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第20話
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ある日、一樹さんは莉佐さんに電話をしていた。
だが、莉佐さんは・・・
「ねぇ?莉佐さん・・・・」
そう声をかけられ・・・
「えっ?」
振り向いた瞬間にキスした悟さん。
そう2人は遠い海外で2人きり。
「ちょっと!悟さん!何するのよ!」
「俺、諦めないから」
かなり手強い悟さん。
「おいっ😒出ないつもりかよっ💢」
一樹さんは、キレかけてる。
「あなたが心変わりしてくれるならね」
「えっ?どういうこと?」
「今頃彼は怒ってると思うよ?」
「えっ?」
そう、送られた写真を見て、びっくりする一樹さん。
まるでその場にいるかのようだ。
たぶん、その件で電話したのだろう。
ザァーザァー
「見事に雨・・・・・」
そう、こちらは雨。
プルルル
【一樹?】
莉佐から電話が掛かってきた。
「莉佐・・・・」
【ねぇ?元気にしてる?ごめんね?電話くれたのに】
「・・・・・・・」
【見てくれた?写真】
そう、莉佐はある写真を送ってくれたらしいが・・・・
【こっちはね、星空綺麗だよー!夜だから】
「だろうね。悪いけど、こっちは大雨だから(まぁ、心の雨ってやつ?)」
【何よー、なんか言いたいことあるなら言いなさいよ】
「別にないけど?彼と仲良くやってんだなーって、ただそれだけだよ」
【なにそれ!久しぶりの電話なのに!彼とは仕事で来てるのに】
「・・・・・(そんな風には見えないんだよ💢この写真からは)」
その写真には、悟さんと写る莉佐がいて・・・・・
こっちだって会いたいの我慢してるのに・・・・・
あー!
かっこ悪い嫉妬・・・・。
それから莉佐とは、電話をしていない。
「一樹?」
「(こんなにも痛いなんて・・・・・)」
「・・・・・・」
「一樹!」
衛がガラスをコンコン叩いているのも気づかずにいて・・・・
「無視かよっ😒」
(はぁー)
「一樹!何サボってんだよ」
「あっ、衛・・・・。ごめん、すぐ行くよ」
全然気が付かなかった。
「・・・・?一樹・・・なんかあったのか?」
「・・・いや?なにもないよ・・・・あはは」
「・・・・それ、どうすんだよ」
衛に指摘されたのは、散らかってる机。
「片付けるよ・・・。ごめん、考え事してて・・・・・」
「・・・・」
「すぐ片付けるから!」
「言えよ、一樹・・・。原因は、これか?」
衛は、例の写真を見せてきた。
・・・・僕の心をいま、掻き乱しているのは、そう・・・・その写真だ。
「怜香さんを好きだった時とは違うんだよ・・・・。なんかすごく胸が痛くて・・・・直接見てないのに、なんだか痛くて痛くて・・・・・。」
なんだか頭を抱えてしまう。
「・・・・・」
「そんな写真ぐらいでって思うかもしれないけど、でも僕にとっては・・・・・。あいつのことを思うと胸が締め付けられて・・・・・。やっぱり、喧嘩しちゃって・・・・・素直になれなくて」
「一樹・・・・・」
「莉佐は・・・・莉佐に限って心変わりしないって信じている・・・・。信じているのに不安になるんだ」
「・・・・・・」
「なぁ?衛・・・・これが人を好きになることなのか?」
今まで好きになることを、少し拒んでいたけれど・・・・・。
涙が止まらないんだ。
衛は、僕のことを抱きしめ・・・・
「あぁ、そうだよ・・・一樹、お前はちゃんと莉佐ちゃんを愛しているんだ」
「衛・・・・・」
まだ、どうしていいかわからない・・・。
そのころ・・・・
「莉佐さん・・・・」
「悟さん、ごめんね?わたしは・・・・」
そう言ってる時に
「カズキくん!そっちに行っちゃダメ!」
「えっ?一樹!!」
莉佐さんは、そのカズキくんの所へ走っていった。
「莉佐さん!」
彼は、一樹さんじゃないのに!
ガッシャーン
何かが落ちて割れる音がした。
「一樹?大丈夫か?」
落としたのは、カメラだった。
「ごめん、大丈夫・・・・」
だけど・・・・
「一樹・・・・・それ・・・・」
「・・・・・莉佐から貰ったものなのに・・・・」
莉佐から貰った一眼レフのレンズが割れてしまったのだ。
そしてこの時同時に衝撃的なことがおきていた。
「莉佐さん!カズキ君!!」
まさか莉佐にあんなことが起きてるなんて・・・・!
