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第四章 塔の上
066.魔女の頼み事
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いつものお茶会。
でも、いつもと少しだけ違う。
今日は妙に会話が少ない。
「不機嫌そうだな」
そんなことを考えていたら、アダム王子がそんなことを言った。
私に対して言ってきているらしい。
「別に不機嫌じゃないわよ」
そんなつもりは全くない。
昨日のアレは私の油断であって、不機嫌になる理由なんかない。
あえて今の感情を表すとしたら、自分の不甲斐なさに対する怒りだ。
あとは少しだけ羞恥を感じなくもない。
自分の失敗を他人に知られるのは恥ずかしいものだ。
昨日のアレは何人かに知られてしまっている。
アダム王子。
私が失敗した場面にいたのだから、その後に私がどんな状態になったのか知っているのだろう。
メフィ。
私があの状態になったのを見られているし、私が自分に変なことをしないように自分を縛るのを手伝ってもらっている。
メアリー。
朝起こしに来たくらいだから知っているのだろうし、そうでなくてもベッドの上にある私がどんな状態だったのかを示す物的証拠を見られている。
アーサー王子。
メアリーの上司だから、昨日の私の状態を知っていてもおかしくない。
お茶会に出ている人間で、昨日のアレを知らないのは師匠くらいじゃないだろうか。
それも実際にはどうだか分からない。
王子達と世間話するような間柄だから、情報を耳にしていてもおかしくはない。
そもそも、メアリーがシーツの後始末をしているのを見られていたら、メイド達が知っている可能性もある。
そう考えると、今日の私はとんださらし者だ。
「シンデレラ、どうしたの?顔が赤いけど、熱でもあるんじゃない?」
「無いわよっ!」
心配そうに声をかけてくれるアーサー王子に、八つ当たり気味に返事をしてしまう。
「やはり不機嫌じゃないか」
呆れたように言ってくるアダム王子にイラッとする。
そもそも、アダム王子の依頼を引き受けたのが、全ての間違いだ。
「それにしても・・・」
アダム王子は、私とアーサー王子の様子を見て、
「なんだ、結局、弟には頼まなかったのか」
そんなことを言ってきた。
「あれは、上手く使えば盛り上がるから、別に悪い薬というわけではないんだがな。初めてが上手くいかないときに使われることもある、由緒正しい薬なんだぞ」
そういう用途の薬だっていうことは分かる。
けど、この場でそれをわざわざ言う必要はないだろう。
「もしかして・・・・・わざと私が飲むのを止めなかったんじゃないでしょうね」
私がアーサー王子を頼るように促すためとか。
もしそうだとしたら、アダム王子の依頼は二度と引き受けない。
私がじとっと睨んでいると、アダム王子が弁解をしてきた。
「そんなわけがないだろう。王妃の前でそんなことを言えば、非礼にあたるから言い出せなかっただけだ。毒でないことはわかっていたしな」
本当だろうか。
視線を逸らしながら言われても説得力がない。
けど、理屈は通っているから、納得しておくことにする。
二度目はないけど。
そもそも、事前に私に注意することもできたはずだ。
それを思いつかなかったのだとしたら、それはアダム王子のミスだ。
もっとも、私の油断があったのも確かだから、一方的には責められない。
*****
まあ、起きたことをいつまでも考えていても仕方がない。
すぱっと忘れることにする。
メイド達も、普段からアダム王子の寝室の片付けをしているだろうから、色々な体液が染み付いたシーツなんか見慣れているだろう。
変な噂を流すこともないと思う。
「それで、王妃様の件はもういいのよね?」
私はアダム王子に確認する。
「ああ。ドリゼラとの件を報告するのが目的だったからな。しばらく王妃に会う予定はない」
それを聞いて安心した。
当分、王妃に関わることは無さそうだ。
「僕と婚姻を結ぶときも行って欲しいんだけど・・・」
「一人で行って」
今回の件を知っているためか、言いづらそうにアーサー王子が口にした台詞に即答する。
「アダム王子も姉さんを連れて行かなかったんだし、おかしくないでしょ」
「いや、まあ、うん」
もっとも、私は義理の姉のように妊娠はしていないけど。
