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第九章 お菓子の家
138.父と母
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「いいなぁ・・・可愛いなぁ・・・」
私がヘンゼルとグレーテルを眺めていると、なにやらアーサー王子とメアリーが、こそこそと話をしている。
「ほら、アーサー王子。そこで言わないと」
「な、なにを?」
「『子供が欲しいなら、僕が協力するよ』とか」
「だ、ダメだよ。まだ、正式に婚姻を結んだわけじゃないし」
「既成事実、という言葉を知っていますか?」
よく聞こえないけど、興味がないから、放っておこう。
今はヘンゼルとグレーテルを見ていたい。
いくら見ていても飽きない。
「いいなぁ・・・私も欲しいなぁ・・・」
「ほら、アーサー王子!」
「ダメだって!」
もう、うるさいなぁ。
ゆっくりと、ヘンゼルとグレーテルを見ていたいのに。
「いいなぁ・・・私もお乳あげたいなぁ・・・」
「ほら、アーサー王子!『僕が出るようにしてあげるよ』と!」
「だから、言えないって!」
さっきから、アーサー王子とメアリーがうるさい。
そんなことをしているうちに、ヘンゼルとグレーテルが、うとうととし始めた。
お腹がいっぱいになって、眠くなったのだろう。
「じゃあ、私達はこれで失礼するわね」
本当なら、いつまでも見ていたかったけど、アーサー王子とメアリーがうるさいから、ヘンゼルとグレーテルが起きてしまう。
後ろ髪を引かれるけど、いったんドリゼラの部屋を去ることにする。
「そうだ、シンデレラ。あとでお願いがあるの」
部屋を出るときに、ドリゼラが声をかけてくる。
珍しいな。
ドリゼラが私にお願いなんて。
でも、それを聞くのは、やぶさかではない。
ヘンゼルとグレーテルを産んでくれたお礼だ。
「なら、お茶会に招待するわ。そこで、お話ししましょう」
「ありがとう」
最後にヘンゼルとグレーテルの寝顔を見てから、私は部屋を後にした。
*****
「子供達の教育を、アーサー王子にお願いできないかしら?」
ドリゼラの話は、それだった。
「ドリゼラ!?」
アダム王子が驚いているところを見ると、事前に夫婦の間で話してはいなかったようだ。
「シンデレラから、アーサー王子にお願いしてもらえないかしら?」
お茶会にはアーサー王子も参加している。
だから、直接言ってもいいはずだけど、ドリゼラとアーサー王子の接点は少ない。
アーサー王子が私を捜しているときに屋敷で会っているはずだけど、和気あいあいという感じでなかったことは予想できる。
そういう事情もあって、お願いしづらいのだろう。
「いいんじゃない?いいわよね、アーサー」
ヘンゼルとグレーテルがアーサー王子のところに出入りするようになれば、私も会いにいきやすい。
好都合だ。
二つ返事でOKして、アーサー王子にお願いする。
「えーっと・・・」
けど、アーサー王子はなんだか返事をしづらそうにしている。
どうしたのだろう。
「待て待て待てっ!なんで、アーサーに教育させるのだ?普通は家庭教師に任せるだろう。そうでなくても、俺だっている」
アダム王子が声を上げる。
ああ、アダム王子に気を遣って、返事をしづらそうにしていたのか。
「私はアーサー王子にお任せしたいのです」
そこに口を挟んだのは、言い出したドリゼラだ。
「なぜだ?」
アダム王子が尋ねる。
こういう面倒な話は、事前に夫婦の間でしておいて欲しかったんだけどな。
まあ、いいや。
二人の会話を聞くことにする。
「あなたにお任せした場合、どのような教育をするおつもりですか?」
「俺の子供だからな。まずは、帝王学だろう」
アダム王子の子供ということは、王族の子供ということだ。
しかも、第一王子の子供だ。
将来、王や女王になる可能性もある。
妥当なところだと思う。
「そして、あなたのように育つわけですか」
「自分の夫のように育つのが不満か?」
「不満です」
「なっ!」
ドリゼラの断言に、アダム王子が驚愕する。
それはそうだろう。
子供達に、自分の夫であり、子供達の父親であるアダム王子のようには、育って欲しくない。
ドリゼラは、そう言ったのだ。
「なにか、不思議なことでも?」
「なにかって・・・」
アダム王子が唖然としている。
かなり、ショックだったようで、言葉も出ない様子だ。
会話が止まってしまったな。
それにしても、ドリゼラはどういうつもりで、そんなことを言い出したのだろう。
会話の再開を待っているのも暇なので、考えてみる。
子供達が、アダム王子のように育つ。
ドリゼラは、それが気に入らないようだ。
・・・・・
ヘンゼルが、アダム王子のようになる?
