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第一章 灰かぶり
006.零時の鐘
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青年との会話は、思いのほか楽しかった。
変わり者の私と、変わり者の青年。
変わり者同士だからだろうか。
話が弾んだ。
だから、私は時間が過ぎるのを忘れてしまった。
午前零時を告げる鐘を聞いたとき、私は目的を思い出した。
だけど、もう時間切れだ。
私は結局、目的を果たすことができなかった。
お試し期間は終わった。
今すぐにでも、この場を立ち去らなければならない。
「ごめんなさい。もう時間なので、行かなきゃいけません」
「え?でも、舞踏会はまだ・・・」
会話をしていた青年が、突然の別れを告げる私に、驚いている。
だけど、説明をしている時間はないし、説明をするわけにもいかない。
「ごめんなさい」
踵を返して、立ち去ろうとする。
そんな、私の手を青年が掴んでくる。
「あ、あの、また会えますか?」
その言葉に、私は一瞬答えに詰まる。
誤魔化して会えるとでも言えばよいのだろうが、何故かそれは躊躇われた。
青年との会話は、この舞踏会に来てから、唯一楽しかった出来事でもある。
ほんの少しだけど、憂鬱な私の心を慰めてくれた。
そんな青年には誠実な対応を返したかった。
「もう会うことはないと思います。私がこういう場所へ来る機会は、今回で最後だから」
正確には最後というか、唯一の機会だったのだが、大した違いはないだろう。
青年の手をそっと振りほどいて、青年に背を向ける。
「なら、せめて名前を教えてくれませんか?」
懇願するような声に、私は立ち止まる。
これで最後なのだから、名前くらいは教えてもいいだろう。
だけど、家名はダメだ。
それを教えたら、屋敷に尋ねてくる可能性がある。
そうなると、やっかいな事態になることは、容易に想像できる。
だから、私は家名だけ偽ることにする。
「私は、シンデレラ・・・シンデレラ・ファウスト」
咄嗟に出てきた家名は、あの魔術書を書いた著者のものだ。
あの魔術書の力で老執事を呼び出し、老執事の力を借りてこの場を訪れた私に、相応しい名前のように思えた。
私は名前を名乗ると、速足でそのその場を立ち去る。
もう二度と振り返ることは無かった。
*****
少女が立ち去った後、僕はしばらく茫然としていた。
直前まで楽しく会話をしていたと思ったのだが、何か気分を害するようなことを言ってしまっただろうか。
だが、そういった様子でも無かった。
「なんだ、振られたのか?」
「兄上」
僕が少女との会話を振り返っていると、双子の兄が声をかけてきた。
「別に口説いていたわけじゃないよ。兄上じゃあるまいし」
兄は綺麗な女性を見ると、口説かずにはいられないという悪癖を持っている。
将来、この国を治める者としては褒められた行為ではないが、周囲の人間が注意しても聞き入れないので、半ば諦められているようだ。
後始末をする者達は大変そうだが。
「そうか?楽しそうに喋っていたみたいだったが」
楽しそう。
どうやら周りからは、そう見えたようだ。
確かに楽しかった。
気取った貴族の娘達とは話す気も起きないが、あの少女はどこか雰囲気が違った。
だからこそ柄にもなく声をかけたのだが、予想通りにあの少女との会話は興味深いものだった。
だが、この兄にそれを指摘されると、どうも素直に認めたくない。
「そういう兄上こそ珍しいじゃないか。あの娘は可愛かったと思うけど、声をかけなかったね」
そんな風に言葉を返す。
すると兄は、さらに面白そうな顔をこちらに向けてくる。
「普段は女に声をかけようともしない弟が楽しそうにしていたから、遠慮したんだよ」
そんなに楽しそうに見えたのか。
思い返してみると、そんな気もする。
そして、それを自覚すると、なぜか顔が熱くなってきた。
「でも、そうか。あの娘はおまえから見ても、可愛かったか」
「な、なんだよ?」
からかいを含んだ兄の声に、警戒心を高める。
「ちゃんと次に会う約束を取り付けたんだろうな」
