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第一章 灰かぶり
017.婚約
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俺の上で身体を揺らす女を見ながら考える。
一月に一度、ここへ来て女を抱くのは、恒例行事のようになっていた。
それも、もう十二回目だ。
最初に抱いたときを数えれば十三回目か。
同じ女をこれだけの回数抱くのは、この女が初めてだ。
美しい女だが絶世の美女というわけでもない。
伽の技術も頑張ってはいるが、本職より上ということはないだろう。
貴族の娘が本職よりも上だったら、それはそれで問題があるだろうが。
そんな女だが、ここへ来る度に何故か抱いてしまう。
俺は一人の女を複数回抱くことは滅多にない。
世間では女好きと言われているが、それほど無節操というわけではない。
自制くらいできる。
それに女好きなのは否定しないが、複数の女を抱くのは理由がある。
女達の情報網というのは、侮れない。
ときには、王や重臣ですら把握していない情報が、やりとりされていることもある。
それは根拠のない噂話のこともあるが、ときには国の命運を左右する情報のこともある。
俺はそれに得るために、趣味と実益を兼ねて、女達を抱いているというわけだ。
しかし、情報を得るつもりで、情報に踊らされていては、本末転倒だ。
一人の女に入れ込み過ぎて、情報が偏ったり、情報の正否を判断できなくなっては困る。
それを防ぐために、同じ女を抱くことはなかったのだが、この女は対してはそれを外れてしまった。
情が移っている自覚もある。
「隣国の姫と、婚約の話があってな。ここへ来るのも最後になるかも知れない」
だから、一息ついたタイミングで、そんな言葉が口から洩れてしまった。
これは、本来であれば、まだ公開してはいけない情報だ。
噂にはなっているだろうが、王子としての自分の口から出してはいけない。
それは分かっているのだが、この女の反応を見たくて、ついつい口から洩れてしまった。
「・・・そうですか。おめでとうございます」
女は特に表情を崩すこともなく、そんな言葉を返してきた。
後腐れなくて都合がいいはずなのに、期待していた反応と違って、落胆する自分に気づく。
ただ、笑顔ではなく無表情なところに、感情が見え隠れしているように思え、そこに触れてみたくなる。
「おまえにとっても、めでたいのか?」
そう尋ねてみる。
「隣国と繋がりができるのですから、喜ばしいことでしょう」
女が答えてくる。
だが、それは俺の質問の回答にはなっていない。
「それは、おまえにとっても、そうなのか?」
もう一度、尋ねる。
質問の意図を勘違いしたと言い訳されないように念を押して。
「・・・意地悪ですね」
観念したように女はそう返してきたが、それでもそれ以上を言うことは無かった。
嫉妬の感情を露わにするわけでも、打算の交渉をしてくるわけでもなく、少しだけ拗ねた表情を見せただけだった。
俺の問いを肯定しなかったことだけが、精一杯の主張なのだろう。
やはり、調子が狂う。
引き留めようとしてくれば、突き放すことに躊躇いは持たなかった。
しかし、こんな態度をされると、自分がどうしようもない悪人になったように感じてしまう。
「おまえさえよければ、正妃は無理だろうが、側妃にはしてやれると思う」
自分で言っておいて、自分の言葉に驚いた。
そんなことを言うつもりは無かった。
しかし、一度言ったことを、咄嗟に撤回する気にもならなかった。
想像してみると、そんな未来も悪くない。
隣国の姫とは政略結婚だ。
そこに俺自身の意志はない。
それに対して、この女は俺自身が選んで抱いたのだ。
惚れたからというわけではなかったが、それも俺自身が選んだのだ。
そんな俺の言葉を聞いて女は驚いていたようだったが、少しだけ嬉しそうな表情を見せた後、首を横に振った。
「これから婚約しようというときに、側妃もなにもないでしょう。夫婦仲が悪くなったら、どうするのですか。私は傾国の悪女として名前を残すつもりはありません」
それが答えか。
少し残念に思うが、無理強いをするつもりはない。
この女の意志を尊重しよう。
妃になることが目的ではないのなら、なぜ黙って俺に抱かれていたのかを疑問に思うが、それも些細な問題だ。
