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第四章 塔の上
061.報告
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放っておいてもいいんだけど、それはそれで面倒なことが起こりそうな気がするので、師匠が狙っているという騎士団長の顔を思い出してみる。
「うーん・・・」
正確に思い出せない。
でも確か王様と謁見したときに微かに見た覚えがある。
「ずいぶんな、おじさん・・・というか、おじいさん(?)だったような・・・」
おじいさんは言い過ぎだとしても、初老には入っていたと思う。
それを思い浮かべながら、私は師匠に視線を向ける。
若返り薬の効果だとかで、見た目だけならかなり若々しい。
小さな子供がいるくらいの年齢、追加で子作りしていてもおかしくないくらいの年齢には見える。
「年の差があり過ぎない?」
いやまあ、実年齢なら釣り合っているだろうことは知っている。
けど、せっかく若作りしているんだから、もう少し若い男を狙えばいいのに。
そう思って言った言葉だけど、師匠は首を横に振る。
「わかっておらんのう。あの老練さがいいんじゃろうが。男はあのくらいの年齢にならんと、恋の駆け引きを楽しませてくれん」
「そんなもん?」
「そんなもんじゃ。若いもんは性欲が強すぎていかん。駆け引きもなく、直結しようとしたがる」
「ふーん」
私はなんとなくアダム王子を見る。
「なんだ?」
「いや別に」
なるほど。
妙に腑に落ちた。
続いてアーサー王子を見る。
「僕は性欲はそんなに・・・」
「聞いてないけど」
弟のはずだけど、こっちの方がまだマシかな。
でも、双子だったはずだから、年齢は関係ないか。
やっぱり性格かな。
「なんじゃ枯れておるのう。若いもんは持久力だけが取り柄なんじゃから、もっとガツガツせんといかんぞ」
「どうしろって言うんですか。というか、何の話ですか」
「じゃから・・・」
「あ、やっぱり言わなくていいです」
私が自分の考えに納得している間に、師匠がアーサー王子と話している。
見た目だけなら、騎士団長よりアーサー王子の方が、師匠に合っているような気がする。
騎士団長の性格は知らないから、なんとも言えないけど。
というか、師匠の相手がどういう人だということ自体が、そんなに興味ない。
「それでその騎士団長は結婚はしてないの?」
不倫だと色々面倒なことになりそうだから、とりあえず、それだけ確認しておこう。
他はどうでもいいや。
「未婚のはずだ。言い寄る女もいたみたいだが、任務に忠実すぎて婚期を逃したようだな」
答えてきたのはアダム王子だ。
そう言えば、騎士や兵士はアダム王子の担当だった。
「ふーん。じゃあ、まあ、いいんじゃないの。応援するわよ」
「うむ。それでは饅頭をいくつかもらっていくぞ。騎士団長にも食べさせたいのでのう」
年寄り二人で饅頭を食べている様子を想像する。
まあ、お似合いなんじゃないだろうか。
「お土産は多めに買ってきたから、持っていっていいわよ」
メイド達に配る分も買ってきたから数には余裕がある。
私がそう言うと、師匠は軽い足取りで席を立って部屋を出ていった。
話に出てきた騎士団長に持っていくのだろう。
お茶会はお開きになっていないんだけど、よほど浮かれているのだろう。
報告は終わっているから別にいいんだけど。
「じゃあ、お開きにしましょうか」
私はそう言ってお茶会を解散しようとするが、それを止める声が上がる。
アダム王子だ。
「ちょっと待ってくれ。俺からも報告がある」
「遅いわよ。師匠、行っちゃったじゃない」
全くタイミングが悪い。
まあ、早めに話さなかったということは、大した話じゃないんだろうけど。
「あの婆さんはいなくてもいいだろう」
「婆さんって・・・本人には言ってもいいけど、騎士団長の前では言わないであげてよ」
本人には私も言っている。
でも、落とそうとしている相手に歳をバラされるのは嫌だろうから、しばらく言うのは止めておこう。
アダム王子にも、そう言っておく。
「それで、報告したいことってなに?」
