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第2章
第16話
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俺は市場へと足を運んでいた。
「安いよー安いよー? 」
「うわっ、ほんまや。でも、珍しい野菜ですよね。これって・・・(レストランでもよく扱ってるし・・) 」
「お兄ちゃん、よく分かってるね?さては自分で料理とかしちゃう、今どきの料理男子なのかな? 」
「・・・・・(笑)そうなれたらいいなーって思いつつ、料理人目指しとります 」
⤴正直に答えるところは和らしいね。
「なるほど、それならちょうどいい!これなんかどう?なかなか手に入らない代物だよ?安くしとくよ? 」
「えー?でもー・・・ 」
「この市場は今日までだから、お客さん、運がいいよ? 」
「運がいい・・・か 」
「これで、どうだい? 」
⤴商売上手なおじさんだね。その値段、和の心を動かしちゃったみたいだね 。
電卓を彼に見せると?
「えーっと、じゃあ・・ 」
とそのあとものせられやすいのか随分買い込んで、気づいたら紙袋にいっぱいで・・ 。
「あはは。ちょっと買いすぎたかな 」
予算オーバーしてしもたわ。
これは、つくおきしていかなな・・・。
節約しやなあかんし・・・ 。
そんな中歩きながら・・ 、
「今日はなにつくろうかなぁ・・・ 」
⤴ほぼ独り言。
何作るか想像しつつ、何故かにやにやしながら歩道を歩いていた。
手には買ったばかりの新鮮な野菜が入った紙袋を持っていた。
「そうや。たまには孝くん呼んであげようかな・・・こないだのお金貸してくれたお礼に・・・それとも差し入れ・・・・ 」
そんなことを考えていてハタっと気づいた。
「いやいや待って?また孝くんのことを考えちゃうんやけど・・・ 」
自分どんだけ好きなん?
ってつっこみされそうや。
彼には彼女がおるんやった。
「彼女とは、なんも無いわ 」
そう言われたことも思い出し、
「あれ?彼女とは幼なじみやけど、なんもないんやっけ?」
いやでも待てよ?その前に俺が孝くんの彼氏でも彼女でもないわ!あはは 。
「ダチの1人なんで・・・ 」
「って言われたんやったわ 」
チ───(´-ω-`)───ン
ひとりで自己完結した。
香水の瓶はわれてしもたし、作り方さえ忘れてしもた。
孝くんに聞けばええか?とは考えたけどそんな勇気あるわけないやん!!
なのに、孝くんってば、
「また買えばええやん 」
なんて言うし!
「(いやいや!そんな簡単に作れるわけないやん) 」
同じ匂いは、2度作れやんってことや。
あの時はその人の香りに近づけることに必死やったから。
そしてあの日の夜(焼肉行った夜)にはまだ続きがあって、別れ際に・・・
「あのさ!大木・・・ 」
「えっ? 」
結構な距離があいてからなぜだか呼び止められて・・・
「和樹・・・ 」
「っ(ドキン) 」
「って・・・呼んでええか?(⑉>///<⑉) 」
「えっ、えーっと・・・(いや、そこ照れるとかなしや。可愛すぎるやろ) 」
⤴見えているのか?
「(び、びっくりした) 」
けど俺が返事しないでいると・・・ 、
「あっ!いや・・・・恥ずかしいから今まで通りで!
今の忘れて? 」
「(忘れてって・・・・)・・・・ええよ・・・(名前呼ぶのになんで許可とるん?) 」
「えっ(;゚Д゚)! 」
「(なぜ驚く)いや、だから呼んでええよ。そ、その代わり・・【2人きり】・・・・の時なら?(/// ^///)(だってそうしなきゃ大ちゃんとか騒ぎ出すし・・・) 」
⤴こっちも何故か照れてるし。
「えっ(可愛いやないか) 」
「(なんなん?かわいすぎるやろ )」
どうした2人とも。
「わ、わかった。じゃあ・・・和樹?・・・バイバイ👋 」
「・・・・(笑)バイバイ、孝くん👋 」
⤴なぜ、名前を呼び合うのに疑問形を付けるんや、この人たちは 。
あのとき、孝くんは俺になんか言おうとしてたし・・・・ 、
「大木!こっち向け!俺は・・・ 」
「嫌や! 」
けどあの時の俺は否定しちゃったし・・・ 。
滅多に待っていてくれるとかしやん孝くんが 、
「待ってたで 」
「なんで? 」
好きなプリン買って待っていてくれるやなんてそんなん惚れてまうやろ?
