Timeless Love~君の隣で~

藤原葉月

文字の大きさ
上 下
35 / 58
第2章

第4話

しおりを挟む
だけどその日の夜・・・・ 

ピリリリ 

誰かから電話? 

これはもしかすると?

 「もしもし?大ちゃん? 」

⤴誰からか見ずに出た 。
だって、てが離せやんかったんやもん。

 「もしもし?俺やけど? 」

聞こえてきたのは・・・
 「えっΣ(゚д゚;)!?(その声は・・・) 」

スマホの着信の名前を改めて見て、俺は驚く。
ってかな、なんで?なんで孝くんからでんわ?
⤴只今プチパニック起こしてます。

どうも、昴です。大木くん、着信相手はちゃんと確かめてから出ようね?

そして今、大木くんはコロッケを作っていたらしく、あまりにも驚き、落としましたというわけで・・・ 、

「あっ・・・・ 」

ざんねんながら、コロッケ1個死亡です。 

「あっってなんやねん」

「コロッケ死亡した😰」
「あはは何してんねん」



「た、孝くん、なんで?どうしたん? 」

スピーカーに切り替えて孝くんと話をすることにした。
つまりハンズフリー・・・。



けど・・・昼間のことがあるからきまずい。
あの人、渡してくれたんかな? 
だから電話くれたん?

藤「どうしたん?ちゃうわ。お前いま相手も見ずに出たやろ 。ほんで俺やったからコロッケ落として台無しにしたんやろ。勿体ないなぁ」

 「えっ(図星) な、なんでわかったん?」

 「大吾やなくて悪かったな 」

 「えっ・・・だって・・・・ 」

「だってやないわ」

「・・・・」

「 昼間、俺ん家に来てくれたんやろ? 」

「・・・・うん、一緒にお昼ご飯食べようと思って、作って・・・・。
脅かそうかなぁと思って連絡はしやんかった。
突撃○○の昼ごはんだよー!って ・・・そうサプライズするつもりやった」
⤴正直に全部話しましたꉂ🤣𐤔