後は精々、よい思い出を残してやるだけだ。
「なら、これで抱き納めだな」
女の腰を抱いて、自分の方に引き寄せようとする。
しかし、女は強い力で、こちらを突き飛ばしてきた。
別の女と婚約すると言った途端に拒絶されたか。
それならそれで構わないと思い視線を向けると、そこには床に崩れ落ちる女の姿があった。
*****
シンデレラを捜して一年になる。
人を増やし、地域を広げ、時間をかけたが、彼女は見つからなかった。
最近では、彼女を捜すように命令をしてきた父が、その命令を撤回してきた。
それも無理は無い。
これだけ捜しても手がかりが掴めないのだ。
見つからない場所で、死んでいる可能性も考えられる。
それでも捜しているのは、僕自身の意志だ。
自分でも、なぜ彼女にこれほど惹かれているのか分からない。
言葉にするなら、たまたま最初に出会った一緒にいて楽しい女性だったという理由だが、会えない時間が想いを募らせていったように思う。
この一年、彼女のことを考えない日は無かった。
だけど、それも今回で終わりだ。
一年。
それは自分で決めた期間でもある。
王子という立場もある自分が、生きているかも死んでいるかも分からない女性に、いつまでも執着しているわけにはいかない。
最近ではあれだけ女癖が悪かった兄も、女遊びを控えている。
例外はシンデレラの義理の姉だが、それも今回で終わりだろう。
僕について、この屋敷に来ている以上、僕が来なくなれば、この屋敷に来る理由もなくなる。
兄が変わった理由は、隣国の姫と婚約が話が出ていることも無関係ではないだろう。
婚約の話が出ているにも関わらず女遊びを続けていれば、隣国との関係を悪化しかねない。
兄も王子としての自覚を持っているのだ。
自分だけが、いつまでも自由にしていることはできない。
「シンデレラ・・・せめて、生きていてくれたらいいんだけど」
ガシャンッ!
物思いに耽っていたところで、突然、ガラスの割れる音が聞こえてきた。
音の大きさからして、窓ガラスが割れたのだろう。
しかし、グラスを落として割ったならともかく、窓ガラスがそうそう割れるはずがない。
なにかが起こったのだ。
「なんだ!」
部屋の扉を開けて廊下に出る。
護衛についてきていた騎士も異変に気付いているようだ。
「私が見てきます!王子は部屋にお戻りください!」
「いや、あそこには兄上もいる可能性がある!僕も行く!」
音が聞こえてきたのは、シンデレラの義理の姉の部屋の方向だ。
この屋敷に来るたび、夜になると兄がそこを訪れることを知っている。
今夜もその可能性が高い。
護衛の騎士とともに、廊下を駆け出す。
「王子様!」
「大丈夫か!」
途中でシンデレラの義理の妹に会う。
ナイフで切り付けられたように、腕に怪我をしている。
「ぞ、賊が・・・」
「くっ!」
嫌な予感が的中した。
怪我をした女性を置いて行くのは気が引けるが、命に別状は無いようだし、今は構っている余裕がない。
再び廊下を駆け出す。
目的の部屋の前まで来ると、兄の護衛の騎士が倒れているのが見えた。
「兄上!」
嫌な予感が益々高まり、倒れている騎士には目もくれず、部屋の扉を開け放つ。
ざあぁぁぁぁぁ・・・
最初に感じたのは、割れた窓から吹き付けてくる風だった。
次に見えたのは、幻想的な白い霧だ。
しかし、すぐにおかしいことに気づく。
冬は過ぎて、今は春だ。
肌寒い日もあるとはいえ、霧が出るほどの陽気ではない。
惑わされないように部屋の中を見回すと、最後に目に入ってきたのは、複数の人影だった。
一人目は兄。
床に膝をつき、倒れている女性を抱き起している。
二人目はシンデレラの義理の姉。
兄に抱き起されており、気を失っているように見える。
三人目は賊と思しき人物。
黒装束に身を包んでいるので性別は分からないが、床に倒れている。
そして、最後の一人は、窓際に立っていた。
月明りに照らされて、その姿が露わになる。
「・・・シンデレラ?」
記憶よりも長い髪。
風になびく黒いドレス。
顔の下半分から首筋までを覆うマスク。
雰囲気も服装も変わっているが判った。
この一年、毎日、彼女のことを想ってきたのだ。
だけど、望んだ再会のはずなのに、咄嗟に身体が動かない。
霧の舞う幻想的な光景。
襲撃という異常事態。
月に照らされる彼女。
全てが日常からかけ離れており、頭が理解するのを遅らせる。