一樹さんと、衛さんは、修理屋に来ていた。
「あの?直りますか?」
「うーん・・・・レンズだけならねぇ・・・・」
「直してください!絶対!」
「えっ?」
なぜか、衛さんが頭を下げている。
「衛・・・いいよ」
「でも・・・・。いや!良くない」
「直らなかったら諦めるよ。だから、できる限りで・・・・」
「・・・・はい」
帰り道・・・
「あれ、なかなか手に入らないレア物だぞ?」
「・・・・・・」
「初心者のお前が使いこなせているのは、莉佐ちゃんが調整してくれたからだ。大事にしてやれよ!自分の気持ちと一緒に!!」
何故か熱く言う衛。
「・・・・ありがとう。衛のおかげでもある。お前が親友で、本当によかった。」
「・・・・・直るといいな。いや、直るよ、きっと・・・・信じてるから」
「あぁ、そうだな。信じるよ」
そのころ、榊さんと正也さんと、東さんは一緒にいて・・
「《ねぇ?榊さん》」
《・・・・?はい》
東さんは、何かを言おうとしてやめていた。
「《ごめん。なんでもない・・・・着替えてくるね!》」
「・・・・・?」
正也さんも不思議そうにしていた。
「《あっ!そうだ!榊さん・・・・ずっと聞きたいと思っていたんだけど・・・》」
《はい》
「《ほら、こないだの・・・あの彼女とご縁があるんだって?ほら、車椅子の・・・・》」
《あぁ・・・凛子さんのこと?》
「《ぶっちゃけ、榊さんは、彼女とお付き合いしたりとか?》」
《いや、まさか彼女は・・・・・》
「・・・・・・・」
東さんはその会話を静かに聞いていた。
「《そっか・・・・そうなんだ。(榊さんの好きな人は、別にいるってことか・・・・)ねぇ?榊さん、彼女にもお礼を言っておいてね?こないだは素敵なプレゼント、一緒に選んでくれたんでしょう?和葉も喜んでいたから》」
《はい、もちろんです》
正也さんが帰ったあと、僕らは窓の外を見ていた。
《今夜は星が綺麗ですね》
「あっ、本当だ!」
「・・・・・・・」
「《ねぇ?榊さん・・》」
《お腹すきませんか?夕飯食べましょう!》
「《・・・・うん・・・・》」
だけど、ぼくはなんとなく榊さんの考えていることがわかってしまった。
「なぁ?和葉。ちょっと相談があるんだけど・・・・」
「えっ?なぁに?」
正也さんは、ある資料を見せていた。
「カフェ開きたいんだ」
「えっ?カフェ?・・・開く?誰が?」
「俺だよ。って言うか、俺と和葉が」
「えっ?私も?」
「そう。公開ラジオのスタジオも兼ねてる・・・どうかな?」
「でもそれって、すごく大変でしょう?お金の工面とか・・・・」
「実はさ、雅代さんには事前に話してあったんだ。だからそこは大丈夫。あと、こないだ家を整理したら出てきたんだ」
「・・・家を?」
「母さんの遺品の整理とか・・・させてもらっていたら・・・俺たちが生活に困らないようにって・・・あの人ちゃんと・・・・」
「・・・・・・」
和葉は涙を流した。
「正也さん・・・・」
「俺、和葉の作る《スコーン》が食べたい」
「あはは!なにそれ・・・カフェってそういう事(笑)」
和葉さんは笑った。
「あと、そこがあればひまわり会のみんなも集まりやすい場所になるし・・・・ダメ・・・・かな?」
「ううん・・・すてき!!」
「相談とか言いながら、もうほぼ決めていたんだね」
「あっ、そっか・・・ごめん。でも・・・」
「でも?」
「この貯金は、将来のために使えって雅代さんが・・・・」
「えっ?」
「・・・・・・」
2人は見つめあった。
「正也さん、あのね?」
和葉さんはあることを正也さんに耳打ちした。
「えっ、うそ!マジで?」
「マジだよ!正也さん❤」
「やったぁ!和葉!!俺、嬉しいよ」
2人は抱き合って喜びあった。
きっと嬉しい報告があったのだろう。
だが、それとは反対に・・・・
「あれ?出ない・・・・・」
電話に出てくれない莉佐。
なんで?