けど、出てきたんはあの女の人で・・・。



 「(笑)なんやそれ。ってかさ、なんで帰るんや 」

「えっ?だって、女の人が出たし。あっ!【孝】って言うてた。っていうかイチャイチャしてたんやろ 」


そう茶化したはいいけど
胸が痛い。
なにこれ・・・・。


 「あほ!してへんわ。いや、そうじゃなくて・・・・ 」

「前いた人とちゃうやん・・・ 」

「あのなぁ(いつの話や) 」

「あっ、そっか!前の人にはぶたれて振られたんやっけ? 」

 「いい加減にしないと怒るぞ? 人の話を最後まで聞けや(そのときはお前を見てたせいや)」

「・・・・・ごめん。って言うかなんの用? 」

藤「なんの用って、用がなきゃかけたらあかんか? 」

 「べっつにー? 」

 「昼間でた女は、幼なじみや。こないだ再会したんや 」

 「ふゥーン(・.・) 」

「ふゥーンって・・・いや、そうやなくて・・ 」

なんでうまいこと言えへんのやろ・・・。


「こないだっていつ? 」

 「・・・・・・・!? 」

「そこ黙るとこ?(まさか、みんなで焼肉食べようと招集かけた日?)」

⤴するどい。 

「それは・・・」

 「・・・・・ 」

 「それはええやん。それより、差し入れありがとう(やっと言えた)」 

どんだけ本題に入るのにかかるんや・・・


 「えっ・・・食べてくれたんや。ってかなんで俺ってわかったん? 」

 「あんな女みたいな袋持ってんのお前しかおらんやろ?ってか自分が言うたやないか。その袋で差し入れするって 」

「えー?そうやっけ?(覚えててくれたんや・・)悪かったですねー女みたいで・・・ 」

「・・・・・けど、おいしかった。前のより美味かった。(全部俺が食べた!) 」

⤴正直な感想 
それ言えばいいのに。

 「・・・・っ 」

嬉しくてなぜだか声にならずにいたら・・・

 「もしもし? 」


 「(なんで?なんでそんな優しいこと急に・・・・・) 」

「大木?どうした ?大丈夫か?」

俺が黙ってしまっていて心配になったみたいで・・・

「・・・バイトで賄いを任せて貰えるようになったんや・・・それで作ってみて食べて貰いたいなぁって・・・(孝くんに一番に食べてほしかったから) 」

「そっか。俺は、試食係やもんなー? 」


 「・・・・・・そんなんやないけど・・・・ 」

「はいはい 」

 「・・・ところで、課題は終わったん? 」

「いや?まだ途中やけど・・・ 」
 「集中して書いてる途中で電話くれたん? 」

 「まぁ差し入れのお礼を言いたかっただけやし?(大木の声を聞きたかったんやけど・・・・・) 」

素直に言えるやん。


 「そうやんなー?(他に理由なんてないもんな・・)」 
「 《会いたかった・・・・・やなんて言えないよな・・・ 》」


なぜだか、沈黙が続き・・・・ 、

「《ほんまは直接会ってたくさん話したいことあるはずやのに・・・・ 》」

2人は内に秘めた大事な思いをまたしても口に出さず・・・・ 。

「ちょっと!口に出せよ! 」

⤴ツン発動? 

いや、急に登場の昴くん。


いや、失礼。暴言を吐きました。
この物語はこうやって解説が時々入ります。

えっ?いらないだって。

けど、入れます!(強制)

その沈黙を破るように俺は、心とは反対のことを言うてしもた。 

「ほな、あとはその【幼なじみ】と、イチャイチャを続けてください!孝ー! 」  

と茶化してみた。


「はぁ?だから、彼女とは・・・(なんか、勘違いされてる?)」

 「女とイチャイチャしやん言うた癖に。そんな人おらん言うた癖に・・(嘘つき) 」

イラッとした俺は、(こちらも心と反対のこと) 

 「イチャイチャしとるとこ見たんかよ 」

「見てないけど・・ 。(見てないけどわかるもん!)」

 「あー!さては妬いとるやろ? 」

「や、妬いてないわ(図星)誰が孝くんなんかに・・・・ 」

 「絶対妬いてる 」

「おやすみ 」

ブチっ

電話をぶちぎった!
だって・・・・

プープープー 

 「あっ・・・・・ 」

切れてしもた。 

「なんでそんなこと言うん?(ほんまは妬いてる!!めっちゃ妬いてる!!) 」

 「・・・・・妬いてないんかいっ 」

彼も呟いていた。


「 《はぁーーー 》」

2人は離れた場所で同じタイミングでため息を付いた。 

「 《またやってしもた 》」

とまた大事な思いを伝えやんのやから!

いい加減素直になりなよー! 

 「・・・・ 」

「・・・・・・ 」

 「《俺たちずっとこのままなんかな?》 」

2人の気持ちは相変わらず一直線のままだった。 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

そんなの真実じゃない

イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———? 彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。 ============== 人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。

初恋はおしまい

佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。 高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。 ※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。 今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。

黄色い水仙を君に贈る

えんがわ
BL
────────── 「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」 「ああ、そうだな」 「っ……ばいばい……」 俺は……ただっ…… 「うわああああああああ!」 君に愛して欲しかっただけなのに……

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

尊敬している先輩が王子のことを口説いていた話

天使の輪っか
BL
新米騎士として王宮に勤めるリクの教育係、レオ。 レオは若くして団長候補にもなっている有力団員である。 ある日、リクが王宮内を巡回していると、レオが第三王子であるハヤトを口説いているところに遭遇してしまった。 リクはこの事を墓まで持っていくことにしたのだが......?

イケメンに惚れられた俺の話

モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。 こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。 そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。 どんなやつかと思い、会ってみると……

さよならの合図は、

15
BL
君の声。

美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした

亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。 カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。 (悪役モブ♀が出てきます) (他サイトに2021年〜掲載済)

処理中です...