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第五章 マッチ売り
086.尋問
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メフィと一緒にシェリーに案内されながら、捕縛したというマッチ売りの女性達のもとへ歩いていく。
「よくそれだけ捕まえられたわね」
前を歩くシェリーに尋ねると、何があったのか説明してくれる。
「スラムの男達と、娼婦の女達が頑張ってくれたようです」
「ふーん、娼婦から情報は手に入ると思っていたけど、スラムの方も?」
ちょっと予想外だ。
スラムの方は囮になってくれれば儲けものだという程度だったんだけど。
「マッチ売りの女性達は、スラムの男達の仲間を解体して肉にしていたようです」
「ああ、やっぱり『そういうこと』をしていたんだ」
予想はしていた。
でも、あの王女の手がここまで伸びてきていると思うと、あまり気分のいいものじゃない。
「それを知った男達が報復のために、人海戦術で捜し出したようです」
「思ったより仲間意識が強かったってわけね」
まあ、そうでなきゃ、スラムで集団なんか作らないか。
暴力で人から物を奪える無法地帯だ。
単純に考えれば、強い人間は一人でいた方が物が多く手に入る。
仲間達に分けずにすむからだ。
けど、集団を作るということは、数の暴力に対抗したり、怪我をしたときに、安全を確保するためだ。
そのためには、仲間に何かあったときに護ってくれたり、報復をしてくれるということを証明しなくちゃならない。
特に報復は、仕返しという意味だけでなく、自分達に手を出すのは割に合わないと思わせる効果がある。
打算的な仲間意識だったとしても、自分の生命を守るために、そのルールは守られる。
マッチ売りの女性達は、そのルールに触れてしまったということだろう。
「娼婦の方は、狙い通り情報を提供してくれたの?」
「はい。娼婦達の情報で三人を捕まえることできました」
「三人も?それより、娼婦・・・『達』?」
声をかけた娼婦は一人だ。
その娼婦の心当たりも一人のようだった。
もともと、マッチ売りの女性が一人だとは思っていなかったけど、一つを捕まえれば、そこから仲間の情報が手に入ると思っていたのだ。
それが、一気に三人も捕まえることができたというのは予想外だ。
なんで、そんなに協力的になったんだろう。
スラムの方と違って仲間の報復ってわけでもないと思うけど。
「シンデレラ様が渡したモノが好評だったようですね。客や知り合いの娼婦と分け合って使ったようですが、また欲しいと言っていました」
なるほど。
そっちは完全な打算だったんだ。
「アレかぁ。もらいに行くのは、気が進まないんだけどなぁ」
もともと、もらって処分に困っていたモノだ。
娼婦達にはちょうどいいものだし、いい機会だと思って渡したんだけど、追加を要求されるとは思わなかった。
「渡したモノというのは、やはり・・・」
「ええ、王妃様からもらったアレよ」
催淫効果のあるお茶。
その茶葉だ。
なぜか王妃は私のことを気に入ったらしく、プレゼントだと言って、その茶葉をくれた。
ついでに、アーサー王子に使えと言っていたけど、その用途では使っていない。
「もらいに行ったら、からかわれそうね」
「喜ばれるのではないでしょうか」
息子とその婚約者の仲がよいということになるから、そうかも知れないけど、実際には仲は進展していない。
具体的には、ベッドを共にはしていない。
でも、あの王妃なら、それを知った上で、知らない振りをして、からかってきそうだ。
言葉でからかってくるだけならいいけど、また前みたいなことをしてくる可能性もある。
「でも、お礼はしなきゃいけないわよね。わかった。なんとか手に入れて、娼婦達に渡すようにするわ」
わざわざアレを要求するということは、よほど気に入ったんだろう。
今さら金銭でお礼をするというわけにもいかないと思う。
してもいいんだけど、今後も頼み事をする可能性があることを考えると、心証はよくしておいた方がいい。
「こちらです」
そんなことを話しながら歩いていると、目的の場所に着いたらしい。
私はその部屋に足を踏み入れた。
*****
五人は縛られ、床に転がされていた。
「・・・もう、尋問を始めたの?」
私がそう聞いたのには理由がある。
五人の中の二人が怪我を負っていた。
それも全身くまなく。
「いえ、まだ始めていません」
そうなんだ。
拷問でもしたのかと思ったけど、違うらしい。
もっとも、拷問だとしたら手際がよくない。