「・・・・・・」
「莉佐さん!しっかりして!!」
何があったか聞かされないままの一樹さんと・・・・・・・・、
「どうしたの?山根くん」
「あの!暁美さん・・・・僕と・・・・正式に付き合ってください?」
《・・・・・・!?》
「あっ・・・」
そこに榊さんは出くわしてしまい・・・・
言葉が聞こえないのに、雰囲気でわかってしまった。
「《ママ?》」
「榊さん?」
そこに、美月ちゃんと、優子さんもいて・
「《あの、僕はこれで・・・。また、明日ね?美月ちゃん》」
そそくさと逃げてきた榊さん。
「・・・・(どうして彼が・・・・)」
戸惑いを隠せない暁美さんだった。
そして数日後・・・・・
「えっ?莉佐ちゃんが?」
衛がある電話をとり、驚きの声を上げている。
「・・・・・・」
莉佐が、緊急帰国する報告だった。
「一樹はまだ、知らないんだよ・・・。あいつすげぇ、楽しみにしているのに・・・・
こんな報告受けるなんて・・・・」
こんな理由で、彼に彼女の帰国理由を話さなきゃならないなんて・・・・・・。
「・・・・・・」
満足そうな顔をする一樹を切ない顔でまさんが見てるなんて・・・・。
そして・・・・・
「なんだよ、衛。話って・・・・
忙しいんだけど?」
「一樹、どうなんだ?調子は・・」
「すげぇいいよ!自信持ててきた」
「・・・・そっか・・・それなら良かった」
なぜか浮かない顔をする衛さん。
「・・・・なんだよ、話ってそんなこと?
なのになんでそんな浮かない顔してんだよ」
「いや、そういう訳じゃ・・・ちゃんとやれてるなら問題なし!」
「・・・なんだよ、それ」
「ちょっとは、元気になったんだなぁ~って」
「・・・・衛には感謝してる。ここまで成長出来たのは莉佐だけじゃなくてお前のおかげでもあるから」
「・・・・・一樹・・・・」
「僕はまだまだ素人だし、未熟者だけどこれからもどうぞよろしくお願いいたします!色々教えてくれよな!先輩!」
と、肩を叩いて歩いていってしまった一樹・・・・。
「(言えない・・・・。言えるわけないよ!あんなに笑っていい顔している一樹に・・・・・・)」
いえるわけないよ!!
衛さんは、悩んでしまっていた。
だが、莉佐さんは・・・
「ねぇ?莉佐さん・・・・」
そう声をかけられ・・・
「えっ?」
振り向いた瞬間にキスした悟さん。
そう2人は遠い海外で2人きり。
「ちょっと!悟さん!何するのよ!」
「俺、諦めないから」
かなり手強い悟さん。
「おいっ😒出ないつもりかよっ💢」
一樹さんは、キレかけてる。
「あなたが心変わりしてくれるならね」
「えっ?どういうこと?」
「今頃彼は怒ってると思うよ?」
「えっ?」
そう、送られた写真を見て、びっくりする一樹さん。
まるでその場にいるかのようだ。
たぶん、その件で電話したのだろう。
ザァーザァー
「見事に雨・・・・・」
そう、こちらは雨。
プルルル
【一樹?】
莉佐から電話が掛かってきた。
「莉佐・・・・」
【ねぇ?元気にしてる?ごめんね?電話くれたのに】
「・・・・・・・」
【見てくれた?写真】
そう、莉佐はある写真を送ってくれたらしいが・・・・
【こっちはね、星空綺麗だよー!夜だから】
「だろうね。悪いけど、こっちは大雨だから(まぁ、心の雨ってやつ?)」
【何よー、なんか言いたいことあるなら言いなさいよ】
「別にないけど?彼と仲良くやってんだなーって、ただそれだけだよ」
【なにそれ!久しぶりの電話なのに!彼とは仕事で来てるのに】
「・・・・・(そんな風には見えないんだよ💢この写真からは)」
その写真には、悟さんと写る莉佐がいて・・・・・
こっちだって会いたいの我慢してるのに・・・・・
あー!
