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第六章 眠り姫
102.誕生パーティー中盤
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「私の誕生パーティーは楽しんでいただけていますか?」
パーティーの主役の方から挨拶されるのは、パーティーのマナーとしてどうなんだろう。
本来は、こちらから挨拶するべきなんじゃないだろうか。
そう思ったけど、今さらだ。
それに、そういったところをフォローしてくれるはずのアーサー王子が何も言わないのだから、問題ないのだろう。
もしかしたら、忘れていただけかも知れないけど。
「おめでとうございます。エリザベート様」
私とアーサー王子はとりあえず型通りの挨拶を交わす。
この距離で話すのは初めてだった。
使者として来たときに声をかけてもらったことはあるけど、あのときは距離が離れていた。
綺麗ない人だ。
そう思った。
容姿は美しいけど、それは珍しいことじゃない。
王族や貴族は美しい人間を選んで婚姻することが多いから、容姿が優れていることが多い。
でも、この王女はそれだけじゃない。
なんというか、肌や髪の艶からして違う。
まるで、赤ん坊のような瑞々しい肌。
髪も歩くたびに一本一本がはらはらと揺れる。
普通はこうはならない。
大陸一の美姫と評されるのも納得できる。
何を食べて、どんな手入れをしたら、こうなるんだろうか。
「どうしました?」
私が観察していることに気づいたのか、そう問いかけてくる。
「王女様があまりにお美しいので、見とれてしまいました」
素直に本当のことを伝える。
「赤の聖女様からそう言われるなんて光栄ですわ」
笑みを見せる。
余裕がある笑みだ。
だぶん、言われ慣れているんだろうな。
「でも、赤の聖女様もお美しいですわ」
先ほどの返礼のように、そう言ってくるけど、この王女に言われて喜ぶ女性がいるんだろうか。
自分より明らかに容姿が優れた人間に言われても、嫌みにしか聞こえないだろう。
「それに、素敵な婚約者がおられて羨ましいです」
王女の言葉が続く。
そして、アーサー王子に視線を移す。
「僕は自分のことを素敵と呼ばれるのにふさわしい人間だとは思っていませんが、彼女と婚約できたことは幸運だったと思っています」
アーサー王子は、王女に見とれた様子もなく、そんなことを言う。
たぶん婚約者なら、こんなときは喜ぶものなんだろうな。
一応、嬉しそうな笑顔を作っておく。
そんな私を見て、アーサー王子も笑顔を浮かべる。
「本当に仲がよいのですね」
私とアーサー王子を見て、王女がそんな感想を述べる。
「仲のよいお二人の間に割り込むようで心苦しいのですが、お父様からの提案は考えていただけましたか?」
ここで訊いてきたか。
正式な回答は後からすることになっているけど、私の意志は既に伝えている。
だから、アーサー王子に問いかけたのだろう。
「申し訳ありませんが、断らせていただこうと思っています。僕にはシンデレラしか見えないので、ご提案を受けることはできません」
アーサー王子の口から歯の浮くような言葉が出て来た。
これじゃ、まるで、アーサー王子が私にべた惚れみたいじゃないか。
私も女だ。
それほど惚れられているのだとしたら、嬉しくは思う。
パーティーでのリップサービスだと思うから、半分くらいに思っておくけど。
それにしても、ずいぶんと、はっきりと断ったな。
王女の本性を知っているとは言っても、近くで見たらこの美しさだ。
少しくらい心が揺れるんじゃないかと思ったんだけど、そういったことは無さそうだった。
「そうですか。残念ですけど、仕方ありませんわね」
さして残念ではなさそうな表情で、王女がそう返事をしてきた。
笑みすら浮かべている。
予想通りだけど、王女にとっては、王様の提案は望む内容では無かったのだろう。
少し上機嫌になったようにも見える。
「それでは、私はこれで失礼します。パーティーを楽しんでいってくださいね」
そう言って、王女が身をひるがえす。
と思ったら、再びこちらを向く。
そのたびに髪が広がり、王女の美しさを際立たせる。
自分を美しく見せることを計算された仕草だと思った。
「そうそう。ぜひ、お料理も味わっていってくださいね。ローストビーフなど、オススメですよ」
その言葉に私は疑問を感じる。
「・・・・・ビーフ?」
「・・・・・(ニコッ)」
私の呟きには答えず、今度こそ王女は去っていった。
「ふぅ」