しかし、そんな状況でも流れは止まらない。
「おひさしぶりです」
マスクの下で、シンデレラが笑みを浮かべた。
一月に一度、ここへ来て女を抱くのは、恒例行事のようになっていた。
それも、もう十二回目だ。
最初に抱いたときを数えれば十三回目か。
同じ女をこれだけの回数抱くのは、この女が初めてだ。
美しい女だが絶世の美女というわけでもない。
伽の技術も頑張ってはいるが、本職より上ということはないだろう。
貴族の娘が本職よりも上だったら、それはそれで問題があるだろうが。
そんな女だが、ここへ来る度に何故か抱いてしまう。
俺は一人の女を複数回抱くことは滅多にない。
世間では女好きと言われているが、それほど無節操というわけではない。
自制くらいできる。
それに女好きなのは否定しないが、複数の女を抱くのは理由がある。
女達の情報網というのは、侮れない。
ときには、王や重臣ですら把握していない情報が、やりとりされていることもある。
それは根拠のない噂話のこともあるが、ときには国の命運を左右する情報のこともある。
俺はそれに得るために、趣味と実益を兼ねて、女達を抱いているというわけだ。
しかし、情報を得るつもりで、情報に踊らされていては、本末転倒だ。
一人の女に入れ込み過ぎて、情報が偏ったり、情報の正否を判断できなくなっては困る。
それを防ぐために、同じ女を抱くことはなかったのだが、この女は対してはそれを外れてしまった。
情が移っている自覚もある。
「隣国の姫と、婚約の話があってな。ここへ来るのも最後になるかも知れない」
だから、一息ついたタイミングで、そんな言葉が口から洩れてしまった。
これは、本来であれば、まだ公開してはいけない情報だ。
噂にはなっているだろうが、王子としての自分の口から出してはいけない。
それは分かっているのだが、この女の反応を見たくて、ついつい口から洩れてしまった。
「・・・そうですか。おめでとうございます」
女は特に表情を崩すこともなく、そんな言葉を返してきた。
後腐れなくて都合がいいはずなのに、期待していた反応と違って、落胆する自分に気づく。
ただ、笑顔ではなく無表情なところに、感情が見え隠れしているように思え、そこに触れてみたくなる。
「おまえにとっても、めでたいのか?」
そう尋ねてみる。
「隣国と繋がりができるのですから、喜ばしいことでしょう」
女が答えてくる。
だが、それは俺の質問の回答にはなっていない。
「それは、おまえにとっても、そうなのか?」
もう一度、尋ねる。
質問の意図を勘違いしたと言い訳されないように念を押して。
「・・・意地悪ですね」
観念したように女はそう返してきたが、それでもそれ以上を言うことは無かった。
嫉妬の感情を露わにするわけでも、打算の交渉をしてくるわけでもなく、少しだけ拗ねた表情を見せただけだった。
俺の問いを肯定しなかったことだけが、精一杯の主張なのだろう。
やはり、調子が狂う。
引き留めようとしてくれば、突き放すことに躊躇いは持たなかった。
しかし、こんな態度をされると、自分がどうしようもない悪人になったように感じてしまう。
「おまえさえよければ、正妃は無理だろうが、側妃にはしてやれると思う」
自分で言っておいて、自分の言葉に驚いた。
そんなことを言うつもりは無かった。
しかし、一度言ったことを、咄嗟に撤回する気にもならなかった。
想像してみると、そんな未来も悪くない。
隣国の姫とは政略結婚だ。
そこに俺自身の意志はない。
それに対して、この女は俺自身が選んで抱いたのだ。
惚れたからというわけではなかったが、それも俺自身が選んだのだ。
そんな俺の言葉を聞いて女は驚いていたようだったが、少しだけ嬉しそうな表情を見せた後、首を横に振った。
「これから婚約しようというときに、側妃もなにもないでしょう。夫婦仲が悪くなったら、どうするのですか。私は傾国の悪女として名前を残すつもりはありません」
それが答えか。
少し残念に思うが、無理強いをするつもりはない。
この女の意志を尊重しよう。
妃になることが目的ではないのなら、なぜ黙って俺に抱かれていたのかを疑問に思うが、それも些細な問題だ。
後は精々、よい思い出を残してやるだけだ。
「なら、これで抱き納めだな」
女の腰を抱いて、自分の方に引き寄せようとする。
しかし、女は強い力で、こちらを突き飛ばしてきた。
別の女と婚約すると言った途端に拒絶されたか。
