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第二章 白雪
029.噂
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夕方になり、私は工房に戻ってきた。
「あれ?メフィは?」
出迎えてくれたのは、ストーカー王子だけだった。
メフィの姿が無い。
「一通り教え終わったから、城を見て回るって出て行ったよ」
「そう」
メフィを一人にすることに少し不安を感じたが、契約者である私や、協力者であるストーカー王子がいなければ、対価を得るためにおかしなことをすることはないだろう。
他の人間が別の契約を結んで酷い目に遭ったとしても、それは私とは関係のない話だ。
「それで製造方法は問題なかったの?」
懸念しているのは契約の隙をつかれることだ。
方法は教わったけど、材料が手に入れられなくて、実際にはほとんど作ることができないとか。
機材と薬品は私がいるときに用意していたのを見たから、大丈夫だとは思うけど。
「ああ。今は試作品を作っているところだよ。もうしばらくかかるけどね」
それはなによりだ。
これでメフィは契約を果したことになる。
後はこちらが対価を払う番だ。
おそらくは一生をかけて返すことになるだろう。
私が今後の人生を考えてウンザリしていると、今度はストーカー王子が尋ねてきた。
「シンデレラは、どこへ行っていたの?いつの間にか、いなくなっていたけど」
出ていく前に、声をかけたんだけど、聞こえていなかったみたいだ。
余程、熱中していたのだろう。
自分の不用意な言葉でメフィに一杯食わされたのに、現金なものだ。
「チャラ王子に会ってきたわ」
「兄上に?」
それを聞いたストーカー王子が微妙な顔をする。
「えっと、シンデレラ。一応、君は僕の婚約者候補ってことになっているんだから、あまり兄上と仲良くするのは・・・」
「そういうのじゃないから」
私の返事を聞いて、嬉しそうな顔になるストーカー王子。
でも、たぶん、ストーカー王子が考えているようなことでもない。
「ビッチ姉さんの様子を見に行ったら、会っただけよ」
「ああ、なるほど。兄上は毎日通っているみたいだね」
やっぱり、そうなのか。
「最近は他の女性のところへ行っていないって言っていたけど、本当かしら?」
「そうみたいだよ。いくら注意しても女性のところへ通うのを止めなかったのに、ぱったり通わなくなったから、周囲の人間は喜んでいるよ。シンデレラのお義姉さんのおかげかな」
それはなによりだけど、今回に限っては都合が悪い。
「なんとか女遊びを再開してもらえないかな?」
「なに言っているの!?せっかく、兄上が真人間になったのに!?」
それまでは真人間じゃなかったのか。
ストーカー王子もかなり酷い言い草だけど、おそらく事実としてそうだったのだろう。
王族が無計画に子供を作るようなことをすれば、国が傾く原因になっても、おかしくない。
「フリでもいいんだけど。要は外部から見て、隙があればいいわけだから」
「隙?・・・ああ、そういうことか。でも、正直に言うと僕は反対だよ。兄上を囮にするなんて」
「いつ諦めたか判断できない襲撃に警戒するよりも、隙を見せて一網打尽にする方が安全なときもあるけど」
「でも、今回は黒幕の目星もついているわけだから、そちらを解決しさえすれば・・・」
「どうやって?目星はついていても証拠はないわよね?」
「・・・隣国の姫が嫁いでくるまで待つとか?」
「ああ、それでお姫様を暗殺するってわけ?もしくは、お姫様に暗殺されれば解決するわね。身近にいれば、病死に見せかけるのも、見せかけられるのも簡単だろうし」
「・・・・・」
それも一種の解決だろうけど、それが本意ではないだろう。
根本的な解決が必要だ。
「やっぱり、私が一肌脱ぐしかないかな」
「脱ぐってシンデレラ・・・兄上と?」
「だから、違うから」
ああもう、メンドクサイ。
嫉妬か独占欲か知らないけど、こいつは結婚したら妻を束縛するタイプだ。
「まあ、いいわ。そっちは何とかするから」
「何とかって・・・」
「じゃあ、私は行くわ。メフィがどこへ行ったか知らない?」
「あ、ああ。特に言っていなかったけど、許可なしに行けるところは限られているから・・・」
「そうね。順番に回ってみるわ」
たぶん、メアリーに案内された範囲のどこかだろう。
私はストーカー王子に挨拶して、その場を去った。
*****
「メフィ」
さほど歩き回らずにメフィを発見した私は声をかける。
何やらメイド数人と話していたようだ。
「あ!お姉ちゃん!」
ぞわぞわぞわっ!
