君の鼓動を感じて~BLUEストーリー~

藤原葉月

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大事な忘れ物

第46話

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そしてみっちーのバイトも始まったのだ。

冬休みの少し前から入らせてもらったりして・・・

「いらっしゃいませ」
みっちーがニコッと笑って接客している。


めっちゃイケメン✨
「あの子イケメン」
「どこの学校なんだろ?」

「あれってなにわ第1校じゃん!!」

「あの?」

なんだかじっと見られてる?

⤴その通り
「あの私、君のこと好きです」

と秒で告白され


「へっ?」

つ、付き合うわけないやんか!(みっちーの心の声)

相変わらずモテモテな日々を送るのだが・・・・

「すいませんけど仕事中なので」
と断るようになったのと、彼は女子になびかなかった。


そして

「みっちーくん!」

「みんなで食べに来たで?」
「皆さん、いらっしゃいませ🤗」
「みっちー!めっちゃ似合ってるやん!あとイケメンは相変わらずやな」

「かっこええで?」
「かっこええし、可愛い!」
「可愛いは余計やわ」


なぁんて言ってるそばから

「・・・・・・」

⤴みんなに言いたかったことを言われてしまい言えなくなった武くん

「(先輩何も言ってくれない)」

「(言いたい事言えんかった。だって全部言われるし💦俺はどうすればええんや)」

見つめあってはいるのに・・・

メニューを頼まれ、

「・・・少々お待ち下さい」
「はぁーい」

「(先輩と話せやんかった)」


「(道枝と話せやんなぁ)」


そして・・・・バイト三昧な日が続き、冬休みに入る数日前のことである。


「なぁ?みっちー。武くん先輩へのクリスマスプレゼント考えた?」

「えっ(;゚Д゚)!あっ、うん」

⤴曖昧な答え

「さすがみっちーやな!」

「大丈夫なんか?なんか眠そうやで?」

「・・・うん・・・大丈夫・・・(正直眠い・・・) 」

「ちゃんと寝れてる?バイト頑張りすぎなんとちゃう?」
「・・・・大丈夫です」
 
「みっちー?帰るで!」

「・・・・うん」

正直、最近遅くまでバイトを入れていたりして・・・なんだか眠れてない気がしてきた。
でも心配かけるわけにはいかないから。



「あしたさ、久しぶりにみんなで遊びに行こヽ(*'▽'*)ノ」
と、聖也くんが提案!

「おー!いこいこ」
と即答する恭一。


「どこ行く?」」

行く気満々な3人。

「あー、ごめん。明日はバイト入れたんで」

「大丈夫なんか?眠そうやで?」

また言われてる

「だ、大丈夫ですよ!」
「みっちー、あんまり無理したらあかんで?」

みんなに分からんように耳打ちしてくれた。
「そうやでー?」

「ちょっと買いたいものがのあるので」

「おー、そっか」


そしてそれから俺はひとりでクリスマスプレゼントを買いに行ったんや。
先輩には用事あるからと、デートを断って。

「先輩・・・喜んでくれるかな」

そして俺は・・・心地よい揺れと・・・疲れからなのか不意に眠気が襲ってきてしまい・・・・


「(´-﹃-`)Zz…」

ついには、寝てしまっていた。

そしてそこへ乗り込んできたのは・・・

「ふふ」



「そうだよねー」

何人かの女子大生の集まりの中に・・なんと夏菜子さんがいたのだ。

そして

「えっΣ(゚д゚;)道枝くん?」

思わず声を上げてしまった夏菜子さん。

「夏菜子、あの子って」
   「夏菜子の元カレの今カノ?いやいや今彼?」

「でも何あれ・・・。可愛い顔して寝顔が・・・・」

と言い終わる前に・・
「疲れてるのよ、きっと」

なぜか優しい言葉を言っていて・・・?

「なによ、優しい言葉言っちゃって」

「そうだよ!元彼取られたくせに」

「いいのよ、もう」
「そうね。素敵な彼氏をまた、作ればいいじゃん!協力する」



「次はー○○です。お降りの方は・・・」
とアナウンスが流れると

「( ゚д゚)ハッ!」

お、降りなきゃ行けないバス停? 


⤴寝ぼけてる?


「起きた」「・・・・・」


3人は何故か一部始終を見ていて?

「あー!おりマース」

急いで降りていった彼・・・・
 でも・・・・

「ねぇ?これって・・・」

指さしてみる。

そしてそれは「これさっきの彼の忘れ物なんじゃ?」

「ほんとだ・・・。しかもクリスマスプレゼント?ガチなやつ」

「今なら間に合うかも!」

夏菜子さんは1人それをみっちーに届けようとしたが、バスは少し満員で前に行くのにも少し時間がかかってしまい・・・


「ありがとうございます」
 みっちーは降りてしまい
「あっ・・・」

彼に追い付けずにいた夏菜子さん。

みっちーも夏菜子さんの存在に気づかず・・・・忘れ物にも気づかずだった。

「夏菜子、どうするの?」

「・・・・・」
「もうほっとこ!知らないフリしようよ」

「それがいいかもね」
「・・・っとけない」

「夏菜子?」
「ほっとけないよ!わたし、彼に借りがあるし」
「・・・・夏菜子・・・本気?」

「本気だよ?」
「夏菜子は優しいね」

「・・・・・・」



とても大切なものをバスに忘れてきてしまったことに俺(道岡)は気がついていなかったんや。

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