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第三章 赤ずきん
048.ケーキとワイン
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「レモン、敬礼の姿勢が乱れていますよ」
「申し訳ありません」
メアリーの言葉に、レモンが右手の指を曲げる。
どうやら両手で作っているハートが、僅かに左右非対称だったようだ。
「お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありません」
上司としての責任感だろうか。
メアリーが謝罪をしてくる。
「えっと、うん、気にしないで」
というか、あのポーズ、敬礼だったんだ。
「その姿勢、手が疲れそうだし、楽にしてくれていいよ?」
そう言うと、五人が一糸乱れぬ動作で、ポーズを解除する。
まあ、うん、五人の連携はよさそうだ。
「MMQの実力は確かです。その力は、まるで魔法のようだと言われることもあります」
「魔法?」
「はい。料理を美味しく仕上げます」
「料理ねぇ」
それはなんというか、メイドとしては優秀なんだろうけど、期待している方向と違う。
「食材は問いません。肉や野菜だろうと、敵対者だろうと・・・」
なんだ、そっちか。
期待している方向だった。
「心強いわね」
自己紹介が終わり、メイド達は仕事に戻っていった。
さて、これで人員は確保できた。
残りは本題だ。
「それで師匠。ケーキとワインは、どんなものにしたらいいと思う?」
相手は隣国の王女。
とびっきりのものを用意する必要がある。
「そうじゃのう。ミートパイは食べ飽きているようじゃから、ポテトパイなんてどうじゃ?」
ポテト・・・じゃがいもか。
あれって確か、涼しい地方で育って短期間で収穫できるから生産性はいいけど、そればかり育てていると問題が出てくるはずだけど。
ああ、なるほど。
農地改革の失敗は、それが原因か。
「パンプキンパイも一緒に持っていくと良いかも知れんのう」
複数の野菜を持っていく。
つまり、連作障害で荒れた土地を回復させるってことだろうか。
「わざわざ、お腹を一杯にさせてあげるの?」
「うむ」
これから攻めに行こうとする国の国力を回復させるのかと尋ねたのだが、師匠はこれを肯定してきた。
普通に考えたら、自分を不利に、相手を有利にしているように思えるけど。
「今回の相手は誰じゃ?」
「それは、シルヴァニア王国・・・じゃないわね」
別に戦争をしたいわけじゃない。
そういうことか。
「王女の力を削げればいいわけか」
「そういうことじゃ」
シェリーの話だと、王女が娘達を集めて『色々な役目』を与えているのは、口減らしされる人間がいるからという話だった。
そういう人間がいなくなれば、王女が娘達を集められなくなるのは分かるけど。
「ずいぶん、気の長い話ね」
数年規模の策略までは想定していなかった。
私がうんざりしていると、師匠がその想定を否定してくる。
「心配せずとも、それほどかからん。今度の冬には効果が出るじゃろう」
「半年もないじゃない」
今年、娘達を集められなくしたとしても、それほど効果があるものだろうか。
前年に集めた娘達もいるだろうし。
「人間は食べ慣れた食事を食べられないと、まともな精神を保てなくなるものじゃ。偏食家の王女は『食材』の確保も大変じゃろう」
「・・・・・ミートパイの『材料』は、どんどん減っていくっていうわけね。いいわ、それでいきましょう」
以前、師匠が言った通り、私が本格的な策を実践するのは、これが初めてだ。
まずは、成功させることを考えよう。
成果は後からついてくるはずだ。
「王子もそれでいい?・・・って、どうしたの?」
師匠との話を終えて、アーサー王子を見ると、なぜか青い顔をしている。
さっきまでは何ともなかったと思う。
「『ミートパイ』のくだりで、色々と想像してしまったようですな。なかなか、想像力が豊かなようです。技術者だけでなく、芸術家にも向いているかも知れませんな」
メフィが状況を説明してくれる。
ちなみに、メフィは当然のごとく、平然としている。
私が見ていることに気づくと、アーサー王子はお茶を一口飲んで、先ほどの問いに答えてきた。
「ぼ、僕もそれでいいよ。王女の凶行は止めたいし」
凶行ねぇ。
私は別にそこまでとは思っていない。
けど、王女の行為が気に入らないのは確かだ。
