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第二章 白雪
026.林檎
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「スカートだと歩きづらいんだけど」
「そう言われましても」
メイドのメアリーに言われ、渋々着替えることに同意したが、状況は難航していた。
「スボンがいいんだけど」
「ありえません」
断言されてしまった。
しまったな。
部屋から出るだけで、これほど苦労するとは。
私は城へ来たことを、さっそく後悔し始めていた。
「とにかく動きやすい服はない。スカートでも、もう少し短いのとか」
「そんな、はしたない服を着せるわけにはいきません」
ズボンはダメ、短いスカートはダメとなると、走り回ったりすることができない。
私にとっては、そっちの方があり得ないんだけど、なかなかそれを理解してもらいない。
「女性で動きやすい服装をしている人っていないの?」
もう、どんな服なら許してもらえるのか分からないので、訊いてみた。
この際、私の好みにはこだわらないつもりだ。
「そんな服装をしているのは、騎士か兵士くらいのものです」
「じゃあ、それを・・・」
「ですが、王子様の婚約者候補にそんな服装はさせられません」
ストーカー王子のせいか。
でも、まだ婚約者候補だと公式に発表されているわけじゃない。
ただの噂話だと押し切れるはずだ。
私は抵抗を試みる。
「私、婚約者候補じゃ・・・」
「あの女性に興味がなかった王子様が、一年もかけて口説き落とした女性です。早々に正式な婚約者になってもらわないと困ります」
「・・・・・」
ダメだ。
色々と状況が広まっている。
それにしても、普通はどこの馬の骨とも知れない娘が王子の婚約者になるなんて話になれば、もっと警戒されるんじゃないだろうか。
もしくは、玉の輿だと嫉妬されて、いじめられるとか。
なんで、こんなに乗り気なんだろう。
「でないと、あの王子様は一生結婚せずに終わる可能性があります」
「あぁ、確かにそんな感じだけど」
思っていたより慕われているな、ストーカー王子。
女癖の悪いチャラ王子と比較して、マシってことかも知れないけど。
でも、それと私を警戒しないのは別の話だ。
それを尋ねてみると、メアリーが理由を教えてくれた。
「王子様は私達にも声をかけてくれるのですが、ここ一年はあなたのお話ばかりでした。これで相手の女性が女慣れしていない王子様を誑し込もうとでもしているなら、私達が全力を持って排除するのですが、あなたは王子様から一年も逃げ回っていましたので、そういう意味では警戒していません」
「・・・そうですか」
「あと、王子様は男性として魅力的というよりは、弟のように放っておけないお方というか・・・」
まあ、年頃の男が女性に興味も持たず、趣味に走っていれば、手のかかる弟のように世話を焼きたくなる気持ちも分かる。
初めて会ったときも、髪がぼさぼさだったし。
でも、母性本能をくすぐるという意味では、ストーカー王子も意外とモテるのだろうか。
まあ、どうでもいいけど。
「ところで、王子はもう一人いたと思うけど?」
「アレは危険人物です。近づいたら妊娠しますので、近づないように注意してください」
弟との評判の落差がひどいな、チャラ王子の方は。
「合意の無い相手を無理やり手籠めにすることはありませんから、その点は心配しなくても大丈夫ですが」
と思ったけど、信用はされているのかも知れない。
まあ、王子兄弟の話は、今の状況には関係がない。
いつの間にか話が逸れてしまったが、問題は服装だ。
「とにかく!私は婚約者候補かも知れないけど、それ以外の役目もあるの。動きやすい服じゃなきゃ困るわ」
「ですが、さすがに騎士や兵士の服は・・・無断で着ていただくわけにもいきませんし」
それもそうか。
兵士でもないのに兵士の服を着た人間がいては、警備にも支障が出るだろう。
となると、選択肢は限られてくる。
「男性用の服を持ってきてください」
「男装するつもりですか、それはいくらなんでも・・・あの、なにを」
私は自分の荷物のところに行くと、道具を漁り始める。
一般的な店では見かけない乾燥させた草など、他の人から見たらあやしげなものもあるのだが、私は職人のようなものであると説明して、持ち込みの許可をもらっていた。
王子の権力は便利だ。
私にとっては、メリット・デメリットでいうとデメリットの方が若干大きい気がするけど。
「大丈夫、ちゃんと似合う格好をするから」
「まさか・・・」
私は道具の中から目的のものを手に取ると、それを自分の髪にあてる。
「お止めください!」
ザクッ!
