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第一章 森の中のマンドラゴラ
022.だめぇ!
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客観的に見て、メイは可愛さと美しさを兼ね備えていると思う。
幼さの残る可愛らしい顔。
発育のよい美しい肢体。
成長期という限られた期間にだけ許された、絶妙なバランスに支えられた魅力を持っている。
肌の白さとあいまって、美術品だと言われても頷いてしまうだろう。
だからだろうか。
魅力的だとは思うのだが、興奮しない。
普通、女の子と一緒に温泉に入るというシチュエーションであれば、興奮するものだろう。
だけど、それがない。
「うーん」
「難しい顔をして、どうしました?お湯が熱かったですか?」
メイが手を伸ばしてきて、俺が浸かっている桶の温度を確かめる。
俺の目の前には、美しい形の二つの山脈。
距離が近づいたことで、山頂にあるサクランボまで、くっきりと見える。
健全な男子なら、むしゃぶりつきたくなるものなのだろうけど、その衝動が湧いてこない。
「温度はよさそうですけど、もう少し水を足しますか?」
「うーん」
俺の唸り声を肯定の返事と捉えたのか、メイが水を足してくれる。
ありがたい気遣いではあるのだが、俺は別に水を足して欲しかったわけじゃない。
「うーん」
「?何か困ったことがあったら、言って下さいね」
俺の反応に首を傾げながら、メイは自分の身体を洗い始める。
温泉の湯気で温まったのか、白い肌がほんのりピンク色に染まって色っぽい。
けど、やはり興奮はしない。
いったい俺の身体はどうしてしまったのだろうか。
不能になってしまったのだろうか。
いや、そうじゃない。
そもそも不能になるべきものが無いのだ。
「やっぱり、アレが無いのが原因なのかな」
俺は水面下にある下半身を見る。
そこに見えるのは、木の根っこだ。
人間の下半身じゃない。
だから当然、アレも無い。
雄しべにあたるアレが無いのだ。
それがメイの裸体に興奮しない理由なのだろう。
せっかくのシチュエーションなのにもったいない。
とはいえ、メイの裸体を美しいと感じる心は残っている。
美術品を鑑賞するようにメイの裸体を眺めることにする。
「♪~」
メイは鼻歌を歌いながら身体を洗っている。
髪の毛。
腕。
胸。
背中。
足
順番にタオルでがしがしと擦っていく。
「・・・・・」
ざばーっと、頭からお湯を被る。
そして、ぶるんぶるんと顔を振って雫を払う。
「ふぅ・・・よし」
「よし、じゃねぇ!!!」
俺は思わず声を上げた。
「わっ!な、なんですか、ケイ?」
「なんだその、わんぱく坊主みたいな風呂の入り方は!」
「なんだって言われても・・・お風呂に入るときは、いつもこんな感じですけど」
人がせっかく美術品を鑑賞しているというのに、気分がだだ下がりだ。
「もっと、すみずみまで丁寧に洗わないか!」
「洗いましたよぅ」
「ええい、貸せ!」
俺はメイからタオルを取り上げ、よじよじと彼女の身体をよじ登る。
服を着ていないから登りにくいが、丸太にしがみつくように腕にしがみついて肩まで登っていく。
「あの、ケイ?ひゃっ!」
俺が脇の下にタオルを突っ込むと、メイがびくんっと反応する。
「く、くすぐったいですよぅ」
「くすぐったくてもしっかり洗うんだよ!」
こういう汗の溜まりやすいところには汗もができやすいのだ。
くすぐったそうに身を捩るメイにかまわず、俺は丁寧にしっかりと洗う。
両方の脇の下を洗ったら、次は胸だ。
「ひゃんっ!」
谷間をこしこし。
下回りをこしこし。
尖端をこしこし。
「やんっ!ちょ、だめぇ!」
びくんっびくんっとメイが震えるが、洗い残しがあってはいけない。
徹底的にタオルを滑らせる。
さて次は、
「きゃっ!そ、そこはいくらなんでもダメですぅ!」
「ここが一番ちゃんと洗わないといけないところだろうが!」