拷問は命を奪うことが目的じゃないから、効率よく苦痛を与える必要がある。
怪我をさせることも手段の一つではあるけど、それは対象に恐怖を与えるためだ。
身体への苦痛なら耐えることができる人間も、自分の身体に後遺症が残るかも知れない怪我を負わされる恐怖に耐えることは難しい。
そういうことを考慮して情報を引き出すには、高い技術が要求されるのだ。
私の疑問が分かったのだろう。
シェリーが教えてくれる。
「スラムの男達の報復です。打ち捨てられて死にかけているのを拾ってきました」
「よく殺されなかったわね」
女を殺すことに抵抗を感じるような男達には見えなかったけど。
第一、マッチ売りの女性達は彼らの仲間を殺しているのだ。
「忠告を与えたシンデレラ様へ借りを返したつもりなのかも知れません。目立つ場所に捨てられていましたから」
もしそうだとしたら、意外に義理堅いな。
前金は受け取らなかったけど、報酬は払ってもいいかも知れない。
まあ、それは後にしよう。
今は捕まえた女性達から話を聞くのが先だ。
私は五人の女性達を一通り眺める。
その中に一人、特に目立つ相手がいた。
一人だけ妙に歳が若い。
私はその少女に近づいていく。
「あなたがリンゴの妹?」
視線を合わせ、正面から尋ねる。
「・・・・・」
少女はすぐに視線を逸らしたが、その直前に微かに視線が揺れたのが分かった。
マッチ売りの女性の仲間が他にもいるかも知れないから確実とは言えないけど、五人の中ではこの少女がリンゴの妹である可能性が一番高い。
「お姉さんを刺したのは何故?」
少女はこちらを見ようとしない。
口を閉ざし、何も喋ろうとしない。
「お姉さんを恨んでいるの?それとも刹那的な行動?」
今度は固く目を閉じ、感情すらも浮かべようとしない。
縛られていなければ、おそらく耳を塞いでいたんじゃないだろうか。
答えるのを拒否したのは分かったけど、その理由はなんだろう。
姉に対する罪悪感?
自分の保身のため?
王女に対する忠誠心?
判らないな。
他のマッチ売りの女性と一緒にいるときは話を訊けない知れない。
この少女のことは後回しだ。
私は改めてマッチ売りの女性達を眺める。
怪我をしている二人から話を聞くのは無理そうだな。
さっきからピクリとも動いていない。
少女は外すとして、残りは二人。
さて、どちらに尋ねようか。
「あなた達の仲間は、ここにいる人間で全部?」
私は片方の女性に声をかける。
選んだ理由は特にない。
たまたま自分にほんの少しだけ近かった。
それだけの理由だ。
「そ、そうです。この国には五人で来ました」
「黙りなさい!」
喋りかけた女性を止めたのは私じゃない。
もう片方の女性だ。
「ふーん。『黙りなさい』ね」
命令系か。
少女はこの中で一番年下だろうけど、それ以外の四人は年齢にあまり差があるようには見えない。
なら、命令する人間と命令される人間の違いは、役割の違いだ。
上司と部下。
どちらが多くの情報を持っているかは、考えるまでもない。
口が軽くても情報を持っていなければ意味がない。
「この二人を残しましょうか」
私は、先ほど命令の言葉を発した女性と、リンゴの妹と思われる少女を指す。
「な、なんで!?」
協力的に話そうとしてくれた女性が驚いた声を上げる。
自分は協力しようとしたのに何故ということだろう。
「一番詳しそうな人間と、用事がある人間を選んだだけよ」
答える義理も無いんだけど、最期だから答えてあげる。
けど、どうも納得いく答えじゃなかったようだ。
「なら、私を選んでくれてもいいじゃないですか!?助けてください!?」
必死な形相で懇願してくる。
先ほど命令の言葉を発した女性が憎々し気に見ているが、気付いた様子もない。
「助かりたいの?」
「この国に行くように命じられたときから、逃げ出すチャンスを窺っていたんです!?」
「ふーん」
この程度の忠誠心の人間を国外に出すなんて、王女のところは人手不足なのかな。
人手不足なんだろうな。
そう仕向けたのは私だ。
それが分かって何よりだけど、助かりたいと懇願してくる女性を助けるかどうかは話が別だ。
「なら、この国に到着してから、すぐに逃げ出さなかったのは何故?」
「そ、それはチャンスを・・・」
「その間に何人を肉にしたの?」
「そ、それをしたのは別の人で・・・」
「マッチを餌に集めた人間が肉にされるっていうのは知っていたんでしょ?」
「ぜ、全員じゃないです。一部は国に送って・・・」
なるほど。
集めた人間を食糧にするだけじゃなく、手駒にも加えようとしているのか。
「話を訊いてから、牢に入れておいて」
「わかりました」