ナイフから伝わる子気味良い感触を残して、頭が軽くなる。
ここ一年、散髪をしていなかったので、ちょうどいい。
私は短くなった髪を確かめるように首を左右に揺らす。
首元が涼しくなって、すっきりした。
「服は用意できましたか?」
これなら男装も合うから、文句は無いだろう。
そう思いながらメアリーの方を見ると、気を失った彼女の姿が目に入った。
「・・・あれ?」
「ショックを受けて気を失ったようですな」
「・・・えっと」
「髪は女の命という言葉を聞いたことはありますかな?」
「・・・なんとなく?」
「用意するのは、貴族が着るような男性用の服でよろしいですか?」
「あ、うん」
「私はよく知らないのですが、普通、貴族の令嬢は、自分で髪を切ったりしないのではないですかな」
「・・・そうかもね」
服は私が唖然としている間に、メフィがいつの間にか着せ替えていた。
*****
「だから、悪かったわよ」
「謝罪していただく必要はありません。ただ、今後は王子様の婚約者候補としてふさわしい行動をしていただければ」
あの後、みっちり1時間は説教された。
たぶん、メアリーは単に私の身の回りの世話をするためだけに付けられた人間じゃない。
おそらくは、教育係なのだ。
そうでなければ、あんなにネチネチと説教してくるはずがない。
我儘な貴族の令嬢に付けられたメイドは、令嬢の言うことにだけ従っていた方が楽なのだから。
でも、色々と言いながらも、私の髪を見た目よく切り整えてくれたり、こうして城の中を案内してくれているので、良い人ではあるのだろう。
だから、邪険にもできない。
「私が案内できる範囲は一通り案内させていただきました。他の場所は許可がないと入ることができませんので、王子様にご相談ください」
「ありがとう」
礼を言いつつも、城内で回ることができた場所は少なかった。
けど、考えてみたら当たり前だ。
王族の部屋はもちろんのこと、兵士の訓練場なども、許可がなければ入れてなどもらえないだろう。
さて、どうしよう。
私が考えていると、一緒に付いてきていたメフィが口を開いた。
「城の中に工房のような場所はありませんかな?」
「工房・・・ですか?」
妙に老成した喋り方をするメフィの言葉に対しても、メアリーは真面目に対応をしてくれる。
本心ではどう思っているか分からないが、私の弟と紹介したのが効いているのだろう。
しかし、流石に城の中に工房は無いと思う。
そういうのは職人がいる街の方にあるのではないだろうか。
そう考えたのだが、
「ありますよ」
メアリーはそう答えてきた。
あるんだ。
少し予想外だったが、全くあり得ないわけではないか。
機密情報の高い工房なら、城の中に秘匿していてもおかしくはない。
だけど、そういう場所の存在をメイドが知っているのはどうなのだろう。
そう考えたのだが、メアリーはさらに予想外のことを言ってきた。
「行きますか?」
「お願いできますかな」
「本当は許可がいるのですが、王子の婚約者候補である方が一緒なら、問題ないでしょう」
そう言って、メアリーがその場所を案内してくれる。
機密と思われる場所をメイドが知っているだけでも驚きなのに、案内するというのは大丈夫なのだろうか。
私はこの国の行く末が少し心配になった。
*****
「ここです」
そうして連れて来られたのは、1つの扉の前だった。
「リンゴ?」
扉にはリンゴの絵。
無駄に凝った装飾が施されていた。
「知恵の実工房です。人類が知恵を得るきっかけになった実がシンボルとしています」
「ほう。これはこれは」
それを聞いて、メフィが面白そうな反応を示す。
「なにかあるの?」
「いやなに、なかなか『ふさわしい』名前だと思いましてな」
「ふさわしい?」
知恵の実。
それが持つ意味を考える。
かつて、人類が知恵を得るきっかけになった実。
そして、人類が楽園を追放されるきっかけとなった実。
それを食べるように、唆したのは・・・
「ああ、そういうこと」
なんとなく、メフィが何故ここに興味を持ったのかが分かった気がした。
そう言えば、対価にばかり気が行っていたが、そもそもまだ契約を果たしてもらっていない。
メフィはそれを果しに来たのだろう。
そんなことを考えている間にも、メアリーが扉を叩く。
「シンデレラ様をお連れしました中に入ってもよろしいでしょうか?」
その言葉に、工房の中から返事が聞こえてきた。