隣でアーサー王子が安堵の息を吐く。
どうでもいいけど、その反応は失礼にあたらないのだろうか。
王女には気づかれていないと思うけど、周囲にはこの国の貴族達がいるのだ。
そこから王女の耳に入ってもおかしくない。
やっぱり、アーサー王子はパーティー慣れしていないようだ。
「ローストビーフがおいしいって言っていたね。食べてみようか」
気分を変えるように、アーサー王子がソレに手を伸ばそうとする。
けど、ソレは違う。
だから、教えてあげることにする。
「ソレは、ローストビーフじゃないわよ」
「え?」
アーサー王子は詳しくないみたいだから、気付かないのだろう。
でも、無理も無い。
見た目も少し似ているからか、他のパーティー参加者も、何の疑問も持たずに食べているようだ。
「それ以前に、ここにはビーフ・・・牛肉を使った料理は並んでいないわ」
「いや、でも・・・」
王女が私と料理を交互に見る。
私が何か勘違いしているとでも思っているんだろうか。
「食べたいと言うなら止めないけど、私はオススメしないわよ」
「・・・・・あ・・・・・」
アーサー王子は、しばらく考えているようだったが、やがて何かに気づいたようだった。
「鳥なら、間違えたとしても蛙くらいだろうから、そっちにしておいたら?他には魚とか」
「そ、そうしようかな」
そうは言うけど、手は伸ばさない。
余計なことを意識させてしまっただろうか。
他の料理はおいしいんだけど。
「・・・そこに並んでいる料理って・・・アレなの?」
具体的な名前を避けたけど、何を指しているのかは分かった。
まあ、パーティー会場で口にするのは、はばかられる単語だろう。
だから私も、声をひそめて答える。
「似た動物の肉って可能性もあるけど、そんなものを勧めてくるとは思えないしね」
そう。
あの王女は、私に向かって、オススメだと言ってきたのだ。
「・・・・・」
そうだ。
私に向かって、言ってきた。
「一応、何か起こったら対応できるようにしておいてね」
今は王女の誕生パーティーの最中だ。
本人もここにいる。
何か仕掛けてくるなら、この後の可能性が高いと思っていたけど、予想より早いかも知れない。
だから、私はアーサー王子に、そう忠告しておいた。
*****
結局、あれ以降、アーサー王子は料理に手をつけていない。
食欲を無くしてしまったようだ。
「これは、なかなか、蛇酒に合いますな」
代わりにメフィが舌鼓を打っている。
蛇を漬けたという酒を飲みながら、色々な料理をつまんでいる。
もちろん、アレもだ。
「おいしい?」
「ええ。『夢見心地』になりそうですな」
「『夢見心地』ね」
アーサー王子が何かを言いたそうにしていたけど、それを口に出すことは無かった。
そして、参加者との会話も料理を食べることもしないとなると、やることは限られてくる。
「王女様、モテモテね」
パーティー会場を観察していると、目に付くのは、やはりパーティーの主役である王女だ。
参加者が絶えず会話を求めている。
挨拶は一回りしただろうから、王女に群がっているのは、より仲良くなりたい連中だろう。
ほとんどが男性だ。
綺麗な女性と仲良くなりたいというのは分かるけど、高嶺の花とは思わないのかな。
単純に王族との繋がりを求めているのかも知れないけど。
「兄上との婚約の話が無くなったからね。婚姻を申し込もうとしている人が多いんじゃないかな」
なるほど。
それも影響しているのか。
誕生パーティーとなれば、それを理由に贈り物を渡すこともできるし、婚姻を狙っている男性からすればチャンスなのだろう。
「この国の貴族が多いけど、他国の王子もいるみたいだね」
「知り合い?声をかけてきたら?」
「今、声をかけたら恨まれるんじゃないかな。それに、アヴァロン王国に来たことがあるから知っているだけで、直接話したことはないよ」
「ならいいけど」
いや、いいかどうかは知らない。
特に王子としてそれでいいんだろうかとは思うけど、この場での行動としてはいいんだろう。
だから、何かを言うつもりはない。
「でも、あんなに人に囲まれていたら、王女は何もできないかな」
アレをパーティーの料理として並べているくらいだ。
何かを仕掛けてくる可能性があるかと思ったけど、気の回し過ぎだったろうか。
もしかしたら、自分にとってのご馳走を食べさせようとする厚意なのかも知れないし、私達が嫌悪することを知っていての嫌がらせなのかも知れない。
どちらだったとしても、それだけなら実害がないから、放置しておくつもりだ。
そうやって、気を抜きかけたのが悪かったのだろうか。
