Timeless Love~君の隣で~

藤原葉月

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第2章

第18話

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事故が起きる前の孝くんたちはあの後どうしたのかと言うと・・・・、

スマホを部屋に置いたままで、和からの連絡を見ないまま孝くんは部屋を飛び出し、愛梨さんを助けに行ってしまった。 

「愛梨! 」

「・・・・・孝・・・・・ 」

「こいつの首、切ってやる 」

ナイフは愛梨さんの首元に向けられていて・・・

「やめろ! 」

「孝、来ちゃダメ・・・・ 」

そいつはナイフを振り回している危ないヤツや 。


 「そいつは俺の幼なじみなんや!大事な幼なじみや 」


「フン。そんなの知ってるさ。お前がほかのやつ・・・しかも男のことを【好きかも】しれないって言うからさ調べてやったのにさ!調べたら俺と付き合ってくれるって言ってくれたくせにさ・・・ 」

 「・・・・ 」

 「・・・・ 」
「俺の事、金で捨てやがって・・・ 」
 「・・・・・ 」

藤 「・・・・ 」

「こいつは、お前とその【男】を引き裂くために、妹とその男が付き合うようにしむけたんだ。知ってたか? 」

 「・・・・・・そんなん知るか!(妹って、もしかして渚って子か?だから大木と?) 」
 「やめて!もうやめて! 」

「お前さー男が好きなんだな 」

 「・・・・・ 」

 「・・・・・ !?」

「どうなんだよ 」

 「そんなのあんさんには関係ないわ。はよ、愛梨を離せ 」

「なんだと? 」

「誰をすきになろうとかんけいないわ!その人の人生やし、それを教えてくれた仲間がいる。好きになったらとめられん。あんたかてそうやろ? 」

孝くんは愛梨さんに向かって走り、その男に体当たりをした 

「なっ !?」

そいつは尻もちをつき 

 「走るで愛梨! 」

「えっ? 」

孝くんは愛梨さんの手を掴むと、走り出した!! 

ということがあり・・・大事にはならなかったが、孝くんの勇気ある行動で愛梨さんは助かったわけやけど・・・ 

 「ハァハァハァ 」

 「ハァハァハァ 」

全力疾走してきた2人、 

繋いだ手を離され・・・ 、

「もうここまで来たら追いかけてはこやへんやろ・・・ 」

 「・・・・孝・・・・私・・・」

 「もうさ・・ホンマに俺のことは忘れてくれやん? 」
「・・・・・えっ・・・ 」

 「あの男の言う通り、ほっとけやんヤツがおるんや。泣き虫で、元気でうるさいヤツやけど・・・俺にとっては大切な・・・・ 」

そこまで言ってなぜか話すのをやめた孝くん。 

「・・・・孝? 」

誰かいるの? 

 「と、とにかくそういう事やから!追いかけてくるなよ 」

「ちょっと?孝!待ちなさいよ! 」

このときなぜ話すのやめたかって?
それは、【見知った顔】を見たからや!?
なんや嬉しそうに紙袋を手にして歩いていて・・・ 

俺は電話をかけてやろうとしたが・・ 

 「嘘や!忘れてきたんか?何やっとんのや、俺」

そうだよ、孝くん!
和も孝くんに電話しようとしたんだよ?
いや、していたんだよ?
2人はちゃんと素直になろうとしていたんだよね? 

 「・・・・大山・・・・ 」

俺はその名を呟き、この前言えなかったことを今度こそは伝えようと言う気持ちが溢れてきてしもたんや。 

数十人いる歩行者に紛れるようにあいつはいて、声をかけようと思っていた。 

 「えっ?孝くん?な、なんで? 」

あいつは絶対そういうに決まってる。



こんなやり取りしょっちゅうやから。


そんなことを思い浮かべながら、あいつのところに近寄った瞬間!


ブーン

 「えっ・・・・ 」

なんか知らないがスピード違反の車がその歩行者達めがけてブレーキかけずに向かってきていて・・・・
このままやったら大木が!


和樹が巻き込まれる!!



📺 「今日の12位はしし座です。 」

 「えっ?あっ、大山やん笑 」

⤴こちらも同じテレビ番組に向かって呟いた?
しかも人のやん。 

📺 「ハプニングだらけなので家で大人しくしていた方が良さそうです 」

 「あっ、そりゃ無理やな。
あいつ今から学校やし(笑) 」


⤴人のことやのに・・・。

 「・・・無理やわ。今から学校やし・・・ 」

同じ番組見て見事シンクロ? 

離れていても同じことを言っていた2人。



 「和樹!危ない! 」

そんなこと考えてる暇はなかった!!
気がついたら俺はあいつのこと名前で叫んでいて、背中を押していた 

キキー!?

ガシャンガシャン!



 「・・・・えっ? 」

 「・・・・・うっ・・・・・ 」

からだに激痛がはしり・・・動けずにいて・・・薄れゆく意識の中・・・大山が俺の所へ来て・・・ 

 「お・・・お・・・やま・・・無事・・・か? 」

 「孝くん? 」

あいつは、自分を助けたのが俺やと気づいてくれたんやな・・・・ 

 「よか・・・った・・・ 」

あいつが無事生きていることに安心した俺は目を閉じた・・。 

「孝くん!孝くん!!嫌や!!目を開けて! 」

あいつを助けることで頭がいっぱいになってた俺は、この後大山も意識を失ってしまうやなんて考えてもいなかった。 

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