グレーテルが、アダム王子のように・・・グレーテルは女の子だから、母親である王妃様に置き換えて・・・王妃様のようになる?
・・・・・
うん。
私も嫌だ。
なんとなく、ドリゼラの言いたいことが分かった。
「私はヘンゼルを、女癖が悪い大人にしたくはありません。グレーテルにも、心に決めた一人の、一人だけの男性と結ばれて欲しいのです」
「そ、それは・・・」
自覚があるのだろう。
反論できないようだ。
「だ、だが、それで、なぜアーサーなのだ?別に家庭教師でもいいだろう」
あ、自分のことを棚に上げたな。
論点をすり替えようとしているのは分かった。
けど、言っていることにも一理ある。
ドリゼラは、なぜアーサー王子に、なんて言い出したのだろう。
「それは、アーサー王子が技術者だからです」
「技術者だから?」
「私は子供達に、手に職をつけて欲しいのです」
「手に職って・・・」
「手に職があれば、不況になっても困りません」
「王族はその不況にならないように、国を治めるのが仕事なのだが・・・」
なんだか、ドリゼラが教育ママみたいなことを言い出した。
というか、以前はアダム王子にどこか遠慮しているような、悪く言えば言いなりなところがあったのに、今は堂々とした態度で自分の意見を主張しているな。
母は強し、ということだろうか。
「言いたいことは、納得はしていないが、理解はできた。だが、それでもアーサーに教育させる理由にはならないだろう?」
アダム王子が一定の理解を示しながらも、さらに疑問を口にする。
それに対する、ドリゼラの答えは単純だった。
「だって・・・アーサー王子は、シンデレラ一筋ですし・・・羨ましいです」
なんだかんだ言って、ようするに女癖、男癖が悪く育って欲しくないということのようだ。
女癖が悪くないという意味では、アーサー王子がドリゼラの理想なのかも知れない。
そういえば、王族なのに、いまだに童貞みたいだしな。
普通は、筆下ろしをしてもらうものなんだけど。
「・・・・・」
弟が理想、という意味合いのことを言われて、アダム王子が複雑な顔をする。
惚れているという意味ではなく、人間的にという意味だけど、だからこそなおさらなのだろう。
お茶会を微妙な沈黙が支配する。
それを破ったのは、話に参加していないのに、話の中心にされた、アーサー王子だった。
「あのさ・・・」
「なんだ?」
「引き受けてくださいますか?」
「いや、そうじゃなくて」
アーサー王子は困った顔をしながら、提案する。
「ヘンゼルとグレーテルは、まだ赤ちゃんじゃないか。今の話は、もう少し成長してからでも・・・」
『なにを呑気な!』
アダム王子とドリゼラの声が重なる。
こういうところは息がぴったりだな。
「教育は最初が肝心なのだ。子供のことから教育することで、優秀な人間に育つ」
「子は親を見て育つのです。ヘンゼルとグレーテルがアダム王子のように育ったら、どうするのですか」
アダム王子の言い分はいいとして、ドリゼラはかなりきわどいことを言っているな。
でも、気付かないフリをする。
私だって、ヘンゼルとグレーテルにアダム王子のようには、なって欲しくない。
「教育係って、別に一人じゃなくてもいいんでしょ?アーサーを何人かいる教育係の一人にしたら?帝王学も技術も学ばせたらいいじゃない」
『それだ!』
再びアダム王子とドリゼラの声が重なる。
けど、そこに口を挟んだのはアーサー王子だ。
「全てを学ばせるのは無理だよ」
「子供達がある程度学んでから、本人達に選ばせたら?」
問題の先延ばしだけど、興味があることを学ばせた方が、子供達も喜ぶと思う。
「うーん・・・そのあたりが落としどころかな」
アーサー王子も頷く。
なんだか、私とアーサー王子の子供の教育について話しているような気分になってきた。
私がヘンゼルとグレーテルを眺めていると、なにやらアーサー王子とメアリーが、こそこそと話をしている。
「ほら、アーサー王子。そこで言わないと」
「な、なにを?」
「『子供が欲しいなら、僕が協力するよ』とか」
「だ、ダメだよ。まだ、正式に婚姻を結んだわけじゃないし」
