50 / 66
第2章
第19話
しおりを挟む
数十分後・・・大事故で車に轢かれた人たちが、全員近くの病院へと分かれて搬送されて行った。
そして順番に処置がされていた。
大ちゃんたちは、事故があったという交差点にテレビを見て向かっていってくれたけれど・・・・、病院に搬送されたとタッキーから連絡を受けて・・・
「和!タッキー!! 」
「大くん・・・ 」
和はいると思っていたけど、
「あれ?和と、孝くんは? 」
いたのはタッキーだけだった。
「孝くんはいま処置されてます・・・・たぶん、手術室・・・・ぐすっ・・ 」
タッキーは泣いていたみたいだ。
「和はどうしたんや?・・・・タッキー・・・その血・・・」
タッキーの服は血だらけやった・・・。まさか・・・
「ぐすっ・・・実は大山くんも・・・ 」
「・・・・!?何があったんや?話せる程度でええから聞かせてくれるか? 」
タッキーを座らせ、せなかをさすってあげた。
「ぐすっ( ̄^ ̄゜)大木くん・・・・話せていたんやけど・・・・途中から息、苦しそうにしだして・・・・ぐすっ
血を吐いて・・・意識失っちゃって・・・・一緒に搬送されて・・・ 」
「えっ・・・・ 」
ってことはまさかあの時頭打ってて、気丈に振舞っていたけど・・・実は・・・ってやつか?
⤴頭冴えすぎてません?
それを目の当たりにしたタッキーはちょっとまいってしもとるんや・・・。
「そっか、タッキー・・・ありがとうな?そばにいてくれて・・・・話してくれてありがとうな?辛かったやろ・・・・ ?」
「・・・・・こくん・・・・(。•́ωก̀。)…グス 」
「・・・・・・泣いていいで? 」
「・・・・・ 」
俺はしばらくタッキーのことを抱きしめていた。
こういうとき、大ちゃんは冷静やから凄いんよね。
頼りになるんやよね・・・・。
しばらくして目を覚ました大木くんは、やはりコケた拍子に頭を打っていたらしく、気丈に振舞おうとしていたため気付きにくかったのだろう。と言うことだったが、幸い額の擦り傷で済んだらしい。
ふたりで大木くんの様子を見に行くと・・・
目覚めてすぐ動こうとしていて・・・
「孝くんのところ、行かせて? 」
「あっ!!和くんダメですよ、まだ点滴終わってないし・・・ 」
「和・・・ 」
「大ちゃん・・・ 」
大木くんは、大ちゃんに倒れ込むように抱きついて行った。
「・・・・和、よう耐えたな・・・・けどあんまり動いたらあかんで? 」
「俺は大丈夫や・・・、でも、孝くんが・・ 俺を助けたせいで・・・😭😭」
大ちゃんの顔を見たら安心して更に涙が止まらんくなった。
「いま、手術中なんやてな。めっちゃ酷い事故やったって、ニュースになってたわ 」
「・・・・ ・」
「・・・・・とりあえず、こうしとき・・・。怪我しとるんやし・・・安静にしとらなあかんやろ? 」
大ちゃんは俺を抱きしめてくれていた。
するとそこに、後で連絡を受けたメンバーが駆けつけて・・・
「大山くん・・・大ちゃん・・・ 。タッキー・・・」
「よぉ、頑張った・・・大丈夫やから 」
「・・・・・ 😭😭😭😭」
大ちゃんは泣きじゃくっている大山くんを抱きしめていて・・・
「・・・(いつものハグと違うんやから・・・。嫉妬してる場合やない) 」
と昴くんは小さく呟いた。
「えっ?なんか言いました? 」
「な、なんでもない・・孝くんは? 」
「それがまだ、手術中で・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・・ 」
誰かひとりでも冷静にならないと・・・・
みんなそう思っていた。
「・・・・大木くん、大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫。みんな、心配してくれてありがとう・・・ 。来てくれて・・・ありがとう・・・」
「・・・・ 」
「僕、あの交差点の近くで撮影してたんです。けど、ものすごいスピード違反の車がいてなんかヤバいなぁって、そしたら、なんかすっごい音がして・・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・ 」
「・・・・いつも通りみんな過ごしていただけやのにね・・・ 」
「その音の後、人がすごく集まってるなーって言いながら移動していたんですが・・パニック状態だったから、撮影は中止になってしまって・・・ 」
「そうやったんや 」
「人混みが気になって来てみたら血だらけの孝くんと必死で呼びかけてる大山くんがいて・・ 」
「・・・・・ 」
「和はただ横断歩道を渡ろうとしていただけやのにな・・・・ 」
「でも、孝くんもなんでいたんだろう・・・ 」
「・・・・・それはきっと・・・ 」
「たまたま通りかかったから 」
孝くんからそんな答えが返ってきそうやった。
和は会話に入ろうとせず俯いていた、
それどころやないみたいやからな。
自分を助けたせいで孝くんが、大怪我をしたとずっと責めとるから。
「・・・・・ 」
みんなの会話には入れやんかった。
「危ない、和樹!」
そういうてくれる前まで俺は孝くんのことを考えていたんやで?