甲高い声と私の呼び方に鳥肌が立った。
「お姉ちゃんが来たから戻るね。お話してくれて、ありがとう」
メイド達に手を振りながら、メフィが駆け寄ってくる。
向こうでは『またねぇ』とか言いながら、メイド達もメフィに手を振っている。
微笑ましいものでも見るように、顔が蕩けている。
「お姉ちゃん、行こ!」
「え、ええ」
そんなことを言いながら、手を握ってくる。
私は、背筋がぞわぞわするのに耐えながら、メイド達から見えなくなるまで、廊下を歩いていった。
*****
「・・・それで、何のつもり?」
手を振り払いながら、メフィに尋ねる。
「何がですかな?」
白々しい。
「あの、キモイ台詞のことよ」
「キモイとは失礼ですな。私はあなたの弟ということになっているのですから、あなたのことを姉と呼ぶのは自然ではありませんかな」
「声の高さまで変わっていたじゃない」
「他人と話すときは子供のフリをしていた方が都合がいいでしょう」
それであの台詞と態度か。
メイド達が蕩けていたから、よほど甘え上手な子供を演じてきたに違いない。
そんなことだろうと思ったけど、それならそれで疑問がある。
「メアリーには本性を見せていたじゃない?」
「彼女はあなたの世話係でしょう。長時間接する相手に芝居をするのは、疲れますからな」
「調子いいわね。まあ、いいわ。それで、何を話していたの?」
まさか、単なる世間話ということもないだろう。
「他愛のない世間話ですよ。そうそう、飴をもらったのですが、食べますかな?」
と思ったら、そのまさかだった。
私はメフィの手に乗る数個の飴玉から1つをもらい、口に放り込みながら訪ねる。
「何のために、そんなことしていたの?メイドさんに可愛がってもらって喜んでいたってわけでもないんでしょ?」
「それはそれで魅力的ですが、目的は違いますな。情報収集ですよ」
「情報収集?」
「ええ。今後、この城の中は拠点であり戦場となるでしょう。そのような場所の情報を集めるのは当然のことですよ」
戦場・・・ね。
メフィは私と同じ考えのようだ。
別に城の中で戦争をするって意味じゃない。
襲撃者を誘い込んで捕縛するフィールドにするって意味だ。
私が庭園を歩き回っていたのも、同じ理由だ。
襲撃者が、まさか真正面から来るわけはないから、それ以外に侵入できそうな場所を見て回っていたのだ。
「何か収穫はあった?」
「いくつか、ありましたな。なんでも、第二王子が一年もかけて口説いて連れてきた婚約者候補は、男装の麗人だとか。おかげで、王子に男色の疑いが上がっているそうです」
「男装しているだけで女なのに、男色って話が出るのも、おかしい気がするけど」
「さすがに子供が作れない相手はマズいですからな。妥協したのだろうという噂です」
「・・・まあ、別にいいけど」
そんな噂を立てられて困るのは、私じゃないし。
「後は、第一王子が女遊びを止めたという噂ですかな。なんでも、肌が白く雪のように冷たい女性の虜になって、他の女性に目が向かなくなったとか」
「やっぱり、そんな噂が出ているんだ」
「出てますな」
私とビッチ姉さんが城に来てから数日しか経っていないのにそんな噂が立つなんて、それより前は毎日のように女性のところに通っていたんだろうか。
いや、確か同じ女を何度も抱かないとか言っていたな。
そんなチャラ王子が毎日ビッチ姉さんのところに通っているのが原因か。
「チャラ王子を狙う襲撃者、来るかな?」
「来るかも知れませんが、どこから来るか特定できませんな」
「そうだよね」
女性のところに通うなら、そのときを狙う確率が高い。
護衛がいないか最小限になるからだ。
けど、城から出ないか、出ても護衛がガチガチについている状態だと、襲撃者も狙いづらいだろう。
もちろん、それが本来あるべき護衛の状態なんだけど。
「仕方がないから、噂を作りましょうか」
こうなってくると、メフィがメイド達と仲良くなったのは、好都合かも知れない。
噂の広まり具合が分かりやすい。
「噂を『作る』ですか?噂を『流す』ではなく?」
「城に来て日が浅い私達の言うことを信じる人間なんていないでしょ」
「王子に依頼して、城の人間に流してもらうという手もありますが?」
「本人が知っていると、行動が不自然になる可能性があるからね」
城にいる人間で、他に依頼できそうな相手もいない。