「既成事実、という言葉を知っていますか?」
よく聞こえないけど、興味がないから、放っておこう。
今はヘンゼルとグレーテルを見ていたい。
いくら見ていても飽きない。
「いいなぁ・・・私も欲しいなぁ・・・」
「ほら、アーサー王子!」
「ダメだって!」
もう、うるさいなぁ。
ゆっくりと、ヘンゼルとグレーテルを見ていたいのに。
「いいなぁ・・・私もお乳あげたいなぁ・・・」
「ほら、アーサー王子!『僕が出るようにしてあげるよ』と!」
「だから、言えないって!」
さっきから、アーサー王子とメアリーがうるさい。
そんなことをしているうちに、ヘンゼルとグレーテルが、うとうととし始めた。
お腹がいっぱいになって、眠くなったのだろう。
「じゃあ、私達はこれで失礼するわね」
本当なら、いつまでも見ていたかったけど、アーサー王子とメアリーがうるさいから、ヘンゼルとグレーテルが起きてしまう。
後ろ髪を引かれるけど、いったんドリゼラの部屋を去ることにする。
「そうだ、シンデレラ。あとでお願いがあるの」
部屋を出るときに、ドリゼラが声をかけてくる。
珍しいな。
ドリゼラが私にお願いなんて。
でも、それを聞くのは、やぶさかではない。
ヘンゼルとグレーテルを産んでくれたお礼だ。
「なら、お茶会に招待するわ。そこで、お話ししましょう」
「ありがとう」
最後にヘンゼルとグレーテルの寝顔を見てから、私は部屋を後にした。
*****
「子供達の教育を、アーサー王子にお願いできないかしら?」
ドリゼラの話は、それだった。
「ドリゼラ!?」
アダム王子が驚いているところを見ると、事前に夫婦の間で話してはいなかったようだ。
「シンデレラから、アーサー王子にお願いしてもらえないかしら?」
お茶会にはアーサー王子も参加している。
だから、直接言ってもいいはずだけど、ドリゼラとアーサー王子の接点は少ない。
アーサー王子が私を捜しているときに屋敷で会っているはずだけど、和気あいあいという感じでなかったことは予想できる。
そういう事情もあって、お願いしづらいのだろう。
「いいんじゃない?いいわよね、アーサー」
ヘンゼルとグレーテルがアーサー王子のところに出入りするようになれば、私も会いにいきやすい。
好都合だ。
二つ返事でOKして、アーサー王子にお願いする。
「えーっと・・・」
けど、アーサー王子はなんだか返事をしづらそうにしている。
どうしたのだろう。
「待て待て待てっ!なんで、アーサーに教育させるのだ?普通は家庭教師に任せるだろう。そうでなくても、俺だっている」
アダム王子が声を上げる。
ああ、アダム王子に気を遣って、返事をしづらそうにしていたのか。
「私はアーサー王子にお任せしたいのです」
そこに口を挟んだのは、言い出したドリゼラだ。
「なぜだ?」
アダム王子が尋ねる。
こういう面倒な話は、事前に夫婦の間でしておいて欲しかったんだけどな。
まあ、いいや。
二人の会話を聞くことにする。
「あなたにお任せした場合、どのような教育をするおつもりですか?」
「俺の子供だからな。まずは、帝王学だろう」
アダム王子の子供ということは、王族の子供ということだ。
しかも、第一王子の子供だ。
将来、王や女王になる可能性もある。
妥当なところだと思う。
「そして、あなたのように育つわけですか」
「自分の夫のように育つのが不満か?」
「不満です」
「なっ!」
ドリゼラの断言に、アダム王子が驚愕する。
それはそうだろう。
子供達に、自分の夫であり、子供達の父親であるアダム王子のようには、育って欲しくない。
ドリゼラは、そう言ったのだ。
「なにか、不思議なことでも?」
「なにかって・・・」
アダム王子が唖然としている。
かなり、ショックだったようで、言葉も出ない様子だ。
会話が止まってしまったな。
それにしても、ドリゼラはどういうつもりで、そんなことを言い出したのだろう。
会話の再開を待っているのも暇なので、考えてみる。
子供達が、アダム王子のように育つ。
ドリゼラは、それが気に入らないようだ。
・・・・・
ヘンゼルが、アダム王子のようになる?