私はシェリーに指示してから、メフィに耳打ちする。
「その後は、あなたにあげるわ」
メフィが口元に三日月のような笑みを浮かべた。
「よくそれだけ捕まえられたわね」
前を歩くシェリーに尋ねると、何があったのか説明してくれる。
「スラムの男達と、娼婦の女達が頑張ってくれたようです」
「ふーん、娼婦から情報は手に入ると思っていたけど、スラムの方も?」
ちょっと予想外だ。
スラムの方は囮になってくれれば儲けものだという程度だったんだけど。
「マッチ売りの女性達は、スラムの男達の仲間を解体して肉にしていたようです」
「ああ、やっぱり『そういうこと』をしていたんだ」
予想はしていた。
でも、あの王女の手がここまで伸びてきていると思うと、あまり気分のいいものじゃない。
「それを知った男達が報復のために、人海戦術で捜し出したようです」
「思ったより仲間意識が強かったってわけね」
まあ、そうでなきゃ、スラムで集団なんか作らないか。
暴力で人から物を奪える無法地帯だ。
単純に考えれば、強い人間は一人でいた方が物が多く手に入る。
仲間達に分けずにすむからだ。
けど、集団を作るということは、数の暴力に対抗したり、怪我をしたときに、安全を確保するためだ。
そのためには、仲間に何かあったときに護ってくれたり、報復をしてくれるということを証明しなくちゃならない。
特に報復は、仕返しという意味だけでなく、自分達に手を出すのは割に合わないと思わせる効果がある。
打算的な仲間意識だったとしても、自分の生命を守るために、そのルールは守られる。
マッチ売りの女性達は、そのルールに触れてしまったということだろう。
「娼婦の方は、狙い通り情報を提供してくれたの?」
「はい。娼婦達の情報で三人を捕まえることできました」
「三人も?それより、娼婦・・・『達』?」
声をかけた娼婦は一人だ。
その娼婦の心当たりも一人のようだった。
もともと、マッチ売りの女性が一人だとは思っていなかったけど、一つを捕まえれば、そこから仲間の情報が手に入ると思っていたのだ。
それが、一気に三人も捕まえることができたというのは予想外だ。
なんで、そんなに協力的になったんだろう。
スラムの方と違って仲間の報復ってわけでもないと思うけど。
「シンデレラ様が渡したモノが好評だったようですね。客や知り合いの娼婦と分け合って使ったようですが、また欲しいと言っていました」
なるほど。
そっちは完全な打算だったんだ。
「アレかぁ。もらいに行くのは、気が進まないんだけどなぁ」
もともと、もらって処分に困っていたモノだ。
娼婦達にはちょうどいいものだし、いい機会だと思って渡したんだけど、追加を要求されるとは思わなかった。
「渡したモノというのは、やはり・・・」
「ええ、王妃様からもらったアレよ」
催淫効果のあるお茶。
その茶葉だ。
なぜか王妃は私のことを気に入ったらしく、プレゼントだと言って、その茶葉をくれた。
ついでに、アーサー王子に使えと言っていたけど、その用途では使っていない。
「もらいに行ったら、からかわれそうね」
「喜ばれるのではないでしょうか」
息子とその婚約者の仲がよいということになるから、そうかも知れないけど、実際には仲は進展していない。
具体的には、ベッドを共にはしていない。
でも、あの王妃なら、それを知った上で、知らない振りをして、からかってきそうだ。
言葉でからかってくるだけならいいけど、また前みたいなことをしてくる可能性もある。
「でも、お礼はしなきゃいけないわよね。わかった。なんとか手に入れて、娼婦達に渡すようにするわ」
わざわざアレを要求するということは、よほど気に入ったんだろう。
今さら金銭でお礼をするというわけにもいかないと思う。
してもいいんだけど、今後も頼み事をする可能性があることを考えると、心証はよくしておいた方がいい。
「こちらです」
そんなことを話しながら歩いていると、目的の場所に着いたらしい。
私はその部屋に足を踏み入れた。
*****
五人は縛られ、床に転がされていた。
「・・・もう、尋問を始めたの?」
私がそう聞いたのには理由がある。
五人の中の二人が怪我を負っていた。
それも全身くまなく。
「いえ、まだ始めていません」
そうなんだ。
拷問でもしたのかと思ったけど、違うらしい。
もっとも、拷問だとしたら手際がよくない。
拷問は命を奪うことが目的じゃないから、効率よく苦痛を与える必要がある。
怪我をさせることも手段の一つではあるけど、それは対象に恐怖を与えるためだ。
身体への苦痛なら耐えることができる人間も、自分の身体に後遺症が残るかも知れない怪我を負わされる恐怖に耐えることは難しい。