「そう言われましても」
メイドのメアリーに言われ、渋々着替えることに同意したが、状況は難航していた。
「スボンがいいんだけど」
「ありえません」
断言されてしまった。
しまったな。
部屋から出るだけで、これほど苦労するとは。
私は城へ来たことを、さっそく後悔し始めていた。
「とにかく動きやすい服はない。スカートでも、もう少し短いのとか」
「そんな、はしたない服を着せるわけにはいきません」
ズボンはダメ、短いスカートはダメとなると、走り回ったりすることができない。
私にとっては、そっちの方があり得ないんだけど、なかなかそれを理解してもらいない。
「女性で動きやすい服装をしている人っていないの?」
もう、どんな服なら許してもらえるのか分からないので、訊いてみた。
この際、私の好みにはこだわらないつもりだ。
「そんな服装をしているのは、騎士か兵士くらいのものです」
「じゃあ、それを・・・」
「ですが、王子様の婚約者候補にそんな服装はさせられません」
ストーカー王子のせいか。
でも、まだ婚約者候補だと公式に発表されているわけじゃない。
ただの噂話だと押し切れるはずだ。
私は抵抗を試みる。
「私、婚約者候補じゃ・・・」
「あの女性に興味がなかった王子様が、一年もかけて口説き落とした女性です。早々に正式な婚約者になってもらわないと困ります」
「・・・・・」
ダメだ。
色々と状況が広まっている。
それにしても、普通はどこの馬の骨とも知れない娘が王子の婚約者になるなんて話になれば、もっと警戒されるんじゃないだろうか。
もしくは、玉の輿だと嫉妬されて、いじめられるとか。
なんで、こんなに乗り気なんだろう。
「でないと、あの王子様は一生結婚せずに終わる可能性があります」
「あぁ、確かにそんな感じだけど」
思っていたより慕われているな、ストーカー王子。
女癖の悪いチャラ王子と比較して、マシってことかも知れないけど。
でも、それと私を警戒しないのは別の話だ。
それを尋ねてみると、メアリーが理由を教えてくれた。
「王子様は私達にも声をかけてくれるのですが、ここ一年はあなたのお話ばかりでした。これで相手の女性が女慣れしていない王子様を誑し込もうとでもしているなら、私達が全力を持って排除するのですが、あなたは王子様から一年も逃げ回っていましたので、そういう意味では警戒していません」
「・・・そうですか」
「あと、王子様は男性として魅力的というよりは、弟のように放っておけないお方というか・・・」
まあ、年頃の男が女性に興味も持たず、趣味に走っていれば、手のかかる弟のように世話を焼きたくなる気持ちも分かる。
初めて会ったときも、髪がぼさぼさだったし。
でも、母性本能をくすぐるという意味では、ストーカー王子も意外とモテるのだろうか。
まあ、どうでもいいけど。
「ところで、王子はもう一人いたと思うけど?」
「アレは危険人物です。近づいたら妊娠しますので、近づないように注意してください」
弟との評判の落差がひどいな、チャラ王子の方は。
「合意の無い相手を無理やり手籠めにすることはありませんから、その点は心配しなくても大丈夫ですが」
と思ったけど、信用はされているのかも知れない。
まあ、王子兄弟の話は、今の状況には関係がない。
いつの間にか話が逸れてしまったが、問題は服装だ。
「とにかく!私は婚約者候補かも知れないけど、それ以外の役目もあるの。動きやすい服じゃなきゃ困るわ」
「ですが、さすがに騎士や兵士の服は・・・無断で着ていただくわけにもいきませんし」
それもそうか。
兵士でもないのに兵士の服を着た人間がいては、警備にも支障が出るだろう。
となると、選択肢は限られてくる。
「男性用の服を持ってきてください」
「男装するつもりですか、それはいくらなんでも・・・あの、なにを」
私は自分の荷物のところに行くと、道具を漁り始める。
一般的な店では見かけない乾燥させた草など、他の人から見たらあやしげなものもあるのだが、私は職人のようなものであると説明して、持ち込みの許可をもらっていた。
王子の権力は便利だ。
私にとっては、メリット・デメリットでいうとデメリットの方が若干大きい気がするけど。
「大丈夫、ちゃんと似合う格好をするから」
「まさか・・・」
私は道具の中から目的のものを手に取ると、それを自分の髪にあてる。
「お止めください!」
ザクッ!