「じ、自分で洗いますよぅ!」
「信用できん!」
「ひぃん!」
メイの反論を許さず、俺は彼女の身体を洗い続けるのだった。
幼さの残る可愛らしい顔。
発育のよい美しい肢体。
成長期という限られた期間にだけ許された、絶妙なバランスに支えられた魅力を持っている。
肌の白さとあいまって、美術品だと言われても頷いてしまうだろう。
だからだろうか。
魅力的だとは思うのだが、興奮しない。
普通、女の子と一緒に温泉に入るというシチュエーションであれば、興奮するものだろう。
だけど、それがない。
「うーん」
「難しい顔をして、どうしました?お湯が熱かったですか?」
メイが手を伸ばしてきて、俺が浸かっている桶の温度を確かめる。
俺の目の前には、美しい形の二つの山脈。
距離が近づいたことで、山頂にあるサクランボまで、くっきりと見える。
健全な男子なら、むしゃぶりつきたくなるものなのだろうけど、その衝動が湧いてこない。
「温度はよさそうですけど、もう少し水を足しますか?」
「うーん」
俺の唸り声を肯定の返事と捉えたのか、メイが水を足してくれる。
ありがたい気遣いではあるのだが、俺は別に水を足して欲しかったわけじゃない。
「うーん」
「?何か困ったことがあったら、言って下さいね」
俺の反応に首を傾げながら、メイは自分の身体を洗い始める。
温泉の湯気で温まったのか、白い肌がほんのりピンク色に染まって色っぽい。
けど、やはり興奮はしない。
いったい俺の身体はどうしてしまったのだろうか。
不能になってしまったのだろうか。
いや、そうじゃない。
そもそも不能になるべきものが無いのだ。
「やっぱり、アレが無いのが原因なのかな」
俺は水面下にある下半身を見る。
そこに見えるのは、木の根っこだ。
人間の下半身じゃない。
だから当然、アレも無い。
雄しべにあたるアレが無いのだ。
それがメイの裸体に興奮しない理由なのだろう。
せっかくのシチュエーションなのにもったいない。
とはいえ、メイの裸体を美しいと感じる心は残っている。
美術品を鑑賞するようにメイの裸体を眺めることにする。
「♪~」
メイは鼻歌を歌いながら身体を洗っている。
髪の毛。
腕。
胸。
背中。
足
順番にタオルでがしがしと擦っていく。
「・・・・・」
ざばーっと、頭からお湯を被る。
そして、ぶるんぶるんと顔を振って雫を払う。
「ふぅ・・・よし」
「よし、じゃねぇ!!!」
俺は思わず声を上げた。
「わっ!な、なんですか、ケイ?」
「なんだその、わんぱく坊主みたいな風呂の入り方は!」
「なんだって言われても・・・お風呂に入るときは、いつもこんな感じですけど」
人がせっかく美術品を鑑賞しているというのに、気分がだだ下がりだ。
「もっと、すみずみまで丁寧に洗わないか!」
「洗いましたよぅ」
「ええい、貸せ!」
俺はメイからタオルを取り上げ、よじよじと彼女の身体をよじ登る。
服を着ていないから登りにくいが、丸太にしがみつくように腕にしがみついて肩まで登っていく。
「あの、ケイ?ひゃっ!」
俺が脇の下にタオルを突っ込むと、メイがびくんっと反応する。
「く、くすぐったいですよぅ」
「くすぐったくてもしっかり洗うんだよ!」
こういう汗の溜まりやすいところには汗もができやすいのだ。
くすぐったそうに身を捩るメイにかまわず、俺は丁寧にしっかりと洗う。
両方の脇の下を洗ったら、次は胸だ。
「ひゃんっ!」
谷間をこしこし。
下回りをこしこし。
尖端をこしこし。
「やんっ!ちょ、だめぇ!」
びくんっびくんっとメイが震えるが、洗い残しがあってはいけない。
徹底的にタオルを滑らせる。
さて次は、
「きゃっ!そ、そこはいくらなんでもダメですぅ!」
「ここが一番ちゃんと洗わないといけないところだろうが!」
「じ、自分で洗いますよぅ!」
「信用できん!」
「ひぃん!」
メイの反論を許さず、俺は彼女の身体を洗い続けるのだった。
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