かっこ悪い嫉妬・・・・。
それから莉佐とは、電話をしていない。
「一樹?」
「(こんなにも痛いなんて・・・・・)」
「・・・・・・」
「一樹!」
衛がガラスをコンコン叩いているのも気づかずにいて・・・・
「無視かよっ😒」
(はぁー)
「一樹!何サボってんだよ」
「あっ、衛・・・・。ごめん、すぐ行くよ」
全然気が付かなかった。
「・・・・?一樹・・・なんかあったのか?」
「・・・いや?なにもないよ・・・・あはは」
「・・・・それ、どうすんだよ」
衛に指摘されたのは、散らかってる机。
「片付けるよ・・・。ごめん、考え事してて・・・・・」
「・・・・」
「すぐ片付けるから!」
「言えよ、一樹・・・。原因は、これか?」
衛は、例の写真を見せてきた。
・・・・僕の心をいま、掻き乱しているのは、そう・・・・その写真だ。
「怜香さんを好きだった時とは違うんだよ・・・・。なんかすごく胸が痛くて・・・・直接見てないのに、なんだか痛くて痛くて・・・・・。」
なんだか頭を抱えてしまう。
「・・・・・」
「そんな写真ぐらいでって思うかもしれないけど、でも僕にとっては・・・・・。あいつのことを思うと胸が締め付けられて・・・・・。やっぱり、喧嘩しちゃって・・・・・素直になれなくて」
「一樹・・・・・」
「莉佐は・・・・莉佐に限って心変わりしないって信じている・・・・。信じているのに不安になるんだ」
「・・・・・・」
「なぁ?衛・・・・これが人を好きになることなのか?」
今まで好きになることを、少し拒んでいたけれど・・・・・。
涙が止まらないんだ。
衛は、僕のことを抱きしめ・・・・
「あぁ、そうだよ・・・一樹、お前はちゃんと莉佐ちゃんを愛しているんだ」
「衛・・・・・」
まだ、どうしていいかわからない・・・。
そのころ・・・・
「莉佐さん・・・・」
「悟さん、ごめんね?わたしは・・・・」
そう言ってる時に
「カズキくん!そっちに行っちゃダメ!」
「えっ?一樹!!」
莉佐さんは、そのカズキくんの所へ走っていった。
「莉佐さん!」
彼は、一樹さんじゃないのに!
ガッシャーン
何かが落ちて割れる音がした。
「一樹?大丈夫か?」
落としたのは、カメラだった。
「ごめん、大丈夫・・・・」
だけど・・・・
「一樹・・・・・それ・・・・」
「・・・・・莉佐から貰ったものなのに・・・・」
莉佐から貰った一眼レフのレンズが割れてしまったのだ。
そしてこの時同時に衝撃的なことがおきていた。
「莉佐さん!カズキ君!!」
まさか莉佐にあんなことが起きてるなんて・・・・!
一樹さんと、衛さんは、修理屋に来ていた。
「あの?直りますか?」
「うーん・・・・レンズだけならねぇ・・・・」
「直してください!絶対!」
「えっ?」
なぜか、衛さんが頭を下げている。
「衛・・・いいよ」
「でも・・・・。いや!良くない」
「直らなかったら諦めるよ。だから、できる限りで・・・・」
「・・・・はい」
帰り道・・・
「あれ、なかなか手に入らないレア物だぞ?」
「・・・・・・」
「初心者のお前が使いこなせているのは、莉佐ちゃんが調整してくれたからだ。大事にしてやれよ!自分の気持ちと一緒に!!」
何故か熱く言う衛。
「・・・・ありがとう。衛のおかげでもある。お前が親友で、本当によかった。」
「・・・・・直るといいな。いや、直るよ、きっと・・・・信じてるから」
「あぁ、そうだな。信じるよ」
そのころ、榊さんと正也さんと、東さんは一緒にいて・・
「《ねぇ?榊さん》」
《・・・・?はい》
東さんは、何かを言おうとしてやめていた。
「《ごめん。なんでもない・・・・着替えてくるね!》」
「・・・・・?」
正也さんも不思議そうにしていた。
「《あっ!そうだ!榊さん・・・・ずっと聞きたいと思っていたんだけど・・・》」
《はい》
「《ほら、こないだの・・・あの彼女とご縁があるんだって?ほら、車椅子の・・・・》」
《あぁ・・・凛子さんのこと?》
「《ぶっちゃけ、榊さんは、彼女とお付き合いしたりとか?》」
《いや、まさか彼女は・・・・・》
「・・・・・・・」
東さんはその会話を静かに聞いていた。
「《そっか・・・・そうなんだ。(榊さんの好きな人は、別にいるってことか・・・・)ねぇ?榊さん、彼女にもお礼を言っておいてね?こないだは素敵なプレゼント、一緒に選んでくれたんでしょう?和葉も喜んでいたから》」
《はい、もちろんです》
正也さんが帰ったあと、僕らは窓の外を見ていた。
《今夜は星が綺麗ですね》
「あっ、本当だ!」
「・・・・・・・」
「《ねぇ?榊さん・・》」
《お腹すきませんか?夕飯食べましょう!》
「《・・・・うん・・・・》」
だけど、ぼくはなんとなく榊さんの考えていることがわかってしまった。
「なぁ?和葉。ちょっと相談があるんだけど・・・・」
「えっ?なぁに?」
正也さんは、ある資料を見せていた。
「カフェ開きたいんだ」
「えっ?カフェ?・・・開く?誰が?」
「俺だよ。って言うか、俺と和葉が」
「えっ?私も?」
「そう。公開ラジオのスタジオも兼ねてる・・・どうかな?」
「でもそれって、すごく大変でしょう?お金の工面とか・・・・」
「実はさ、雅代さんには事前に話してあったんだ。だからそこは大丈夫。あと、こないだ家を整理したら出てきたんだ」
「・・・家を?」
「母さんの遺品の整理とか・・・させてもらっていたら・・・俺たちが生活に困らないようにって・・・あの人ちゃんと・・・・」
「・・・・・・」
和葉は涙を流した。
「正也さん・・・・」
「俺、和葉の作る《スコーン》が食べたい」
「あはは!なにそれ・・・カフェってそういう事(笑)」
和葉さんは笑った。
「あと、そこがあればひまわり会のみんなも集まりやすい場所になるし・・・・ダメ・・・・かな?」
「ううん・・・すてき!!」
「相談とか言いながら、もうほぼ決めていたんだね」
「あっ、そっか・・・ごめん。でも・・・」
「でも?」
「この貯金は、将来のために使えって雅代さんが・・・・」
「えっ?」
「・・・・・・」
2人は見つめあった。
「正也さん、あのね?」
和葉さんはあることを正也さんに耳打ちした。
「えっ、うそ!マジで?」
「マジだよ!正也さん❤」
「やったぁ!和葉!!俺、嬉しいよ」
2人は抱き合って喜びあった。
きっと嬉しい報告があったのだろう。
だが、それとは反対に・・・・
「あれ?出ない・・・・・」
電話に出てくれない莉佐。
なんで?
「・・・・・・」
「莉佐さん!しっかりして!!」
何があったか聞かされないままの一樹さんと・・・・・・・・、
「どうしたの?山根くん」
「あの!暁美さん・・・・僕と・・・・正式に付き合ってください?」
《・・・・・・!?》
「あっ・・・」
そこに榊さんは出くわしてしまい・・・・
言葉が聞こえないのに、雰囲気でわかってしまった。
「《ママ?》」
「榊さん?」
そこに、美月ちゃんと、優子さんもいて・
「《あの、僕はこれで・・・。また、明日ね?美月ちゃん》」
そそくさと逃げてきた榊さん。
「・・・・(どうして彼が・・・・)」
戸惑いを隠せない暁美さんだった。
そして数日後・・・・・
「えっ?莉佐ちゃんが?」
衛がある電話をとり、驚きの声を上げている。
「・・・・・・」
莉佐が、緊急帰国する報告だった。
「一樹はまだ、知らないんだよ・・・。あいつすげぇ、楽しみにしているのに・・・・
こんな報告受けるなんて・・・・」
こんな理由で、彼に彼女の帰国理由を話さなきゃならないなんて・・・・・・。
「・・・・・・」
満足そうな顔をする一樹を切ない顔でまさんが見てるなんて・・・・。
そして・・・・・
「なんだよ、衛。話って・・・・
忙しいんだけど?」
「一樹、どうなんだ?調子は・・」
「すげぇいいよ!自信持ててきた」
「・・・・そっか・・・それなら良かった」
なぜか浮かない顔をする衛さん。
「・・・・なんだよ、話ってそんなこと?
なのになんでそんな浮かない顔してんだよ」
「いや、そういう訳じゃ・・・ちゃんとやれてるなら問題なし!」
「・・・なんだよ、それ」
「ちょっとは、元気になったんだなぁ~って」
「・・・・衛には感謝してる。ここまで成長出来たのは莉佐だけじゃなくてお前のおかげでもあるから」
「・・・・・一樹・・・・」
「僕はまだまだ素人だし、未熟者だけどこれからもどうぞよろしくお願いいたします!色々教えてくれよな!先輩!」
と、肩を叩いて歩いていってしまった一樹・・・・。
「(言えない・・・・。言えるわけないよ!あんなに笑っていい顔している一樹に・・・・・・)」
いえるわけないよ!!
衛さんは、悩んでしまっていた。
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