ナイフから伝わる子気味良い感触を残して、頭が軽くなる。
ここ一年、散髪をしていなかったので、ちょうどいい。
私は短くなった髪を確かめるように首を左右に揺らす。
首元が涼しくなって、すっきりした。
「服は用意できましたか?」
これなら男装も合うから、文句は無いだろう。
そう思いながらメアリーの方を見ると、気を失った彼女の姿が目に入った。
「・・・あれ?」
「ショックを受けて気を失ったようですな」
「・・・えっと」
「髪は女の命という言葉を聞いたことはありますかな?」
「・・・なんとなく?」
「用意するのは、貴族が着るような男性用の服でよろしいですか?」
「あ、うん」
「私はよく知らないのですが、普通、貴族の令嬢は、自分で髪を切ったりしないのではないですかな」
「・・・そうかもね」
服は私が唖然としている間に、メフィがいつの間にか着せ替えていた。
*****
「だから、悪かったわよ」
「謝罪していただく必要はありません。ただ、今後は王子様の婚約者候補としてふさわしい行動をしていただければ」
あの後、みっちり1時間は説教された。
たぶん、メアリーは単に私の身の回りの世話をするためだけに付けられた人間じゃない。
おそらくは、教育係なのだ。
そうでなければ、あんなにネチネチと説教してくるはずがない。
我儘な貴族の令嬢に付けられたメイドは、令嬢の言うことにだけ従っていた方が楽なのだから。
でも、色々と言いながらも、私の髪を見た目よく切り整えてくれたり、こうして城の中を案内してくれているので、良い人ではあるのだろう。
だから、邪険にもできない。
「私が案内できる範囲は一通り案内させていただきました。他の場所は許可がないと入ることができませんので、王子様にご相談ください」
「ありがとう」
礼を言いつつも、城内で回ることができた場所は少なかった。
けど、考えてみたら当たり前だ。
王族の部屋はもちろんのこと、兵士の訓練場なども、許可がなければ入れてなどもらえないだろう。
さて、どうしよう。
私が考えていると、一緒に付いてきていたメフィが口を開いた。
「城の中に工房のような場所はありませんかな?」
「工房・・・ですか?」
妙に老成した喋り方をするメフィの言葉に対しても、メアリーは真面目に対応をしてくれる。
本心ではどう思っているか分からないが、私の弟と紹介したのが効いているのだろう。
しかし、流石に城の中に工房は無いと思う。
そういうのは職人がいる街の方にあるのではないだろうか。
そう考えたのだが、
「ありますよ」
メアリーはそう答えてきた。
あるんだ。
少し予想外だったが、全くあり得ないわけではないか。
機密情報の高い工房なら、城の中に秘匿していてもおかしくはない。
だけど、そういう場所の存在をメイドが知っているのはどうなのだろう。
そう考えたのだが、メアリーはさらに予想外のことを言ってきた。
「行きますか?」
「お願いできますかな」
「本当は許可がいるのですが、王子の婚約者候補である方が一緒なら、問題ないでしょう」
そう言って、メアリーがその場所を案内してくれる。
機密と思われる場所をメイドが知っているだけでも驚きなのに、案内するというのは大丈夫なのだろうか。
私はこの国の行く末が少し心配になった。
*****
「ここです」
そうして連れて来られたのは、1つの扉の前だった。
「リンゴ?」
扉にはリンゴの絵。
無駄に凝った装飾が施されていた。
「知恵の実工房です。人類が知恵を得るきっかけになった実がシンボルとしています」
「ほう。これはこれは」
それを聞いて、メフィが面白そうな反応を示す。
「なにかあるの?」
「いやなに、なかなか『ふさわしい』名前だと思いましてな」
「ふさわしい?」
知恵の実。
それが持つ意味を考える。
かつて、人類が知恵を得るきっかけになった実。
そして、人類が楽園を追放されるきっかけとなった実。
それを食べるように、唆したのは・・・
「ああ、そういうこと」
なんとなく、メフィが何故ここに興味を持ったのかが分かった気がした。
そう言えば、対価にばかり気が行っていたが、そもそもまだ契約を果たしてもらっていない。
メフィはそれを果しに来たのだろう。
そんなことを考えている間にも、メアリーが扉を叩く。
「シンデレラ様をお連れしました中に入ってもよろしいでしょうか?」
その言葉に、工房の中から返事が聞こえてきた。
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