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お父様とお母様の3人で夕食を終わらせて、僕はラグと二人きりで自室にいた。
この時間を心待ちにしていたといえば間違いじゃない。

僕は今からラグに血を飲まれる。
飲まれた後はどうしても気分が高揚して、体も暑くなってしまう。

それから…お父様には怒られるけど沢山えっちなこともした。
本番はまだだけど…

「ネヴィいいかな?」

優しい話し方とは裏腹に瞳はずっとギラついている。
今日はどれだけ食べられちゃうんだろう。

「いいよ」

僕が許可を出すと首元にかぶりついてきた。
最初の牙が皮膚を突き破ってくる感触は慣れないけど、その感触もすぐに分からなくなるぐらい体が熱さに支配された。

一心不乱に僕の血を飲むラグは普段のラグを知っている人から、信じられない光景を見ている事になるだろう。
全身が熱くなってふわふわとした感覚で思考が埋め尽くされていく。

いつの間にかラグが僕から離れていて、唇についた僕の血も舐め取っている。

「ラ、グ…」

ラグの名前を呼べば大好きなキスを沢山してくれる。
最初は唇をつけるだけのキスが、段々とお互いに舌を絡めるキスにまで発展していく。

鉄の味すらももう僕にとっては興奮材料にしかならない。
キスの主導権も完全にラグに握られて、僕の口内を好き放題にしてる。

ラグが満足してキスが終わる頃には完全に息が上がっていた。
酸欠でまともに思考が動かない状態で、ラグが好き勝手できる状態になっていた。

普段から好き勝手できる状態にしていたけど、今日はキスが激しくて意識もぼーっとしてる。

「私のネヴィは蕩けてても可愛いね」

可愛いっていつも言われてるのに、毎回ドキドキしてしまう。
好きな人に言われるとこの可愛いって言葉はどうしても慣れない。

「顔も真っ赤にしてて可愛い。ネヴィはどうしてこんなに可愛いの?」

「わかん、な…。恥ずかしい、から…可愛い、言わないで…」

恥ずかしくて堪らなくて、腕で顔を隠したけどすぐに腕をどかされて隠していた顔を曝け出されてしまった。

「もっと凄い事を沢山したのに、可愛いって言われるだけで真っ赤にしちゃうネヴィが可愛い」

沢山可愛いと言われて恥ずかしい気持ちと、ふわふわする感情がごちゃまぜになってる。

「今日は最後まで、するね?」

頬に軽くキスを落としてから僕の服を脱がし始めた。
脱がした場所に何度もキスを落とされながら、僕はくすぐったい感触に体を何度も捩らせた。

全部脱がされるとラグもその後に自身の服を脱ぎ捨てていた。
鍛え上げられた体付きは何度見ても惚れ惚れするぐらい綺麗。

既にテントを張っている下着が脱がれることはなくて、下着越しからでもはっきりと分かる雄が今日僕の中に入ってくるんだ。
そう考えるとお腹がきゅんっとした。

「全部私に見せて」

恥ずかしすぎて隠していたところをラグに見せる。
ラグとは違って華奢な体つきだし、小さな僕の雄を見せるのは恥ずかしい。

でもラグに見て貰うのは最近は嬉しい。

「じゃあ始めようか」

ぐっとお腹を指で押されて、僕は再度全部する事を理解させられた。
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