「な、名前は聞いたんだけど、約束は・・・」
「何やってんだ」
兄は呆れたように溜息を吐く。
その仕草にむっとするが、反論はできない。
また会う約束をしようとしたのだが、失敗したのだ。
拒絶されたわけではないが、拒否された。
我ながら情けなく思っていると、兄が追い打ちをかけてくる。
「あんまり情けないことをしていると、俺が先に食っちまうぞ」
「そ、それはダメだ!」
思いがけず大きな声が出てしまった。
兄はそれに驚いたようだが、それが収まると笑いを堪えるような表情に変わる。
「くっくっくっ、そうか、ダメか」
「~~~~~っ!」
顔が熱い。
頭が沸騰しているかのようだ。
「まあ、頑張れよ」
「兄上に言われるまでもないよ」
兄はひとしきり笑うと、立ち去って行った。
この後、どこかの女性の元に行くのだろう。
あるいは、女性を自分の部屋に呼ぶのかも知れない。
「シンデレラ・・・」
少女の名前を口に出してみる。
もし、彼女が兄に奪われたとしたら。
そう考えるだけで、叫び出しそうになる。
自覚してしまったら、もうダメだ。
どうやら、僕は彼女に夢中になってしまったらしい。
「もう一度会いたい」
僕は遅い初恋に心を焦がすことになった。
*****
「帰るわよ」
私が乗り込むと、老執事はすぐに馬車を走り出させる。
一息つくと、老執事が話しかけてくる。
「それで、どうでしたかな?舞踏会は楽しめましたかな?」
楽しめたか、楽しめなかったか。
どちらかと言われれば、楽しめたのだろう。
青年との会話は楽しかった。
でも、目的を果せたかどうかで言えば、間違いなく果たせなかった。
王子は、私が落とす落とさない以前の問題だった。
すでに女に堕ちていたとも言える。
「手伝ってもらっておいて悪いけど、ダメだったわ」
「そうですか」
老執事は、こちらを責めるでもなく、それだけを言った。
「怒ったりしないの?」
「なぜ怒る必要があるのですか?そうなる可能性を想定した上で、私は力を貸したのですよ」
「そう」
つまり、私は最初から失敗すると思われていたということだ。
その言葉に自分で思っていた以上に落ち込んでしまう。
誰からも期待されない。
誰からも必要とされない。
そう言われた気がした。
それが、私の人生なのだと。
「それで、どちらに帰るのですかな?」
「え?」
私が黙っていると、老執事がそんな声をかけてきた。
どこへ帰るか。
そんなの決まっている。
そう言おうとして、言葉に詰まる。
そうだ。
私は帰っていいのだろうか。
本当にそこが、私の帰る場所だろうか。
帰ったとしても、待っている人間などいない。
私が、そうしたのだ。
「・・・・・」
「どうしました?」
「私を連れて行ってって言ったら、連れていってくれる?」
「・・・それが、なにを意味しているのか、わかって言っているのですかな?」
「わかっているわ。地獄に落ちるってことでしょ」
私には、それがお似合いだ。
責任は取らなきゃいけない。
そう思っての提案だったのだが、老執事は首を横に振る。
「今のあなたは連れていけませんな」
「どうして?」
「その理由がありません」
「・・・理由?」
「私はあなたにお試し期間を提案し、対価はもらわないと宣言しました。だから、あなたから対価をもらうわけにはいきません」
「タダで上げるっていっても?」
「はい。労働には対価が支払われるべきであり、労働を伴わない対価は支払われるべきではありません。それは対価ではなく施しだからです。私は施しをもらう乞食ではありません」
老執事の言葉には、こちらを責めるような迫力があった。
どうやら、私は老執事のプライドを傷つけてしまったらしい。
知らずに発した言葉だから見逃されたが、知っていて発していたら、侮辱したと受け取られても仕方がない言葉だったのだろう。
「ごめんなさい。あなたは、私に力を貸してくれたのに」
「お気になさらずに。しかし、あなたも変わった人間ですな。私に対して、こうも簡単に謝罪するとは。謝罪とは自分が悪いと認める行為ですよ。契約を交わす場合は、不利になる行為です」
「間違ったことをしたら謝るのは、当たり前のことでしょ」
「ふふっ、そうですな」
