森の中のマンドラゴラ~異世界は平和だったので、おっぱいとたわむれることにする~

かみゅG

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第一章 森の中のマンドラゴラ

034.むにむに、ちゅっ

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 寝室でメイに性教育をした。
 そう言うとセクハラをしたように聞こえるかも知れないが、そんなことはしていない。
 あくまで正しい性知識を教えただけだ。

「ありがとうございます。やってみます」
「うむ。だが、やるのは服の上から胸を触らせるところまでだぞ。それ以上はダメだ」
「わかりました」

 人前で自慰を始めるメイだが、それはどうも性知識の欠如が原因らしい。
 なので、はじらいや嗜みというものを踏まえつつ、男がぐっとくる仕草やシチュエーションを教え込んでやった。
 これでメイも、ちょっとは健全な青春を送れることだろう。
 男を誘惑するのが健全かどうかは微妙なところだが、少なくとも惚れ薬を盛ろうとするよりは健全だろう。
 俺がメイに上手く性教育ができたことに満足していると、家の扉を開ける音がした。

「メイ、いるかい?」
「あ、おばあちゃんですね」

 そう言えば、もう学校が始まっている時間か。
 しまったな。
 性教育に夢中で、時間が過ぎるのを忘れてしまったようだ。
 だが、これも必要な教育だったのだ。
 人前で自慰を始めるようでは、いつの間にかお腹がポッコリしていてもおかしくない。
 そうならないように、正しい性知識を教えておくのは必要だった。

「メイ、寝ているのかい?」
「おっと、俺は隠れるから後はよろしくな」
「わかりました」

 俺は慌てて、窓際の植木鉢に向かう。
 メイは学校を休んでしまったわけだが、もともと昨日は寝込んでいたのだ。
 今日は体調は良さそうだが、もう一日安静にしていたと言えば、学校を休んだからといって、叱られたりはしないだろう。
 そう思って、植木鉢に隠れたわけだけど、隠れる直前にメイが気になることを口にする。

「さっそく実践してみますね」
「ん?」

 なんのことだろう。
 そう聞き返したかったが、時間切れだ。
 メイの祖母が寝室に入ってきてしまう。
 俺は尋ねることができないまま、土の中に潜った。

 *****

「いらっしゃい、おばあちゃん」

 メイの祖母が寝室に入ってくる。
 そして、メイの顔をじっと見る。

「今日は学校を休んだようだね」
「えっと、それは」

 以前も宿題をしたかと聞いていたから、教育には厳しい祖母なのだろう。
 メイが言い淀む。
 けど、祖母の口からメイを叱る言葉は出てこなかった。

「風邪をひいたんだってね。もう顔色は良さそうだけど・・・まあ、もう一日安静にしているといいよ」

 教育より体調を気遣うあたり、メイを嫌っているわけではないようだ。
 優しい言葉にメイが嬉しそうにする。

「うん、まだちょっと、熱があるみたいなの」
「・・・少し汗をかいているみたいだね」

 祖母がメイの姿を見て、そのことに気付く。
 でも、それはたぶん、熱のせいじゃなくて、さっき自慰をしたせいだ。
 そういえば、匂いとかは大丈夫なのだろうか。
 気付いても、思春期の孫にそんなことを指摘はしないだろうけど。

「そのままだと風邪をぶりかえすから着替えな」
「はぁい」

 メイは祖母が言う通りに、服を着替える。

「あ、そうだ」

 メイは服を着ると、祖母に擦り寄るように近づく。
 そして祖母の手を取ると、むにむにと自分の胸に押し付ける。

「なんだい、胸でも痛いのかい?」

 メイはさらに、むにむにと胸を触らせる。

「どう?」
「どうって・・・何がしたいんだい、あんたは?」
「うーん、おかしいなぁ」

 祖母の反応が期待していたものと違ったのか、メイが首を傾げる。
 だが、祖母の方も孫の行動の意味は分からず、首を傾げる。
 どことなく仕草が似ているのは、血が繋がっているからだろうか。

「ねぇ、おばあちゃん」
「今度はなんだい?」

 メイが手招きをすると、祖母は孫の内緒話でも聞くように顔を近づける。

 ちゅっ

 メイは近づいてきた祖母の頬に軽く唇を触れさせる。

「さっきから、どうしたんだい?甘えているのかい?」
「うーん?」
「まあ、いいや。今日は一日看病してやるよ」
「ホント!?」
「ああ。病気のときくらいはね」
「やった!?」

 その後、メイの祖母は朝食、昼食、夕食の面倒を見て、その合間にはメイの話し相手になってやっていた。
 仲の良い祖母と孫そのものだ。
 俺は一日、その様子をずっと眺めていた。
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