「王!」
食器が床に落ちる甲高い音と、異常の発生を伝える叫び声が聞こえてきた。
パーティーの主役の方から挨拶されるのは、パーティーのマナーとしてどうなんだろう。
本来は、こちらから挨拶するべきなんじゃないだろうか。
そう思ったけど、今さらだ。
それに、そういったところをフォローしてくれるはずのアーサー王子が何も言わないのだから、問題ないのだろう。
もしかしたら、忘れていただけかも知れないけど。
「おめでとうございます。エリザベート様」
私とアーサー王子はとりあえず型通りの挨拶を交わす。
この距離で話すのは初めてだった。
使者として来たときに声をかけてもらったことはあるけど、あのときは距離が離れていた。
綺麗ない人だ。
そう思った。
容姿は美しいけど、それは珍しいことじゃない。
王族や貴族は美しい人間を選んで婚姻することが多いから、容姿が優れていることが多い。
でも、この王女はそれだけじゃない。
なんというか、肌や髪の艶からして違う。
まるで、赤ん坊のような瑞々しい肌。
髪も歩くたびに一本一本がはらはらと揺れる。
普通はこうはならない。
大陸一の美姫と評されるのも納得できる。
何を食べて、どんな手入れをしたら、こうなるんだろうか。
「どうしました?」
私が観察していることに気づいたのか、そう問いかけてくる。
「王女様があまりにお美しいので、見とれてしまいました」
素直に本当のことを伝える。
「赤の聖女様からそう言われるなんて光栄ですわ」
笑みを見せる。
余裕がある笑みだ。
だぶん、言われ慣れているんだろうな。
「でも、赤の聖女様もお美しいですわ」
先ほどの返礼のように、そう言ってくるけど、この王女に言われて喜ぶ女性がいるんだろうか。
自分より明らかに容姿が優れた人間に言われても、嫌みにしか聞こえないだろう。
「それに、素敵な婚約者がおられて羨ましいです」
王女の言葉が続く。
そして、アーサー王子に視線を移す。
「僕は自分のことを素敵と呼ばれるのにふさわしい人間だとは思っていませんが、彼女と婚約できたことは幸運だったと思っています」
アーサー王子は、王女に見とれた様子もなく、そんなことを言う。
たぶん婚約者なら、こんなときは喜ぶものなんだろうな。
一応、嬉しそうな笑顔を作っておく。
そんな私を見て、アーサー王子も笑顔を浮かべる。
「本当に仲がよいのですね」
私とアーサー王子を見て、王女がそんな感想を述べる。
「仲のよいお二人の間に割り込むようで心苦しいのですが、お父様からの提案は考えていただけましたか?」
ここで訊いてきたか。
正式な回答は後からすることになっているけど、私の意志は既に伝えている。
だから、アーサー王子に問いかけたのだろう。
「申し訳ありませんが、断らせていただこうと思っています。僕にはシンデレラしか見えないので、ご提案を受けることはできません」
アーサー王子の口から歯の浮くような言葉が出て来た。
これじゃ、まるで、アーサー王子が私にべた惚れみたいじゃないか。
私も女だ。
それほど惚れられているのだとしたら、嬉しくは思う。
パーティーでのリップサービスだと思うから、半分くらいに思っておくけど。
それにしても、ずいぶんと、はっきりと断ったな。
王女の本性を知っているとは言っても、近くで見たらこの美しさだ。
少しくらい心が揺れるんじゃないかと思ったんだけど、そういったことは無さそうだった。
「そうですか。残念ですけど、仕方ありませんわね」
さして残念ではなさそうな表情で、王女がそう返事をしてきた。
笑みすら浮かべている。
予想通りだけど、王女にとっては、王様の提案は望む内容では無かったのだろう。
少し上機嫌になったようにも見える。
「それでは、私はこれで失礼します。パーティーを楽しんでいってくださいね」
そう言って、王女が身をひるがえす。
と思ったら、再びこちらを向く。
そのたびに髪が広がり、王女の美しさを際立たせる。
自分を美しく見せることを計算された仕草だと思った。
「そうそう。ぜひ、お料理も味わっていってくださいね。ローストビーフなど、オススメですよ」
その言葉に私は疑問を感じる。
「・・・・・ビーフ?」
「・・・・・(ニコッ)」
私の呟きには答えず、今度こそ王女は去っていった。
「ふぅ」
隣でアーサー王子が安堵の息を吐く。
どうでもいいけど、その反応は失礼にあたらないのだろうか。
王女には気づかれていないと思うけど、周囲にはこの国の貴族達がいるのだ。
そこから王女の耳に入ってもおかしくない。
