君の鼓動を感じて~BLUEストーリー~

藤原葉月

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風邪

第15話

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その頃、みっちーは
「ケホケホ」

あまりにも咳が酷くなってしまい、早退することとなって・・・。
けれど自分で帰れると言い張ってひとりで帰っていたのだが・・・・。



「ケホケホ・・・」

相当酷くなった咳は止まってくれず・・・なんとか家の前まではきたみたいだが?

《ワン(ご主人様?具合悪いのかなぁ?)》


「ケホケホ・・・ハル、ごめんなぁ?今日は散歩に行けそうにないや・・・・ケホケホ」


ハルの目の前で力尽きてしまったのだ。

《ワオン!」(ご主人様?大丈夫?ねぇ?大丈夫?)》

いつもの匂いと違うご主人様みっちーに戸惑うハルがいた。




「・・・・・誰か・・・助けて・・・・ケホケホ・・・・苦しい・・・・・」
みっちーは意識を失いかけていた。


《ワンワン(大変!誰か呼ばなきゃ)》


すると

《!?(ん?あの人の匂いがする・・・)》



なんとハルは鎖を外して走り出したのだった!


みっちーは柵を無意識にあけてしまったのだろうか?


だが熱で朦朧としてしたみっちーは・・・・


道枝駿佑「・・・・・ハル・・・・・・?」
ハルがいなくなったことに気がついていなくて?


《クンクン(あの人の匂いや!間違いない?あの人の匂いするもん!)》


あの人とは武くんのことか?

「えっΣ(゚д゚;)ハナ?な、なんでや」
ハナを発見。

⤴そういう君こそなんでいるんや!

《ワン(U´Д`)ワン(あっ!見つけた!)》

「・・・?!」
《見つけた!!ご主人様が大変なの来て!》


といきなりハルが走ってきたかと思ったら、俺の周りをうろうろしている。

「どうしたんや?ハナ。ご主人様は?えっΣ(゚д゚;)鎖抜いてるし・・・」
《クゥーンυ´• ﻌ •`υ》
ただ事やないってことか?

武くんは自分家とは違う道を歩いていた・・というよりは・・・


「あいつ咳してたし・・・大丈夫やったんやろうか?」

と、じつはみっちーのことが心配だし、気になってしまい、家に行こうとしていたみたいで?
少し迷子になっていた(笑)実際には家を知らないんだが・・・


なぜ、ここに来れたのだろう。

愛の力ちゃう?(By謙杜)


《ワンワン(ご主人様が!!早くしないと・・・)》


なおもグルグルしているハナ(ハル)

「なぁ?ハナ・・・もしかしてやけど・・・みっちーになんかあったんか?」

⤴察してくれた

《ワオンワオン(そう!そうなの!だから早く来て!)》

「・・・・!?」


まるでそうだと言っているような返事・・・いや鳴き声に聞こえてきて・・・・

「よし、ハナ!連れてけ!」
「ワン!」


まるで言葉が通じたかのようだ。


そして、ハナについて行き、来てみると?

「ゲホゲホ・・・」

あいつは咳をしながら倒れていて・・
というか壁にもたれて動けずにいたみたいで・・・。


「おいっ!しっかりしろ!」
みっちーを抱き抱えるとあいつの熱を感じて・・・

「うわっ!熱ッ!ってか、俺より酷いやんか!全然大丈夫やないやんか!」

と話しかける。

「・・・・・?先輩の声が・・・聞こえるような??でも・・・・目を開けられない・・・・ケホケホ・・・・苦しくて・・・・俺・・・死ぬのかな・・・・ケホケホ」


「しっかりするんや!みっちー!!」

⤴無意識にみっちー呼びしてます


「俺より熱あるのになんで我慢するんや!」
ど、どうしたらいいんや・・・。


えーっと・・・

そうや!病院・・・


俺は、ハナ(ハル)を鎖に繋げ直すと、

「ハナ、お前のご主人様は必ず助けるからな?信じてくれよ?ありがとうな?呼びに来てくれて・・・」

そう言ってハナ(ハル)をよしよしするとみっちーをおんぶしてタクシーを呼んだ。
「あの!1番近い病院にお願いします!」
「わかりました」


そして病院に着き、直ぐに処置がされそれが終わるとみっちーの診断の説明を聞くことになった。

「肺炎を起こしかけてますから、2.3日入院が必要となります。よろしいですか?お兄さん」

「えっΣ(゚д゚;)あっいや(お兄さんって)すいません、俺・・・彼の先輩で・・・同じ高校ではありますが・・・しかも知り合ったばかりでして・・・すいません、身内じゃなくて」

「そうだったんですか。それは失礼しました」

「下の名前を知らなくてごめんなさい。あっでも、彼の友達というか幼なじみに当たる子を呼んであります。入院の手続きとかするんですよね?すいません、役に立たなくて・・・💦」

「・・・・そうですね」

「せめて彼の名前が分かれば・・・」


なんて話していたら?