私は狩りで獲物を殺すけど、長く苦痛を与えることはない。
一息に仕留める。
それは、味が落ちるのを防ぐためでもあるけど、糧となってくれる獲物に敬意を表しているからでもある。
でも、王女の行為に、それはない。
まあ、そんなわけなので、アーサー王子の言葉をわざわざ否定はしない。
「でも、その作戦で行くとしても、シンデレラにメリットはあるの?」
確かに、ここまでの話でやろうとしていることは、ただ王女の力を削ぐことだけだ。
「せっかくだから、チャンスがあったらミートパイの『材料』をもらってこようと思っているわ」
口減らしで差し出された娘達だから、王女に忠誠を誓っているわけではないだろう。
こちらで引き取ることも可能なはずだ。
「そう。じゃあ、受け入れる準備はしておくよ」
アーサー王子が嬉しそうに、そう返事をしてくるけど。
「・・・・・何人が残るかしらね」
「え?」
「ううん。よろしくね」
訊かれてもいないのに、引き取った後の『使い道』を話すこともないだろう。
「それで、ワインは何を持っていくのですかな?」
メフィが問いかけてくる。
そちらは考えてある。
「一口で夢見心地になるような、とびっきりの銘柄を持っていく予定よ」
*****
それから数日。
私はお茶を飲んだりしながら、くつろいでいた。
でも、別にさぼっていたわけじゃない。
準備に時間がかかっているのだ。
そして、それに関して私ができることは、ほとんどない。
できることと言えば、お茶を飲みながら、メイド達と世間話をする程度だ。
「じゃあ、シェリーの元同僚は、お城の周辺の村から来た人間が多いんだ?」
シェリーの傷はほぼ癒えていた。
メアリーと一緒にお茶会の給仕をする程度には日常生活を遅れている。
ただ、腱が少し傷ついたのか、少し足を引きずるようにしているのを見かける。
歩くのには問題ないようだけど、走ることはできないかも知れない。
けど、少なくとも表面上は、私に恨み言を言ってくることはない。
こうして世間話にも乗ってきてくれる。
「はい。歩いて数日の範囲から来た人間がほとんどです。それ以上の距離となると移動も大変ですから」
「ふーん、城から遠い村の場合は、どうするの?」
「村を訪れる商人に奴隷として売られます。実はそっちの方が村にとっては都合がいいんです。村の収入になりますから」
「城に働きに行った人間は、本人の希望ってこと」
「そうです。奴隷に売られるのが嫌で、自らの希望で王女の元に行ったのです。もっとも、奴隷として売られた方が幸せだったかも知れませんが」
そんな他愛のない話をしながら、時間を潰していた。
「シンデレラ、いいかい?」
そこへやってきたのは、最近、忙しそうにしているアーサー王子と師匠だ。
メアリーが席を勧めて、お茶の用意をする。
「父上との話はついたよ。あと、馬車と護衛の騎士の準備もできた」
「こっちも荷物の準備もできたぞ」
アーサー王子と師匠がそれぞれ教えてくれる。
どうやら、待っていた知らせのようだ。
「両方とも早かったわね。もう少し時間がかかると思っていたけど」
「兄上がドリゼラさんにべったりで仕事をさぼっているからね。一時的に僕が代理で任された権限を最大限に活用させてもらったよ」
「季節がよかったからのう。準備はそれほど難しくなかったわい」
それは何よりだ。
これで出発できる。
「行くのは予定通り、私とメフィ、それとMMQのメイドさん達ね」
馬車の御者と護衛の騎士もいるけど、そちらはおまけだ。
私の計画に関わらせるつもりはない。
「師匠は留守番をお願い。シェリーは師匠のお世話をしてあげて」
「わかりました」
「留守番はいいが、別に世話をしてもらわなくても大丈夫じゃぞ?」
「ごめん、言い方が悪かったわね。シェリー、師匠が見境なく男漁りしないように見張っておいて」
「わかりました」
「おぬしは、わしを何だと思っておるんじゃ!?」
「色ボケ婆さんでしょ」
婆さんと言えないくらい見た目が若返ったから、なおさらたちが悪い。
たまに、騎士や兵士が師匠を見て、見とれているのを見かけることがある。
同意の上なら止めるのも無粋だとは思うけど、色気過多の衣装のせいで、見境なく手を出したり出されたりしそうで心配だ。
「まあ、後腐れない遊びか、生涯連れ添うくらいの本気だったら、かまわないわよ」
「わしだって、初体験はろまんちっくにしたいわい」
「頬を染めるなババア」
歳を考えろ。
でも、そうだな。