「・・・・孝くん!! 」
「よかった・・・ 」
何がよかったや!全然よくない!!
なんでそんなところにおるん?
なんで俺を助けたん?
なんで俺は助かったん?
「・・・・・ハァハァ 」
俺は大ちゃんに「しっかりしろ!」といわれて・・・、救急車を呼んでもらって安心したらなんか力抜けてきて・・・頭がクラクラして・・・、息苦しくもなって・・・・
「ゴホッ・・・ 」
俺・・・このまま死ぬんかな?
そう思ったら目の前が真っ暗になって・・・
「大山くん!! 」
いつもの香りと違う香りがして・・・
抱き抱えられて覗き込んできた顔は
「・・・・・タッキー? 」
そこにいてくれたのはタッキーで・・・・孝くんは目を瞑ったままやった・・・・。
けど俺が起きた時も、孝くんはまだ手術中で・・・・
「あっ!大山くん!!まだ起きたら・・・ 」
「行かせて!お願い! 」
「点滴だけ終わらせてください。死にたいんですか? 」
と、半分脅しのような事を看護師に言われ・・・みんなと合流したんや。
「孝くん、お願いや。目を覚まして?」
いつもの喧嘩しよ?
そう願っていた。
そして順番に処置がされていた。
大ちゃんたちは、事故があったという交差点にテレビを見て向かっていってくれたけれど・・・・、病院に搬送されたとタッキーから連絡を受けて・・・
「和!タッキー!! 」
「大くん・・・ 」
和はいると思っていたけど、
「あれ?和と、孝くんは? 」
いたのはタッキーだけだった。
「孝くんはいま処置されてます・・・・たぶん、手術室・・・・ぐすっ・・ 」
タッキーは泣いていたみたいだ。
「和はどうしたんや?・・・・タッキー・・・その血・・・」
タッキーの服は血だらけやった・・・。まさか・・・
「ぐすっ・・・実は大山くんも・・・ 」
「・・・・!?何があったんや?話せる程度でええから聞かせてくれるか? 」
タッキーを座らせ、せなかをさすってあげた。
「ぐすっ( ̄^ ̄゜)大木くん・・・・話せていたんやけど・・・・途中から息、苦しそうにしだして・・・・ぐすっ
血を吐いて・・・意識失っちゃって・・・・一緒に搬送されて・・・ 」
「えっ・・・・ 」
ってことはまさかあの時頭打ってて、気丈に振舞っていたけど・・・実は・・・ってやつか?
⤴頭冴えすぎてません?