私の返事にアーサー王子がしぶしぶながらも納得する。
けど、心情は複雑らしく、しゅんという表現が似合うほど、がっかりしている。
そんな様子を見せられると、つい甘やかしたくなる。
「護衛としては行かないけど、王妃様から守ってくれるなら、ついていくくらいはいいわよ」
別に惚れた弱みで頼み事を断れないとか、そういう浮ついたことじゃない。
共犯者との仲は良好に保っておくに越したことは無いし、将来の姑とのメンドクサイ関係は夫に任せた方が楽だという妥協からだ。
「も、もちろんだよ」
そんな嬉しそうな顔をされると罪悪感を感じないでもないけど、いまさらか。
そうは思うけど、アーサー王子の視線から逃げるように、私は話題を変えることにする。
「師匠は何か話はないの?」
そう言えば、今日は話に参加していない気がする。
メフィが会話に参加せずに優雅にお茶を飲んでいるのはいつものことだから放っておくけど。
「うむ・・・」
話を振ると、師匠は神妙な顔で口を開いた。
「騎士団長が、なかなか、わしに手を出してくれんのじゃ」
なんだ、惚気か。
そう思ったけど、どうも様子がおかしい。
「それに・・・」
なんだか悲痛な表情をしている。
師匠は割と人生を達観しているから、あまりこういう表情は見たことがない。
「ほっぺに、ちゅーしようと思って近づいたら、他の女の匂いがしたのじゃ!寝取られたのじゃ!」
ダンッ!と衝撃でティーカップが浮くほどの勢いで、拳をテーブルに叩きつける。
「あー・・・」
男女のドロドロした修羅場かぁ。
話題を振ったことを後悔する。
苦手な話題だ。
客観的に見る分には平気なんだけど、当人に対しては何てコメントしたらいいのか分からない。
「まぁ・・・がんばって?男は初物が好きな人が多いって聞くし、師匠にもチャンスはあると思うわよ?」
アダム王子みたいに、初物じゃない義理の姉を選んだ男も近くにいるから、確証はないけど。
「じゃが、ベッドの上でのテクニックでは勝てないのじゃ!一度ヤったら、その優位性も無くなってしまうし、きっと負けてしまうのじゃ!」
せっかく慰めてあげたというのに、師匠の憤慨はおさまらないようだ。
しかし、昼間のお茶会でするような話じゃないな。
やはり、話を振ったのは失敗だったようだ。
けど、今さら無かったことにすることもできない。
どうしようか。
「シンデレラ!泥棒猫がどんな女なのか探って欲しいのじゃ!」
私がどうしたものかと思っていると、師匠がそんなことを言い出した。
けど、そんな浮気調査みたいなことをするのは気が進まないな。
第一、騎士団長は独り身だというし、師匠に手を出したわけでもないし、浮気というわけじゃない。
それに騎士団長という体が資本の職業だから、精力も衰えていないのだろう。
性欲を発散させるのは、別におかしなことじゃない。
師匠の頼み事だから断りたくは無いけど、何かいい方法はないだろうか。
そう考えたところで、心当たりがあることに気づいた。
「そういうのはMMQが得意なんじゃないの?」
確か諜報活動もできたはずだ。
それに、エミリーが城内の諜報の専門だと言っていた気がする。
そう思ったんだけど、アーサー王子が困った顔をしている。
「いや、そんなことにMMQを使うのは、ちょっと・・・」
「私だって、やりたくないんだけど・・・」
そんなことを言い合っていると、師匠が泣きそうな顔をする。
「シンデレラ~、老い先短い師匠の頼み事くらい聞いてくれんかのう?」
そう言われると断りづらいけど、その頼み事が浮気調査か。
なんか、やる気が起きない。
「師匠、浮気は男の甲斐性って言うわよ。男の浮気を許すのも、良い女の証明っていうし」
ダメ男に惚れるダメ女も同じ行動をするって聞くけど。
どちらにしろ、師匠は不満らしい。
「でも、他の女の匂いをさせている相手に、初めてを捧げるのは嫌なのじゃ」
そんな乙女なセリフを言ってきた。
「いっそ、騎士団長を諦めるっていうびは?師匠が言い寄っているのに、他の女を抱くような男だし」
「・・・・・騎士団長が好みのタイプなのじゃ」
これはダメだな。
諦めそうにない。
しかも、師匠はダメ男をずるずると許してしまうタイプのようだ。
初恋でもあるまいに・・・と思ったけど、こんな歳まで純潔を守っているくらいだから、もしかしたら初恋なのかも知れない。