何がおかしいのか。
老執事は、私の言葉に笑みを浮かべると、屋敷に向けて馬車を走らせ続けた。
変わり者の私と、変わり者の青年。
変わり者同士だからだろうか。
話が弾んだ。
だから、私は時間が過ぎるのを忘れてしまった。
午前零時を告げる鐘を聞いたとき、私は目的を思い出した。
だけど、もう時間切れだ。
私は結局、目的を果たすことができなかった。
お試し期間は終わった。
今すぐにでも、この場を立ち去らなければならない。
「ごめんなさい。もう時間なので、行かなきゃいけません」
「え?でも、舞踏会はまだ・・・」
会話をしていた青年が、突然の別れを告げる私に、驚いている。
だけど、説明をしている時間はないし、説明をするわけにもいかない。
「ごめんなさい」
踵を返して、立ち去ろうとする。
そんな、私の手を青年が掴んでくる。
「あ、あの、また会えますか?」
その言葉に、私は一瞬答えに詰まる。
誤魔化して会えるとでも言えばよいのだろうが、何故かそれは躊躇われた。
青年との会話は、この舞踏会に来てから、唯一楽しかった出来事でもある。
ほんの少しだけど、憂鬱な私の心を慰めてくれた。
そんな青年には誠実な対応を返したかった。
「もう会うことはないと思います。私がこういう場所へ来る機会は、今回で最後だから」
正確には最後というか、唯一の機会だったのだが、大した違いはないだろう。
青年の手をそっと振りほどいて、青年に背を向ける。
「なら、せめて名前を教えてくれませんか?」
懇願するような声に、私は立ち止まる。
これで最後なのだから、名前くらいは教えてもいいだろう。
だけど、家名はダメだ。
それを教えたら、屋敷に尋ねてくる可能性がある。
そうなると、やっかいな事態になることは、容易に想像できる。
だから、私は家名だけ偽ることにする。
「私は、シンデレラ・・・シンデレラ・ファウスト」
咄嗟に出てきた家名は、あの魔術書を書いた著者のものだ。
あの魔術書の力で老執事を呼び出し、老執事の力を借りてこの場を訪れた私に、相応しい名前のように思えた。
私は名前を名乗ると、速足でそのその場を立ち去る。
もう二度と振り返ることは無かった。
*****
少女が立ち去った後、僕はしばらく茫然としていた。
直前まで楽しく会話をしていたと思ったのだが、何か気分を害するようなことを言ってしまっただろうか。
だが、そういった様子でも無かった。
「なんだ、振られたのか?」
「兄上」
僕が少女との会話を振り返っていると、双子の兄が声をかけてきた。
「別に口説いていたわけじゃないよ。兄上じゃあるまいし」
兄は綺麗な女性を見ると、口説かずにはいられないという悪癖を持っている。
将来、この国を治める者としては褒められた行為ではないが、周囲の人間が注意しても聞き入れないので、半ば諦められているようだ。
後始末をする者達は大変そうだが。
「そうか?楽しそうに喋っていたみたいだったが」
楽しそう。
どうやら周りからは、そう見えたようだ。
確かに楽しかった。
気取った貴族の娘達とは話す気も起きないが、あの少女はどこか雰囲気が違った。
だからこそ柄にもなく声をかけたのだが、予想通りにあの少女との会話は興味深いものだった。
だが、この兄にそれを指摘されると、どうも素直に認めたくない。
「そういう兄上こそ珍しいじゃないか。あの娘は可愛かったと思うけど、声をかけなかったね」
そんな風に言葉を返す。
すると兄は、さらに面白そうな顔をこちらに向けてくる。
「普段は女に声をかけようともしない弟が楽しそうにしていたから、遠慮したんだよ」
そんなに楽しそうに見えたのか。
思い返してみると、そんな気もする。
そして、それを自覚すると、なぜか顔が熱くなってきた。
「でも、そうか。あの娘はおまえから見ても、可愛かったか」
「な、なんだよ?」
からかいを含んだ兄の声に、警戒心を高める。
「ちゃんと次に会う約束を取り付けたんだろうな」
「な、名前は聞いたんだけど、約束は・・・」
「何やってんだ」
兄は呆れたように溜息を吐く。
その仕草にむっとするが、反論はできない。
また会う約束をしようとしたのだが、失敗したのだ。