騎士一筋で独身を貫いてきた老騎士とかがいれば、お似合いかも知れない。
そんな都合のいい人間がいるとは思えないけど。
「申し訳ありません」
メアリーの言葉に、レモンが右手の指を曲げる。
どうやら両手で作っているハートが、僅かに左右非対称だったようだ。
「お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありません」
上司としての責任感だろうか。
メアリーが謝罪をしてくる。
「えっと、うん、気にしないで」
というか、あのポーズ、敬礼だったんだ。
「その姿勢、手が疲れそうだし、楽にしてくれていいよ?」
そう言うと、五人が一糸乱れぬ動作で、ポーズを解除する。
まあ、うん、五人の連携はよさそうだ。
「MMQの実力は確かです。その力は、まるで魔法のようだと言われることもあります」
「魔法?」
「はい。料理を美味しく仕上げます」
「料理ねぇ」
それはなんというか、メイドとしては優秀なんだろうけど、期待している方向と違う。
「食材は問いません。肉や野菜だろうと、敵対者だろうと・・・」
なんだ、そっちか。
期待している方向だった。
「心強いわね」
自己紹介が終わり、メイド達は仕事に戻っていった。
さて、これで人員は確保できた。
残りは本題だ。
「それで師匠。ケーキとワインは、どんなものにしたらいいと思う?」
相手は隣国の王女。
とびっきりのものを用意する必要がある。
「そうじゃのう。ミートパイは食べ飽きているようじゃから、ポテトパイなんてどうじゃ?」
ポテト・・・じゃがいもか。
あれって確か、涼しい地方で育って短期間で収穫できるから生産性はいいけど、そればかり育てていると問題が出てくるはずだけど。
ああ、なるほど。
農地改革の失敗は、それが原因か。
「パンプキンパイも一緒に持っていくと良いかも知れんのう」
複数の野菜を持っていく。
つまり、連作障害で荒れた土地を回復させるってことだろうか。
「わざわざ、お腹を一杯にさせてあげるの?」
「うむ」
これから攻めに行こうとする国の国力を回復させるのかと尋ねたのだが、師匠はこれを肯定してきた。
普通に考えたら、自分を不利に、相手を有利にしているように思えるけど。
「今回の相手は誰じゃ?」
「それは、シルヴァニア王国・・・じゃないわね」
別に戦争をしたいわけじゃない。
そういうことか。
「王女の力を削げればいいわけか」
「そういうことじゃ」
シェリーの話だと、王女が娘達を集めて『色々な役目』を与えているのは、口減らしされる人間がいるからという話だった。
そういう人間がいなくなれば、王女が娘達を集められなくなるのは分かるけど。
「ずいぶん、気の長い話ね」
数年規模の策略までは想定していなかった。
私がうんざりしていると、師匠がその想定を否定してくる。
「心配せずとも、それほどかからん。今度の冬には効果が出るじゃろう」
「半年もないじゃない」
今年、娘達を集められなくしたとしても、それほど効果があるものだろうか。
前年に集めた娘達もいるだろうし。
「人間は食べ慣れた食事を食べられないと、まともな精神を保てなくなるものじゃ。偏食家の王女は『食材』の確保も大変じゃろう」
「・・・・・ミートパイの『材料』は、どんどん減っていくっていうわけね。いいわ、それでいきましょう」
以前、師匠が言った通り、私が本格的な策を実践するのは、これが初めてだ。
まずは、成功させることを考えよう。
成果は後からついてくるはずだ。
「王子もそれでいい?・・・って、どうしたの?」
師匠との話を終えて、アーサー王子を見ると、なぜか青い顔をしている。
さっきまでは何ともなかったと思う。
「『ミートパイ』のくだりで、色々と想像してしまったようですな。なかなか、想像力が豊かなようです。技術者だけでなく、芸術家にも向いているかも知れませんな」
メフィが状況を説明してくれる。
ちなみに、メフィは当然のごとく、平然としている。
私が見ていることに気づくと、アーサー王子はお茶を一口飲んで、先ほどの問いに答えてきた。
「ぼ、僕もそれでいいよ。王女の凶行は止めたいし」
凶行ねぇ。
私は別にそこまでとは思っていない。
けど、王女の行為が気に入らないのは確かだ。
私は狩りで獲物を殺すけど、長く苦痛を与えることはない。
一息に仕留める。
それは、味が落ちるのを防ぐためでもあるけど、糧となってくれる獲物に敬意を表しているからでもある。
でも、王女の行為に、それはない。
まあ、そんなわけなので、アーサー王子の言葉をわざわざ否定はしない。
「でも、その作戦で行くとしても、シンデレラにメリットはあるの?」
確かに、ここまでの話でやろうとしていることは、ただ王女の力を削ぐことだけだ。
「せっかくだから、チャンスがあったらミートパイの『材料』をもらってこようと思っているわ」
口減らしで差し出された娘達だから、王女に忠誠を誓っているわけではないだろう。
こちらで引き取ることも可能なはずだ。
「そう。じゃあ、受け入れる準備はしておくよ」
アーサー王子が嬉しそうに、そう返事をしてくるけど。
「・・・・・何人が残るかしらね」
「え?」
「ううん。よろしくね」
訊かれてもいないのに、引き取った後の『使い道』を話すこともないだろう。
「それで、ワインは何を持っていくのですかな?」
メフィが問いかけてくる。
そちらは考えてある。
「一口で夢見心地になるような、とびっきりの銘柄を持っていく予定よ」
*****
それから数日。
私はお茶を飲んだりしながら、くつろいでいた。
でも、別にさぼっていたわけじゃない。
準備に時間がかかっているのだ。
そして、それに関して私ができることは、ほとんどない。
できることと言えば、お茶を飲みながら、メイド達と世間話をする程度だ。
「じゃあ、シェリーの元同僚は、お城の周辺の村から来た人間が多いんだ?」
シェリーの傷はほぼ癒えていた。
メアリーと一緒にお茶会の給仕をする程度には日常生活を遅れている。
ただ、腱が少し傷ついたのか、少し足を引きずるようにしているのを見かける。
歩くのには問題ないようだけど、走ることはできないかも知れない。
けど、少なくとも表面上は、私に恨み言を言ってくることはない。
こうして世間話にも乗ってきてくれる。
「はい。歩いて数日の範囲から来た人間がほとんどです。それ以上の距離となると移動も大変ですから」
「ふーん、城から遠い村の場合は、どうするの?」
「村を訪れる商人に奴隷として売られます。実はそっちの方が村にとっては都合がいいんです。村の収入になりますから」
「城に働きに行った人間は、本人の希望ってこと」
「そうです。奴隷に売られるのが嫌で、自らの希望で王女の元に行ったのです。もっとも、奴隷として売られた方が幸せだったかも知れませんが」
そんな他愛のない話をしながら、時間を潰していた。
「シンデレラ、いいかい?」
そこへやってきたのは、最近、忙しそうにしているアーサー王子と師匠だ。
メアリーが席を勧めて、お茶の用意をする。
「父上との話はついたよ。あと、馬車と護衛の騎士の準備もできた」
「こっちも荷物の準備もできたぞ」
アーサー王子と師匠がそれぞれ教えてくれる。
どうやら、待っていた知らせのようだ。
「両方とも早かったわね。もう少し時間がかかると思っていたけど」
「兄上がドリゼラさんにべったりで仕事をさぼっているからね。一時的に僕が代理で任された権限を最大限に活用させてもらったよ」
「季節がよかったからのう。準備はそれほど難しくなかったわい」
それは何よりだ。
これで出発できる。
「行くのは予定通り、私とメフィ、それとMMQのメイドさん達ね」
馬車の御者と護衛の騎士もいるけど、そちらはおまけだ。
私の計画に関わらせるつもりはない。
「師匠は留守番をお願い。シェリーは師匠のお世話をしてあげて」
「わかりました」
「留守番はいいが、別に世話をしてもらわなくても大丈夫じゃぞ?」
「ごめん、言い方が悪かったわね。シェリー、師匠が見境なく男漁りしないように見張っておいて」
「わかりました」
「おぬしは、わしを何だと思っておるんじゃ!?」
「色ボケ婆さんでしょ」
婆さんと言えないくらい見た目が若返ったから、なおさらたちが悪い。
たまに、騎士や兵士が師匠を見て、見とれているのを見かけることがある。
同意の上なら止めるのも無粋だとは思うけど、色気過多の衣装のせいで、見境なく手を出したり出されたりしそうで心配だ。
「まあ、後腐れない遊びか、生涯連れ添うくらいの本気だったら、かまわないわよ」
「わしだって、初体験はろまんちっくにしたいわい」
「頬を染めるなババア」
歳を考えろ。
でも、そうだな。
騎士一筋で独身を貫いてきた老騎士とかがいれば、お似合いかも知れない。
そんな都合のいい人間がいるとは思えないけど。
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