やっぱり、アーサー王子はパーティー慣れしていないようだ。
「ローストビーフがおいしいって言っていたね。食べてみようか」
気分を変えるように、アーサー王子がソレに手を伸ばそうとする。
けど、ソレは違う。
だから、教えてあげることにする。
「ソレは、ローストビーフじゃないわよ」
「え?」
アーサー王子は詳しくないみたいだから、気付かないのだろう。
でも、無理も無い。
見た目も少し似ているからか、他のパーティー参加者も、何の疑問も持たずに食べているようだ。
「それ以前に、ここにはビーフ・・・牛肉を使った料理は並んでいないわ」
「いや、でも・・・」
王女が私と料理を交互に見る。
私が何か勘違いしているとでも思っているんだろうか。
「食べたいと言うなら止めないけど、私はオススメしないわよ」
「・・・・・あ・・・・・」
アーサー王子は、しばらく考えているようだったが、やがて何かに気づいたようだった。
「鳥なら、間違えたとしても蛙くらいだろうから、そっちにしておいたら?他には魚とか」
「そ、そうしようかな」
そうは言うけど、手は伸ばさない。
余計なことを意識させてしまっただろうか。
他の料理はおいしいんだけど。
「・・・そこに並んでいる料理って・・・アレなの?」
具体的な名前を避けたけど、何を指しているのかは分かった。
まあ、パーティー会場で口にするのは、はばかられる単語だろう。
だから私も、声をひそめて答える。
「似た動物の肉って可能性もあるけど、そんなものを勧めてくるとは思えないしね」
そう。
あの王女は、私に向かって、オススメだと言ってきたのだ。
「・・・・・」
そうだ。
私に向かって、言ってきた。
「一応、何か起こったら対応できるようにしておいてね」
今は王女の誕生パーティーの最中だ。
本人もここにいる。
何か仕掛けてくるなら、この後の可能性が高いと思っていたけど、予想より早いかも知れない。
だから、私はアーサー王子に、そう忠告しておいた。
*****
結局、あれ以降、アーサー王子は料理に手をつけていない。
食欲を無くしてしまったようだ。
「これは、なかなか、蛇酒に合いますな」
代わりにメフィが舌鼓を打っている。
蛇を漬けたという酒を飲みながら、色々な料理をつまんでいる。
もちろん、アレもだ。
「おいしい?」
「ええ。『夢見心地』になりそうですな」
「『夢見心地』ね」
アーサー王子が何かを言いたそうにしていたけど、それを口に出すことは無かった。
そして、参加者との会話も料理を食べることもしないとなると、やることは限られてくる。
「王女様、モテモテね」
パーティー会場を観察していると、目に付くのは、やはりパーティーの主役である王女だ。
参加者が絶えず会話を求めている。
挨拶は一回りしただろうから、王女に群がっているのは、より仲良くなりたい連中だろう。
ほとんどが男性だ。
綺麗な女性と仲良くなりたいというのは分かるけど、高嶺の花とは思わないのかな。
単純に王族との繋がりを求めているのかも知れないけど。
「兄上との婚約の話が無くなったからね。婚姻を申し込もうとしている人が多いんじゃないかな」
なるほど。
それも影響しているのか。
誕生パーティーとなれば、それを理由に贈り物を渡すこともできるし、婚姻を狙っている男性からすればチャンスなのだろう。
「この国の貴族が多いけど、他国の王子もいるみたいだね」
「知り合い?声をかけてきたら?」
「今、声をかけたら恨まれるんじゃないかな。それに、アヴァロン王国に来たことがあるから知っているだけで、直接話したことはないよ」
「ならいいけど」
いや、いいかどうかは知らない。
特に王子としてそれでいいんだろうかとは思うけど、この場での行動としてはいいんだろう。
だから、何かを言うつもりはない。
「でも、あんなに人に囲まれていたら、王女は何もできないかな」
アレをパーティーの料理として並べているくらいだ。
何かを仕掛けてくる可能性があるかと思ったけど、気の回し過ぎだったろうか。
もしかしたら、自分にとってのご馳走を食べさせようとする厚意なのかも知れないし、私達が嫌悪することを知っていての嫌がらせなのかも知れない。
どちらだったとしても、それだけなら実害がないから、放置しておくつもりだ。
そうやって、気を抜きかけたのが悪かったのだろうか。
「王!」
食器が床に落ちる甲高い音と、異常の発生を伝える叫び声が聞こえてきた。
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