メアリーともう少し仲良くなっていれば、お願いできたかも知れないが、今は無理だろう。
「今夜からヤるわ。あなたにも協力してもらうわよ」
「新しい契約ですかな?」
「そこまでのことじゃないわ。私が行動するから、あたなにお願いしたいのは、口裏合わせ程度よ」
「ふむ。何をするつもりですかな?」
「とりあえずは、夜這いかしら」
まずは、準備だ。
女は支度に時間がかかる。
「あれ?メフィは?」
出迎えてくれたのは、ストーカー王子だけだった。
メフィの姿が無い。
「一通り教え終わったから、城を見て回るって出て行ったよ」
「そう」
メフィを一人にすることに少し不安を感じたが、契約者である私や、協力者であるストーカー王子がいなければ、対価を得るためにおかしなことをすることはないだろう。
他の人間が別の契約を結んで酷い目に遭ったとしても、それは私とは関係のない話だ。
「それで製造方法は問題なかったの?」
懸念しているのは契約の隙をつかれることだ。
方法は教わったけど、材料が手に入れられなくて、実際にはほとんど作ることができないとか。
機材と薬品は私がいるときに用意していたのを見たから、大丈夫だとは思うけど。
「ああ。今は試作品を作っているところだよ。もうしばらくかかるけどね」
それはなによりだ。
これでメフィは契約を果したことになる。
後はこちらが対価を払う番だ。
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私が今後の人生を考えてウンザリしていると、今度はストーカー王子が尋ねてきた。
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自分の不用意な言葉でメフィに一杯食わされたのに、現金なものだ。
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それを聞いたストーカー王子が微妙な顔をする。
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でも、たぶん、ストーカー王子が考えているようなことでもない。
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やっぱり、そうなのか。
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それまでは真人間じゃなかったのか。
ストーカー王子もかなり酷い言い草だけど、おそらく事実としてそうだったのだろう。
王族が無計画に子供を作るようなことをすれば、国が傾く原因になっても、おかしくない。
「フリでもいいんだけど。要は外部から見て、隙があればいいわけだから」
「隙?・・・ああ、そういうことか。でも、正直に言うと僕は反対だよ。兄上を囮にするなんて」
「いつ諦めたか判断できない襲撃に警戒するよりも、隙を見せて一網打尽にする方が安全なときもあるけど」
「でも、今回は黒幕の目星もついているわけだから、そちらを解決しさえすれば・・・」
「どうやって?目星はついていても証拠はないわよね?」
「・・・隣国の姫が嫁いでくるまで待つとか?」
「ああ、それでお姫様を暗殺するってわけ?もしくは、お姫様に暗殺されれば解決するわね。身近にいれば、病死に見せかけるのも、見せかけられるのも簡単だろうし」
「・・・・・」
それも一種の解決だろうけど、それが本意ではないだろう。
根本的な解決が必要だ。
「やっぱり、私が一肌脱ぐしかないかな」
「脱ぐってシンデレラ・・・兄上と?」
「だから、違うから」
ああもう、メンドクサイ。
嫉妬か独占欲か知らないけど、こいつは結婚したら妻を束縛するタイプだ。
「まあ、いいわ。そっちは何とかするから」
「何とかって・・・」
「じゃあ、私は行くわ。メフィがどこへ行ったか知らない?」
「あ、ああ。特に言っていなかったけど、許可なしに行けるところは限られているから・・・」
「そうね。順番に回ってみるわ」
たぶん、メアリーに案内された範囲のどこかだろう。
私はストーカー王子に挨拶して、その場を去った。
*****
「メフィ」
さほど歩き回らずにメフィを発見した私は声をかける。
何やらメイド数人と話していたようだ。
「あ!お姉ちゃん!」
ぞわぞわぞわっ!