?「瞬や!」

「えっΣ(゚д゚;)」

不意に後ろから聞き覚えある声がして・・・


「彼は、道岡瞬っていいます!」あっ、僕が彼の幼なじみですっ」

「そうなんですね」

「話していた彼の友人です・・・すいません・・・」「いえ、大丈夫です。じゃあ、手続きをしてください」


そして、
「長山くん、来てくれてありがとうな?」
「いえ・・・」
俺はあの後大木に、連絡して幼なじみで道岡のことをいちばんよく知っているのは彼だということを知った。


「僕の方こそ、呼んでくれてありがとうございます。よかった。みっちーが無事で。あっ、でも先輩も風邪を引いていたんですよね?みっちーが、心配してましたよ?診てもらわなくてよかったんですか?」

「いや道岡が来た時、俺の熱はだいぶ下がってたし・・・俺、代わるって言うたんやで?咳もしてたし、顔赤かったし。俺より具合悪そうにしてたから。あの時代わってあげていたらこんなことにはならんかったかもしれやん。しかも入院やなんて・・・・辛いやろいなぁ」


そう言って眠るみっちーの頬に手を当てる先輩。


「(この2人、もうただの仲やない)」

そう感じた健。

「・・・・・」

「ベッドいっぱいやった」

そう瞬は言うてた。



「先輩を優先的に寝かせてあげたかったんやきっと」

「えっ?」

「いや、なんでもないです。それにしても同時に風邪を引くやなんてなんかあったんですか?」


ちょっと意地悪な質問をしてみた。

「えっ(/// ^///)」

「あー!照れた」

「いや、照れてねぇし。ってかなんもないで?(密会は秘密や。)じゃあ、あとは任せるわ」


「えっΣ(゚д゚;)帰っちゃうんですか?」
「ほら、目を覚ました時に長山くんが、居た方が安心するやろ?宜しく言うといてな?」


「わかりました・・・・。じゃあ、先輩もお大事に・・・」

「ん、ありがとう」


そう言って先輩が行ってしまった方向をじっと見つめる健だった。


その数十分後・・・



「んー?健・・・・ケホケホ・・・」

「あっ!みっちー・・・起きた?大丈夫か?先生、呼ぶな?」

「ケホケホ・・・・うん。あれ?でもなんでここにいるん?」


記憶を辿ってみる。

誰かに呼ばれた気がするんや。
気を失う前に・・・・

「みっちー!しっかりしろ!」

「あの声は誰やったんやろ・・・(みっちーって言うてくれたし)」

「道岡くん、気分はどうかな?」

「はい、だいぶいいです。・・・・ケホケホ」

「無理に話さないように。まだ、苦しいからね
?2.3日入院になるけど・・」
「えっΣ(゚д゚;)」

「あっ、大丈夫。おじさんとおばさんには連絡したよ?手続きも済んでるしね 
「そ、そっか。ありがとう・・・・」

「なぁ?健・・・」

「んー?どうした?」

「健なん?俺を助けてくれたん・・・・」

「あー・・・・・うん」

⤴曖昧な返事


「(ほんまは先輩やけど)親切な人がみっちーを病院まで運んでくれたんやて・・・・」

「そっか・・・心配かけてごめん」
「そうやで?びっくりしたわ。やっぱりひとりで帰らすんやなかった」

「・・・・・」

「みんなにも連絡しといたけど、今日、お見舞いに来るのは断っておいたよ?」
「うん・・・・(そっか。しばらく先輩に会えやんのか・・・)」
「あー!今誰かのことを思ったやろう😏😏」
「えっΣ(゚д゚;)ま、まさか」

「なぁ?ほんまは知りたいんやろ?みっちーをここまで運んでくれた親切な人のこと・・・・」

「えっΣ(゚д゚;)健が知ってる人なん?」

「うん(よく知ってる)あっでも、そのうちわかると思うで?」

「・・・・・」

「でも、みっちー・・・今はゆっくり休んで?無理したらあかんで?」

「うん・・・そうさせてもらうわ」

そして病室で1人になり、ずっと考えていた。


俺はあの声が忘れられなくなっていたんや。


あの声は・・・


「はいこれ」
「!?」


「解きやすさが書いてあるから」

あの時話しかけてくれた武くん先輩の声に似ているって・・・・・そう思ったから・・・・


「・・・・・」


そしてその頃・・・

「【道岡 瞬】か。やっと名前しれた」

まぁ、自分で聞いた訳やないけど。

でも、やっぱり彼本人の口から聞きたい。

俺はそう思い・・・

「(もう少しだけ知らん振りしてもええかな?)」


と心の中で呟いた。



そしてみっちーは・・・

「先輩に会いたいなぁ・・・・・」
 みっちーはベッドに横になりながら窓を見てそう呟いた。



一方武くんも、

「道岡に会いたいなぁ・・・・」

みっちーと言ってみるのはやめたのかな?




やはり2人は同じことを離れていても思っていたのだった。



いい感じになってきたはずなんやけど・・・・・、この先2人はどんな関係になっていくのだろう。



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