そういうことを考慮して情報を引き出すには、高い技術が要求されるのだ。
私の疑問が分かったのだろう。
シェリーが教えてくれる。
「スラムの男達の報復です。打ち捨てられて死にかけているのを拾ってきました」
「よく殺されなかったわね」
女を殺すことに抵抗を感じるような男達には見えなかったけど。
第一、マッチ売りの女性達は彼らの仲間を殺しているのだ。
「忠告を与えたシンデレラ様へ借りを返したつもりなのかも知れません。目立つ場所に捨てられていましたから」
もしそうだとしたら、意外に義理堅いな。
前金は受け取らなかったけど、報酬は払ってもいいかも知れない。
まあ、それは後にしよう。
今は捕まえた女性達から話を聞くのが先だ。
私は五人の女性達を一通り眺める。
その中に一人、特に目立つ相手がいた。
一人だけ妙に歳が若い。
私はその少女に近づいていく。
「あなたがリンゴの妹?」
視線を合わせ、正面から尋ねる。
「・・・・・」
少女はすぐに視線を逸らしたが、その直前に微かに視線が揺れたのが分かった。
マッチ売りの女性の仲間が他にもいるかも知れないから確実とは言えないけど、五人の中ではこの少女がリンゴの妹である可能性が一番高い。
「お姉さんを刺したのは何故?」
少女はこちらを見ようとしない。
口を閉ざし、何も喋ろうとしない。
「お姉さんを恨んでいるの?それとも刹那的な行動?」
今度は固く目を閉じ、感情すらも浮かべようとしない。
縛られていなければ、おそらく耳を塞いでいたんじゃないだろうか。
答えるのを拒否したのは分かったけど、その理由はなんだろう。
姉に対する罪悪感?
自分の保身のため?
王女に対する忠誠心?
判らないな。
他のマッチ売りの女性と一緒にいるときは話を訊けない知れない。
この少女のことは後回しだ。
私は改めてマッチ売りの女性達を眺める。
怪我をしている二人から話を聞くのは無理そうだな。
さっきからピクリとも動いていない。
少女は外すとして、残りは二人。
さて、どちらに尋ねようか。
「あなた達の仲間は、ここにいる人間で全部?」
私は片方の女性に声をかける。
選んだ理由は特にない。
たまたま自分にほんの少しだけ近かった。
それだけの理由だ。
「そ、そうです。この国には五人で来ました」
「黙りなさい!」
喋りかけた女性を止めたのは私じゃない。
もう片方の女性だ。
「ふーん。『黙りなさい』ね」
命令系か。
少女はこの中で一番年下だろうけど、それ以外の四人は年齢にあまり差があるようには見えない。
なら、命令する人間と命令される人間の違いは、役割の違いだ。
上司と部下。
どちらが多くの情報を持っているかは、考えるまでもない。
口が軽くても情報を持っていなければ意味がない。
「この二人を残しましょうか」
私は、先ほど命令の言葉を発した女性と、リンゴの妹と思われる少女を指す。
「な、なんで!?」
協力的に話そうとしてくれた女性が驚いた声を上げる。
自分は協力しようとしたのに何故ということだろう。
「一番詳しそうな人間と、用事がある人間を選んだだけよ」
答える義理も無いんだけど、最期だから答えてあげる。
けど、どうも納得いく答えじゃなかったようだ。
「なら、私を選んでくれてもいいじゃないですか!?助けてください!?」
必死な形相で懇願してくる。
先ほど命令の言葉を発した女性が憎々し気に見ているが、気付いた様子もない。
「助かりたいの?」
「この国に行くように命じられたときから、逃げ出すチャンスを窺っていたんです!?」
「ふーん」
この程度の忠誠心の人間を国外に出すなんて、王女のところは人手不足なのかな。
人手不足なんだろうな。
そう仕向けたのは私だ。
それが分かって何よりだけど、助かりたいと懇願してくる女性を助けるかどうかは話が別だ。
「なら、この国に到着してから、すぐに逃げ出さなかったのは何故?」
「そ、それはチャンスを・・・」
「その間に何人を肉にしたの?」
「そ、それをしたのは別の人で・・・」
「マッチを餌に集めた人間が肉にされるっていうのは知っていたんでしょ?」
「ぜ、全員じゃないです。一部は国に送って・・・」
なるほど。
集めた人間を食糧にするだけじゃなく、手駒にも加えようとしているのか。
「話を訊いてから、牢に入れておいて」
「わかりました」
私はシェリーに指示してから、メフィに耳打ちする。
「その後は、あなたにあげるわ」
メフィが口元に三日月のような笑みを浮かべた。
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