拒絶されたわけではないが、拒否された。
我ながら情けなく思っていると、兄が追い打ちをかけてくる。
「あんまり情けないことをしていると、俺が先に食っちまうぞ」
「そ、それはダメだ!」
思いがけず大きな声が出てしまった。
兄はそれに驚いたようだが、それが収まると笑いを堪えるような表情に変わる。
「くっくっくっ、そうか、ダメか」
「~~~~~っ!」
顔が熱い。
頭が沸騰しているかのようだ。
「まあ、頑張れよ」
「兄上に言われるまでもないよ」
兄はひとしきり笑うと、立ち去って行った。
この後、どこかの女性の元に行くのだろう。
あるいは、女性を自分の部屋に呼ぶのかも知れない。
「シンデレラ・・・」
少女の名前を口に出してみる。
もし、彼女が兄に奪われたとしたら。
そう考えるだけで、叫び出しそうになる。
自覚してしまったら、もうダメだ。
どうやら、僕は彼女に夢中になってしまったらしい。
「もう一度会いたい」
僕は遅い初恋に心を焦がすことになった。
*****
「帰るわよ」
私が乗り込むと、老執事はすぐに馬車を走り出させる。
一息つくと、老執事が話しかけてくる。
「それで、どうでしたかな?舞踏会は楽しめましたかな?」
楽しめたか、楽しめなかったか。
どちらかと言われれば、楽しめたのだろう。
青年との会話は楽しかった。
でも、目的を果せたかどうかで言えば、間違いなく果たせなかった。
王子は、私が落とす落とさない以前の問題だった。
すでに女に堕ちていたとも言える。
「手伝ってもらっておいて悪いけど、ダメだったわ」
「そうですか」
老執事は、こちらを責めるでもなく、それだけを言った。
「怒ったりしないの?」
「なぜ怒る必要があるのですか?そうなる可能性を想定した上で、私は力を貸したのですよ」
「そう」
つまり、私は最初から失敗すると思われていたということだ。
その言葉に自分で思っていた以上に落ち込んでしまう。
誰からも期待されない。
誰からも必要とされない。
そう言われた気がした。
それが、私の人生なのだと。
「それで、どちらに帰るのですかな?」
「え?」
私が黙っていると、老執事がそんな声をかけてきた。
どこへ帰るか。
そんなの決まっている。
そう言おうとして、言葉に詰まる。
そうだ。
私は帰っていいのだろうか。
本当にそこが、私の帰る場所だろうか。
帰ったとしても、待っている人間などいない。
私が、そうしたのだ。
「・・・・・」
「どうしました?」
「私を連れて行ってって言ったら、連れていってくれる?」
「・・・それが、なにを意味しているのか、わかって言っているのですかな?」
「わかっているわ。地獄に落ちるってことでしょ」
私には、それがお似合いだ。
責任は取らなきゃいけない。
そう思っての提案だったのだが、老執事は首を横に振る。
「今のあなたは連れていけませんな」
「どうして?」
「その理由がありません」
「・・・理由?」
「私はあなたにお試し期間を提案し、対価はもらわないと宣言しました。だから、あなたから対価をもらうわけにはいきません」
「タダで上げるっていっても?」
「はい。労働には対価が支払われるべきであり、労働を伴わない対価は支払われるべきではありません。それは対価ではなく施しだからです。私は施しをもらう乞食ではありません」
老執事の言葉には、こちらを責めるような迫力があった。
どうやら、私は老執事のプライドを傷つけてしまったらしい。
知らずに発した言葉だから見逃されたが、知っていて発していたら、侮辱したと受け取られても仕方がない言葉だったのだろう。
「ごめんなさい。あなたは、私に力を貸してくれたのに」
「お気になさらずに。しかし、あなたも変わった人間ですな。私に対して、こうも簡単に謝罪するとは。謝罪とは自分が悪いと認める行為ですよ。契約を交わす場合は、不利になる行為です」
「間違ったことをしたら謝るのは、当たり前のことでしょ」
「ふふっ、そうですな」
何がおかしいのか。
老執事は、私の言葉に笑みを浮かべると、屋敷に向けて馬車を走らせ続けた。
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