⤴既に独り言モードに突入。
既に惚れちゃったのはどこの誰かな?
「・・・・ 」
もしかしてって自惚れたり、俺の気持ち知られたんやないかーって焦っていたのにあれから孝くんからちっとも連絡なくて。
俺もしてへんけどさー。
「(やっぱり俺はタダの元お隣さんってことやんな?) 」
とまた自信をなくしてしまっていた。
その頃孝くんは・・・・ 、
「・・・・・ 」
孝くんちに来た愛梨さんを部屋に入れずに
「なんか用か? 」
と、塩対応。
「ねぇ?ちょっと出かけない? 」
「・・・・・・ 」
「もう最後にするから!!お願い!! 」
何故か様子のおかしい愛梨さん。
「ちょっとこっち来い 」
「えっ(;゚Д゚)! 」
何故か見知らぬ男に連れ去られてく愛梨さん。
「助けて!! 」
「待てや!! 」
冷たく突き放そうとしていた愛梨さんを助けようとしていたのだった。
📱
ブーブー
孝くんのスマホが部屋に置かれたままでぶるっていて・・・。
誰かからの着信で・・・ ?
「・・・・・やっぱり出やんやん 」
俺は、最終的に孝くん家に料理を作りに行ってあげようと思っていて・・ 。
「(なぁんだ。留守か・・・・) 」
と諦め、自分家に帰ろうとしていた。
それから、どれくらい歩いただろうか。
いつもは走るいつもの道を今日は大荷物やし歩いていたんや。
自転車パンクしたから
自転車ないしな。
信号が変わったから渡ろうとしていた。
だけど俺は横から来るものすごいスピード違反で来る車に気が付いてさえいなかった。
もちろん、その他にも渡る人たちは何十人といたから。
その車は、ブレーキさえかけずにやってきていた。
ザワっ
気がついた時には、既に車はすぐ近くにいて・・・・
「(逃げられない!ぶつかる! )」
その場から動けずにいたその時やった!?
「和樹!危ない! 」
「(・・・・えっ?和樹?) 」
見知った声にそう呼ばれた気がして、
ドン!
背中を押されていて・・・・
キキー
ドン
ガシャン
色んなぶつかる音がして・・・・。
何が起きたのか・・・・・分からない事が起きた・・・・・。
「安いよー安いよー? 」
「うわっ、ほんまや。でも、珍しい野菜ですよね。これって・・・(レストランでもよく扱ってるし・・) 」
「お兄ちゃん、よく分かってるね?さては自分で料理とかしちゃう、今どきの料理男子なのかな? 」
「・・・・・(笑)そうなれたらいいなーって思いつつ、料理人目指しとります 」
⤴正直に答えるところは和らしいね。
「なるほど、それならちょうどいい!これなんかどう?なかなか手に入らない代物だよ?安くしとくよ? 」
「えー?でもー・・・ 」
「この市場は今日までだから、お客さん、運がいいよ? 」
「運がいい・・・か 」
「これで、どうだい? 」
⤴商売上手なおじさんだね。その値段、和の心を動かしちゃったみたいだね 。
電卓を彼に見せると?
「えーっと、じゃあ・・ 」
とそのあとものせられやすいのか随分買い込んで、気づいたら紙袋にいっぱいで・・ 。
「あはは。ちょっと買いすぎたかな 」
予算オーバーしてしもたわ。
これは、つくおきしていかなな・・・。
節約しやなあかんし・・・ 。
そんな中歩きながら・・ 、
「今日はなにつくろうかなぁ・・・ 」
⤴ほぼ独り言。
何作るか想像しつつ、何故かにやにやしながら歩道を歩いていた。
手には買ったばかりの新鮮な野菜が入った紙袋を持っていた。
「そうや。たまには孝くん呼んであげようかな・・・こないだのお金貸してくれたお礼に・・・それとも差し入れ・・・・ 」
そんなことを考えていてハタっと気づいた。
「いやいや待って?また孝くんのことを考えちゃうんやけど・・・ 」
自分どんだけ好きなん?
ってつっこみされそうや。
彼には彼女がおるんやった。
「彼女とは、なんも無いわ 」
そう言われたことも思い出し、
「あれ?彼女とは幼なじみやけど、なんもないんやっけ?」
いやでも待てよ?その前に俺が孝くんの彼氏でも彼女でもないわ!あはは 。
「ダチの1人なんで・・・ 」
「って言われたんやったわ 」
チ───(´-ω-`)───ン
ひとりで自己完結した。
香水の瓶はわれてしもたし、作り方さえ忘れてしもた。
孝くんに聞けばええか?とは考えたけどそんな勇気あるわけないやん!!