私は少し冷めたお茶を飲みながら気楽な感じで尋ねる。
アダム王子はなぜか言いづらそうにしていたが、やがて口を開いた。
「ドリゼラが懐妊した」
・・・・・
ごくん。
・・・・・
「濃いお茶はぬるいと美味しくないわね」
いっそヤケドしそうなほど熱いか、キンキンに冷えていた方が美味しいと思う。
「淹れ直します」
メアリーが気を効かせてくれようとするけど、そこまでではない。
「いいわ。飲めないほどじゃないし、もう喉は渇いていないし」
淹れ直してくれようとするのを断る。
「おい、聞いているのか」
「聞いてるわよ。姉さんが妊娠したんでしょ」
別に聞き間違えてはいないと思う。
勘違いするほど複雑な内容じゃなかったし。
「あれだけヤッていれば出来ても不思議じゃないわよね」
うん、物理的にも不自然でもない。
あえて、疑問を上げるとすれば、
「避妊薬を飲ませ損ねたの?」
それくらいだ。
確か王族御用達の避妊薬があるって聞いていたんだけど。
「最近は飲ませていない」
「ふーん、姉さんのことを本格的に愛妾にでもするの?」
別に止める理由はない。
せいぜい、病気を理由に王女との婚約を断ったのだから、しばらくは大人しくしていて欲しいと思うくらいだ。
なのだけど、アダム王子はさらに面倒なことを言ってきた。
「正妃にしようと思っている」
「・・・・・」
「正妃にしようと思っている」
「・・・・・聞こえてはいるけど・・・・・」
厄介ごとの予感しかしない。
「アダム王子って、身分違いの恋とかする情熱的な性格だったっけ?」
といっても、義理の姉は貴族だ。
王子と平民の娘ってわけじゃないから、そこまでではない。
でも、色々と問題がありそうなのは確かだ。
「俺は別にそんな面倒くさい性格じゃない。ただ、ドリゼラを常に側に置いておきたいだけで・・・」
それが面倒くさい性格っていうんだけど、突っ込むと余計に面倒くさくなりそうだから、それについては何も言わない。
けど、面倒なことにならないように一応言っておくか。
「まあ、好きにしたらいいけど、さすがに王子ができちゃった婚はマズいでしょ。正妃にするなら、子供が産まれた後にしたら?その頃なら、病気から回復したことにすれば、王女との婚約を断ったときの理由と矛盾しないだろうし」
「だが、産まれた子供を隠し子にするつもりはないぞ」
「国民にお披露目するタイミングをずらせば、一歳くらい誤魔化せるでしょ」
「・・・そうか。しばらくドリゼラに不便をかけることになるが、その辺りが落としどころか」
どうやら、アダム王子も、強引に話を進めても上手くいかないことは分かっていたようだ。
私の提案に妥協するくらいの冷静さは持っているらしい。
「あとは、国内の貴族に姉さんが暗殺されないようにしておいてよ。トレメイン家は大きな権力を持つ貴族じゃないんだから」
王族の妃が権力争いに巻き込まれて暗殺されるなんていうのは、よくある話だ。
それは防いでもらわないと困る。
もっとも、アダム王子は派手に女遊びをしていたから、狙っている女は多そうだけど、本気の女は少なそうな気がする。
それが、どっちに転ぶかは微妙なところだ。
アダム王子が複数の妃を娶る気なら暗殺される可能性は低くなるけど、娶る気がないと暗殺される可能性が高くなる。
席は一つだからだ。
「それは言われるまでもない。だが、実はおまえに頼みたいことがある」
義理の姉を護る気があるのは何よりだけど、さっそく面倒事のようだ。
正直、義理の姉にもアダム王子にも、頼み事を聞いてあげる義理はない。
ただ、二人に何かあると、こっちにも、とばっちりが来る可能性がある。
「シンデレラにも関係してくることだから、兄上の頼みを聞いてあげてくれないかな」
アーサー王子からも援護の言葉が入った。
仕方ないから、一応、話は聞いてみることにする。
「婚姻ともなると、この国の王妃、つまり、俺達の母親にも報告をする必要がある」
「王妃?いたの?」
「それはそうだろう。俺も弟も木の股から産まれたわけじゃない」
「そういう意味じゃないけど」
城にいても見かけないから、死んだのかと思っていた。
病弱とか引きこもりとか、そういう理由だろうか。