それを目の当たりにしたタッキーはちょっとまいってしもとるんや・・・。
「そっか、タッキー・・・ありがとうな?そばにいてくれて・・・・話してくれてありがとうな?辛かったやろ・・・・ ?」
「・・・・・こくん・・・・(。•́ωก̀。)…グス 」
「・・・・・・泣いていいで? 」
「・・・・・ 」
俺はしばらくタッキーのことを抱きしめていた。
こういうとき、大ちゃんは冷静やから凄いんよね。
頼りになるんやよね・・・・。
しばらくして目を覚ました大木くんは、やはりコケた拍子に頭を打っていたらしく、気丈に振舞おうとしていたため気付きにくかったのだろう。と言うことだったが、幸い額の擦り傷で済んだらしい。
ふたりで大木くんの様子を見に行くと・・・
目覚めてすぐ動こうとしていて・・・
「孝くんのところ、行かせて? 」
「あっ!!和くんダメですよ、まだ点滴終わってないし・・・ 」
「和・・・ 」
「大ちゃん・・・ 」
大木くんは、大ちゃんに倒れ込むように抱きついて行った。
「・・・・和、よう耐えたな・・・・けどあんまり動いたらあかんで? 」
「俺は大丈夫や・・・、でも、孝くんが・・ 俺を助けたせいで・・・😭😭」
大ちゃんの顔を見たら安心して更に涙が止まらんくなった。
「いま、手術中なんやてな。めっちゃ酷い事故やったって、ニュースになってたわ 」
「・・・・ ・」
「・・・・・とりあえず、こうしとき・・・。怪我しとるんやし・・・安静にしとらなあかんやろ? 」
大ちゃんは俺を抱きしめてくれていた。
するとそこに、後で連絡を受けたメンバーが駆けつけて・・・
「大山くん・・・大ちゃん・・・ 。タッキー・・・」
「よぉ、頑張った・・・大丈夫やから 」
「・・・・・ 😭😭😭😭」
大ちゃんは泣きじゃくっている大山くんを抱きしめていて・・・
「・・・(いつものハグと違うんやから・・・。嫉妬してる場合やない) 」
と昴くんは小さく呟いた。
「えっ?なんか言いました? 」
「な、なんでもない・・孝くんは? 」
「それがまだ、手術中で・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・・ 」
誰かひとりでも冷静にならないと・・・・
みんなそう思っていた。
「・・・・大木くん、大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫。みんな、心配してくれてありがとう・・・ 。来てくれて・・・ありがとう・・・」
「・・・・ 」
「僕、あの交差点の近くで撮影してたんです。けど、ものすごいスピード違反の車がいてなんかヤバいなぁって、そしたら、なんかすっごい音がして・・・・ 」
「・・・・・ 」
「・・・・ 」
「・・・・いつも通りみんな過ごしていただけやのにね・・・ 」
「その音の後、人がすごく集まってるなーって言いながら移動していたんですが・・パニック状態だったから、撮影は中止になってしまって・・・ 」
「そうやったんや 」
「人混みが気になって来てみたら血だらけの孝くんと必死で呼びかけてる大山くんがいて・・ 」
「・・・・・ 」
「和はただ横断歩道を渡ろうとしていただけやのにな・・・・ 」
「でも、孝くんもなんでいたんだろう・・・ 」
「・・・・・それはきっと・・・ 」
「たまたま通りかかったから 」
孝くんからそんな答えが返ってきそうやった。
和は会話に入ろうとせず俯いていた、
それどころやないみたいやからな。
自分を助けたせいで孝くんが、大怪我をしたとずっと責めとるから。
「・・・・・ 」
みんなの会話には入れやんかった。
「危ない、和樹!」
そういうてくれる前まで俺は孝くんのことを考えていたんやで?
「・・・・孝くん!! 」
「よかった・・・ 」
何がよかったや!全然よくない!!
なんでそんなところにおるん?
なんで俺を助けたん?
なんで俺は助かったん?
「・・・・・ハァハァ 」
俺は大ちゃんに「しっかりしろ!」といわれて・・・、救急車を呼んでもらって安心したらなんか力抜けてきて・・・頭がクラクラして・・・、息苦しくもなって・・・・
「ゴホッ・・・ 」
俺・・・このまま死ぬんかな?
そう思ったら目の前が真っ暗になって・・・
「大山くん!! 」
いつもの香りと違う香りがして・・・
抱き抱えられて覗き込んできた顔は
「・・・・・タッキー? 」
そこにいてくれたのはタッキーで・・・・孝くんは目を瞑ったままやった・・・・。
けど俺が起きた時も、孝くんはまだ手術中で・・・・
「あっ!大山くん!!まだ起きたら・・・ 」
「行かせて!お願い! 」
「点滴だけ終わらせてください。死にたいんですか? 」
と、半分脅しのような事を看護師に言われ・・・みんなと合流したんや。
「孝くん、お願いや。目を覚まして?」
いつもの喧嘩しよ?
そう願っていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。

傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる