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第八章 北風と太陽
134.辿り着く場所(前編)
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謁見の間。
私はここで、もうすぐ来るであろう人物を待つ。
ここに置かれているのは、豪華な装飾が施された椅子。
玉座だ。
かつては、この国の王が座っていた。
しかし、今はここに座る人物はいない。
・・・・・
いや。
座るべき人物はいる。
座って欲しい人物はいる。
けれど、あの人はここに座ってはくれない。
溜息が出そうになるのを飲み込む。
ここにいるのは私だけではない。
新たに各部署の大臣になった人間達もいる。
しかし彼らは、私と同じくらいか、私より浅い経験しかしていない。
そんな中で私が溜息をつけば、それは伝染するだろう。
それでは、これから行われるであろう交渉に不利になる。
だから、私は平静を装う。
ぎいっ・・・
軋む音。
扉が開かれる音だ。
来ることは分かっていた。
すでに連絡は受けている。
だから、こうして待ち構えていたのだ。
「ヒルダ殿、出迎えご苦労様です」
謁見の間に入ってきたのは、プラクティカル様だ。
何の挨拶も無しに、この城を出て行く前と同じ、柔和な笑みを浮かべている。
しかし、違う。
瞳の輝きが、違う。
まるで冬の夜空に浮かぶ月のように、ぎらついている。
それが隠せていない。
いや、隠すつもりがないのだろう。
「・・・・・」
そのプラクティカル様に続いて入って来たのは、エリザベート王女だ。
その顔に表情をいうものを確認することは、できなかった。
瞳の焦点がどこにあるのかも、分からない。
まるで、魂をどこかに置き忘れてしまったかのようだ。
そして、そんな二人の後ろからは、プラクティカル様が連れて来た大勢の兵士達が続く。
「聖女殿はどこですか?長らく『代役』を務めてくれたようなので、お礼を言いたいのですが」
プラクティカル様が尋ねてくる。
しらじらしい。
何を言うつもりなのかは予想がついている。
聖女様に『お前は用済みだから、とっとと王位を寄こせ』というつもりなのだろう。
まずは、エリザベート王女に就ける。
そして、最終的にはエリザベート王女の夫となり、自分が王位に就くつもりなのだ。
柔和な笑みの裏に、ここまで大胆な野心を持っていたとは驚きだ。
「聖女様は、ここにはいません」
けど、驚いたのは私だけだ。
聖女様は、そうではない。
私の言葉に、プラクティカル様が眉をひそめる。
「エリザベート王女が戻って来たというのに、出迎えにも来ないのですか?」
そのことに不満そうな台詞を吐く。
けど、私に言わせれば、聖女様にそんなことをする義務はない。
むしろ、この国のために尽力してくれた聖女様に対して、エリザベート王女が感謝の言葉を述べに行ってもいいくらいだ。
頭に血が昇りそうになる。
しかし私は、それを抑える。
聖女様が、そんな心にもない言葉を欲しがるとは思えなかったからだ。
「いいえ。この国にいないのです。アヴァロン王国に戻られました」
私の言葉に、プラクティカル様が一瞬驚いた顔になり、そして嘲るような笑みになる。
「自分の国に逃げ帰ったということですか。あはははは!」
声を上げて笑う。
それに従うように兵士達も笑う。
けれど、謁見の間にいる、この国の人間達は笑わない。
何もおかしいことなどないのだ。
笑う必要がない。
「それでは、その玉座には、エリザベート王女に座っていただいてもよろしいですね?」
ひとしきり笑った後、プラクティカル様がそう確認してくる。
だけど、これは確認ではない。
宣言だ。
エリザベート王女を、新たな王に就けるという宣言なのだろう。
「・・・・・どうぞ」
それを断ることなどできない。
現在、この国の王族を血を引く人間は、エリザベート王女しか残っていない。
少し前まで、他にもいた。
王。
王子。
それらがいた。
死んだような眠りについてはいたが、それでも生きていた。
しかし、ついに起きることはなく、そのまま永遠の眠りについてしまった。
プラクティカル様が、この城から姿を消した日の夜に。
暗殺者は捕らえて拷問にかけたが、黒幕に関する証拠を掴むことはできなかった。
だから、状況証拠はいくらでもあるのに、物的証拠や証人がいないというだけで、黒幕に責任を追及することができない。
罪には問えない。
コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・
エスコートするように手を取って、プラクティカル様がエリザベート王女を玉座に座らせる。
これで事実上、エリザベート王女が王位に就いたことになる。
正式な手続きや戴冠式はまだだが、王位に就いたことを認めたことになる。
私がもっとも避けたかった状況だ。
でも、
「おめでとうございます、エリザベート王女」
「・・・・・」
今はそうは思っていない。
「これで、この国はあなたの手に戻ってきましたよ」
「・・・・・」
満足そうな顔で語りかけるプラクティカル様と、それを聞いているのか聞いていないのか分からない様子のエリザベート王女。
完全に二人の世界に入っている。
けど、そこに割り込ませてもらう。
「プラクティカル様、エリザベート王女、一つお伝えしなければならないことがあります」
「・・・なんですか?」
「・・・・・」
二人の世界を邪魔されて、プラクティカル様が不機嫌そうな声を出す。
怯えそうな心を奮い起こし、私は言葉を続ける。
「この国は、王制から議会制に変更になりました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「・・・・・(ぴくっ)」
*****
執務室で見つけた、聖女様が作ったと思われる書類。
その内容は『議決権』についてだった。
そこには必要なサインもしてあった。
書類の作成者である聖女様。
この国の宗教面の代表者である教皇様。
そこに僭越だとは思ったが、私のサインも加えさせてもらった。
それまでの大臣が全て倒れてしまったために、新たな大臣になるしかなかった私のサイン。
政治面の代表者である私のサインだ。
この国は王制だったが、病気や怪我など不測の事態で王が不在となった場合の法律も定められていた。
それは、王が不在の場合に限って、政治面および宗教面の代表者のサインがあれば、それは王の決定と同等の効力を持つというものだ。
つまり、聖女様が作った書類は効力を持つ。
その効力を無くすためには、それを撤回する効力を持つ書類を作るしかない。
だけど、それは現実的に、不可能だった。
方法としては存在するが、不可能だった。
それは、聖女様が権力を持っているからではない。
だからこそ、不可能だった。
それを書類をみたとき、私は背筋が震えた。
それは、まさに悪魔の書類だった。
*****
間抜けな顔を晒しているプラクティカル様にはかまわず説明する。
「長年、この国の作物が不作となっていた原因である農業政策。それは王が決めたことでした。幸い、聖女様のご助力によって解決はしましたが、王はかつての王がそれを決めたという事実に、心を痛めることになりました。一人が大きな権力を持つがゆえに、一人が大きな責任を持たなくてはならない」
これは王制のメリットでありデメリットでもある。
余計な手続きを踏まず、王の一言で政策が決まる。
優れた政策なら、それによる恩恵は計り知れないだろう。
だが、欠陥がある政策の場合、被害は甚大なものとなる。
「そこで聖女様が提案してくださったのです。権力を複数人に分散し、半数以上の人間が賛成した場合のみ、政策が効力を持つものとしてはどうかと。それが議決権を持つ八人からなる議会制です。」
普通なら手に入れた権力を手放そうとは思わない。
だから、今までデメリットがありながらも、王制が続いてきたのだ。
しかし、権力に執着しない聖女様が、その前提をひっくり返した。
「王を蔑ろにするというのか!」
プラクティカル様が、殺気すらこもった大声を上げる。
それに対して、私は必至に平静を装いながら、答える。
「いいえ。当然、王族の血を引くエリザベート王女にも議決権があります。そして、王と上層部が不在となった今回の非常事態に際して、他国の王族の方々にもご助力をお願いすることになりました。その中には、プラクティカル様のお名前もあります」
それを聞いて、プラクティカル様が、少し冷静になる。
ただし、険しい表情なのは変わらない。
自分にも議決権があると聞いて、有利な状況に持っていこうと、思考を巡らせているのだろう。
「それは、他国の人間にも議決権を与えたということですか?それは、この国を他国に売ることにはなりませんか?」
当然、そう考えるだろう。
けど、それは違う。
「議決権を持つ人間のうち、四人がこの国に属しています。そのため、仮に議決権を持つ他国の人間がこの国に不利な政策を成立させたとしても、すぐにそれを取り消すことができます」
「・・・なるほど」
プラクティカル様は、一応の納得を示す。
自分とエリザベート王女で議決権が二つ。
残り二つをどうにかすれば、この国が手に入るとでも思っているのだろう。
それがいかに難しいことなのかを、これから説明することになる。
私はここで、もうすぐ来るであろう人物を待つ。
ここに置かれているのは、豪華な装飾が施された椅子。
玉座だ。
かつては、この国の王が座っていた。
しかし、今はここに座る人物はいない。
・・・・・
いや。
座るべき人物はいる。
座って欲しい人物はいる。
けれど、あの人はここに座ってはくれない。
溜息が出そうになるのを飲み込む。
ここにいるのは私だけではない。
新たに各部署の大臣になった人間達もいる。
しかし彼らは、私と同じくらいか、私より浅い経験しかしていない。
そんな中で私が溜息をつけば、それは伝染するだろう。
それでは、これから行われるであろう交渉に不利になる。
だから、私は平静を装う。
ぎいっ・・・
軋む音。
扉が開かれる音だ。
来ることは分かっていた。
すでに連絡は受けている。
だから、こうして待ち構えていたのだ。
「ヒルダ殿、出迎えご苦労様です」
謁見の間に入ってきたのは、プラクティカル様だ。
何の挨拶も無しに、この城を出て行く前と同じ、柔和な笑みを浮かべている。
しかし、違う。
瞳の輝きが、違う。
まるで冬の夜空に浮かぶ月のように、ぎらついている。
それが隠せていない。
いや、隠すつもりがないのだろう。
「・・・・・」
そのプラクティカル様に続いて入って来たのは、エリザベート王女だ。
その顔に表情をいうものを確認することは、できなかった。
瞳の焦点がどこにあるのかも、分からない。
まるで、魂をどこかに置き忘れてしまったかのようだ。
そして、そんな二人の後ろからは、プラクティカル様が連れて来た大勢の兵士達が続く。
「聖女殿はどこですか?長らく『代役』を務めてくれたようなので、お礼を言いたいのですが」
プラクティカル様が尋ねてくる。
しらじらしい。
何を言うつもりなのかは予想がついている。
聖女様に『お前は用済みだから、とっとと王位を寄こせ』というつもりなのだろう。
まずは、エリザベート王女に就ける。
そして、最終的にはエリザベート王女の夫となり、自分が王位に就くつもりなのだ。
柔和な笑みの裏に、ここまで大胆な野心を持っていたとは驚きだ。
「聖女様は、ここにはいません」
けど、驚いたのは私だけだ。
聖女様は、そうではない。
私の言葉に、プラクティカル様が眉をひそめる。
「エリザベート王女が戻って来たというのに、出迎えにも来ないのですか?」
そのことに不満そうな台詞を吐く。
けど、私に言わせれば、聖女様にそんなことをする義務はない。
むしろ、この国のために尽力してくれた聖女様に対して、エリザベート王女が感謝の言葉を述べに行ってもいいくらいだ。
頭に血が昇りそうになる。
しかし私は、それを抑える。
聖女様が、そんな心にもない言葉を欲しがるとは思えなかったからだ。
「いいえ。この国にいないのです。アヴァロン王国に戻られました」
私の言葉に、プラクティカル様が一瞬驚いた顔になり、そして嘲るような笑みになる。
「自分の国に逃げ帰ったということですか。あはははは!」
声を上げて笑う。
それに従うように兵士達も笑う。
けれど、謁見の間にいる、この国の人間達は笑わない。
何もおかしいことなどないのだ。
笑う必要がない。
「それでは、その玉座には、エリザベート王女に座っていただいてもよろしいですね?」
ひとしきり笑った後、プラクティカル様がそう確認してくる。
だけど、これは確認ではない。
宣言だ。
エリザベート王女を、新たな王に就けるという宣言なのだろう。
「・・・・・どうぞ」
それを断ることなどできない。
現在、この国の王族を血を引く人間は、エリザベート王女しか残っていない。
少し前まで、他にもいた。
王。
王子。
それらがいた。
死んだような眠りについてはいたが、それでも生きていた。
しかし、ついに起きることはなく、そのまま永遠の眠りについてしまった。
プラクティカル様が、この城から姿を消した日の夜に。
暗殺者は捕らえて拷問にかけたが、黒幕に関する証拠を掴むことはできなかった。
だから、状況証拠はいくらでもあるのに、物的証拠や証人がいないというだけで、黒幕に責任を追及することができない。
罪には問えない。
コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・
エスコートするように手を取って、プラクティカル様がエリザベート王女を玉座に座らせる。
これで事実上、エリザベート王女が王位に就いたことになる。
正式な手続きや戴冠式はまだだが、王位に就いたことを認めたことになる。