そんな風に考えたんだけど、王子二人が気まずそうにしている。
「母上はちょっと問題があってね」
「簡単に言うと軟禁されているのだ」
「軟禁?」
また、物騒な単語が出てきたな。
「うーん・・・」
正確に思い出せない。
でも確か王様と謁見したときに微かに見た覚えがある。
「ずいぶんな、おじさん・・・というか、おじいさん(?)だったような・・・」
おじいさんは言い過ぎだとしても、初老には入っていたと思う。
それを思い浮かべながら、私は師匠に視線を向ける。
若返り薬の効果だとかで、見た目だけならかなり若々しい。
小さな子供がいるくらいの年齢、追加で子作りしていてもおかしくないくらいの年齢には見える。
「年の差があり過ぎない?」
いやまあ、実年齢なら釣り合っているだろうことは知っている。
けど、せっかく若作りしているんだから、もう少し若い男を狙えばいいのに。
そう思って言った言葉だけど、師匠は首を横に振る。
「わかっておらんのう。あの老練さがいいんじゃろうが。男はあのくらいの年齢にならんと、恋の駆け引きを楽しませてくれん」
「そんなもん?」
「そんなもんじゃ。若いもんは性欲が強すぎていかん。駆け引きもなく、直結しようとしたがる」
「ふーん」
私はなんとなくアダム王子を見る。
「なんだ?」
「いや別に」
なるほど。
妙に腑に落ちた。
続いてアーサー王子を見る。
「僕は性欲はそんなに・・・」
「聞いてないけど」
弟のはずだけど、こっちの方がまだマシかな。
でも、双子だったはずだから、年齢は関係ないか。
やっぱり性格かな。
「なんじゃ枯れておるのう。若いもんは持久力だけが取り柄なんじゃから、もっとガツガツせんといかんぞ」
「どうしろって言うんですか。というか、何の話ですか」
「じゃから・・・」
「あ、やっぱり言わなくていいです」
私が自分の考えに納得している間に、師匠がアーサー王子と話している。
見た目だけなら、騎士団長よりアーサー王子の方が、師匠に合っているような気がする。
騎士団長の性格は知らないから、なんとも言えないけど。
というか、師匠の相手がどういう人だということ自体が、そんなに興味ない。
「それでその騎士団長は結婚はしてないの?」
不倫だと色々面倒なことになりそうだから、とりあえず、それだけ確認しておこう。
他はどうでもいいや。
「未婚のはずだ。言い寄る女もいたみたいだが、任務に忠実すぎて婚期を逃したようだな」
答えてきたのはアダム王子だ。
そう言えば、騎士や兵士はアダム王子の担当だった。
「ふーん。じゃあ、まあ、いいんじゃないの。応援するわよ」
「うむ。それでは饅頭をいくつかもらっていくぞ。騎士団長にも食べさせたいのでのう」
年寄り二人で饅頭を食べている様子を想像する。
まあ、お似合いなんじゃないだろうか。
「お土産は多めに買ってきたから、持っていっていいわよ」
メイド達に配る分も買ってきたから数には余裕がある。
私がそう言うと、師匠は軽い足取りで席を立って部屋を出ていった。
話に出てきた騎士団長に持っていくのだろう。
お茶会はお開きになっていないんだけど、よほど浮かれているのだろう。
報告は終わっているから別にいいんだけど。
「じゃあ、お開きにしましょうか」
私はそう言ってお茶会を解散しようとするが、それを止める声が上がる。
アダム王子だ。
「ちょっと待ってくれ。俺からも報告がある」
「遅いわよ。師匠、行っちゃったじゃない」
全くタイミングが悪い。
まあ、早めに話さなかったということは、大した話じゃないんだろうけど。
「あの婆さんはいなくてもいいだろう」
「婆さんって・・・本人には言ってもいいけど、騎士団長の前では言わないであげてよ」
本人には私も言っている。
でも、落とそうとしている相手に歳をバラされるのは嫌だろうから、しばらく言うのは止めておこう。
アダム王子にも、そう言っておく。
「それで、報告したいことってなに?」
私は少し冷めたお茶を飲みながら気楽な感じで尋ねる。
アダム王子はなぜか言いづらそうにしていたが、やがて口を開いた。
「ドリゼラが懐妊した」
・・・・・
ごくん。
・・・・・