「仕方ないわね」
初恋は実らないって言うけど、応援くらいはしてあげようか。
でも、いつもと少しだけ違う。
今日は妙に会話が少ない。
「不機嫌そうだな」
そんなことを考えていたら、アダム王子がそんなことを言った。
私に対して言ってきているらしい。
「別に不機嫌じゃないわよ」
そんなつもりは全くない。
昨日のアレは私の油断であって、不機嫌になる理由なんかない。
あえて今の感情を表すとしたら、自分の不甲斐なさに対する怒りだ。
あとは少しだけ羞恥を感じなくもない。
自分の失敗を他人に知られるのは恥ずかしいものだ。
昨日のアレは何人かに知られてしまっている。
アダム王子。
私が失敗した場面にいたのだから、その後に私がどんな状態になったのか知っているのだろう。
メフィ。
私があの状態になったのを見られているし、私が自分に変なことをしないように自分を縛るのを手伝ってもらっている。
メアリー。
朝起こしに来たくらいだから知っているのだろうし、そうでなくてもベッドの上にある私がどんな状態だったのかを示す物的証拠を見られている。
アーサー王子。
メアリーの上司だから、昨日の私の状態を知っていてもおかしくない。
お茶会に出ている人間で、昨日のアレを知らないのは師匠くらいじゃないだろうか。
それも実際にはどうだか分からない。
王子達と世間話するような間柄だから、情報を耳にしていてもおかしくはない。
そもそも、メアリーがシーツの後始末をしているのを見られていたら、メイド達が知っている可能性もある。
そう考えると、今日の私はとんださらし者だ。
「シンデレラ、どうしたの?顔が赤いけど、熱でもあるんじゃない?」
「無いわよっ!」
心配そうに声をかけてくれるアーサー王子に、八つ当たり気味に返事をしてしまう。
「やはり不機嫌じゃないか」
呆れたように言ってくるアダム王子にイラッとする。
そもそも、アダム王子の依頼を引き受けたのが、全ての間違いだ。
「それにしても・・・」
アダム王子は、私とアーサー王子の様子を見て、
「なんだ、結局、弟には頼まなかったのか」
そんなことを言ってきた。
「あれは、上手く使えば盛り上がるから、別に悪い薬というわけではないんだがな。初めてが上手くいかないときに使われることもある、由緒正しい薬なんだぞ」
そういう用途の薬だっていうことは分かる。
けど、この場でそれをわざわざ言う必要はないだろう。
「もしかして・・・・・わざと私が飲むのを止めなかったんじゃないでしょうね」
私がアーサー王子を頼るように促すためとか。
もしそうだとしたら、アダム王子の依頼は二度と引き受けない。
私がじとっと睨んでいると、アダム王子が弁解をしてきた。
「そんなわけがないだろう。王妃の前でそんなことを言えば、非礼にあたるから言い出せなかっただけだ。毒でないことはわかっていたしな」
本当だろうか。
視線を逸らしながら言われても説得力がない。
けど、理屈は通っているから、納得しておくことにする。
二度目はないけど。
そもそも、事前に私に注意することもできたはずだ。
それを思いつかなかったのだとしたら、それはアダム王子のミスだ。
もっとも、私の油断があったのも確かだから、一方的には責められない。
*****
まあ、起きたことをいつまでも考えていても仕方がない。
すぱっと忘れることにする。
メイド達も、普段からアダム王子の寝室の片付けをしているだろうから、色々な体液が染み付いたシーツなんか見慣れているだろう。
変な噂を流すこともないと思う。
「それで、王妃様の件はもういいのよね?」
私はアダム王子に確認する。
「ああ。ドリゼラとの件を報告するのが目的だったからな。しばらく王妃に会う予定はない」
それを聞いて安心した。
当分、王妃に関わることは無さそうだ。
「僕と婚姻を結ぶときも行って欲しいんだけど・・・」
「一人で行って」
今回の件を知っているためか、言いづらそうにアーサー王子が口にした台詞に即答する。
「アダム王子も姉さんを連れて行かなかったんだし、おかしくないでしょ」
「いや、まあ、うん」
もっとも、私は義理の姉のように妊娠はしていないけど。
私の返事にアーサー王子がしぶしぶながらも納得する。
けど、心情は複雑らしく、しゅんという表現が似合うほど、がっかりしている。
そんな様子を見せられると、つい甘やかしたくなる。
