサー王子が呆気に取られている。
でも、『気休め』だからこそ効果がある。
だって、操られているということ自体が『気のせい』なんだから。
「実演してあげるわ」
私はそう言って席を立ち、アーサー王子の背後に立つ。
そして、かぷっとアーサー王子の首筋に噛みつく。
「シ、シンデレラ!?」
私はそのまま強く歯を立てる。
ただし、私は異食症というわけではないから、血が出ないギリギリの強さだ。
実演するだけなら、それで効果があるはずだ。
私は充分に噛みついてから、アーサー王子の首筋から口を離す。
唾液が糸を引いたから、それを切りながら、アーサー王子に声をかける。
「どう?」
「どう・・・って」
アーサー王子は顔を赤くしながら答えてくる。
「ドキドキしたけど」
ドキドキ?
まあ、ドキドキするのかな。
首筋という急所を噛まれているのだから、命の危険を感じるはずだ。
そして、私が実現したかったのは、その命の危険を感じるという効果だ。
「急所を噛まれるということは、噛んだ相手に命を握られるということよ。そりゃ、逆らえなくもなるでしょう」
私は席に戻りながら説明する。
「ヒルダが操られていると感じているのは、そのときの『逆らったら殺される』という恐怖のせいよ。吸血姫に噛まれたからという理由じゃないわ」
でも、上手い方法だとは思う。
エリザベート王女は、狙って自分が吸血姫に見えるようにしているのだろう。
だからこそ、効果も高い。
そして、エリザベート王女が王族という自分の地位を利用すれば、シルヴァニア王国を掌握することもできるかも知れない。
私があの国を議会制にしたから、すぐにそうはなっていないけど、今後はどうなるだろう。
議決権を分散させたから大丈夫だと思っていたけど、ヒルダがあんなに簡単に吸血姫なんて存在を信じるとは思っていなかった。
面倒なことになりそうだ。
「どうでもいいが」
声をかけられて、私は思考を中断させられる。
見ると、声をかけてきたのは、アダム王子だ。
「アーサーの首筋のそれは、キスマークに見えるぞ」
言われてアーサー王子の方を見る。
確かに内出血しているようだ。
疑似的な吸血行為を実演するために、噛みつきながら強く吸い付いたからだろう。
なんだか、アーサー王子の瞳も潤んでいるように見える。
まるで『そういう行為』の後みたいだ。
「すっかり魅了されとるのう。おぬしも吸血姫なんじゃないか?」
「うるさいわよ、魔女のお婆さん」
まあ、魔女もいるんだ。
吸血姫がいても、おかしくないのかも知れないな。
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