私がもっとも避けたかった状況だ。
でも、
「おめでとうございます、エリザベート王女」
「・・・・・」
今はそうは思っていない。
「これで、この国はあなたの手に戻ってきましたよ」
「・・・・・」
満足そうな顔で語りかけるプラクティカル様と、それを聞いているのか聞いていないのか分からない様子のエリザベート王女。
完全に二人の世界に入っている。
けど、そこに割り込ませてもらう。
「プラクティカル様、エリザベート王女、一つお伝えしなければならないことがあります」
「・・・なんですか?」
「・・・・・」
二人の世界を邪魔されて、プラクティカル様が不機嫌そうな声を出す。
怯えそうな心を奮い起こし、私は言葉を続ける。
「この国は、王制から議会制に変更になりました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「・・・・・(ぴくっ)」
*****
執務室で見つけた、聖女様が作ったと思われる書類。
その内容は『議決権』についてだった。
そこには必要なサインもしてあった。
書類の作成者である聖女様。
この国の宗教面の代表者である教皇様。
そこに僭越だとは思ったが、私のサインも加えさせてもらった。
それまでの大臣が全て倒れてしまったために、新たな大臣になるしかなかった私のサイン。
政治面の代表者である私のサインだ。
この国は王制だったが、病気や怪我など不測の事態で王が不在となった場合の法律も定められていた。
それは、王が不在の場合に限って、政治面および宗教面の代表者のサインがあれば、それは王の決定と同等の効力を持つというものだ。
つまり、聖女様が作った書類は効力を持つ。
その効力を無くすためには、それを撤回する効力を持つ書類を作るしかない。
だけど、それは現実的に、不可能だった。
方法としては存在するが、不可能だった。
それは、聖女様が権力を持っているからではない。
だからこそ、不可能だった。
それを書類をみたとき、私は背筋が震えた。
それは、まさに悪魔の書類だった。
*****
間抜けな顔を晒しているプラクティカル様にはかまわず説明する。
「長年、この国の作物が不作となっていた原因である農業政策。それは王が決めたことでした。幸い、聖女様のご助力によって解決はしましたが、王はかつての王がそれを決めたという事実に、心を痛めることになりました。一人が大きな権力を持つがゆえに、一人が大きな責任を持たなくてはならない」
これは王制のメリットでありデメリットでもある。
余計な手続きを踏まず、王の一言で政策が決まる。
優れた政策なら、それによる恩恵は計り知れないだろう。
だが、欠陥がある政策の場合、被害は甚大なものとなる。
「そこで聖女様が提案してくださったのです。権力を複数人に分散し、半数以上の人間が賛成した場合のみ、政策が効力を持つものとしてはどうかと。それが議決権を持つ八人からなる議会制です。」
普通なら手に入れた権力を手放そうとは思わない。
だから、今までデメリットがありながらも、王制が続いてきたのだ。
しかし、権力に執着しない聖女様が、その前提をひっくり返した。
「王を蔑ろにするというのか!」
プラクティカル様が、殺気すらこもった大声を上げる。
それに対して、私は必至に平静を装いながら、答える。
「いいえ。当然、王族の血を引くエリザベート王女にも議決権があります。そして、王と上層部が不在となった今回の非常事態に際して、他国の王族の方々にもご助力をお願いすることになりました。その中には、プラクティカル様のお名前もあります」
それを聞いて、プラクティカル様が、少し冷静になる。
ただし、険しい表情なのは変わらない。
自分にも議決権があると聞いて、有利な状況に持っていこうと、思考を巡らせているのだろう。
「それは、他国の人間にも議決権を与えたということですか?それは、この国を他国に売ることにはなりませんか?」
当然、そう考えるだろう。
けど、それは違う。
「議決権を持つ人間のうち、四人がこの国に属しています。そのため、仮に議決権を持つ他国の人間がこの国に不利な政策を成立させたとしても、すぐにそれを取り消すことができます」
「・・・なるほど」
プラクティカル様は、一応の納得を示す。
自分とエリザベート王女で議決権が二つ。
残り二つをどうにかすれば、この国が手に入るとでも思っているのだろう。
それがいかに難しいことなのかを、これから説明することになる。
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