「護衛としては行かないけど、王妃様から守ってくれるなら、ついていくくらいはいいわよ」
別に惚れた弱みで頼み事を断れないとか、そういう浮ついたことじゃない。
共犯者との仲は良好に保っておくに越したことは無いし、将来の姑とのメンドクサイ関係は夫に任せた方が楽だという妥協からだ。
「も、もちろんだよ」
そんな嬉しそうな顔をされると罪悪感を感じないでもないけど、いまさらか。
そうは思うけど、アーサー王子の視線から逃げるように、私は話題を変えることにする。
「師匠は何か話はないの?」
そう言えば、今日は話に参加していない気がする。
メフィが会話に参加せずに優雅にお茶を飲んでいるのはいつものことだから放っておくけど。
「うむ・・・」
話を振ると、師匠は神妙な顔で口を開いた。
「騎士団長が、なかなか、わしに手を出してくれんのじゃ」
なんだ、惚気か。
そう思ったけど、どうも様子がおかしい。
「それに・・・」
なんだか悲痛な表情をしている。
師匠は割と人生を達観しているから、あまりこういう表情は見たことがない。
「ほっぺに、ちゅーしようと思って近づいたら、他の女の匂いがしたのじゃ!寝取られたのじゃ!」
ダンッ!と衝撃でティーカップが浮くほどの勢いで、拳をテーブルに叩きつける。
「あー・・・」
男女のドロドロした修羅場かぁ。
話題を振ったことを後悔する。
苦手な話題だ。
客観的に見る分には平気なんだけど、当人に対しては何てコメントしたらいいのか分からない。
「まぁ・・・がんばって?男は初物が好きな人が多いって聞くし、師匠にもチャンスはあると思うわよ?」
アダム王子みたいに、初物じゃない義理の姉を選んだ男も近くにいるから、確証はないけど。
「じゃが、ベッドの上でのテクニックでは勝てないのじゃ!一度ヤったら、その優位性も無くなってしまうし、きっと負けてしまうのじゃ!」
せっかく慰めてあげたというのに、師匠の憤慨はおさまらないようだ。
しかし、昼間のお茶会でするような話じゃないな。
やはり、話を振ったのは失敗だったようだ。
けど、今さら無かったことにすることもできない。
どうしようか。
「シンデレラ!泥棒猫がどんな女なのか探って欲しいのじゃ!」
私がどうしたものかと思っていると、師匠がそんなことを言い出した。
けど、そんな浮気調査みたいなことをするのは気が進まないな。
第一、騎士団長は独り身だというし、師匠に手を出したわけでもないし、浮気というわけじゃない。
それに騎士団長という体が資本の職業だから、精力も衰えていないのだろう。
性欲を発散させるのは、別におかしなことじゃない。
師匠の頼み事だから断りたくは無いけど、何かいい方法はないだろうか。
そう考えたところで、心当たりがあることに気づいた。
「そういうのはMMQが得意なんじゃないの?」
確か諜報活動もできたはずだ。
それに、エミリーが城内の諜報の専門だと言っていた気がする。
そう思ったんだけど、アーサー王子が困った顔をしている。
「いや、そんなことにMMQを使うのは、ちょっと・・・」
「私だって、やりたくないんだけど・・・」
そんなことを言い合っていると、師匠が泣きそうな顔をする。
「シンデレラ~、老い先短い師匠の頼み事くらい聞いてくれんかのう?」
そう言われると断りづらいけど、その頼み事が浮気調査か。
なんか、やる気が起きない。
「師匠、浮気は男の甲斐性って言うわよ。男の浮気を許すのも、良い女の証明っていうし」
ダメ男に惚れるダメ女も同じ行動をするって聞くけど。
どちらにしろ、師匠は不満らしい。
「でも、他の女の匂いをさせている相手に、初めてを捧げるのは嫌なのじゃ」
そんな乙女なセリフを言ってきた。
「いっそ、騎士団長を諦めるっていうびは?師匠が言い寄っているのに、他の女を抱くような男だし」
「・・・・・騎士団長が好みのタイプなのじゃ」
これはダメだな。
諦めそうにない。
しかも、師匠はダメ男をずるずると許してしまうタイプのようだ。
初恋でもあるまいに・・・と思ったけど、こんな歳まで純潔を守っているくらいだから、もしかしたら初恋なのかも知れない。
「仕方ないわね」
初恋は実らないって言うけど、応援くらいはしてあげようか。
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