「濃いお茶はぬるいと美味しくないわね」
いっそヤケドしそうなほど熱いか、キンキンに冷えていた方が美味しいと思う。
「淹れ直します」
メアリーが気を効かせてくれようとするけど、そこまでではない。
「いいわ。飲めないほどじゃないし、もう喉は渇いていないし」
淹れ直してくれようとするのを断る。
「おい、聞いているのか」
「聞いてるわよ。姉さんが妊娠したんでしょ」
別に聞き間違えてはいないと思う。
勘違いするほど複雑な内容じゃなかったし。
「あれだけヤッていれば出来ても不思議じゃないわよね」
うん、物理的にも不自然でもない。
あえて、疑問を上げるとすれば、
「避妊薬を飲ませ損ねたの?」
それくらいだ。
確か王族御用達の避妊薬があるって聞いていたんだけど。
「最近は飲ませていない」
「ふーん、姉さんのことを本格的に愛妾にでもするの?」
別に止める理由はない。
せいぜい、病気を理由に王女との婚約を断ったのだから、しばらくは大人しくしていて欲しいと思うくらいだ。
なのだけど、アダム王子はさらに面倒なことを言ってきた。
「正妃にしようと思っている」
「・・・・・」
「正妃にしようと思っている」
「・・・・・聞こえてはいるけど・・・・・」
厄介ごとの予感しかしない。
「アダム王子って、身分違いの恋とかする情熱的な性格だったっけ?」
といっても、義理の姉は貴族だ。
王子と平民の娘ってわけじゃないから、そこまでではない。
でも、色々と問題がありそうなのは確かだ。
「俺は別にそんな面倒くさい性格じゃない。ただ、ドリゼラを常に側に置いておきたいだけで・・・」
それが面倒くさい性格っていうんだけど、突っ込むと余計に面倒くさくなりそうだから、それについては何も言わない。
けど、面倒なことにならないように一応言っておくか。
「まあ、好きにしたらいいけど、さすがに王子ができちゃった婚はマズいでしょ。正妃にするなら、子供が産まれた後にしたら?その頃なら、病気から回復したことにすれば、王女との婚約を断ったときの理由と矛盾しないだろうし」
「だが、産まれた子供を隠し子にするつもりはないぞ」
「国民にお披露目するタイミングをずらせば、一歳くらい誤魔化せるでしょ」
「・・・そうか。しばらくドリゼラに不便をかけることになるが、その辺りが落としどころか」
どうやら、アダム王子も、強引に話を進めても上手くいかないことは分かっていたようだ。
私の提案に妥協するくらいの冷静さは持っているらしい。
「あとは、国内の貴族に姉さんが暗殺されないようにしておいてよ。トレメイン家は大きな権力を持つ貴族じゃないんだから」
王族の妃が権力争いに巻き込まれて暗殺されるなんていうのは、よくある話だ。
それは防いでもらわないと困る。
もっとも、アダム王子は派手に女遊びをしていたから、狙っている女は多そうだけど、本気の女は少なそうな気がする。
それが、どっちに転ぶかは微妙なところだ。
アダム王子が複数の妃を娶る気なら暗殺される可能性は低くなるけど、娶る気がないと暗殺される可能性が高くなる。
席は一つだからだ。
「それは言われるまでもない。だが、実はおまえに頼みたいことがある」
義理の姉を護る気があるのは何よりだけど、さっそく面倒事のようだ。
正直、義理の姉にもアダム王子にも、頼み事を聞いてあげる義理はない。
ただ、二人に何かあると、こっちにも、とばっちりが来る可能性がある。
「シンデレラにも関係してくることだから、兄上の頼みを聞いてあげてくれないかな」
アーサー王子からも援護の言葉が入った。
仕方ないから、一応、話は聞いてみることにする。
「婚姻ともなると、この国の王妃、つまり、俺達の母親にも報告をする必要がある」
「王妃?いたの?」
「それはそうだろう。俺も弟も木の股から産まれたわけじゃない」
「そういう意味じゃないけど」
城にいても見かけないから、死んだのかと思っていた。
病弱とか引きこもりとか、そういう理由だろうか。
そんな風に考えたんだけど、王子二人が気まずそうにしている。
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