なのに、孝くんってば、
「また買えばええやん 」
なんて言うし!
「(いやいや!そんな簡単に作れるわけないやん) 」
同じ匂いは、2度作れやんってことや。
あの時はその人の香りに近づけることに必死やったから。
そしてあの日の夜(焼肉行った夜)にはまだ続きがあって、別れ際に・・・
「あのさ!大木・・・ 」
「えっ? 」
結構な距離があいてからなぜだか呼び止められて・・・
「和樹・・・ 」
「っ(ドキン) 」
「って・・・呼んでええか?(⑉>///<⑉) 」
「えっ、えーっと・・・(いや、そこ照れるとかなしや。可愛すぎるやろ) 」
⤴見えているのか?
「(び、びっくりした) 」
けど俺が返事しないでいると・・・ 、
「あっ!いや・・・・恥ずかしいから今まで通りで!
今の忘れて? 」
「(忘れてって・・・・)・・・・ええよ・・・(名前呼ぶのになんで許可とるん?) 」
「えっ(;゚Д゚)! 」
「(なぜ驚く)いや、だから呼んでええよ。そ、その代わり・・【2人きり】・・・・の時なら?(/// ^///)(だってそうしなきゃ大ちゃんとか騒ぎ出すし・・・) 」
⤴こっちも何故か照れてるし。
「えっ(可愛いやないか) 」
「(なんなん?かわいすぎるやろ )」
どうした2人とも。
「わ、わかった。じゃあ・・・和樹?・・・バイバイ👋 」
「・・・・(笑)バイバイ、孝くん👋 」
⤴なぜ、名前を呼び合うのに疑問形を付けるんや、この人たちは 。
あのとき、孝くんは俺になんか言おうとしてたし・・・・ 、
「大木!こっち向け!俺は・・・ 」
「嫌や! 」
けどあの時の俺は否定しちゃったし・・・ 。
滅多に待っていてくれるとかしやん孝くんが 、
「待ってたで 」
「なんで? 」
好きなプリン買って待っていてくれるやなんてそんなん惚れてまうやろ?
⤴既に独り言モードに突入。
既に惚れちゃったのはどこの誰かな?
「・・・・ 」
もしかしてって自惚れたり、俺の気持ち知られたんやないかーって焦っていたのにあれから孝くんからちっとも連絡なくて。
俺もしてへんけどさー。
「(やっぱり俺はタダの元お隣さんってことやんな?) 」
とまた自信をなくしてしまっていた。
その頃孝くんは・・・・ 、
「・・・・・ 」
孝くんちに来た愛梨さんを部屋に入れずに
「なんか用か? 」
と、塩対応。
「ねぇ?ちょっと出かけない? 」
「・・・・・・ 」
「もう最後にするから!!お願い!! 」
何故か様子のおかしい愛梨さん。
「ちょっとこっち来い 」
「えっ(;゚Д゚)! 」
何故か見知らぬ男に連れ去られてく愛梨さん。
「助けて!! 」
「待てや!! 」
冷たく突き放そうとしていた愛梨さんを助けようとしていたのだった。
📱
ブーブー
孝くんのスマホが部屋に置かれたままでぶるっていて・・・。
誰かからの着信で・・・ ?
「・・・・・やっぱり出やんやん 」
俺は、最終的に孝くん家に料理を作りに行ってあげようと思っていて・・ 。
「(なぁんだ。留守か・・・・) 」
と諦め、自分家に帰ろうとしていた。
それから、どれくらい歩いただろうか。
いつもは走るいつもの道を今日は大荷物やし歩いていたんや。
自転車パンクしたから
自転車ないしな。
信号が変わったから渡ろうとしていた。
だけど俺は横から来るものすごいスピード違反で来る車に気が付いてさえいなかった。
もちろん、その他にも渡る人たちは何十人といたから。
その車は、ブレーキさえかけずにやってきていた。
ザワっ
気がついた時には、既に車はすぐ近くにいて・・・・
「(逃げられない!ぶつかる! )」
その場から動けずにいたその時やった!?
「和樹!危ない! 」
「(・・・・えっ?和樹?) 」
見知った声にそう呼ばれた気がして、
ドン!
背中を押されていて・・・・
キキー
ドン
ガシャン
色んなぶつかる音がして・・・・。
何が起きたのか・・・・・分からない事が起きた・・・・・。
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