甲高い声と私の呼び方に鳥肌が立った。
「お姉ちゃんが来たから戻るね。お話してくれて、ありがとう」
メイド達に手を振りながら、メフィが駆け寄ってくる。
向こうでは『またねぇ』とか言いながら、メイド達もメフィに手を振っている。
微笑ましいものでも見るように、顔が蕩けている。
「お姉ちゃん、行こ!」
「え、ええ」
そんなことを言いながら、手を握ってくる。
私は、背筋がぞわぞわするのに耐えながら、メイド達から見えなくなるまで、廊下を歩いていった。
*****
「・・・それで、何のつもり?」
手を振り払いながら、メフィに尋ねる。
「何がですかな?」
白々しい。
「あの、キモイ台詞のことよ」
「キモイとは失礼ですな。私はあなたの弟ということになっているのですから、あなたのことを姉と呼ぶのは自然ではありませんかな」
「声の高さまで変わっていたじゃない」
「他人と話すときは子供のフリをしていた方が都合がいいでしょう」
それであの台詞と態度か。
メイド達が蕩けていたから、よほど甘え上手な子供を演じてきたに違いない。
そんなことだろうと思ったけど、それならそれで疑問がある。
「メアリーには本性を見せていたじゃない?」
「彼女はあなたの世話係でしょう。長時間接する相手に芝居をするのは、疲れますからな」
「調子いいわね。まあ、いいわ。それで、何を話していたの?」
まさか、単なる世間話ということもないだろう。
「他愛のない世間話ですよ。そうそう、飴をもらったのですが、食べますかな?」
と思ったら、そのまさかだった。
私はメフィの手に乗る数個の飴玉から1つをもらい、口に放り込みながら訪ねる。
「何のために、そんなことしていたの?メイドさんに可愛がってもらって喜んでいたってわけでもないんでしょ?」
「それはそれで魅力的ですが、目的は違いますな。情報収集ですよ」
「情報収集?」
「ええ。今後、この城の中は拠点であり戦場となるでしょう。そのような場所の情報を集めるのは当然のことですよ」
戦場・・・ね。
メフィは私と同じ考えのようだ。
別に城の中で戦争をするって意味じゃない。
襲撃者を誘い込んで捕縛するフィールドにするって意味だ。
私が庭園を歩き回っていたのも、同じ理由だ。
襲撃者が、まさか真正面から来るわけはないから、それ以外に侵入できそうな場所を見て回っていたのだ。
「何か収穫はあった?」
「いくつか、ありましたな。なんでも、第二王子が一年もかけて口説いて連れてきた婚約者候補は、男装の麗人だとか。おかげで、王子に男色の疑いが上がっているそうです」
「男装しているだけで女なのに、男色って話が出るのも、おかしい気がするけど」
「さすがに子供が作れない相手はマズいですからな。妥協したのだろうという噂です」
「・・・まあ、別にいいけど」
そんな噂を立てられて困るのは、私じゃないし。
「後は、第一王子が女遊びを止めたという噂ですかな。なんでも、肌が白く雪のように冷たい女性の虜になって、他の女性に目が向かなくなったとか」
「やっぱり、そんな噂が出ているんだ」
「出てますな」
私とビッチ姉さんが城に来てから数日しか経っていないのにそんな噂が立つなんて、それより前は毎日のように女性のところに通っていたんだろうか。
いや、確か同じ女を何度も抱かないとか言っていたな。
そんなチャラ王子が毎日ビッチ姉さんのところに通っているのが原因か。
「チャラ王子を狙う襲撃者、来るかな?」
「来るかも知れませんが、どこから来るか特定できませんな」
「そうだよね」
女性のところに通うなら、そのときを狙う確率が高い。
護衛がいないか最小限になるからだ。
けど、城から出ないか、出ても護衛がガチガチについている状態だと、襲撃者も狙いづらいだろう。
もちろん、それが本来あるべき護衛の状態なんだけど。
「仕方がないから、噂を作りましょうか」
こうなってくると、メフィがメイド達と仲良くなったのは、好都合かも知れない。
噂の広まり具合が分かりやすい。
「噂を『作る』ですか?噂を『流す』ではなく?」
「城に来て日が浅い私達の言うことを信じる人間なんていないでしょ」
「王子に依頼して、城の人間に流してもらうという手もありますが?」
「本人が知っていると、行動が不自然になる可能性があるからね」
城にいる人間で、他に依頼できそうな相手もいない。
メアリーともう少し仲良くなっていれば、お願いできたかも知れないが、今は無理だろう。
「今夜からヤるわ。あなたにも協力してもらうわよ」
「新しい契約ですかな?」
「そこまでのことじゃないわ。私が行動するから、あたなにお願いしたいのは、口裏合わせ程度よ」
「ふむ。何をするつもりですかな?」
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