それならそれで構わないと思い視線を向けると、そこには床に崩れ落ちる女の姿があった。
*****
シンデレラを捜して一年になる。
人を増やし、地域を広げ、時間をかけたが、彼女は見つからなかった。
最近では、彼女を捜すように命令をしてきた父が、その命令を撤回してきた。
それも無理は無い。
これだけ捜しても手がかりが掴めないのだ。
見つからない場所で、死んでいる可能性も考えられる。
それでも捜しているのは、僕自身の意志だ。
自分でも、なぜ彼女にこれほど惹かれているのか分からない。
言葉にするなら、たまたま最初に出会った一緒にいて楽しい女性だったという理由だが、会えない時間が想いを募らせていったように思う。
この一年、彼女のことを考えない日は無かった。
だけど、それも今回で終わりだ。
一年。
それは自分で決めた期間でもある。
王子という立場もある自分が、生きているかも死んでいるかも分からない女性に、いつまでも執着しているわけにはいかない。
最近ではあれだけ女癖が悪かった兄も、女遊びを控えている。
例外はシンデレラの義理の姉だが、それも今回で終わりだろう。
僕について、この屋敷に来ている以上、僕が来なくなれば、この屋敷に来る理由もなくなる。
兄が変わった理由は、隣国の姫と婚約が話が出ていることも無関係ではないだろう。
婚約の話が出ているにも関わらず女遊びを続けていれば、隣国との関係を悪化しかねない。
兄も王子としての自覚を持っているのだ。
自分だけが、いつまでも自由にしていることはできない。
「シンデレラ・・・せめて、生きていてくれたらいいんだけど」
ガシャンッ!
物思いに耽っていたところで、突然、ガラスの割れる音が聞こえてきた。
音の大きさからして、窓ガラスが割れたのだろう。
しかし、グラスを落として割ったならともかく、窓ガラスがそうそう割れるはずがない。
なにかが起こったのだ。
「なんだ!」
部屋の扉を開けて廊下に出る。
護衛についてきていた騎士も異変に気付いているようだ。
「私が見てきます!王子は部屋にお戻りください!」
「いや、あそこには兄上もいる可能性がある!僕も行く!」
音が聞こえてきたのは、シンデレラの義理の姉の部屋の方向だ。
この屋敷に来るたび、夜になると兄がそこを訪れることを知っている。
今夜もその可能性が高い。
護衛の騎士とともに、廊下を駆け出す。
「王子様!」
「大丈夫か!」
途中でシンデレラの義理の妹に会う。
ナイフで切り付けられたように、腕に怪我をしている。
「ぞ、賊が・・・」
「くっ!」
嫌な予感が的中した。
怪我をした女性を置いて行くのは気が引けるが、命に別状は無いようだし、今は構っている余裕がない。
再び廊下を駆け出す。
目的の部屋の前まで来ると、兄の護衛の騎士が倒れているのが見えた。
「兄上!」
嫌な予感が益々高まり、倒れている騎士には目もくれず、部屋の扉を開け放つ。
ざあぁぁぁぁぁ・・・
最初に感じたのは、割れた窓から吹き付けてくる風だった。
次に見えたのは、幻想的な白い霧だ。
しかし、すぐにおかしいことに気づく。
冬は過ぎて、今は春だ。
肌寒い日もあるとはいえ、霧が出るほどの陽気ではない。
惑わされないように部屋の中を見回すと、最後に目に入ってきたのは、複数の人影だった。
一人目は兄。
床に膝をつき、倒れている女性を抱き起している。
二人目はシンデレラの義理の姉。
兄に抱き起されており、気を失っているように見える。
三人目は賊と思しき人物。
黒装束に身を包んでいるので性別は分からないが、床に倒れている。
そして、最後の一人は、窓際に立っていた。
月明りに照らされて、その姿が露わになる。
「・・・シンデレラ?」
記憶よりも長い髪。
風になびく黒いドレス。
顔の下半分から首筋までを覆うマスク。
雰囲気も服装も変わっているが判った。
この一年、毎日、彼女のことを想ってきたのだ。
だけど、望んだ再会のはずなのに、咄嗟に身体が動かない。
霧の舞う幻想的な光景。
襲撃という異常事態。
月に照らされる彼女。
全てが日常からかけ離れており、頭が理解するのを遅らせる。
しかし、そんな状況でも流れは止まらない。
「おひさしぶりです」
マスクの下で、シンデレラが笑みを浮かべた。
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