グレーテルが、アダム王子のように・・・グレーテルは女の子だから、母親である王妃様に置き換えて・・・王妃様のようになる?
・・・・・
うん。
私も嫌だ。
なんとなく、ドリゼラの言いたいことが分かった。
「私はヘンゼルを、女癖が悪い大人にしたくはありません。グレーテルにも、心に決めた一人の、一人だけの男性と結ばれて欲しいのです」
「そ、それは・・・」
自覚があるのだろう。
反論できないようだ。
「だ、だが、それで、なぜアーサーなのだ?別に家庭教師でもいいだろう」
あ、自分のことを棚に上げたな。
論点をすり替えようとしているのは分かった。
けど、言っていることにも一理ある。
ドリゼラは、なぜアーサー王子に、なんて言い出したのだろう。
「それは、アーサー王子が技術者だからです」
「技術者だから?」
「私は子供達に、手に職をつけて欲しいのです」
「手に職って・・・」
「手に職があれば、不況になっても困りません」
「王族はその不況にならないように、国を治めるのが仕事なのだが・・・」
なんだか、ドリゼラが教育ママみたいなことを言い出した。
というか、以前はアダム王子にどこか遠慮しているような、悪く言えば言いなりなところがあったのに、今は堂々とした態度で自分の意見を主張しているな。
母は強し、ということだろうか。
「言いたいことは、納得はしていないが、理解はできた。だが、それでもアーサーに教育させる理由にはならないだろう?」
アダム王子が一定の理解を示しながらも、さらに疑問を口にする。
それに対する、ドリゼラの答えは単純だった。
「だって・・・アーサー王子は、シンデレラ一筋ですし・・・羨ましいです」
なんだかんだ言って、ようするに女癖、男癖が悪く育って欲しくないということのようだ。
女癖が悪くないという意味では、アーサー王子がドリゼラの理想なのかも知れない。
そういえば、王族なのに、いまだに童貞みたいだしな。
普通は、筆下ろしをしてもらうものなんだけど。
「・・・・・」
弟が理想、という意味合いのことを言われて、アダム王子が複雑な顔をする。
惚れているという意味ではなく、人間的にという意味だけど、だからこそなおさらなのだろう。
お茶会を微妙な沈黙が支配する。
それを破ったのは、話に参加していないのに、話の中心にされた、アーサー王子だった。
「あのさ・・・」
「なんだ?」
「引き受けてくださいますか?」
「いや、そうじゃなくて」
アーサー王子は困った顔をしながら、提案する。
「ヘンゼルとグレーテルは、まだ赤ちゃんじゃないか。今の話は、もう少し成長してからでも・・・」
『なにを呑気な!』
アダム王子とドリゼラの声が重なる。
こういうところは息がぴったりだな。
「教育は最初が肝心なのだ。子供のことから教育することで、優秀な人間に育つ」
「子は親を見て育つのです。ヘンゼルとグレーテルがアダム王子のように育ったら、どうするのですか」
アダム王子の言い分はいいとして、ドリゼラはかなりきわどいことを言っているな。
でも、気付かないフリをする。
私だって、ヘンゼルとグレーテルにアダム王子のようには、なって欲しくない。
「教育係って、別に一人じゃなくてもいいんでしょ?アーサーを何人かいる教育係の一人にしたら?帝王学も技術も学ばせたらいいじゃない」
『それだ!』
再びアダム王子とドリゼラの声が重なる。
けど、そこに口を挟んだのはアーサー王子だ。
「全てを学ばせるのは無理だよ」
「子供達がある程度学んでから、本人達に選ばせたら?」
問題の先延ばしだけど、興味があることを学ばせた方が、子供達も喜ぶと思う。
「うーん・・・そのあたりが落としどころかな」
アーサー王子も頷く。
なんだか、私とアーサー王子の子供の教育について話しているような気分になってきた。
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